引きこもり続けて300年――ハイエルフのエドソンはある日驚愕の事実を知る。てっきり3徹(3日徹夜)程度かと思えばなんと300徹(300年徹夜)だったという真実。ひたすら魔導具の研究に明け暮れ恋すら知らないエドソンは突如外界に下りることを決意
した。不安はあった、何せ300年だ。長い年月を掛けて創り上げた魔導具とて、今ではとっくにカビの生えた骨董品扱いではないのかと? だがしかし、え!? 馬のいらない馬車! はい? 瞬間移動扉? ぎょえー! 誰でも魔法が使える鉄筒だってぇええぇえ! 彼の取り出す魔導具は300年後の世界においてもあまりに常識はずれの品ばかり。そんなチート級とさえ称される魔導具を運びながらハイエルフの魔導具師は時に魔導具で常識外の魔獣を倒したり、竜の眉間を撃ち抜いたり、潰れかけの魔導ギルドを建て直したりしていくのです。
※Eエブリスタ、カクヨム、アルファポリスでも公開しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:26:55
785486文字
会話率:63%
古の時代に世界の支配を目指した魔王レヴィアス。
しかし、四天王の裏切りにより、勇者の剣に封印されてしまう。
長い年月を経て、エルフも全て神話となった平和な時代。
勇者の剣を引き抜いた少年を導き、どうにかしてもらおうと考える。
最終更新:2025-07-25 01:58:04
61225文字
会話率:36%
炎の女神エイデアリーシェを崇める国フランマテルムで、女神の巫女(リーシェン)であり女神の紅き剣であるカリタリスティーシア。
男神エイディンカを称え、神の巫覡(ディンガー)を最高の栄誉と地位としているグラキエス・ランケア帝国において神の巫
覡であり、神の蒼き槍であるプリメトゥス。
帝国よりの侵攻軍、若き総大将プリメトゥスと迎え撃つカリタリスティーシア、自らをも破壊する能力を持つ二人の闘いはフランマテルムの街に多大な被害をもたらすと思われた。戦うしか能力の使い道がないと蔑まれ続けたにも関わらず、自らを犠牲にしたカリタリスティーシアの献身や彼女の率いる私設騎士団員の犠牲により、エイディンカの神力を阻む結界が築かれた。それにより帝国の侵攻軍は撤退を余儀なくされ、国への侵略を長い年月阻まれる事となった。
神の権威を欲しいままに増長したフランマテルムの女神神殿の神官たちは、次こそは我々が…と先代とは違い侵略侵略を良しとしない、今や皇帝となったプリメトゥスの治める帝国へと武器を向ける。
帝国の炎の女神神殿に所属する若き神編術師フィリオラは、女神よりの警告を天啓として受けた、と皇帝プリメトゥスへ面会を求めて皇帝側近武官の前に現れる。
フィリオラを見て驚く皇帝側近武官にフィリオラが言った言葉は「久しぶりね」であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 20:00:00
398617文字
会話率:42%
人類創生の物語。
今から45万5000年前、太陽系9番目の惑星ニビルから地球に資源を求めてやって来たアヌンナキ。人類からしたら気が遠くなるような長い年月、争いや滅亡を繰り返しながらも繰り広げられた物語。
最終更新:2025-07-22 19:53:54
72665文字
会話率:16%
とある世界で、コアイは災厄のごとき強者「魔王」として恐れられていた。
コアイには道理や善悪など判らない、だから好きに暴れ、好きに生きた。
しかしある時、コアイは神の寵愛を享けた人間と魔族の謀反によって封印され、滅んだ。
はずだった
。
長い年月の先、ふと居城で目覚めたコアイは異界の人間スノウと出逢う。
コアイは彼女と幸福な日々を過ごすために再起し、人間たちの世界で猛威を振るう。やがてコアイは己の力、彼女の知識、あるいは彼女の存在によって、少しだけワガママを控えた「魔王」として再臨する……
──せめて、彼女にだけは裏切られないように。私はこの世界で、彼女とともに─────
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
各部分のうち「異聞録」と題した部分は、主人公コアイとは別の視点を含む、本作に係る人物等の紹介を兼ねた記述となります。
また「裏面」と題した章は、主人公コアイとは別の視点で描いた部分となります。
21/01/30 副題を変えてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:45:59
678325文字
会話率:33%
人類の故郷、地球、「マザーエルサレム」その誕生から長い年月が過ぎ人類はどれだけの時間がたったのか誰も知る者はいなかった。
人の人生は100年が基本と言われるようになり80歳が還暦となっていた。そして還暦を過ぎたものは脳に電脳世界につなげ
仮想世界にダイブすることで、新たな人生を始めるものも多かった。しかし、ダイブすれば脳は焼き切れ二度と現実には戻っては来れない。50歳を過ぎた阿久津理人(あくつりひと)は肺にガンを患い、余命3か月を言い渡されていた。
終末医療プログラムとして脳に電脳世界につなげ、仮想世界にダイブする行為として認められていたため彼はそのプログラムを受ける事で新しい人生を始めようとしていた。
世界は人の数ほど存在する。
人が選択すれば世界の可能性は広まる。
それは可能性という名の並行世界。
そして彼は出会った...
この荒廃が進む世界で君と出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:00:00
237599文字
会話率:45%
―――お前が神だと自称するなら、僕の要求はただ一つ。
ドラゴンが住まう理想郷へと生まれ変わらせてくれ!!!
ドラゴンという幻想体に人生を捧げた1人の科学者、竜永 夜澄(たつなが よすみ)
狂気じみた崇拝レベルのドラゴンに対する強い
想いが講じて、長い年月の末、ついに自らの夢を叶えるに至った。
魔法のない現実世界で、ドラゴンを生み出すという偉業を成した夜澄は、誰も知らない孤島を買い取り、そこに移住して生まれたばかりのドラゴンの幼体を育てていた。一匹、また一匹と新たなドラゴンを生み出し、いつしかその島は、龍の巣《エル・ドラド》と呼ばれるようになった。
そして、その名前は夜澄以外の人間にとっても魅惑の存在となった。
龍の巣は各国に襲撃され、夜澄はその身をもってドラゴンたちを守るため瀕死の重傷を負ってしまった。
夜澄は消えゆく意識の中、自らを慕うドラゴンたちに見守られ、静かに命を落とす。
次に目を覚ますと、目の前に自称神を名乗る怪しい人物が立っていた。
―――人の子よ。人の身でありながら、汝の成した偉業を称え、望みを一つ叶えよう。さあ、言うてみるがよい。
「僕の望み…。こういう状況は妻がよく見ていた小説の展開で見たことがある。よくある異世界転生物の定番だったな。なら、僕の望みはたった一つだ。
僕を、ドラゴンが住まう理想郷へと生まれ変わらせてくれ!!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:00:00
2136436文字
会話率:46%
この世界には「ユーティリシアの箱庭」と呼ばれる場所がある。
剣聖と呼ばれるゼノは、訳あって長い年月を箱庭で過ごしている。
これまでも友人の頼まれごと等で何度か外界に出ることはあったが、外界で長く過ごすことはなかった。
箱庭の管理者であるデュ
ティの依頼から、久々に長期間外界に出ることになったゼノは、今代の聖女という少女、リタに出逢う。
リタとの出逢いから、これまで止まっていたゼノの周囲が静かに動き始めた。
※R15は念のためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 13:51:23
2428888文字
会話率:38%
神様チートを貰って転生したものの、強大な力を振いすぎて迫害された転生者、ユウヤ。
パンのひとつも売ってもらえなくなった彼は、誰にも遭遇しない超高難易度ダンジョン『深淵の穴ぐら』の奥深くに潜むことになる。
何もない場所での唯一の趣味は
、石像作り。石化能力を持つ魔物を利用しながら、石像を制作して日々を過ごしていた。
それから長い年月が過ぎ、そろそろ地上に戻りたいという欲が湧いてきた頃、ものすごく久しぶりに人間の声を聞く。
ユウヤが潜んでいるのは超高難易度ダンジョンの奥深く。
生半可な実力では辿り着けない。
そこに辿り着ける者が現れたということは、自分の力も迫害されない状況になっているかもしれない。
そう考えてその人間たちに近づこうとするが、ユウヤの目に映ったのは、彼が簡単にあしらえる石化能力持ちの魔物に追いかけられている五人組の姿だった。
アテが外れて落胆するも、そのうちの一人がこけて、石になってしまう。
引き返そうとする者はいたものの、結局残りのメンバーは逃げてしまい、石になった冒険者が取り残される。
その様子を見ていたユウヤは、地上の様子を知るために、助けることを決意。
が、あまりにも美しい石像に、ユウヤの悪い部分が刺激される。
結局、欲に負けてその人間の石像を複製したユウヤ。
あまりにそっくりでどちらか分からなくなりそうになった彼は、勢いで石化を解呪した。
石にされていたのは、クレア・ウィンストンという名の女シーフ。
彼女曰く、ユウヤが迫害されていた頃から百年ほどが経っていて、ユウヤは『冤罪の大賢者』として祀られているとのことだった。
ユウヤが迫害される前の酒の席で話した、転生前の現代アイテムが実用化されたことに起因するようなのだが、もはやユウヤの手を離れ、現代そっくりのネットや配信が出来ているほどに。
地上のことを教えてくれたお礼をしたかったユウヤは、クレアがこけたのは人為的なものだと口を滑らせてしまう。
その流れのまま、復讐を提案するユウヤ。
その復讐とは、クレアそっくりの石像を使ったドッキリ配信企画だったーー。
某人気番組の要素を異世界に取り入れた、新感覚ファンタジー。
準備回、ざまぁ配信回、掲示板回を一セットにした、オムニバス形式のざまぁ連作集。
カクヨム、ハーメルンにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 07:10:00
68153文字
会話率:30%
長い年月人々を恐怖に陥れてきた魔王を見事打ち倒したのは小柄で可憐な少女であり王国の姫。
そんな姫は誰からも尊敬され、感謝されたが当然例外はある。
そんな例外の一人、彼女の婚約者のデイル・ヒルストン公爵令息は夜会で愛人の肩を抱いて堂々と彼女を
糾弾し、婚約破棄を叩きつけるが……。
思いつき短編です。ざまぁのタグは入れるにしては甘いかと考えてやめておきました。
一部軽い戦闘・死亡描写があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 13:55:43
8046文字
会話率:55%
隣国の姫君という婚約者がいるのに手酷く扱ったとして幽閉された王子。そんな彼が閉じ込められるのは“幽霊の塔”。そしてそんな王子の世話係を命じられたとあるメイド、シーラ。長い年月を経て変わっていく二人であるが……。
※暴力、性的暴行(男→女、
男→男)、死の描写があります、ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-13 17:33:11
13345文字
会話率:42%
はるか未来の地球。環境破壊により人類が地球を捨て長い年月が経過していた。地球帰還を図る人々とそれを阻止しようとする人々の戦いの物語。
最終更新:2025-07-17 20:12:43
48737文字
会話率:45%
「私はね、聖女になんかなりたくないの」
ガーナ・ヴァーケルは笑った。
まるで当然のことを主張するかのように笑っていた。
「帝国の為なんかに死にたくないもの! 私の大切な友人たちを傷つける帝国なんて大嫌い。運命? 宿命? そんなものなんか
で私を縛り付けられると思うのが間違いよ!!」
それは、少女の誇りだった。
「いいわ、かかってきなさい。死ななきゃいけないなんてバカみたいな話、絶対に許さないんだから!!」
――正義を掲げる「転生者」と悪であることを厭わない「英雄」は衝突する。
帝国には七人の始祖がいる。
彼らは長い年月を生き続け、帝国を危機から救い続ける運命を与えられている英雄だ。
物語が始まる百年前。
それは英雄たちの運命が変わる瞬間だった。
聖女が帝国を裏切った。
聖女は帝国の基礎となる魔方陣を狂わせ、その命を投げ捨てた。
聖女の裏切りにより与えられた平穏は百年後に幕を閉じる。
皇帝ミカエラ・レイチェルと交わされた契約により帝国に縛り付けられていた始祖たちの解放でもあった。
聖女の死から百年後。
十六歳の春、ガーナは聖女の転生者である可能性を告げられる。
聖女である可能性を誰にも打ち明けることができないまま、ガーナは日常を過ごすことを選んだのだが、それも長くはもたなかった。
帝国には危機が迫りつつあった。
その危機は瞬く間にガーナの日常を壊してしまう。
※以前、公開していた作品のリメイク版です。
※アルファポリス、カクヨムに投稿をしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 14:35:31
416419文字
会話率:29%
ただの引きこもりだった高校生の田中海斗。
彼はある日のコンビに帰りに異世界転生をさせられた。彼は長い年月を過ごし魔王を倒した2回目の異世界転生をした。2回目の異世界転生でも長い年月をかけやっとのことで魔王を討伐したのにも関わらず、「2度ある
ことは3度ある」3回目の異世界転生をしていたのだった。
3回目の異世界転生で神に教えられた事実は3日以内に魔王を討伐しなければ何度魔王を討伐しても次の異世界に送られてしまう。
ということで海斗は魔王討伐RTAをすることに。
海斗は3日以内に魔王討伐を成功できるのか、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 17:36:46
2028文字
会話率:31%
伯爵令嬢のジュディスはとても可愛らしい子だったので、五歳の頃から母親があちらこちらのお茶会に連れ出しては自慢していた。そんなとき周りの夫人たちは、いつも貴族の愛人に関する噂話をしていた。ジュディスは成長するにしたがって、その内容を理解するよ
うになり、貴族の男性に愛人がいることが当たり前なら、その人を愛さなければいいのだと思い至った。侯爵子息のアーサックと結婚しても、彼を愛することはないと自分に言い聞かせていた。そして、彼の愛人はいつ現れるのだろうと考えた。そんなときにある事件が起こり、ジュディスはアーサックを愛しているのだと自覚してしまう。だがジュディスが彼に愛を告げるには長い年月が必要だった。
※婚約破棄もドアマットもざまあもないです。白い結婚でもないです。たまにこんな物語も良いかと思いまして。全体的には穏やかな物語ですが、暴力的な部分が少しだけあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 08:25:11
13993文字
会話率:46%
小国イースの王女は大国ラウドランドの皇子に愛されている。
それには深い理由があり、長い年月がかかった。
愛する者を守るために自らの気持ちを隠し、裏で着実に計画を進めた皇子。
ぼやっとしているようで頭脳明晰。状況を活かして責務を果たし
た王女。
そんな二人の話はいくつもあるのだった。
*「小国の王女が大国の皇帝に嫁ぐ理由」の番外編です。
*短編集みたいなものになります。
沢山の応援をいただけたおかげで、じわじわとランクアップできました。本当にありがとうございました!
とても嬉しかったので、短編では描いていないお話をお届けします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 16:10:00
4056文字
会話率:64%
英雄の息子、だけどニート。
地下シェルターで引きこもり生活を満喫していた俺、炉理好葉は、ある日、唯一の生きがいだった“推し”の英雄少女・烈火凛音の訃報を知る。
絶望に沈みながらも、「だったら俺が生き返らせる!」と、父のコネと資材をフ
ル活用して蘇生装置を開発し、長い年月をかけてついに完成!
……した、はずなのに。
目が覚めたら女の子の身体になってるし、外に出たら人類滅亡していた!?
世界は終わっていた。
でも、烈火ちゃんを蘇らせるまでは終われない!
ニートは文明の残骸から希望を拾い集め、死んだ英雄を蘇らせ、人類をもう一度やり直す!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 22:11:12
16218文字
会話率:22%
幻想郷にスペルカードルールが無かった頃。藤原妹紅は湖で舟幽霊に喧嘩を売り、水底に沈んだ。長い年月を経て、その記憶は忘れたはずのものになっていたが──ある夏の日、天狗の新聞が、妹紅に過去を突きつける。
登場キャラクター:村紗水蜜・藤原妹紅・蓬
莱山輝夜
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 16:52:37
3558文字
会話率:30%
ある大陸に瘴気に覆われた森があった。人の立ち入ることを拒み続ける森。いつから存在しているか分からない。
そこには長い年月を過ごす者がいる。その者は森に籠りながら、この星を見守っていた。
それは気が遠くなるほどの年月。
ある日、森の探索に出
た一団から一人の少女がその者に命を救われた。
その者と暮らすうちに、その者の役目と運命を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 13:26:44
495150文字
会話率:37%
人の悲しみの世界しか知らない喪服が、少女と長い年月を過ごして美しい世界の存在をしる。
最終更新:2023-03-12 00:00:00
786文字
会話率:0%
神は、人間に色のついた動物を授けた。
力ある者には、赤い狼を。
知恵ある者には、蒼色の梟を。
貪欲な者には、黄色の猫を。
自然を愛す者には、緑色の鹿を。
才能ある者には、白色の龍を。
突出した個人の存在は、世界に繁栄をもたらした。
赤
い狼は、痛みを生み。
蒼色の梟は、文明を動かし。
黄色の猫は、富を作り。
緑色の鹿は、広大な自然を生い茂らせ。
才能ある龍は、全てを管理した。
しかし、それも永遠ではない。
色達は、混ざり合うことなどできない。
色を崇める者達の戦争は、熾烈を極めた。
けれど、色達は言う。
「これは全て、赤の狼の所業」と。
やがて、赤は死に絶え。世に傷跡だけを残した。
それから数百、数千という長い年月は、この出来事を伝説に残した。
神は笑った。
本を開く、ペンを手に取る。
さぁ、ここから先を記録しよう。
二匹の狼を見て、この世界の行く末を見届けよう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 02:41:54
45788文字
会話率:60%
この世界では、人間という種が生存できる範囲が極めて狭い。大陸の大部分を占めているのは、魔物蔓延る大森林だ。魔物は繁殖能力が非常に高く、獰猛で強大な力を有しており、魔物達にとってみれば人間など餌に過ぎない存在だ。
その為、遥か昔から人間は
魔物と戦い続け、自らの生存域を死守することに尽力してきた。しかし、元々生物としての地力が違う魔物相手では、常に人間側は劣勢に甘んじていた。そうして長い年月の果て、魔物達の活動範囲は少しずつ人間の住む土地を侵食しており、人々の生活圏が脅かされていた。
しかし、この大陸には4つの天を突くほどの巨大な樹が点在しており、その大樹には不思議と魔物達は近寄ろうとしなかった。だからこそ魔物よりも弱者であるはずの人間が、長い年月生き残ってきたとも言える。そして人々は、その護りの加護をもたらす大樹の事を、崇拝の念を込めて『神樹《しんじゅ》』と呼んでいる。
これは神樹の麓にある4つの王国の内の一つ、ヴェストニア王国に存在する学院の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 11:21:22
352345文字
会話率:48%