「それじゃあ、乾杯!」
「カンパーイ!」
「かんぱーい!」
夜、とある飲み屋のテラス席。頭上には星々が煌めき、この出会いを祝福しているかのようだ……そんな陳腐な口上を述べたあと、六名の男女がグラスを掲げて乾杯した。合コンということで、ど
こか浮き足立った空気が漂っている。ただ一人を除いて……。
「じゃあ、まずは自己紹介からいきますか! では僭越ながら、自分から。えー、ロービード大学出身のミモトです。よろしく!」
「よろしくー!」
「えー! すごーい、名門大学じゃない!」
「ははは、おいおい、大学なんて関係ないだろ? 僕はマルビツ商事に勤めているニムラです。どうもよろしく」
「よろしくー!」
「すごい! 大企業!」
「ははは、お前ら露骨にアピールすんなよ。おれは普通にやるよ。どうも、イチガヤです。ちなみに、ミップリ区のタワーマンションに住んでまーす!」
「あはは、よろしくー!」
「えー! あそこ家賃高いよね。すごー!」
「ははは、お前もアピールしてんじゃん! じゃあ、次は女性陣の自己紹介お願いします!」
「はーい! あたしは――」
「あの」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-27 11:00:00
2349文字
会話率:100%
多種多様の種族が通う魔法学校ロマネスト。
長期の夏期休暇が目前に迫り、生徒たちは浮き足立っていた。
フィアナは家族と折り合いが悪く、実家に帰るかどうか悩んでいた。
そんな中新たにやってきた不良の留学生に「アリオンの涙を知らないか」と話を持
ちかけられる。
アリオンの涙とは、人魚族のフィアナの実家に伝わる絶大な力を持つアーティファクト。
門外不出の情報を何故知っているのか。
相談しようにも教師は借金をカタに誘拐され、親友は成績も良く恋人とも仲睦まじく順風満帆でどこか相談し辛い。
流されるまま留学生と共にフィアナはアリオンの涙を求め、実家のある深海のディ・イ・タミラへと向かうことに──
海原駆け巡るハイスピリットラブコメディー!
*恋愛面は少なめ……に?あっちこっち爆発粉砕するタイプのお話です
*戦闘描写で傷に関する描写があると思うのでR15苦手な方は自衛して下さい
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 20:39:31
61762文字
会話率:38%
人生最初で最後のプロポーズの相手は、お姫様みたいに綺麗な女の子でした。
って、いや待って!?わたしも女なのですが!?
そんなある日、なんだか周りが浮き足立つ会社で現れたのは……?
※さらさらしるな様主催「#匿名元サヤ短編企画」参加作品
です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 18:00:00
6015文字
会話率:17%
俺だけ魔法が使えないとか、なんの冗談だ?
俺、相沢ワタルは平凡で一般的な高校二年生である。
成績は中の下。友達も少なく、誇れるような特技も趣味もこれといってない。
そんなつまらない日常は突如として幕を閉じた。
ようやく終わった
担任の長話。喧騒に満ちた教室、いつもより浮き足立った放課後。
明日から待ちに待った春休みだというのに突然教室内が不気味な紅色の魔法陣で満ちたかと思えば、俺は十人のクラスメイトたちと共に異世界に転移してしまったのだ。
俺たちを召喚したのはリオーネと名乗る怪しい男。
そいつから魔法の存在を知らされたクラスメイトたちは次々に魔法の根源となる『紋章』を顕現させるが、俺の紋章だけは何故か魔法を使えない紋章、通称『死人の紋章』だった。
魔法という超常的な力に歓喜し興奮するクラスメイトたち。そいつらを見て嫉妬の感情をひた隠す俺。
そんな中クラスメイトの一人が使える魔法が『転移魔法』だと知るや否やリオーネの態度は急変した。
リオーネから危険を感じた俺たちは転移魔法を使っての逃亡を試みたが、不運にも俺はただ一人迷宮の最下層へと転移してしまう。
その先で邂逅した存在に、俺がこの異世界でやらなければならないことを突きつけられる。
挫折し、絶望し、苦悩した挙句、俺はなんとしてでも──『魔王』を倒すと決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 17:00:00
765939文字
会話率:24%
改元の折、何か不吉なことが起こる。江戸の市中ではそのような噂が流れた。人々はそんな噂はただの酒の席での話だと、改元に浮き足立ち、どこかそわそわとした祭り気分でいる。しかし突如上空に黒い雲が発生した。まさか不吉なことが実際に起きたのかと人々
は上空を見上げた。
神田明神の近くで甘酒を提供している店の名物娘、八重。生意気でませている八重は地域の人々に可愛がられている。
いつも神田界隈をふらふらとしている文蔵。何で生計をたてているのか怪しいこの男は、改元に乗じて何やら準備をしているらしい。
品川宿の公平。旅籠を営む家で育つ彼は暗い夜に家を出て神田を目指し、夜の道を一人で進む。
三人はそれぞれが違う生活をし、見えているものも考えも方も違う。しかし、なぜか神田明神へと来ることになった彼ら。
神田紺屋町に実際にいた文蔵という人物をモチーフにした江戸の神田を舞台とした威勢の良い、どこか不思議な話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 23:45:01
32991文字
会話率:38%
ハロウィンは人も幽霊も浮き足立つもの。
そのおかげでこの日は残業確定で、ある意味収入源だと思ってるけれど。
だとしてもいい加減にしろ。
勝手に入ってくんな。
とぼやきながらも仕事をするもののお話です。
最終更新:2024-10-17 06:30:00
8245文字
会話率:42%
忙しなくバタバタと走る足音。
誰かが手元の紙をめくる音。
遠くでは指示を飛ばしている声。
何となく空気が熱いような、浮き足立ったこの感覚。
少しでも気を抜いたら、ここ数日の睡眠不足と筋肉痛と疲労感がドッと押し寄せてきそうで、きゅっと唇を結
んで気合いを入れ直す。
「本番1分前ー!」
一度大きく深呼吸して、自分の中に満ちる光を感じる。
ゆっくりと力を解放すると、それらは見えない電波のように伸びていって、四方八方へと拡散していった。
遠くまで届け、と念じながら前へと向き直る。
「本番5秒前! 4、3…」
――届け……!
聖女を必要としないはずの平和な世に、なぜか喚び出された聖女様は元・テレビマン。
おおらかな王室一家と過ごすうちに備わった能力が判明して……?
律儀だけど毒舌な第二王子に叱咤(?)されながら、国営放送の開局を目指して奮闘します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 18:00:00
8229文字
会話率:48%
※BLを醸しますがBLではありません。が、苦手な方はお気をつけください。。。汗
リーゼ・ロッテ伯爵令嬢は、ある日見てしまった。
自身の兄であるアッシュ・ロッテと、その友人レオ・カーネル伯爵令息の秘め事ーーキスの現場をーー。
戸
惑い以上に胸がドキドキして落ち着かない謎の感情に支配されながらも、2人の関係を密かに楽しむ。もとい応援していたリーゼ。
しかして事態は次第にリーゼの目論見とは全く違う方向へ動き出して行きーー?
アルファポリス様ホットランキング41位!!
恋愛の人気完結18位!!じりじり頑張って頂いて嬉しすぎる……!!泣
読んで下さりありがとうございます!!
明るめギャグ風味を目指して好き放題書いてます。。。が、どうかはわかりません。。。滝汗
基本アホの子です。生温かく見て頂けると幸いです。
もし宜しければご感想など頂けると泣いて喜び次回に活かしたいと思っています……っ!!
誤字報告などもして下さり恐縮です!!
読んで下さりありがとうございました!!
アルファポリス様にて先行投稿。
カクヨム様、小説家になろう様にも順次投稿しております。
お次はドシリアスの愛憎短編のご予定です。。。
落差がエグい……滝汗折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 22:41:55
25182文字
会話率:55%
――良い魔法使いは、わたしのところには来てくれない。
ソフィは幼い頃に両親を事故で亡くし、父の生家である伯爵家に引き取られた。けれど間もなく祖父母が急死し、叔父が伯爵位を継ぐと、ソフィは伯爵夫人と従姉のベリンダにより、使用人以下の酷い扱い
を受けるようになる。
16歳になったソフィは、顔に醜い火傷痕をかかえながら、伯爵家から自由になることだけを夢見て堪え忍んでいる。伯爵家の中で唯一人ソフィに親切な従兄のセオドアから、「僕が必ず助けてあげる」と言われるが、その淡い期待も打ち砕かれてしまう。
厄介払いされるように王宮の下働きになったソフィ。伯爵家を出ることはできたが、あいかわらず自由はない。下働きの中で最も過酷な仕事をさせられ、顔の火傷痕のために同僚からも遠巻きにされていた。
そんな中、ソフィは王宮で「魔女」と呼ばれる女性と出会う。
「魔女」の助けを得ながら、ソフィは自身の火傷痕を癒やすための化粧品を作り始める。さらに火傷痕を隠すために必死に習得した化粧の技術が認められ、ソフィは平民の身分でありながら王妃の化粧係に抜擢される。
けれど、化粧でどれほど綺麗に火傷痕を隠しても、ソフィに醜い痕があることは王宮中に知られている。従姉であるベリンダが、ことあるごとに言いふらすからだ。
それゆえにソフィは、恋も結婚もすっかり諦めてしまっていた。
そんなある日、王妃の誕生日を祝う夜会に参加するため、隣国である魔法大国から、王弟ジークベルトが来訪する。
ジークベルトは高い身分と麗しい容姿から数々の浮き名を流しながらも、25歳まで独身を貫いている。
そんなジークベルトは、王妃と令嬢達が集う茶会で、「この国で運命の出会いがある」という先読みの魔法の結果を明らかにする。
令嬢や女官達が浮き足立つ中、自分には関係のないことだと、一人だけ冷めた気持ちでいるソフィ。
ところが、ジークベルトが「王妃殿下の化粧を担当したのはどなたですか?」と奇妙なことを言い出したことで、ソフィの運命は変わっていく。
顔に醜い火傷痕を抱えながら一人で懸命に生きてきた少女が、美しい魔法使いである隣国の王弟殿下に見出され、幸せへの第一歩を踏み出すシンデレラストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 18:20:37
157926文字
会話率:40%
――良い魔法使いは、わたしのところには来てくれない。
ソフィは幼い頃に両親を事故で亡くし、伯爵である伯父に引き取られた。けれどそこで酷い扱いを受け、伯父一家から逃れるように、14歳から住み込みの女官として王宮で働いている。
17歳になった
今、ソフィは平民の身分でありながら王妃の化粧係に抜擢されていた。ソフィの顔にある大きな醜い痣、それを隠すために必死に習得した化粧の腕が認められたのだ。
けれど、化粧でどれほど綺麗に痣を隠しても、ソフィに醜い痣があることは王宮中に知られている。従姉であるベリンダが、ことあるごとに言いふらすからだ。
それゆえにソフィは、恋も結婚もすっかり諦めてしまっていた。
そんなある日、王妃の誕生日を祝う夜会に参加するため、隣国である魔法大国から、王弟ジークベルトが来訪する。
ジークベルトは高い身分と麗しい容姿から数々の浮き名を流しながらも、28歳まで独身を貫いている。
そんなジークベルトは、王妃と令嬢達が集う茶会で、「この国で運命の出会いがある」という先読みの魔法の結果を明らかにする。
令嬢や女官達が浮き足立つ中、自分には関係のないことだと、一人だけ冷めた気持ちでいるソフィ。
ところが、ジークベルトが「王妃殿下の化粧を担当したのはどなたですか?」と奇妙なことを言い出したことで、ソフィの運命は変わっていく。
顔に醜い痣を抱えながら一人で懸命に生きてきた少女が、美しい魔法使いである隣国の王弟殿下に見出され、幸せへの第一歩を踏み出すシンデレラストーリー。
*2023.5.26 総合&ジャンル別日間3位ありがとうございました!
*2024.6.20 長編版が完結しました(https://ncode.syosetu.com/n7656iq/)。前日譚及びヒロインとヒーローの絡みを大幅に加筆しています(つまり続編ではありません)。よろしければそちらもご覧下さい。なお、設定や展開が一部異なります。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-22 17:28:40
31133文字
会話率:39%
仕事帰りの金曜の夜、私(佐藤さん)は明日のデートを前に浮き足立っていた。明日は、私の誕生日でもある。
年下の彼氏、吉田君の前ではいつも背伸びをしているので、明日くらいはちょっと甘えようかなと考えつつ、いつもと違う道を通ってみる。
そこで私
は見てしまった。
吉田君が、知らない女の子と腕を組んでいるところを。
誕生日の前夜にきらめく、大人女子と男子高校生の恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 21:00:00
5873文字
会話率:44%
学術院の卒業を迎えた初夏。プロムが控える卒業シーズンに学内は浮き足立った雰囲気に包まれていた。式典や新生活の準備に忙しいリアンに、周囲は「プロムの準備はできたか?」と聞く。
最終更新:2023-07-26 18:00:00
28694文字
会話率:56%
物語かゲームの中のようなファンタジーな世界に転生した男ブルース。 彼の前世はありふれた日本人だ。 田舎貴族の長男に生まれた彼は気負うことなく、今世の人生を紡いできた。
・・一方。
物語の登場人物には役割がある。 ブルースにも果たすべき役が
あった。
彼に与えられた役回りは『ざまぁ』執行人。 好色卿と揶揄されるブルース・マスタング辺土伯は断罪された悪役令嬢を娶って無体を働く変態貴族なのだ。
そうとは知らず、転がり込んだ麗しの花嫁に浮き足立つブルース。
断罪された・・追放された・・仲間に裏切られた・・。
不遇な物語の登場人物を嫁に迎え、ブルースの物語が動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-13 03:00:00
207893文字
会話率:64%
相撲も、上半身に頼るのではなく、下半身が大事です。
最終更新:2022-12-08 07:00:00
209文字
会話率:0%
春めいてきた季節。周りが浮き足立っている。別れの季節が近いからか、私は恋を自覚した。
でも、どうしても気持ちを伝えられない人。
最終更新:2022-08-20 20:52:08
217文字
会話率:0%
いつかの時代のどこかの村に、名もなき神を祀る祠があった。渓谷の底、荒々しい急流に削られ続ける岩の隙間の洞窟に、ひっそりと封じられた神には、人の命と引き換えに願いを叶える力がある。
それは、神と人との『取引』だった。
大昔、谷底の神
を崇める村で、浅葱と鈴蘭は穏やかな日々を送っていた。しかし、ある日を境にその日常は崩れ始める。
現代、此方ヶ丘の町で暮らす、幼馴染の朝陽と真昼は、個性的な友人たちと共に青春を謳歌していた。彼らの通う此方ヶ丘高校は修学旅行を控え、生徒たちは浮き足立つ。
不思議な夢を見続ける朝陽、真昼に忍び寄る怪しい影、人ならざるものの噂話、町に蔓延る不良たちの活発化、そして行われる『取引』、波乱の修学旅行が始まる。
これは夢と現実を介して繋がった彼らの、【絆】と【恋】の物語だ。
━━━運命に惑え。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 23:46:08
102723文字
会話率:40%
とある地方の街に暮らす高校2年の少年、千坂(ちさか)慎弥(しんや)は部活動に所属している訳でもなく、毎日を変化なく過ごしていた。
しかし、2年生に進級したその日。
突如として転校してきた大人気アイドル『NoeRu』こと 石川 のあ が学
校中の話題になる。
親友の 玉木 広(こう)らが浮き足立つ中、のあの転校を不信に思う慎弥。
更にのあは慎弥の家に同居することになり、のあは慎弥に転校してきた理由を話す。
それはかつて話題となった『ある動画』にまつわるもので、のあは慎弥にも協力を願いでるのだった。
急に慌ただしくなった学校生活。
今度は新入生として入学した妹の李華と、その親友の紗菜により、のあを含めた慎弥を取り囲む状況は一層の変化を迎える。
かつては仲も良かったはずが、今は距離をおいている慎弥と紗菜。
二人が距離をおくようになったのには、過去の出来事が関係していた。
動画の秘密を巡り、互いを理解していく慎弥と のあ。
過去の出来事に立ち向かいながら、また慎弥と共に過ごせる日を望む紗菜。
動画『s2kr』が紡ぐ未来へと慎弥達はどう進むのか?
色とりどりの個性が交わり、一つに詰まったアラカルト。
試しにご覧ください。
2018/6/2 第1章-完-
現在は第2章 進行中…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 17:00:00
201044文字
会話率:50%
名門魔法学校を舞台に問題児と称される個性豊かな用務員と、異世界から召喚された少年が問題行動を起こしながら毎日を楽しく過ごす魔法学院ラヴコメの番外編!
2月14日はバレンタイン。
男子もどこか浮き足立ち、女子たちは勇気を貰う為に甘いチ
ョコ菓子を準備する日。
普段からお世話になっている用務員の先輩たちにお礼を兼ねて贈り物をするべく、新人用務員でありメイド服が通常装備な女装メイド少年のアズマ・ショウは、女子生徒のみの調理実習に混ざってチョコクッキーを作った。
ところが、そのチョコクッキーにはヤベエ調味料が使われており……?
バレンタインにも問題発生!?
ヴァラール魔法学院の今日の事件は、バレンタインに巻き起こる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-14 23:50:02
3293文字
会話率:50%
クラスメイトの前田さんに「推し」と言われた悠里。念願の春到来を感じ、次の日、浮き足立って高校へ登校する悠里に待ち受けていたのは、限度を超えている彼女の推し活だった…!!
最終更新:2021-11-13 14:15:21
6230文字
会話率:71%
自由を重んじる主人公転次郎は、異世界に召喚され浮き足立つも、トイレの回数すら管理される超管理国家だった。
特に使命があるわけでもなく召喚された理由は労働力。自由を掴みとるため異世界で出会う仲間と共に独立を目指す。
最終更新:2021-09-17 06:25:58
48186文字
会話率:52%
会社に就職して3年。
主人公ー依希実子の毎日の楽しみは、ご褒美という名のお酒とコンビニ飯。
いわゆるブラック企業に就職した希実子は、毎日残業に追われる日々を過ごしていた。
そんな忙しい日々を送る中、一年に一度の誕生日が近づいてきて浮き足立
つ希実子。
しかし、誕生日当日、残酷なことに希実子は会社の上司に仕事を振られ、あえなく残業することになってしまう。
しかも仕事を振った上司は定時で退勤。
そのことに不満を抱くが、指摘する勇気もなく自分の気持ちを押し込む。
そんなある日、希実子は熱を出して会社で倒れてしまう。
会社を休んだ末、万全の体調で出勤しようとするも突然体が動かなくなる。
やむなく休みの連絡をすると、その途端に動き出す体。
不思議に思いながら顔を洗うために洗面台の鏡の前に立つと、
希実子の顔は、「死にたい」の紙で覆われていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-19 17:22:46
40803文字
会話率:27%