目の前で最愛の兄が処刑された。
冤罪で……。
精神を蝕む薬品の製造と売買、王太子妃への横恋慕からの殺害。
何もかもが信じられず、ただ亡き母との思い出が積もる実家の温室を守るため、馬車を走らす。
そして、兄を失った私が見たものは、炎に包まれる
実家と父、兄の研究に出資していたはずの第二王子の護衛兵たち。
すべては……仕組まれていた?
振るえる足を叱咤して、家族と守った温室の薬草を悪用されないよう魔道具で破壊し、一人で山へと逃亡する。
雨が酷く振る中、私を追い駆けてくるのは、愛したはずの旦那様。
第二王子の親友、公爵子息。
必死に逃げる私だったが、ぬかるんだ坂道に足が滑り、崖の上から放り出された私の体は細い枝に引っ掛かる。
そこへ、追いついた貴方が私へと手を伸ばすのが見えた。
「嘘つき」
貴方たちの手で殺されるなら、私は死を選ぶ。
崖下へと堕ちていく体、溢れる涙が天へと昇っていく。
ああ……。
お兄様は、私を、妹を人質に取られ逆らえなかったのだわ。
なんて、愚かな私。
お母様、どうかあの日に帰してください。
貧しくても家族で笑い合っていたあの日々に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 23:00:00
71697文字
会話率:31%
★毎日21頃更新(既に執筆完了している為、完結まで毎日更新です)
魔法学校に通う貧乏学生ディアナは卒業パーティーの真っただ中、目の前で客員講師であるアドリアーノ先生に死なれてしまう。
死の間際、先生は言った。
「君を救えて……良かっ
た」
そんなことを言われても、何から救われたか、どうして先生が死んだのかもさっぱりだ。
訳も分からず叫んだ刹那、眩い光と共に飛ばされてしまったのは――過去のアドリアーノ先生の授業中!?
〈タイム・リープ〉してしまった少女が、不愛想先生の命を救う為、脅迫したり、共犯になったり、果ては全身全霊追いかけっこをする羽目になるドタバタ群像劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 21:02:15
133712文字
会話率:42%
「今度はもっとエッチな事しようね」
完全無欠な美少女である事以外全てが謎。
キス強奪を幕開けに私へ攻めるその裏で、意中の人にも色仕掛けするクズな「彼女」。
世界企業の後継者にして箱入り子女な「私」は、初対面の「彼女」に入学初日キス強
奪されて以降、隠し事を秘め裏で謀を企てる者達に囲まれ翻弄される一方。
「彼女」を疑い毒舌で牽制を続けるのは、心根奇麗で従順な美少女ロリ巨乳の「連れ」。出会う前の壮絶な過去と傷だらけな全身の秘密は明かされないまま。
年齢・性別・目的・常識・貞操観念、そして過去。
全てが謎で隠し事を秘めたままの彼女達との日々は、寄せては返す波の様な心地良さに気を取られ、いずれ足元を掬われると気付かぬまま過ぎて行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 06:00:00
116215文字
会話率:43%
貴方がいなくなって5年が経ちました。最近は泣かないです。1人じゃないし、それなりに恵まれた日常を過ごしているから。でも、心の中にポッカリ穴が空いてるんです。この穴は、どんなに楽しい事をしても埋まることは有りません。この穴の所為で、心が時々ど
うしようもなく苦しくなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 02:36:44
1628文字
会話率:9%
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男
爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
※アルファポリスにも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 20:46:53
4652文字
会話率:40%
魔術に関する大百科の制作を依頼された。
現在私が知り得る限りの情報を出来るだけ克明に記述するつもりである。
私へ何か用があるなら4階大図書館、もしくはこの原稿の下部の空きスペースへと記入しておいてもらえると助かる。
キーワード:
最終更新:2024-11-04 12:30:29
7723文字
会話率:0%
これは私へのエールで、あなたへの賛歌です。
キーワード:
最終更新:2024-11-01 00:00:00
297文字
会話率:0%
ルピアは大国の王女だ。秘密だけれど、滅んでしまった魔女の末裔で、『婚姻相手の怪我や病気をその身に引き受け、完全に治癒する』魔法が使える。
「けどねー、痛みや苦しみもそのまま引き受けるから、よっぽど相手を好きでもない限り、身代わりなんてできな
いから!」と周りを説得し、幼い頃から恋をし続けてきた隣国の王フェリクスに輿入れする。
彼のことを一途に思い、気持ちを隠そうともしないルピアのことをフェリクスは好ましく思うけれど、……誤解から彼女が裏切ったと考え、冷たく当たってしまう。
―――そんな彼の身代わりとなり、ルピアは深い眠りについた。
「……いいよ、ルピア。君にとって苦しみでしかないのなら、私への思いを忘れればいい。だが、私はずっと君を愛するし、必ず君を取り戻すから」
夫のことが大好きな妻と、妻のことがもっと大好きな夫の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 18:00:00
384054文字
会話率:30%
あれは私が5才の頃、庭を1人散策中。
巨大な犬に襲われ恐怖に震えていた。
そして、愛しの執事は私の前に颯爽と現れ、その巨大な犬を撃退してくれた。
私は、幼心にはっきりと恋心が芽生えた瞬間だった。
「お嬢様、怪我はありませんか?」
ジョル
ジュが震えている。
きっと私へ襲い掛かってきた獰猛な魔物に怒りを感じているのね!
「ええジョルジュ。私はまた、あなたに助けられたのね」
「この私がいる限り、お嬢様に怪我一つ負わせはしませんよ」
「頼もしいわ!ジョルジュ!」
私はいつまでもこの瞬間を忘れないだろう。
そう思った。
この物語は、子爵家令嬢クラリスの小さな恋の物語である。
◆◇◆◇◆
暇を持て余した方々の感想をお待ちしております。
[連載中]捨てられ聖女と森の主・妹のためにと捨てられたんですけど?
https://ncode.syosetu.com/n7147ji/
[完結]侯爵家の三男だけど能力板には大盗賊って出ちゃいました。
https://ncode.syosetu.com/n7409iu/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 19:10:00
3832文字
会話率:37%
かつて最強パーティーから追放されたのちに力を覚醒させ、復讐を果たした主人公エクス・マギア。
そんな彼は日が経つにつれて力に溺れ、かつて心の底から憎んだ最強パーティーと同じように傲慢となり、恨まれ、復讐されて殺される。
魔導を極めし主
人公は見事に力と記憶を持ちながら死に戻りをしたが、あのパーティーと同じ道を歩んでしまったという後悔を一生背負うこととなる。
もう二度と力に溺れず、謙虚に生きたい。
その望みを胸に、彼は二週目の人生を歩み始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 10:41:39
6525文字
会話率:49%
拝啓、未来の私へ 梅雨は明けましたか。
最終更新:2024-07-14 13:00:00
816文字
会話率:0%
20歳の黒部修司(くろべ しゅうじ)は壁紙の少女「ユリ」にガチ恋していること以外は普通の男子大学生だ。
絶対に叶わない恋に安心して浸る修司だったが、ある日突然、壁紙であり、データ上の存在に過ぎないユリが自我を持って動き出してしまう。
こ
ちらに無条件で純粋な恋心を向けてくるユリの行動に困惑しながらもまんざらでもない修司だったが、パソコン上のあらゆる異常を除去すると言われているOSアップデートが僅か一か月後に迫っているのだった。
「インストール、私への好き」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 22:29:53
37115文字
会話率:66%
仕事を辞めて博打をしたら、世界の正確なシミュレーションをしてしまった男の話。
キーワード:
最終更新:2024-06-02 11:53:42
4638文字
会話率:12%
十三歳の時、七歳年上の人と婚約をした私。
だけれど、社交界でお姉様方から聞くのは、怖い話ばかり。
結婚とは本当にして幸せなものなの?
頭を空っぽに、お読みくださいませ。
最終更新:2024-04-11 12:00:00
4934文字
会話率:38%
遺書を書き、残りの貯金で最後の旅をすることにした青年は一人の少女と出会う。彼らが選ぶのは死か、希望か…。
キーワード:
最終更新:2024-04-10 11:19:48
2781文字
会話率:30%
ある朝、目が覚めると突然前世の記憶が甦っていた。
そして、私はここが乙女ゲー厶の世界で、自分がヒロインであることに気付く。
しかし、前世の記憶が甦ったのはゲーム開始当日である王立学園への入学式の朝だった。
混乱しながらも愛らしいヒロインの外
見にはしゃぎ、ゲームの中のキャラクターに会えることに期待に胸を膨らませながら学園の門をくぐると……。
「今後、我々には二度と近づくな!いいな?」
そこには、なぜか攻略対象者たちが勢揃いしており、いきなりヒロインである私への絶縁宣言。
そんな彼らの側には清楚な外見になってしまった悪役令嬢がいた。
つまり、ここは乙女ゲー厶の世界ではなく、『乙女ゲー厶の悪役令嬢に転生してしまった主人公の物語』の世界だった……。
すでに攻略対象者たちは転生悪役令嬢によって攻略済み。
そんな世界のヒロインになってしまった私はどうすればいいの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 08:00:00
133048文字
会話率:41%
恋愛文学のような恋物語が自分にも訪れないかな、という憧れはあるけど姉と同じく親が探した相手とお見合いをして優しい人とゆっくり親しくなって夫婦になれたら嬉しい。
親と決められた相手と結婚するのは古い時代の話で私も選んだり悩む権利がある時代なの
で、地味娘にも優しくて穏やかで文学好きな方を望む。花が好きで私が生けた花を好んでくれる方だとなお嬉しい。
そういう方とお見合いになったら私はお洒落をして少しは美女に近づくように励む。
そのはずが、文学知識はなくて派手でお喋りで騒がしい男性が私に求愛してきた。
地味な私へ初めてお申し込みしてくれた男性はあまりにも意外な人物だった。
「ミユちゃん。すこぶる恥ずかしいのに好きだってきちんと言うたんだけど聞いてた? おお。真っ赤になった。あはは。かわゆい」
私が赤くなって面白いって笑ったってことはからかって楽しいという事。
これが噂の火消しの女遊び!
命の恩人に惚れるのなら分かるけど、助けて一目惚れするって意味不明だし遊び人の言葉は信じられない。
穏やかさを好む私と喧騒が当たり前そうな火消しは噛み合わないので私達の人生の交わりは点で終わるだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 19:23:49
305870文字
会話率:59%
北西の地の恋物語。
☆
私、シルフィードは政略結婚した。お相手は大薬草園の次男フレッド。
彼は元々、自分の妹と婚約した男だが、妹が恋人と駆け落ちしたので私と結婚する話になった。
世間体が大事らしいフレッドは、婚約破棄で面子を潰されたから
か、結婚には乗り気。
婚約破棄禁止。離婚禁止。なのに私への態度はぶっきらぼう。仮面夫婦が希望なの? と思えばデートに誘われ、デートで少し親しくなったと思えば元恋人に未練たらたらのように見える。
この結婚、上手くいくの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-12 19:37:29
47108文字
会話率:41%
読んで観て下さい。嬉しがります。
最終更新:2024-03-19 09:19:25
780文字
会話率:0%
リーン・セルヴィニアはある日、
パーティーのリーダーでもあり勇者でもあり、
自らの婚約者でもあったグレイブに、パーティー追放を言い渡される。
「リーン。このパーティーはもう、君みたいな非力な女剣士じゃ力不足なんだ」と。
グレイブの親
に頼まれて、婚約者であるグレイブの旅についていくことになり、
また彼の親に頼まれて、グレイブの魔物討伐数を増やすために
仕留められる魔物のとどめをほとんど全て彼にさせるようにしていたリーン。
グレイブは、彼女のそんな影の努力や思いやりを知らず、
あっさりと追放しようとしたのだった。
そんな折、パーティーの別のメンバーから、別の声が上がる。
「リーンが抜けるなら、俺も抜けるわ。
好きな子が抜けさせられるっていうなら、着いていくのは当然でしょ」
そう名乗り出たのは、このパーティーの賢者であり、
誰もが振り向く絶世の美貌を持つノア。
ノアとパーティーを追放されたリーンは、
ノアにある交渉を持ちかけられる。
一緒に、世界に5人いるという勇者の査定をしにいこう、と。
そしてその間にリーンを口説き落とすと。
最初は、ノアにどこか軽薄な印象を持っていたリーンだったが、
次第に彼に絆されていくようになる。
これは、軽薄のらりくらりだけど実は凄まじい実力と本性を隠し持つイケメンが
不器用真面目剣士女子に執着してべったりと口説き落とすという、
作者の趣味100%で作られていく予定の物語です。
※カクヨムでも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 20:00:00
103481文字
会話率:36%
リーン・セルヴィニアはある日、
パーティーのリーダーでもあり勇者でもあり、
自らの婚約者でもあったグレイブに、パーティー追放を言い渡される。
「リーン。このパーティーはもう、君みたいな非力な女剣士じゃ力不足なんだ」と。
グレイブの親
の言いつけで、
グレイブに経験値を与えるために魔物のとどめを彼にさせるようにしていたリーン。
グレイブは、彼女のそんな影の努力や思いやりを知らず、
あっさりと追放しようとしたのだった。
そんな折、パーティーの別のメンバーから、別の声が上がる。
「リーンが抜けるなら、俺も抜けるわ」
「好きな子が抜けさせられるっていうなら、着いていくのは当然でしょ」
そう名乗り出たのは、このパーティーの賢者であり、
誰もが振り向く絶世の美貌を持つノア。
ノアとパーティーを追放されたリーンは、
ノアにある交渉を持ちかけられる。
一緒に、世界に5人いるという勇者の査定をしにいこう、と。
そしてその間にリーンを口説き落とすと。
最初は、ノアにどこか軽薄な印象を持っていたリーンだったが、
次第に彼に絆されていくようになる。
これは、軽薄のらりくらりだけど実は凄まじい実力を隠し持つイケメンが
不器用真面目剣士女子に執着してべったりと口説き落とすという、
作者の趣味100%で作られていく予定の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 10:17:20
7693文字
会話率:43%
私ことユーシア・ランブノーは、ランブノー男爵家が代々産まれ持つ回復魔法を持たずに産まれてきた為、長い間家族から虐げられて生きてきた。
ある日、姉のララーナに縁談の申込みが届く。それは、一年間に四人もの縁談相手に逃げられたウルグレイン伯爵か
らだった。
案の定姉は嫌がり、矛先が私へと向く。私が姉の代わりに伯爵の五人目の縁談相手となったのだ。
やっとこの地獄の家からオサラバ出来る!
ルンルン気分でウルグレイン家に向かい、伯爵と初めましての顔合わせをした時、彼は不機嫌そうにこう言った。
「君を愛することはない。君には一切関わらない」
私はそれにとびきりの笑顔を乗せて頷く。
「では逆に、私は全力で伯爵様を愛しますとも! 愛人や恋人が何人いても構いません!」
美形な伯爵の顔がマヌケ面になり絶句されたけど気にしない。
さぁ始めましょうか!
※これは、短編『「君を愛することはない」? では逆に全力で愛しますとも! お望み通り好きにやらせて頂きますね?』の連載版です。加筆修正をし、短編のその後を書く予定です。
※短編と設定と人物の名前が少し異なっています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 16:22:32
69891文字
会話率:47%
私ことユーシア・ランブノーは、ランブノー男爵家が代々産まれ持つ回復魔法を持たずに産まれてきた為、長い間家族から虐げられて生きてきた。
ある日、姉のララーナに縁談の申込みが届く。それは、一年間に四人もの縁談相手に逃げられたウルグレイン伯爵か
らだった。
案の定姉は嫌がり、矛先が私へと向く。私が姉の代わりに、ウルグレイン伯爵の五人目の縁談相手となったのだ。
やっとこの家からオサラバ出来る! イヤッホーーッ!
ルンルン気分でウルグレイン家に向かい、伯爵と初めましての顔合わせをした時、彼は不機嫌そうに言った。
「君を愛することはない。愛する気もない」
私はそれにしっかりと頷き、とびきりの笑顔を乗せて答えた。
「分かりました。では逆に、私は全力で伯爵様を愛しますとも! 心の底から伯爵様に愛を貫き通しますとも!!」
美形な伯爵の顔がマヌケ面になり絶句されたけど気にしない気にしない。
――さぁ、彼の為に始めましょうか!
※前回に続き『君を〇〇ことはない』シリーズ(?)第二弾。(でも多分これでおしまい)
※「小説家になろう Thanks 20th」企画の参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-25 20:08:28
20963文字
会話率:54%