九歳の夏、澪は一通の手紙と写真を瓶に詰め、海に流した。
それは幼い願い──「どこかの国の誰かと友だちになれますように」。
瓶は異世界の王子カイルのもとに届く。
言葉を解読し、手紙を送り返してきた彼と澪のあいだに、時空を越えた文通が始まった
。
趣味の話、お菓子の交換、声と言葉のやり取り……少しずつ深まる心の距離。
世界が違っても、想いは届くのか──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 17:25:26
30164文字
会話率:30%
藤田 祐介は、普通の男子高校生。
新しいことに挑戦することが得意ではなく、どこか冷めた目線で周囲を観察する日々を送っていた。
「空気を読む」ことが彼の最大の武器であり、何事も深く関わらず、波風を立てずに生きることが心地よい。
過去の小さな恋
愛未満の経験からも、恋愛に対しては無関心。
「どうせ自分には縁がない」と心の中で決めつけ、淡々と時間が過ぎるのを待っていた。
しかし、春の新学期。
祐介は新しいクラスで、どこか浮かない気持ちを抱えながらも、いつも通りの一歩引いた姿勢で過ごしていた。
そして、突然現れたのが綾瀬ひよりという少女。
彼女は、柔らかな笑顔と少し不安げな瞳で祐介の隣に座り、春の空気と共に彼の世界に静かに入り込んでくる。
その微笑みには、どこかしら寂しさや切なさが滲んでいて、祐介は不意にそのことが気になり始める。
最初はただのクラスメートとして、彼女との距離を保ちながら過ごす祐介。
けれど、何気ない言葉のやり取りや、ちょっとした目線の交わし方から、少しずつ彼女の存在が彼にとって特別なものになり始める。
祐介が知らず知らずのうちに心を動かされていく中で、ひよりもまた、自分の抱える秘密や過去に悩みながら、少しずつ祐介に心を開いていく。
二人の間には、言葉にしづらい感情が芽生え、次第にその感情が恋に変わり始める。
しかし、ひよりには祐介に言えない事情があり、そのことで心の葛藤が続く。
祐介もまた、ひよりのことを大切に思う一方で、自分が本当に「恋をしているのか?」と問いかける瞬間が訪れる。
やがて、彼らの関係は一歩を踏み出すことになるが、そこには大きな試練が待ち受けていた。
過去の傷や未解決の問題が、二人を引き離す危機となる。
果たして、祐介とひよりは互いの心を通わせ、真実の愛に辿り着くことができるのか。
そして、**「恋に落ちたその日から」**が二人の人生にどんな影響を与えるのか。
——全てが少しずつ変わり始める春、彼らの恋は始まった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-20 19:40:14
1544文字
会話率:8%
僕は帰国子女でかつての幼馴染みである藤澤クリスティーナに日本語を教えているが、やたら甘い言葉のやり取りをしあっているんだけど……
最終更新:2020-11-20 22:55:13
41043文字
会話率:71%
「あれ、なんかメッセージが届いてる……?」
そんな気づきから始まって、なろうでのコミュニケーションの仕方をあれこれ考えています。
感想返しやメッセージをくださった皆様への、私なりの感謝を込めて。
最終更新:2020-07-08 21:00:33
2801文字
会話率:5%
『ちょってぃーしーぱーと』とはヒンディー語で『世間話』の意味
人間の身近にいる動物たちが人間界で起きている出来事を見て、様々なことを感じ、言葉のやり取りを繰り広げます。
彼ら、彼女らの会話に「ほっこり」、「クスッ」、「ドキッ」となり、自分の
普段の生活を見直すかも?
不定期で連載する短編小説となります。様々な人間界の出来事に、鋭く突っ込む動物たちの様子を楽しんでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 14:35:58
6871文字
会話率:36%
この作品は、完全オリジナルです。タイトルも「あり得ない恋のものがたり」と、通常では考えられないものがたりですが、誰しも縁という糸を結んで今を生きています。そんな日常と非日常のパラレルの境目を描こうとしました。
主人公の「碧(みどり)」は
、フェイスブックでお友達になった方のイメージをいただきました。また、その恋人の「和也(かずや)」は作者(和弘)の名前の一文字を取って名付けました。偶然ですが、そのお友達の会社の代表と同名とのことです。
「碧」と「和也」の縁を取り持つ「葵(あおい)」は、機転の利く天真爛漫なキャラクターですが、彼女が存在しなかったら、「碧」と「和也」の恋は成立することはありませんでした。葵の視点で、ものがたりを捉えても楽しんでいただけると思います。
世の中の誰しも恋をして、相手と結ばれ、また、結ばれなかったとしても、偶然の織り成す「あり得る-あり得ない」は、今を形にしています。
きっとそのことは誰にでもあることですが、皆さん心の片隅に忘れているもので、私もその一人です。
ものがたりの展開は、はじめに今と同じ時間を主人公の「碧」がアラサーとして生きています。あえて、結婚という形にとらわれない日常にいることと、そこから遡り、彼女が地元の高校と少し離れた短大に進学し、将来を約束する和也との出会いに移ります。
そして、短大を卒業して地元の信用金庫に就職し、一見、順調に見えながらも、不倫騒動やセクハラに巻き込まれ、葵との出会いによって何とか乗り切ります。
その間のトラブルやすれ違い、また奇跡の再会と試練となる3月11日の震災での感動のシーンでは、二人の心からお互いを愛したいと願って発する言葉のやり取りに、あり得ない?を感じていただければ幸いです。
前編は、まさに「運命の糸」と題して、あり得るとあり得ないを表現し、また後編では「再会と絆」と題し、奇跡の再会と震災を乗り越える感動のシーンに繋がります。その結果が最後の日常に集約されるという流れです。
どうか、昨今のコロナに関する不安に、読者の皆様をはじめ多くの方々に、今を生きる一助となっていただくことを願います。
2020、04、04 KAZU. NAGASAWA折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-04 00:38:30
9774文字
会話率:37%
彼女への密かな想いはどうすれば伝えられるのか。それが分からないままに、ふとしたことから彼女からの交換日誌が俺を惑わせる。近づいたようで近づいていない、こんなもどかしい想いはいつか叶うのだろうか。
最終更新:2018-12-03 01:38:32
2180文字
会話率:78%
私は土砂降りの雨の中、ずぶ濡れになりながら走り続けていた。そうした中、水溜まりへと盛大に転んでしまう。泥まみれになった私は半べそを掻きながら再び走り出したけれど、そこで見慣れた民家の門が見えてくる。そこに立っていたのは――。幼い二人が交わす
、はにかんだような暖かな言葉のやり取り。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-01 21:50:32
3690文字
会話率:43%
一つの着想を得て、歴史ファンタジーを書こうと、今、立ちました。
時は戦国。
舞台は琵琶湖に浮かぶ神の島・竹生島。
弁財天の生まれ変わりであり、自分が見た獣に変化することができる能力を持った神畜と呼ばれる一族の物語。
神畜として
生まれた女にはそれぞれ心の中で言葉のやり取りができる定めの人がこの世に一人だけおり、その人のために尽くして生きることを課せられている。さらに、神の島・竹生島を守るため、一族の誰か一人は島に残らなくてはならないという掟にも従わなくてはならない。
神畜として島に生まれたイツキは、その運命に翻弄されつつ、健気にも命を懸けて、定めの人・大谷刑部少輔吉継が進む苦難の生涯を支え続ける。
やがてイツキと吉継は決戦の地・関ヶ原へ向かう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-21 10:11:11
201558文字
会話率:23%
始まりはあいつからの告白だった。先輩との捻た言葉のやり取りに満足していた毎日が、それをきっかけに崩れ去っていく音が聞こえた気がしたんだ。好き? 嫌い? その二択じゃない、曖昧なラインが好きなあたしの気持ちは、あたしが一番わからないんだ。
そんな、ちょっと非凡な学園での、好きと嫌いの感情の間で揺れる女子生徒の物語。完結まで一気に駆け抜けられるくらいの短中編くらいの長さです。おつまみ程度にどうぞ。
先輩視点執筆完了次第公開しますので、今はひとまず後輩視点完結という形に取らせていただいています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-03 12:00:00
46683文字
会話率:42%