アッシュ・グエン・ローリーは15歳で死んだ。
家族を守るための死だった。血のつながらない家族たちの涙の記憶を持ったまま異性界の貴族モーリス・スウェンとして転生したアッシュは、前世の後悔を指針に100年の時を生きる。そして、ようやくその人生
にも最期の時が訪れる。妻や娘、孫やひ孫たちに囲まれて「いい人生」が満足感のなか幕を閉じる。死後の世界では、アッシュとして生きた短い人生の家族たちを探し、守り抜くと決意して。
目覚めると、死んだはずのアッシュ・グエン・ローリーとして前の世界に帰還していた。そして、どうやら各々に成長を遂げた家族たちが俺をこの世界の新たなる魔王として祭り上げているらしいのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 23:40:00
89959文字
会話率:40%
呪霊が闊歩する現代日本。
退魔術を駆使して呪霊と戦う退魔師の家に転生したオレだが忌子らしい。
しかもオレの家はどうやら没落寸前。
父親は呪霊との戦いで呪いを受けて弱体化、ろくに仕事ができない状態だ。
でも家族は忌子のオレを祝福してくれた。
そんな家族のために幼少の頃から退魔術を学んで家を再興させることを決意する。
書斎や蔵にある文献を読み漁って生み出したのはなぜか陰陽術だ。
退魔師が使うのは退魔術、しかし陰陽術とは?
いや、でもこれは退魔術とは比較にならない強さだ。
陰陽術は呪霊に効果抜群、式神だって召喚できるし対象を呪い殺すことだってできる。
日本を支配することだって出来るんじゃ? やらないけど。
そんなことより陰陽術が面白くてどんどん学びたい!
これは失われた陰陽術を蘇らせてしまった少年が神の子と崇められてしまう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:39:11
193934文字
会話率:40%
15歳にして絶頂の人気を誇るアイドル、姫歌(ひめか)・スターアントワネット。
彼女は天性の才能と美貌を持ち、武道館を満員にするほどの歌唱力を誇っていた。
しかし、その裏では「愚民どもを支配する姫君」として己の才にうぬぼれ、周囲を見下していた
。
そんな彼女が異世界へと転生したとき――その世界の「歌」は、命を削り聴衆に分け与える聖なる行為だった。
「誰がそんな自己犠牲をするものか!」と反発する姫歌だったが、ある少女・ノォトと出会い、次第にその世界の厳しい運命を知る。
やがて聖女として祭り上げられた姫歌は、王家の命令により大規模コンサートへと招かれる。
しかし、歌うことはすなわち自身の命を削ること――
命を落としてなお誰かを救いたいと願う聖女たちの壮絶なステージを目の当たりにし、彼女は「歌う意味」を問うことになる。
「私の命に、世界が飢えている。」
これは、かつて傲慢だった少女が歌の本質と運命に向き合う壮大な物語。
歌で世界を巡り、誰かの希望になりながら、彼女は本当の聖女へと成長していく――
魂を震わせる異世界アイドル×命の歌ファンタジー!
姫歌が選ぶ未来とは――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 18:03:00
12983文字
会話率:32%
王立魔術学院を卒業したばかりのアデーレ・バラルディは、壊れたものを復元できる固有魔法を活かし、壊れた美術品を修理する修復師として実家のバラルディ商会で働いている。彼女の元には壊れた美術品が修理のために持ち込まれているが、その一つに異界から
迷い込んだという少女、花菜が紛れ込んでいた。
花菜の姿が歴史書で知った異世界人の特徴と非常によく似ていたことから、アデーレは花菜の保護を決める。しかし、異世界人達が残した伝説を知った花菜が望んだのは、強大な力を持つ異世界人として祭り上げられることの無い平穏な暮らしだった。異界に迷い込んだばかりで頼れる人が居ない花菜の平穏な暮らしを守るため、アデーレは力を尽くす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 17:35:51
735文字
会話率:0%
駆け出し冒険者である俺、リヒトは、初めてのダンジョン探索で早々にパーティーからはぐれ、迷子になってしまった。必死に脱出路を探すも力尽き、ダンジョンの奥深くで意識を失ってしまう。次に目を覚ますと、体中が異常なほど温かく、視界には「魔力:測定不
能(∞)」というステータスが表示されていた。どうやら、行き倒れていた場所がダンジョン最深部の【魔力溜まり】だったらしく、その影響でとんでもない魔力を手に入れてしまったらしい。
魔力は無限大になったものの、生憎、俺は魔法の才能が皆無で、簡単な火の玉一つ出すこともできない。さらに困ったことに、この規格外の魔力が外部に漏れ出しやすいようで、周囲の魔物や環境に予期せぬ影響を与えてしまう。このまま地上に戻れば、きっと騒ぎになるに違いない。
「この魔力は、何としても隠さなければ…!」
魔力を制御しきれないまま、どうにか地上への生還を果たした俺は、目立たぬよう冴えない冒険者を装うことに決める。しかし、わずかに漏れ出す魔力が、皮肉にも周囲の勘違いを招いてしまう。
「あのショボい魔法、一見弱そうに見えるが…いや、あれは魔力を極限まで凝縮した結果だ!」「間違いない、彼は力を隠している!ただ者じゃないぞ!」
俺が意図的に弱々しい魔法を使ったり、地味な行動をとるほど、周囲は「実力を隠している」「何か深い考えがあるに違いない」と勝手に深読みし始めるのだ。ついには「人類最強の魔術師」「隠れた英雄」などと囁かれるようになり、難易度の高い依頼や、危険な陰謀に巻き込まれていく。
俺はただ、静かに冒険者を続けて、いつか故郷に錦を飾りたかっただけなのに、なぜこんなことに!?
これは、規格外の魔力を持ちながらも魔法が使えず、その力を隠そうとすればするほど周囲に勘違いされ、「人類最強」として祭り上げられてしまう主人公の、波乱に満ちた物語である。自身の無自覚な行動や、漏れ出す魔力が引き起こす予期せぬ現象によって、彼は否応なく世界の中心へと駆り出されていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 16:30:55
9317文字
会話率:35%
人生の目標であった祖父を打倒したことにより、不本意ながら久遠神通流の当主として祭り上げられてしまった青年、久遠総一。
対等に戦える相手を失い、暇を持て余していた彼に弟子が差し出してきたのは、『Magica Technica』と呼ばれるVRゲ
ームだった。
彼の望むものは、己の術理を尽くして戦う死闘。血沸き肉躍る戦場を求め、現代最強を継いだ剣士は、ゲームの世界へと剣と体を躍らせる。
これは、劔の頂を目指して刃を振るう男、クオンの描く剣戟活劇。
【HJノベルズ様より、2021年3月19日に書籍第3巻発売!】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 07:00:00
3379253文字
会話率:32%
とある五人の貴族のどら息子たちが、ある日一冊の本をみつける。その本をきっかけに勇者に憧れ家と身分を捨てる決心をした。
その後、覚悟を決めた五人は勇者になるために冒険者となり、それぞれがあらゆる困難に立ち向かい成長していく。
だがその経緯
の中、ある者により、いつのまにか英雄として祭り上げられる。
そして、ここから勇者?英雄?になるための冒険の幕開けとなるのだった。
今作品は、願望の宝玉編のみ掲載です。
キャッチコピー【その五人の貴族のどら息子、勇者かぶれにつき。でももしかしたら英雄に⁉︎】
✩୭⋆*✦*⋆୭*✩
*カクヨム先行掲載*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 01:18:26
65064文字
会話率:35%
東京を滅亡させた人類史上最大の大災害「東京災禍」の唯一の生存者、仮初英雄(かりそめひでお)は、竜を従える謎の少女、天眼瞳子(てんげんひとみこ)にその命を救われる。
最終更新:2025-05-02 23:20:41
30130文字
会話率:30%
ある日突然異世界転移してしまった高校生 |坂田壱也《さかたいちなり》
彼はその世界で大魔王なって居た
この物語は大魔王 坂田壱也の善性と巻き込まれ体質と行動で何故か勇者として祭り上げられる話
最終更新:2025-04-30 12:34:07
3866文字
会話率:80%
オカルト研究同好会に所属する『黒我好(くろが このみ)』は怪しい儀式を執り行っている最中に事故により命を落とす。
次に目が覚めると白い空間におり、そこには一柱の神がいた。
「君、面白いね。 僕が管理する世界に来ないか?」
「魔女になれるなら
喜んで♪」
好は魔法のない異世界に転生することになった。
魔女になるべく奮闘する好だが、傷を負った王子を助けたことで聖女と間違われてしまう。
はたして好は立派な魔女になれるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 07:30:00
9418文字
会話率:46%
前世を思い出したフェリシアには、女神のように綺麗で悪女な姉がいる。
どうやら姉はこの乙女ゲームに似た世界における聖女であり、多数のイケメンと恋をするヒロインであるらしい。
だが、ゲームにおける聖女認定の時期は既に過ぎており、悪女な姉は一向に
家を出て行かない。
美貌で男を誑かし、散財を繰り返しては借金を増やす。このままでは姉のせいで我が男爵家は没落するばかりだ。
だったら、姉を聖女に祭り上げて縁を切るしかない!
前世知識でお金を稼ぎながら、優しい兄と共に姉を聖女に祭りあげるために奔走するフェリシアのお話。
恋愛事は後半になる予定なので、気長にお待ちください。
誤字脱字報告、大歓迎です。恥ずかしながら、何度読み直しても直りません…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 18:00:00
140603文字
会話率:46%
かつてはただの一般人だった主人公―ユリス・フェルディア。しかし、未来を見通す力を持つ美しく聡明な姫―セレナ・ルミナスによって、その隠れた才能を見出される。
姫がユリスに与えたのは「魔王討伐」の密命。強大な魔王がこの世界へ侵攻してくるというの
だ。
一方で、国の大臣たちは姫の意図など知らず、勝手に異世界から“チート持ち”の転生者を召喚。
「魔王討伐の英雄」に祭り上げようと躍起になる。
さらに、その“チート持ち”たちは、なぜかユリスを排除する動きまで見せ始める。
どうやら彼らにとって、姫に選ばれたユリスは都合の悪い存在らしい。
こうして、同じ魔王討伐を目指すはずのユリスと“チート持ち”転生者たちは、次第に競争相手として激しく衝突。
しかも、まったく特別な力などないと思われていたユリスが、なぜか“チート持ち”たちを相手にしても一瞬で圧勝してしまうのだ。
本人すら驚くその強さは、いったいどこから来るのか――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 18:02:21
74070文字
会話率:49%
大昔、とある土地をめぐり大きな戦があった。
その地には他所の土地より、資源が豊かで人々が暮らすには絶好的な環境。
どの国もその地を求め奪おうと侵略にきたがある青年により状況を変えた。
まるで戦神が舞い降りたようにたった一人で侵略者達を退け
、先住人達を守ったのだ。
その地に住む民は皆その青年を戦神の化身と崇め、その青年をこの地の王として祭り上げた。
青年は王となり己を削りながら民の為に心身を奉じる。
…だが、青年には大きな罪を隠していた
その罪はやがて世代へと受け継がれ大きな火種となる。
これは罪を受け継ぎし者達が運命に抗う物語。
※
主役は3人います。二人は最初から最強で、一人は普通です。
※※
魔法とか妖精はでませんが、色々と不思議な事が起こります。
(特に主役の一人が兎になります。兎種族でもありませんし、呪いが掛かっているわけでもありません。)
※※※
前作品『乙女ゲームのとおりにはさせません!』の番外編で出てきた主人公の××と友人を主役にしていますが、こちらは内容に繋がりがあるようでないです。
国名なども同じになりますが、全く別物なので初見様でもご覧いただけると思います。
(でも双方ともネタバレな処がありますのでご覧になる際はご注意ください。)
温かい目で読んで頂けると嬉しいです。
(今回も誤字脱字は多く発生するかもしれませんが、ご容赦願います。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 20:56:50
371963文字
会話率:42%
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
最終更新:2025-03-31 07:10:00
46057文字
会話率:35%
異世界に転生したなんJ民のワイは、口からでまかせと偶然だけで「勇者」として祭り上げられる。
日夜2ちゃんねるを巡回して身に着けたなんちゃって知識と、レスバで培った話術を使い一時は成功するが、調子に乗りすぎて毎回大失敗。
ワイはただニートした
いだけなのに――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 07:00:00
17941文字
会話率:35%
人間が生まれながらにして持つ魔法の力と、遅れて発展した科学の力が融合した世界。
終わりのない戦乱の中に誕生したエルディラント帝国は、建国以来の軍事主義を貫き、次々と他国を侵略していった。
皇帝ペルガモンの圧政によって、民は厳しく税を取り立て
られ、兵役を課せられ、明日も分からない日々を生きていた。
国境付近にある小さな町プラトウに住む少年シェイドは幼馴染のソーマと共に、税目のひとつであり、エネルギー源でもある鉱石を採掘する毎日を送っていた。
ある時、首都エルドランに隠遁する高名な予言者が、
”プラトウが自国軍の襲撃を受け、廃墟と化した町から放たれたアメジスト色の光が世界を包み込む”
と予言する。
真偽を確かめるべく国の重臣が現地に向かうも一足遅く、町は蹂躙されてしまう。
襲撃を生き延びたものの家族や親友を失ったシェイドは、怒りと悲しみから秘められた魔法の力を解き放つ。
眩い光が軍を一瞬で蹴散らしたのを見て、重臣は彼の規格外の力を見込んで救世主として祭り上げ、叛乱軍を結成することを画策する。
果たして叛乱は成功するのか?
予言にある、”アメジストの光が世界を包み込む”とは何を指すのか?
これは時代に翻弄され、時代に利用された、ひとりの少年を取り巻く物語である。
(ノベルアップ様、カクヨム様、アルファポリス様にも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 23:42:41
314020文字
会話率:31%
仕事は順調、ほどほどにリア充だったはずの私、 柊ジュリ(24歳・OL) 。しかしある日、突然 異世界転生 してしまった――しかも 悪役令嬢ポジション !?
期待した チートスキル は ゼロ! あるのは 前世の知識と常識 だけ。けれども、貴
族社会のしきたりも魔法のことも何も知らない私には、「普通に生きること」すら難易度ハードモード!?
「魔法があるからって、物理法則は無視できないよね?」
「そんな非効率な戦争、戦略的にどう考えてもダメでしょ」
「そもそも、王子が決めた婚約破棄って法的に無効では?」
……そんな "現代社会の常識" を活かしながら、 悪役令嬢としての人生を全力で回避 しようとした結果――
なぜか 帝都の裏で発生する事件を解決 してしまい、いつの間にか 「天才策士」 みたいな扱いに!?
さらに、気づけば 皇帝陛下 から 「そなた、我が帝国の未来に必要な存在だ」 とガチで目をつけられてしまい!?
──私、ただ 静かに生き抜きたいだけ なのに!!
これは、 「悪役令嬢」としての破滅ルートを回避するために"常識"で戦い続けた結果、気づけば皇帝陛下の側近に祭り上げられていたOL の物語である。
「え? 革命? いやいや、そんな面倒なことしませんよ!? え? 私、政治を動かしてる?? そんなバカな!」
――気づけば異世界の運命を変えていた、常識最強令嬢の成り上がりストーリーが今、幕を開ける!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 17:02:06
22765文字
会話率:49%
【ハズレ二人の成り上がり】
超絶女嫌いの高校生・八薙黎一は、級友たちと剣と魔法技術が支配する異世界に転移した。
親の顔より見た展開と、せせら笑ったのも束の間。
転移者の特権である「勇者紋」の力により、クラスのマドンナである蒼乃月と強制ペア
になってしまう。
だが黎一がもらったスキルは、魔力の色が見えるだけ。
月がもらったスキルは、魔力を追尾できるだけ。
級友たちが次々と戦闘向けのスキルを引く中、二人とも明らかに戦闘には不向きなハズレスキルだった。
そんな二人が冒険者としてギルドの運搬業務で隣村を訪れると、魔物の襲撃で村が燃えている!
窮地にどこからともなく聞こえた声に導かれ、二人が力を合わせた時、勇者紋の真の力が解放される。
魔物を退けた黎一と月は祭り上げられ、成功への階段を駆け上がっていく。
これは負け犬二人が成り上がり、真の勇者になるまでの物語。
* * * *
◆更新頻度:
5/26~5/27で1~10話を投稿。
以降、1章完結(約10万字)まで毎日18:00に1話ずつ更新。
◆注意事項:
ネット小説大賞応募用の登録です。
本更新はノベルアッププラスにて更新中。
お気に召しましたら、ノベプラ版をどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 18:20:00
737885文字
会話率:39%
見た目は地味だが気立ては良い、貴族令嬢のセレステ。
何も悪い事はしていないのに、素敵な婚約者に嫌われてしまい……。
これではきっと婚約破棄されてしまうわ……とセレステが悲嘆に暮れていると、天から救いの手が差し伸べられた。
人語を話す“子熊の
霊”に憑りつかれた事から、彼女は“奇跡の聖女”として祭り上げられる事となり――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 20:37:08
171437文字
会話率:39%
──短いあらすじ──
貴族学園でいじめられていた悪役令嬢がいじめの主犯格である元聖女を奴隷として飼う話。
悪役令嬢=現地人(黒髪)
元聖女=異世界転生者(金髪)
──長いあらすじ──
私ことエリナ・ベルカストは貴族学園の元クラスメイト
であるアリシア・ルミナスブライトを買った。彼女は聖女として崇められていたのだけれど魔王が支配した今の国では奴隷娼婦に身を落としている。
私のお父様は人間側の国で宰相を務めた魔法使いでありながら魔王に寝返った極悪人だ。だが最終的にはお父様の漏らした情報や王宮内の扇動など、ベルカスト家による様々な謀略が功を奏して人間側の国は完全に瓦解した。
魔王はその混乱に乗じて攻め込み、主城を落とし、王家を皆殺しにした。いまやこの国は魔族が闊歩し、退廃がはびこる場所となった。
そして現在のベルカスト家は人類と魔族の趨勢を決定した歴史的な英雄として祭り上げられている。
一方、私はといえば魔王が勝利するまでは貴族学園で聖女や同級生にいじめられていた陰キャコミュ障の処女だった。
でも今はもう違う。陰キャ処女コミュ障ということに変わりはないけど、もういじめられっ子ではないんだ。
私をいじめていた名家の優秀な子息子女たちは、女子はすべて奴隷娼婦となり、男子は全員が処刑された。
終戦後のアリシアの足取りを追っていた私は戦勝に浮かれる暗黒街のオークションに彼女が売り出されることを突き止めた。
私は同性愛者でアリシアのことが大好きだった。
私は陰キャ処女コミュ障で友達がひとりもいなかったし、つねにいじめられていたけど、貴族学園での生活は毎日が幸せだった。
それはアリシアがいじめの主犯格で、いつもいつも、毎日毎日、私をいじめてくれていたからだ。
アリシアはクラス内で自分がカースト最上位であることを示すために、つねに色々な方法で私をいじめてくれた。
だから今こそ恩を返すときなんだ。
私が毎日毎日いじめられていたように今度は奴隷娼婦になったアリシアを死ぬまでいじめてあげないといけないんだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 16:05:09
17285文字
会話率:54%