ベースは病み系で悪役のように倫理がちょっとズレた、童話要素有りの19世紀風ゴシックなダークファンタジー。
『呪術師』と称される異能力者である十三歳の少女メロは、『兄』と共に『祓魔師』の登録のための試験を受けた。祓魔師とは、人の心の闇から
生まれる『悪魔』を祓う者のことである。
無事に合格した二人は、さっそく依頼を受け始める。他のチームと組んで悪魔を討伐していく中、己の欲に負けて悪魔につけ込まれる人間もいれば、悪魔がいなくとも自ら一線を越える人間がいるのをただ見ていった。悪魔と関わるからには、見慣れた光景だった。
とはいえ、メロ達も組んだ相手のチームも、どこか仄暗い部分やズレた部分の鱗片が見え隠れしており――――。
※感想欄での考察や展開予想は禁止です。また、特定のページは出来る限り手を加えません。
※主人公からして病み気質。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 23:00:00
231697文字
会話率:38%
僕は自宅の台所で熱心に戸棚や冷蔵庫を物食して、在らん限りの調味料を食卓に並らべている。
塩、砂糖、ソース、醤油、味醂、酢、唐辛子、わさび、生姜、にんにく、胡椒などである。サフランやナツメグなどもあるが、日頃料理をする習慣の
無い僕には何なのかの区別はつかない。
そんな僕が何でこんな事をしているかと言うと、急に料理愛に目覚めた訳でも消費期限を確認しようとしている訳でも無かった。どちらかと言えば、これから僕がしようとしている事には料理は一切関係無いし、期限が切れていようが知った事じゃない。
いや、ひょっとしたらむしろ期限切れの方が効果があったりするかも知れないのだ。この"かも知れない"という響きがそもそも怪しかったりするのだが、こればかりはやってみないと判らない。
そう、僕が今からしようとしている事は常識のある人ならたぶんやらない事だ。けど僕は少しだけワクワクしている。
ほんのつまらない思いつきだけど、暇な僕には割と重要なのである。僕は戸棚に入っていた大きめの透明なガラスボウルを取り出して来ると、その中に適量ずつの調味料を合わせながら、ノートにその配合を記し始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 00:08:56
29380文字
会話率:20%
むかしむかしの中国に、王様が遊び惚(ほう)け、荒れ果てた紹(しょう)という国がありました。国を憂(うれ)いた将軍、田杜(でんと)は、真面目で正義感が強く、国を立て直そうとします。そして、周りの信任を得て出世し、齢(よわい)38で宰相(さい
しょう)まで昇り詰めました。しかし、彼が煩(わずら)わしかった王様はその任命の儀に酔っ払って入ってきて、任命の儀と分からずに、彼に隠居(いんきょ)の話をします。この事態に、側仕えの家来達が現れて、いつのまにか、王様の代わりにクマのぬいぐるみが玉座に鎮座(ちんざ)していました。これはその任命の儀のお話です。
――『冬童話2023』への参加作品です。ルビを多めに振った中国の昔話ですが、童話要素は少なめです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-27 19:28:50
8350文字
会話率:44%
婚約者の男爵令嬢にお金で“買われた”カイは、貴族の務めとして舞踏会に出席していた。
そこに響く、「婚約破棄だ!」の声。
何事かと見ていると、どうも“真実の愛”と呼ばれた女性の様子がおかしい。
毒婦、悪女、魔法使い。
様々な名で呼ばれる
少し過激な彼女は、なぜかカイの家に居候することになり――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 20:05:07
24302文字
会話率:44%
「この娘の魂に、祝福が訪れますように」
転生者「白清水 鏡花」はとある切欠から、最愛の姉が百合ゲーの悪役令嬢であることと、彼女が迎える悲しい結末を思い出してしまう。
童話と百合に彩られた世界で、お姉様の悲劇を回避しようとする主人公元に次
々に現れる攻略対象達。
彼女達と過ごす不思議で愛しい日々は、鏡花の知るシナリオから逸脱していくのに何故だか思うようにはいかなくて。
見覚えのあるゲームにそっくりの光景は、偶然か必然か。
お姉様に這い寄る影の正体は、避けられない運命なのか。
大きな愛を小さな身体に抱きながら、みんなが幸せなハッピーエンドを目指していく。
自分に注がれる熱い視線に気付かぬまま…
毎日20時頃に更新します。
カクヨム様にも掲載しております
旧タイトル「噂の天使でメイドなあの美少女は、転生者で姉が悪役令嬢らしい ~お姉様の幸福のためなら、百合ゲーのキャラも怖くない。むしろウェルカムです!~」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-25 20:02:24
254773文字
会話率:31%
亡国の王子は「眉目秀麗」、「明朗闊達」、「有智高才」と四文字熟語に事欠かない希代の天才。
かたや私は冴えない弱小国の第四王女。
彼と出会えたのは、ある種の奇跡でした。
一目惚れした初恋の王子。お近づきになれるかと思いきや、彼には「僕の存在
意義」と豪語するほどの美しい妹がいて……?
一見完璧な王子には、残念過ぎる唯一の欠点がありました。
地味ッ子で弱々な王女が、シスコン王子に惚れてしまったお話です。
※本文のほとんどが主人公の一人称語りです。
単体でも読めるように書いていますが、『没落の王女』スピンオフです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-31 10:20:05
126137文字
会話率:35%
気が付いたら異世界転移してしまった青年。
転移して、目が覚めた早々に危機的状況に陥ります。
そんな時に、見た目少年だが話し方や振る舞いは、少年にはみえない年齢不詳な男の子が助けてくれます。
関わりはないが、『記憶喪失』という共通点があり
、お互いに自分の記憶や会いたい人物を求めて、色んな国を冒険していく話です。
この作品はpixivにも掲載しています。
カクヨムにも掲載予定(未定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-09 19:53:50
19209文字
会話率:60%
この物語は、名作「ももたろう」を誤変換しながらだいたい合っているように軌道修正していったものです。
おかげでおじいさんは現代的な人になり、おばあさんは叫ぶ人になり、主人公はホモ・サピエンスからかけ離れた生物に置き換わることとなりました。
おともが登場するあたりで作者が「書くの面倒臭い」と感じるトラブルが発生したため、とりあえずその辺は簡単にまとめることにしまして。
また、童話要素を忘れないために、血を流すことのない平和的なお話になるように仕立てました。
本作ができるまでのあらすじは以上です。
-------------------------------
*BLではありませんが、途中で微妙に怪しい表現があるため、念のために警告をつけています。これは紛いなりにも童話です。童話なのです。さあ、純真な心で読むんだ!
*この物語はフィクションです。登場する地名・団体・宗教等は、実在のものとは一切関係ありません。
*本作は冬童話大賞に参加しておりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-17 20:50:39
4422文字
会話率:45%
獣の国ベインにはおだやかな風が吹く。色鮮やかな四季を持つその国は、獣タイプの人々が大自然と共生する平和で過酷な土地だ。
険しい野山に分け入って獣を狩る狩人はベインの花形職だったが、禁猟期にはいかんせんやることがない。暇を持て余した狩人はいつ
しか住民たちの依頼を受けるようになり、フィールドウォークの専門家へと有り様を変えていった。
これはそんな狩人になったラビとウルの兄妹が、登山を楽しんだり人間さんと殺し合ったりするシニカルメルヘンな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-06 13:08:38
43170文字
会話率:53%
ロンドンのガード下のストリートで気ままにギターを鳴らす、ホームレスのサミー。
彼の正体は不明だが、彼に興味を持った男の子、ジェームズは暇を見つけてはいつも遊びに行っていた。
しかし、警察には一年前の『内務大臣暗殺事件』の犯人が、このロン
ドンに潜伏しているという情報が舞い込んで来ており……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-01 00:00:00
12119文字
会話率:38%
よう、こんにちは。俺の名前は「桃沢 太郎」周りの連中には桃太郎ってよばれてるぜ。
物語に成った者同士仲良くしていこうぜ。
この作品は亀更新です。
最終更新:2013-11-21 23:30:46
1677文字
会話率:9%
突然の母の死…
介護に費やし気がつけば50歳…女の幸せも知らず世界に一人取り残される…
と思ったら異世界で第2の人生開幕!!
元母の妖精と娘のドタバタ物語
最終更新:2013-07-22 01:49:05
2793文字
会話率:54%