『水見の巫女と龍の契り』
「私にも、龍が見えました――」
高校2年の菅野湖春は、琵琶湖のほとりで暮らす、ごく普通の女子高生。 でも、あの夢を見てから、すべてが変わり始めた。
竹生島に向かって漂う不思議な丸子舟。 月明かりに浮かび上がる
古代文字。 そして、水面下で蠢く巨大な影――。
祖母から告げられた衝撃の真実。 代々、我が家には「水見の力」が受け継がれてきたという。 琵琶湖の水の流れを読み、時として未来を映し出す不思議な力。
観光協会でアルバイトを始めた矢先、丸子舟復活プロジェクトの技術アドバイザーとして現れた塩津航。 彼もまた、父から受け継いだ秘密を抱えていた。
「菅野さんも、感じていますよね?この湖で、何かが始まろうとしていることを」
竹生島の地下深くに眠る龍神の力。 それを狙う謎の組織。 そして、二十年前に起きた父たちの事件の真相。
いま、千年の時を超えて、新たな物語が動き出す。
琵琶湖が育んだ伝説と、現代に生きる少女の運命が交錯する 心震える青春ファンタジー。
あなたの心に、確かな余韻を残す物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-10 14:58:37
16453文字
会話率:36%
湖上と古城って最高の同音異義語だよね…という思い付きに3人の同志が集まってくれたことで実現した、湖上または古城が出てくる創作小説アンソロです。2023年8月にネットプリントで公開した、短編4作品の再掲になります。感想は直接ご本人までお願いし
ます。
参加者各位へ:ブックマーク・評価は禁止です。編集・削除は無期限で対応しますのでお知らせください。
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「この人はそういうんじゃ」
「異教の気狂いを村から追い出すのに、ためらう必要など」
(屍集めと王兵隊の騎竜)
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「形あるものはいつか消え去るわ、この城みたいに」
(古城の夢(花まだき外伝))
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父猫の口上に続き、母猫が持参の御神酒が船上から湖に注ぎます。みいは三つ指をついて礼をすると、三味線を構えました。
(湖上創作「猫一家の竹生島遊覧」)
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「こじょうでのプロポーズって、すっごくロマンチックだと思うの」
彼女はそう言ってうっとりとした顔をした。
(プロポーズはこじょうで)
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*Special Thanks:ぴょん様(ネットプリント版の編集)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 18:00:00
8575文字
会話率:52%
浅井長政の家臣である遠藤喜左衛門は、宿敵六角との戦を前に、竹生島神社に戦勝祈願に赴き、そこで魔道を操る巫女頭 杏とある契約を交わす。
それは浅井家のみならず近江の行く末を大きく変えることになる。
最終更新:2022-02-27 16:00:00
3067文字
会話率:35%
ドイツ人女性のエヴァが観光で琵琶湖に面する長浜を訪れ、フィギュアのミュージアムに立ち寄り、地元の陽介と知り合う。陽介は自慢のフィギュア、セイリュウという名前のブルードラゴンと一緒にエヴァを案内する。陽介はセイリュウをエヴァに預けたのを忘れて
しまう。
エヴァの目の前でセイリュウはイケメンの男子に変身する。エヴァには彼氏ルディがいた。遅れて長浜にやって来たルディは、婚約指輪をエヴァにプレゼントするが、陽介はその現場を見てしまう。
セイリュウはエヴァのバッグに入ったままドイツに渡り、エヴァの家でレッドドラゴンに出会う。名前はグレーテル。仲良くなったセイリュウとグレーテルはエヴァの親戚が住むベルリンに旅立つ。二人の仲に気付いたエヴァのアイデアで、二人は一緒に陽介の許に帰る。
なぜ人間に変身することができるようになったのか、その秘密を明かすため、セイリュウはグレーテルを伴って某所を訪れる。(重複投稿)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-10 16:08:42
16331文字
会話率:38%
一つの着想を得て、歴史ファンタジーを書こうと、今、立ちました。
時は戦国。
舞台は琵琶湖に浮かぶ神の島・竹生島。
弁財天の生まれ変わりであり、自分が見た獣に変化することができる能力を持った神畜と呼ばれる一族の物語。
神畜として
生まれた女にはそれぞれ心の中で言葉のやり取りができる定めの人がこの世に一人だけおり、その人のために尽くして生きることを課せられている。さらに、神の島・竹生島を守るため、一族の誰か一人は島に残らなくてはならないという掟にも従わなくてはならない。
神畜として島に生まれたイツキは、その運命に翻弄されつつ、健気にも命を懸けて、定めの人・大谷刑部少輔吉継が進む苦難の生涯を支え続ける。
やがてイツキと吉継は決戦の地・関ヶ原へ向かう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-21 10:11:11
201558文字
会話率:23%