かつて金縛りのプロとして名を馳せた山本洋介は大学生である。被験者としての身分にロマンスを見出していたところの山本であったが、この頃は金縛りの一方的な快楽への没頭に危機感を覚えていた。大学生的でステレオタイプな不健康に気を紛らわせようと適当な
サークルを探していたところ、とある任意の研究会Xの名誉顧問を名乗る非実在系少女を観測する。彼女は山本の金縛りに伴う幽霊であるのか、或いは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 15:50:34
3354文字
会話率:31%
主人公はといえば、金縛りをこじらせて入院中である。といっても検査入院で、彼の症状は須らく彼の自己申告である。主人公はコロコロと死ぬが、死んだとは一言も言わないのである。死んだらば分解されてどこへ行くのか。それまでやることも無いといういうのか
。そんなはずはないのであるから、それは昔から皆、電話して聞いてきたことであった。死んだらどこへ行きたいか。たったそれだけのことである。
(死して尚、独断論)
と、まあ、架空の電話番号なのであるが、そうでなくば色々と問題である。語呂合わせも良く分からない方が安全だろう。しかしそうした語呂合わせは困ってしまった独断論を以てして、ようやく確信を持って掛けることの出来る電話番号のそれである。異世界転生症候群とかいうものはきっと実際に流行っているのだろうし、現実が劇的に単純ではないから困るのであろう。現実に反して記述可能、我々が我々たる現象としての意志だけによって、ようやく満足に理解可能、そしてまた意志が初めて理解したいところの共感であるから、理解可能である分に、そうしたものが存在していなくば不足であるという気分になるのである。神などもそれである。現実とは意志が理解したくないそれであって、意志とは存在根拠が異なるのである。意志とは劇的であって、こうなって欲しくばこうなるべきという単純な文法を前提としているから、それに対して複雑怪奇な蛇足を大いに含んだ無駄に高画質な現実に嫌悪する。例えばホルスターにモ式大型拳銃を入れて闊歩したいが、そんな状況は到底得られぬという様な葛藤である。
(そしてまた実験)
「死んでみなければ分からない」と言われたから死んでみたが、結局何も分からなかった。そんな諸例を唯一可能な仕方で集める。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-04 23:22:10
973文字
会話率:0%
あらすじを言ってしまえばこれは少なくともあなたの恋ではなくなってしまう。よってあらすじは認められない。
ただあなた方は悲劇の大小に関わらず一切合切喜んで舐め回すから、そのためにこれはただの文字の羅列に過ぎなければならない。少なくともこれはあ
なたの舌を傷付けない。
あなた方はこれを読むためにそれ以外の全ての恋を放棄しなければならない。
あなた方は近く待っている視覚的な夢を諦めて、専ら「私」という記号に甘んじていなければならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-22 01:24:56
3382文字
会話率:37%
ヘーゲル 精神現象学 読み方 解説 簡単に
キーワード:
最終更新:2023-04-25 10:19:35
8836文字
会話率:6%
フッサールのフェノメノロジー(現象学)についての小論
キーワード:
最終更新:2018-12-26 18:47:28
1312文字
会話率:10%
フッサールの現象学 を 読み解く フッセル純粋現象学及現象学的哲学考案 岩波文庫
キーワード:
最終更新:2018-12-25 17:53:10
4729文字
会話率:4%
「知の塔」と呼ばれる最高峰研究施設で日々「物質を結晶化する」結晶現象学の研究をするクレート・サリーニ。人嫌いで潔癖症気味、研究室から出てこない……そんな彼にはひとつの重大な隠し事があった。
亡くなった妹の為、自分の為に「結晶現象学」と向き合
うひとりの男の話。
[この作品はTwitterにも掲載しています。]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-29 04:46:52
38576文字
会話率:57%
――この世界は極めて奇天烈、奇想天外な事象にあふれている。
幽霊を見たとか、UFOを見たとか誰しも一度は聞いたことがあるだろう。荒唐無稽だ、幻想だと馬鹿にする者も多い。
しかしプラズマ現象学の第一人者である私からすれば、これら怪異は全
てプラズマで説明できると考えている。
今日は、私がこれまでに直面した摩訶不思議な現象とそれに対する私の的確な対応を、とくと味わっていただきたいと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-09 15:27:15
2423文字
会話率:40%
有名私立医科大学付属高校美術室に変死体。捜査一課の香川高知(かがわたかとも)と松山媛(まつやまひめ)がその謎に迫るが、真相究明の道は険しい。
* 取り扱う題材が深すぎて、不十分な点、読者様に不快な感情を与える懸念があります。それは作者の意
図するところではありませんが、もしそう感じられましたらどうかお許しください。
** 遥彼方さま御主催の「イラストから物語企画」参加作品です。
*** 今年知り合えたお友達に、本作品、謹呈いたしたく。
**** 本年1月、天寿を全うされた恩師原田武先生に深い哀悼の念と心からの感謝の気持ちを贈ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-23 11:00:00
45640文字
会話率:56%
彼女のあめ玉を舐めると、他人の『世界』が見える。
現象学研究会通称『ゲンカク』には怪奇現象絡みの依頼がよく舞い込んでくる。
稲荷佑哉は自由の時間を奪われることを嫌った。なぞ解きが好きとはいえ、依頼を解決するのは色々と面倒だ。
けれ
ど、尋常じゃない思考(悪い意味で)の琴葉部長がそれを許すはずもなく。
彼はどこかねじの外れた部員たちに巻き込まれるのだった。
「決まりですっ!」
今日もまた、彼女の決まり文句が聞こえる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-30 20:47:35
141546文字
会話率:47%
オーパーツ研究部のOBの初老の元にやって来た考古学と超常現象学部学会部長の青年。彼は象牙に似たアーツ製造種の尖端に刺されて命をうしなう。しかし、アーツ能力で蘇生術が施され再生された。青年はこの世に封印されたはずの地球破壊者が復活しそうな感覚
をおぼえた。戦闘員の仲間を集めた青年が巨大な戦闘マシンに生まれ変わって、地球破壊者たちと戦うヒーローアクションである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-22 00:54:29
2046文字
会話率:50%
かわりない生活とかわりない幼馴染みの笑顔。
こんな生活がいつまでも続くと思っていた。
まさか、自分の日常が普通で無くなるなんて、
普通考えないよな?
自分が思っていた普通の生活が、とある少女との出会いで普通で無くなる。
普通な生活
に戻りたい自分と戻りたくない自分がいる。
そんなときこんな究極の選択を迫られるとは
今の俺に知る術もなかった……
普通の少年と謎の少女達が繰り広げる
超常現象学園ファンタジー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-11 22:49:14
1502文字
会話率:25%