指先に蝸牛が這う夜
私は隠していた本音を仏壇に伝えようと
鏡の前で百面相どれが本当の私なんだろう
永遠に自分というものを見つけられないまま失踪して
古町で私のドッペルゲンガーが悪戯を
雨の日に逆立ちをすると柱時計は少し時を戻した
家守の棲む
水場には小さな社を置いて
ゆめまぼろし折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 20:09:06
2948文字
会話率:0%
ぼんやりとした灯りが
古き廊下を映している
過去とは、蜜蝋の残滓
夢の芥が部屋の静寂をさざ波の様に
静けさは動かない
仄かな部屋の隅の暗がりでこそ
人は生きていける
夜の帳がなくては
鞄の中に夜を詰め込んで
出掛けるのだ
懐古も共に連れて行
こう
柱時計と白粉のような
幽かな土を踏むような
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-06 05:01:45
2861文字
会話率:0%
妙は15になってあるお屋敷に奉公に上がる事になった。そのお屋敷には“開かずの間”がありそこには忌まわしいものが隠されているという噂があり、奉公に上がる娘たちに嫌われていた。
「面白いじゃない」妙はむしろ奉公に上がる事を喜んだ、
奉公先の
お屋敷はお綺麗な奥様といかめしい顔の旦那様の2人暮らし。
開かずの間はお屋敷の北側の離れにある。高床式で2間ほどの渡り廊下で繋がれている。時折旦那様が開かずの間に入られる。ある夜妙は床下で旦那様が入られるのを待つ。
旦那様が入られると、旦那様の声とすすり泣きの声が漏れてくる。
・・・誰かいるのか・・・妙の好奇心はいやがうえにも高まる。
ある日旦那様が会社の出張で1週間ばかり家を空ける事になる。妙は薬屋で眠り薬を買って、奥様に飲ませる。開かずの間は南京錠がかかっている。錠を開けて中に入る。8帖ほどの広さがあるが何もない。
入り口が閉まる。突然帰宅した旦那様が扉を閉めたのだ。
旦那様は開かずの間には先妻の娘の霊が閉じ込められていることを話す。今の奥様は後妻で、先妻や娘を殺したという噂が流れている。
開かずの間に閉じ込められて4日目、妙の体に娘の霊が憑依する。
そして開かずの間を飛び出して後妻におさまった奥様を焼き殺す。お屋敷は火炎に包まれて、妙はかろうじて助けだされる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-07 10:10:25
11499文字
会話率:10%
久しぶりに訪ねていった、母の友人は相変わらず明るく僕を迎え入れてくれた。
何故来たのか訊くこともなく。
最終更新:2023-06-28 20:56:21
4008文字
会話率:0%
家にやってきた舶来物の柱時計。
完太はどうにもこの時計のことが苦手だった。
ある夜、目を覚ました完太は奇妙な体験をする。
最終更新:2023-01-31 01:19:28
1891文字
会話率:0%
寺山修司の「田園に死す」の柱時計の短歌。
感想と言うか、考察?
最終更新:2022-03-02 03:00:00
313文字
会話率:0%
星野時計店にある柱時計が、地震のきっかけで動き出した。
それから不思議な事が次から次へと起き出した。
最終更新:2021-05-06 00:25:51
3969文字
会話率:51%
ある青年の家にある古い、使い込まれた柱時計にまつわるお話。というショートショートです。
この作品はわたしのブログ(https://ameblo.jp/zanjitsu)にも掲載しています。
最終更新:2020-08-09 04:03:43
3063文字
会話率:57%
柱時計の不思議な話。
キーワード:
最終更新:2019-09-11 00:24:04
447文字
会話率:19%
あらすじを読むぐらいで読み終える掌編です。
最終更新:2018-11-12 11:43:55
700文字
会話率:0%
『三女神の破壊活動』と書いて《ホーライ・サボタージュ》と読みます。
青年、井上慧《アキラ》は、ある日突然見覚えのない部屋で眼を覚ます。
そこで出会ったのは泣き虫で人嫌いの魔女アーミラ。驚くべき事に、自身が板金鎧に転生してしまったのだと知る
。
迷い込んだ異世界には三女神と呼ばれる力が存在し、その刻印を宿した三人の娘――『継承者』は、与えられた神器の力を行使して、長きに渡る禍人との争いから神殿を勝利へ導かなければならない。
『天秤』 は世界を量り、
『天球儀』は世界を測り、
『柱時計』は世界を計る。
重い使命を科せられたアーミラを放っては置けないアキラは、『はかり』知れない争いの渦へと巻き込まれて行くのであった……
◤◢◤◢ 以下お知らせ◤◢◤◢
❖第一部完結しました!
❖第二部完結しました! 第三部を毎週木曜に更新しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-01 04:00:00
550967文字
会話率:25%
モノクロ柱時計を飾ってみると…?!
540文字のたんぺんです
最終更新:2018-10-30 17:00:00
489文字
会話率:0%
ある日、世界は終わりを迎えたーーー
ーーはずだった。
気がつくと、俺は俺の知る世界とは違う別の世界にいた。
原点世界「キュテレイア」だ。
この原点世界なる世界が終わりを迎えたため、この世界からの分岐点の1つである俺の世界も終わりを迎えたら
しい。
「キュテレイア」の神はその原因を探り、世界の終焉を食い止める為、100年に1度、1年間だけ時間を巻き戻せる「時の柱時計」を使い、猶予を作りだした。
神に導かれ、魔法も魔物も存在する原点世界「キュテレイア」に転移した俺は終わりを迎えた俺の世界を救うため、奔走する。
これは、そんな俺の1年間の冒険の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-24 02:44:21
472文字
会話率:0%
普通の人が気軽には行けない場所の音を録音するよう依頼される主人公。今回は依頼人が昔住んでいた家の、柱時計の音を録ってきてほしいと依頼される。
キーワード:
最終更新:2018-05-02 15:34:58
5951文字
会話率:21%
文学的科学者たちは“変換”を行い、世界を巨大な柱時計にした。
人や動物、魚や虫や植物、黴、微生物などの生命。風や土、光、水、石、遠き果ての星々、そして、その間を理める暗黒という自然。ビル、車、ティッシュペーパー、ゴミ、瓦礫、フランスパンなど
の人工物。今では全て、この時計というイメージの一部だ。
例えば、ある一つの原子は文字盤に装飾されたダイヤモンドに“変換”されたかもしれない。側面にある木目の一つには、国際を牛耳った超大国が宿っているかもしれない。いくつかの銀河がまとめて、歯車から摩耗した金属粉に“変換”されたかもしれない。それらのことは科学者たち自身も理解してはいない。ただ肝心なのは、この時計のあらゆる構成要素は、大小問わず、元の世界の何かを表しているということ。例外はただ一つ。あなただ。
noteにも掲載しています(https://note.mu/mutsukilin/n/ne492bd6231c1)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-23 01:28:40
3059文字
会話率:0%
『ピエタ古美術・古道具店』。あなたが気まぐれで入ったその店は、薫かれている甘やかな香と古いもの特有の埃っぽい匂いに満ちていた。ランプ型の電灯が投げる橙(だいだい)がかった灯りで、店内全体がセピア色に染まっている。どこかで柱時計がものうげに時
を刻んでいる。両側の棚や床には、小さなサイコロから瓶、等身大の像や盾まで置かれ、ほとんど壁が見えない。
出入口の真正面にカウンターがあった。その向こうで店主らしき人が大きめの本を広げ、座っていた。
黒い真っすぐな髪を一つにまとめ、栗色の眼の片方には銀縁のモノクル(片メガネ)。中性的な顔つきで、男か女か分からない。黒いシャツに厚手の茶色のエプロンを付け、その上からゆったりとした着物を羽織っている。
モノクルに着物なんて随分変わった格好だが、どこか現実離れした雰囲気のあるこの店では違和感がなかった。
あなたに気がつくと、店主は本を閉じた。表紙に『ファウスト』とあるのがちらりと見える。
「ここには『血を流したことのないような匕首(あいくち)もなければ、大丈夫でいた体へ、命を取る、熱い毒を注ぎ込んだことのないような杯もございません』。なんてね」
そう言って店主はあなたを見つめ、魅力的な笑みを浮かべる。
「いらっしゃいませ。気になる物があれば遠慮なく手に取ってご覧ください」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-18 21:35:30
3098文字
会話率:0%
勢いで仕事を辞めたおっさんが、神様の都合で異世界へ転移されてしまった。授けられた能力は何もないところから林檎を取り出せるというショボい能力・・・
取り敢えずこの能力と行き当たりばったりのアイデアで生き延びて見せるぞっと、運動音痴、メタボなお
っさんがじたばたします。
なので、基本的に戦闘シーンは有りません。
普通のおっさんなので、内政チートも出来ません。
何度も騙されながらも周りの人に助けられながら、日々を生きる物語です。
初めて書き始めた物語なので、のんびり不定期で進めていきたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-23 06:50:50
15918文字
会話率:38%
マリスは海の作り方を書いた本を見つける。
最終更新:2015-07-02 08:35:48
5439文字
会話率:63%
母親が出かけて、留守番をする七匹の子供たちに襲い掛かる惨劇を、柱時計は静かに見つめることしかできないのです。
※「小説ストーリーテラー」さまで「新お題小説スレッド」に投稿したものです。
お題は『擬音』
最終更新:2014-04-14 01:00:00
4222文字
会話率:31%
不器用で嫌われ者だった祖母が辿った生涯を、四部形式で詩にしてみました。13分遅れで明日を知らせる柱時計を「狂っていながらも前に進んでいる」という意味に汲み取っていただければ幸いです。
最終更新:2012-05-25 12:41:26
847文字
会話率:0%
小学校の職員室前の廊下に白くて大きな秋田犬がいました。
犬が生徒達を助けるお話です。
犬の優しさと人間の身勝手さを情緒豊かに描いています。
子供の時に実際に私が経験した出来事です。
最終更新:2010-02-16 12:27:56
703文字
会話率:0%