わたし、マリア・アラトルソワは、乙女ゲーム「ブルーメ」の中の悪役令嬢である。
十七歳の春。
前世の記憶を思い出し、その事実に気が付いたわたしは焦った。
乙女ゲームの悪役令嬢マリアは、すべての攻略対象のルートにおいて、ヒロインの恋路
を邪魔する役割として登場する。
わたしの活躍(?)によって、ヒロインと攻略対象は愛を深め合うのだ。
そんな陰の立役者(?)であるわたしは、どの攻略対象ルートでも悲しいほどあっけなく断罪されて、国外追放されたり修道院送りにされたりする。一番ひどいのはこの国の第一王子ルートで、刺客を使ってヒロインを殺そうとしたわたしを、第一王子が正当防衛とばかりに斬り殺すというものだ。
ピンチだわ。人生どころか前世の人生も含めた中での最大のピンチ‼
このままではまずいと、わたしはあまり賢くない頭をフル回転させて考えた。
まだゲームははじまっていない。ゲームのはじまりは来年の春だ。つまり一年あるが…はっきり言おう、去年の一年間で、もうすでにいろいろやらかしていた。このままでは悪役令嬢まっしぐらだ。
うぐぐぐぐ……。
この状況を打破するためには、どうすればいいのか。
一生懸命考えたわたしは、そこでピコンと名案ならぬ迷案を思いついた。
悪役令嬢は、当て馬である。
ヒロインの恋のライバルだ。
では、物理的にヒロインのライバルになり得ない立場になっておけば、わたしは晴れて当て馬的な役割からは解放され、悪役令嬢にはならないのではあるまいか!
そしておバカなわたしは、ここで一つ、大きな間違いを犯す。
「おほほほほほほ~」と高笑いをしながらわたしが向かった先は、お兄様の部屋。
お兄様は、実はわたしの従兄で、本当の兄ではない。
そこに目を付けたわたしは、何も考えずにこう宣った。
「お兄様、わたしと(契約)結婚してくださいませ‼」
このときわたしは、失念していたのだ。
そう、お兄様が、この上なく厄介で意地悪で、それでいて粘着質な男だったと言うことを‼
そして、わたしを嫌っていたはずの攻略対象たちの様子も、なにやら変わってきてーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 20:20:00
333366文字
会話率:25%
「わたし、ソフィアじゃないの!」頭を打って目を覚ましたソフィアは、この世界が前世ではまっていた乙女ゲームの世界で、自分がそこで悪役令嬢と呼ばれていたことを知った。このままだと断罪される!頭を抱えるソフィアに「もしかして、前世の記憶、ある?」
と訊ねて来たのは護衛のオリオン。オリオンはなんとソフィアの前世の親友だった!このまま悪役令嬢として断罪されるなんて冗談じゃない!ソフィアはオリオンと相談して、ゲームのスタート地点である四年後までに、ソフィアが悪役令嬢にならないようにするための計画を立てる。ソフィアたちはヒロインの攻略対象であるランドールに目を付け、彼と結婚して悪役令嬢になる未来を回避しようとする。国王を泣き落として、なんとかランドールとの結婚にこぎ着けたソフィアだったが、もちろん彼は一筋縄ではいかなくて…。
※第5話完結いたしました。お読みいただきありがとうございます!第6話は2月1日よりスタートします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 15:19:40
294501文字
会話率:36%
魔王が出現した! 聖女が召喚される!! 勇者を選定しなきゃ!!!
え、でも……。
設定ゆるゆるです。
逆ハー要素あります。苦手な方はご注意ください。
最終更新:2024-06-27 09:17:37
5262文字
会話率:60%
ルカ・エマーソン18歳は12年前に滅びた『魔女の森』の唯一の生き残り。
彼女は当時のことを今でも頻繁に夢に見る。
彼女の国『メドナ王国』の“クリスティア女王陛下”は、隣国『ヴァルトーマ帝国』へ彼女をスパイとして送り込む。
彼女の
任務は帝国の騎士団へ所属して“皇帝セシル・ヴァルトーマ”が戦争を仕掛けようとしている事実を掴むこと。
しかしルカには個人的に果たしたいことがあった。それは、帝国の白狼騎士団のヴァレンタイン騎士団長を暗殺すること。
彼は若いながらに公爵の身分であり、騎士の称号は大将。
12年前に『魔女の森』を滅ぼした首謀者だと彼女は考えていて、その確たる証拠を掴むためにもどうしても白狼騎士団へと入団する必要があった。
しかし、白狼騎士団の団長は女嫌いで団員は全員男だと言う情報を得る。
そこで彼女は髪を切り、男装をして入団試験へと挑むのであった。
⸺⸺
根は真面目で素直な少し抜けたところのある、とても暗殺者には向かないルカ。
これは、彼女が復讐すべきである騎士団長へ恋をして当時の事件の真実を知り、愛する彼と共に両国の平和のため尽力して幸せになる、異世界ラブコメファンタジーである。
※後半シリアス展開が続き、戦いによる流血表現もありますのでご注意下さい。
※アルファポリスでも掲載しています(完結済)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-06 08:00:00
91454文字
会話率:51%
男に間違えられがちで基本的にぽんこつなダウナー系主人公が異世界転移した先で、突然与えられた規格外のチート能力で無双したりしなかったりする物語。
王道のようで少しずれているそんな世界で、元の世界に戻れる日まで面白おかしく生きていく主人公にどう
ぞお付き合い下さいませ。
「僕が神? いやいや、え? ……え?」
※魔法のiらんど様にも掲載しています。
※能力的には主人公最強ですが、使いこなせるというわけではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-14 09:00:00
124867文字
会話率:26%
愚かな王太子による婚約破棄がもたらしたのは、国土を半分失う内乱だった。そして乱が終わってもなお、その傷跡は若者達を苦しめる。
平民から宰相へ登り詰めた英雄ウルフの娘、ジーナは、ウルフの養子として引き取られた、王家の血を引く反乱軍の子フィリ
ックスに幼い頃から恋をしている。が、フィリックスは放蕩息子として下町に繰り出す毎日。フィリックスに流れる血も、ジーナの想いを遠ざけた。
そして唯一の王位継承者として、生まれながらに国王陛下となったユージーンはジーナを愛しているが、政治的なしがらみにより結ばれるのは許されなかった。抱いた愛を貫く事を許されないまま生きてきた三人だが、大総督シュタイナーがジーナへ『フリージオ・サンスプライト侯爵令息』との縁談を仕組んだ事により、運命が動き出す。
婚約破棄、異世界転生要素はありますが、メインストーリーのスパイス程度です。また、明確なざまぁはありません。なお、逆行要素はガッツリ関わってきます。描写は緩めですがサラッと複数の死人が出たりするので、一応R−15指定をつけています。
なろうで作品を投稿するのは初です! にも関わらず、結末すら決めず、大したプロットもなく、私史上一番と言っていいほど成り行き任せで書いた作品ですが、全文書き上げているので間違いなく最後まで読めます、ご安心ください。感想などいただけたら励みになります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-18 17:27:58
108752文字
会話率:60%
ガチで自衛隊好きの私が乙女ゲームの悪役令嬢に転生。
しかも、キャラはもやしっ子ばかり。
断罪エンドに出てくる、熊みたいな辺境伯に嫁ぐしか無いか、と思ってたけど、好きが高じて騎士団が自衛隊さん化させてしまっている様な気がするし、お友達がなんか
暗躍している。
もやしっ子の攻略キャラと縁が無ければOKって思うけど、なんかとんでも無い事になってるのは気のせい?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-12 23:34:47
39427文字
会話率:35%
私は交通事故で現世とサヨナラしたら、白い髪の神様が生まれ変わらせるよ、と言ってくれたからなんとなく乙女ゲームみたいに魔法が使えたらいいって答えたら、神様が「ヤンデレ・メリバは好きですか?」と言った。私はハピエン至上主義。
神様は笑って新しい
世界に送り出してくれたけど、覚えてないや。
でも、優しい世界の筈。間違ってもヤンデレは居ないよね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-17 23:11:17
39515文字
会話率:46%
俺、竜道 涙は全国1位2位を争うセレブ校、白狼学園に転入した。まあ、穏やかな生活を送れるとは思ってなかったが、いや、うん。
(途中まで異能力、魔法関係でてきません。後出しいっぱい。複数目線でお送りします。はじめはほのぼのと。設定結構雑)
最終更新:2020-03-24 21:51:50
17338文字
会話率:33%
異世界トリップ・ラヴファンタジー
逆ハー要素あり、女性向け。
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おとぎ話の人魚姫は、さいご泡になって消えてしまった。
あたしは、…あた
しは。
きみの為なら、あたしは。
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15年間ゆらゆら流されて生きてきた平凡な女子高生・真魚(マオ)は、
ある日突然旧校舎のプールから異世界シェルスフィアに召喚されてしまう。
マオを喚(よ)んだのはシェルスフィアの最後の少年王・シアだった。
戦争が迫るその国で、マオは理不尽と世界と生と死を知る。
自分にしかできない、何かを知る。
青の海賊、声を失った歌姫、王国の騎士、
そして同じ世界からきて異世界を住処として選び、敵となった少年。
この世界でのすべての出逢いに、意味はあるのか。
必要とされる場所を探しながら、選べる世界はひとつだけ。
マオが選ぶ世界とは――…
この世界にキミがいる。だから、いとしい。
この世界にキミといる。だから、かなしい。
アイより、カナし。
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2017.12.29 完結致しました!
おいおい後日譚、番外編等追加予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-03 18:25:16
319638文字
会話率:23%
ある平和だった町に竜がーーーー。その状況を救ったのは天才と囁かれている少女だったー。
だがそのせいで国に目をつけられてしまって、
「めんどい、逃げよう」
こうして始まる日々に少女のみならず多くの人が巻き込まれていくー。
☆主人公のチート半端ないです。
☆ゆるーく書いていきます。
☆出来る限り毎日(2日に一回かも)更新するつもりですが諸事情により2、3週間ほど更新が止まることがあります。
→そのときは話の最後に書いておきます。
☆この作品は先にアルファポリスさんに掲載しています。
☆一応、R15にしてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-19 21:21:13
21835文字
会話率:17%
異世界に転生してからはや十数年。リディアはすっかり剣と魔術の世界になじんでいた。彼女が暮らしているのは、魔術の名家として有名なファビウス家。異母兄弟たち、庭師見習い、魔獣――少しだけ変わった家族に囲まれて、魔術学院に通いながら冒険をする日々
。今世の目標は、前世できなかった「家族との絆を大切にすること」!魔術の研究にのめりこみつつ、彼女は家族と一緒におだやかに暮らしているつもりだった。だけど、最近街の外によく出るようになってから、周りでおかしなことが起き始めて…。これは、魔術ホリックな転生少女の冒険と恋の物語。
チート度は薄め。逆ハー要素あり。(※異母兄弟含む)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-30 21:08:53
221684文字
会話率:42%
安土美穂は、前世の記憶を持っていた。中学2年生の時に今いる世界が前世でプレイしていた乙女ゲームだと気付き、その舞台である高校では主人公を避けつつバットエンドを回避しようとアクションを起こそうとする。頭の回転は速いはずなのに、高校に入学してか
らはなぜか上手くいかない日々。主人公に懐かれ攻略キャラと関わり、何かがおかしいことに気が付く。さて、美穂の運命やいかに? ※主人公チート、ご都合主義、ギャク風(所々にエセシリアスあり)です。※R15は念のため。※処女作なので、読みづらい所だらけです。誤字脱字、こういう表現の方がいい、日本語がおかしいなどがありましたら遠慮なくお願いいたします。※ジャンルはあくまで学園です。恋愛に発展するかは未定。※攻略キャラは割と空気です。※サブタイトルにあるのは、(主人公以外の)登場する主要キャラです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-17 13:48:09
168133文字
会話率:41%