掌編小説集(10作目)です。
語彙力を上げるために原稿用紙1枚に書いている掌編を、
似た物でまとめました。この掌編集は話が繋がってます。
「法的実験対象人収容所」という架空の存在を書きました。
少しホラー気味注意です。
最終更新:2024-09-16 21:40:17
298文字
会話率:0%
ツカサ(40歳♂)とカツミ(40歳♀)は、製薬会社の同期。研究一筋に生きていたためか、二人共、異性と付き合った経験が無い。
ある日、上空で核爆発が起こり、共に17歳の姿で同じ異世界に転生した。通常、異世界転生は不慮の事故等で命を奪われた者達
への救済処置として行われる。今回も、核爆発が原因で死亡した人達は全員が異世界転生の対象者とされた。ところが、転生対象人数が余りに多かったため、天使の方で手違いを起こし、ツカサとカツミは互いに身体が入れ違ってしまった。既に魂が身体にロックされてしまったため、現状では元には戻せないとのこと。元に戻すには、何でも願いを叶える木の実……その世界の某所に生えているカナエマンネンと言う木の実を食する以外に方法は無いらしい。転生して、いきなり二人は、トイレ事情や朝〇ち、生理など、互いに地球時代に経験したことの無いことで苦労する。
創薬系研究者なので、男女の身体構造の差については、学術的知識としては持っていたが、互いに童〇&処〇のため、実践的知識に思い切り欠けていたのだ。せめて、異性と付き合った経験があれば、少しは、そう言った事情も理解できただろう。
果たして二人は、カナエマンネンの生息地を見つけることが出来るのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-21 07:07:39
41727文字
会話率:46%
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ
・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-04 13:14:43
124422文字
会話率:40%
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・
マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって、王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-27 13:02:05
6937文字
会話率:29%
様々な科学や経済、技術が発展した街サキライトシティで起きる日々の残虐な犯罪。
その犯罪者を殺す任務の執行人、風間 切は日々を死んだように過ごしていた。
日々起きる犯罪をただ上の指示に従って対象人物を殺していく日常。
感情に偏りがあり多くの大
切な感情が欠落している中である少女と出会い風間の心が動き始める。
最後に待つのは、幸せか、絶望か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-13 13:56:35
4020文字
会話率:24%
対象人物に触れただけで責任転嫁ができる私は叱られた経験がない。それどころか、私が悪いだなんて1度も思ったことがなかった。そんな環境で育った私はだれよりも純粋で、だれよりも汚れた存在だった。
しかし、そんな私にも天誅が下る。
最終更新:2019-08-15 15:45:25
2775文字
会話率:37%
殺し屋である冬園空。
彼は殺し屋であるが金額報酬より、その依頼の対象人物が悪人であるかどうかを重要にしていた。
その人物が本当にクズなのか、家族はいるのか、社会にどう影響し、どう生きているのか? これらの情報を元に彼は暗殺するかを決めていた
。
勿論その人が善人なら殺さないし、家族がいるならクズでも殺すまではしない。
そんな殺し屋である彼は依頼の途中にある一人の死にかけている綺麗な少女を拾う。
その少女は思ったより壮絶な人生を送っていたようで帰る場所などなく絶望していた。
だが……
「家に来るか? ……何も無いけど。」
「えっ?!」
「あー、いやなら…」
「行きます! お願いします!」
これは殺し屋の青年と一人の少女のバイオレンスで、でもどこか優しく温かい恋の話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-19 06:14:31
13544文字
会話率:35%
僕こと現役大学生にしてネットオンリーのミステリィ作家である御神楽響の遠い親戚で、我が国でも一二を争う名家のお嬢様である海亀乙音は、まだ十五歳という若さで当主である祖父と両親を一度に失い、殺し合い上等の苛烈な相続争いの渦中に呑み込まれてしま
う。
自分自身には相続権は無かったものの、欲深き大人たちの中で孤立無援の状況にいる乙音を護るために、僕は周囲の反対を押し切って骨肉の争いの場に身を投じたのであった。
──それも現在ネット上で話題騒然の謎の超常的存在『ミステリィの女神』から与えられた、現実の事件において名探偵そのままに活躍できるという、数々の異能の力を携えて。
その異能とは具体的には、スマホのカメラを向けると画面内の人物の頭上に『被害者(候補)』や『すべての黒幕(仮)』等のいわゆる【属性名】が表示されたり、更には画面右下の【SW】ボタンをタップするとより詳しい個人情報が【ステータス・ウィンドウ】として表示されたり、同様に画面左下の【選択肢】ボタンをタップすると『撲殺』や『刺殺』や『絞殺』や『自殺』や『病死』等々の様々な『死因』が表示されたりするという、あたかも現実の事件をミステリィゲームにしてしまうかのようなものであったのだ。
中でも白眉なのは【選択肢】ボタンで、リストアップされた死因のうちどれか一つを選ぶと、何と本当に対象人物を死なせることができるというとんでもないものであった。
──しかしこれはやりようによっては逆に、人を護るためにも使えたのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-23 20:00:00
37623文字
会話率:36%
ある日の学校。
胃腸の弱い彼は、いつも愛用しているトイレに駆け込む。
扉を開くと、そこには見慣れた便器はなく、草原が広がっていた。
こんな出来事に巻き揉まれたら、普通なら色々と迷いが生じるものだが、彼は持ち前の図太さで冷静に対処していく。
――この日より、彼は様々な世界へ訪れることになる。
――訪れた先にある世界はすべて、何らかの問題を抱えていた。
もちろん、普通の学生である彼にはどうすることもできない。
だが、彼が各世界から持ち帰る品々に、世界たちを救うヒントが隠されていた。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-09 05:40:22
51140文字
会話率:42%
マヒルは、ソープ嬢でありながら、不快指数を計測する線量計を身に着けている為、生理
的拒絶を瞬時に避けられる抽象精神保持者である。
印度人プログラマーであるドーシャは、その日目を覚まさなかった。
生命(霊性)が停止していたのだ。
なぜならば、
前日寄った精神科で処方された三環形の抗うつ薬、抗不安薬そして睡眠薬に
よって、腐敗開始前肉体保持死者となっていたからだった。
マヒルは、その人間離れした風貌と濃厚なサービスで吉原でも超人気のソープ嬢である。
線量計は、防衛省から貸与されている。そのかわり税金をはらわなくてはならない。
マヒルは、その後、結婚して具象人間となった。
地下にある百貨店の一角―知性相対主義的病院で、マヒルがDNAコンピュータを
プログラミングしていると、生神がマヒルのお供えしたパンチカードを手に、
存在製造メソッドAを唱えた。
するとドーシャが蘇生したのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-27 05:00:00
11386文字
会話率:6%
僕の趣味は人間ウォッチグだ。対象の人間を決めたら、その人間がどんな人間か推定する。生活環境、職業、家族等……。で、その後、対象人間の後をつけて検証する。どんな所に住み、職業は? 家族は?
観察、推定し、検証する。“人間ウォッチング”は知的
趣味で、ぼくは“名探偵ポアロ”なのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-12 09:00:00
1906文字
会話率:5%
世界の全てを賭けた壮絶な【神様人生ゲーム】。
このゲームの対象人物に指定された少年、トーマは世界を操る神に抗い、世界を救う為の人生ゲームに入り込む。
その世界で起こる事件や出来事に立ち向かいつつも、普通の生活を送る。
そんな不思議な空
間で体験する出会いと別れでトーマはある事に気づいてゆく。
ある日突然、世界の全てを託された少年が送る、誰も知らない大きなゲーム【The world for Thoma】。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-17 22:03:57
1724文字
会話率:19%
ある企業から人物調査を依頼された私立探偵大和太郎は、同時に米国CIAの調査協力の依頼を請ける。CIAの調査はK国の秘密諜報機関KISSの活動を監視する事であった。一方、人物調査対象人に関係する人物が殺害され、その殺人がKISSに関係している
ことが判明する。K国諜報活動に関係する若い男女の苦悶を交えながら事態は展開していく。比企の風での山田武雄殺人犯の真相が明かされる、第一話比企の風に続く第二話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-07-12 12:07:14
49805文字
会話率:10%