フェリシー・グレゴワールは伯爵家の四女。何をやらせても完璧でそつのないフェリシーは常に無表情で冷静沈着、感情を表に出すことはない。グレゴワール伯爵家の四姉妹はそれぞれ違った異能を持つ。フェリシーには日本で管理栄養士をしていた前世の記憶があっ
た。得意の料理の腕をふるうために『縁(ゆかり)』という料理屋を始めたが、相席した客同士が続々と結婚し縁結びの店として評判に。謎の多い従者クロードが彼女の右腕。彼だけはフェリシーの秘密と本当の姿を知っている。この世界には人間だけでなく獣人の国、精霊の国、魔族の国が存在し、数は少ないが魔法を使える者もいる。さまざまな事情を抱える人たちを応援するフェリシーとクロードの物語。ハッピーエンドです!
*R15は保険です
*©北里のえ, Noe Kitasato, 2025. All Rights Reserved. Reproduction and translation are prohibited.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 18:32:33
29674文字
会話率:63%
「結婚後は別居という形でも構いません。いえ、寧ろそうして下さい。私は一人でも問題ございませんのでお気になさらず。ただ、代わりにお金は十分にご準備下さいね」
にこにこ。と、笑顔で頷いた令嬢を前に辛うじて笑顔を見せた自分を褒めて下さい。
「や
っぱり城下じゃないと流行もエステもお付き合いも遅れてしまいますでしょう? そうしたらご迷惑をお掛けしてしまいますわ。そんなことはとてもできません。ですので私、こちらでしっかりとお勤めを果たさせて頂きます。勿論、こちらにいらした際には最優先にお相手して差し上げますのでご遠慮なく」
それ、どこの娼婦? と、言ってしまいそうになったのを飲み込んだ。
「社交に疎いと伺っていますから教えて差し上げますけれど、女性にはお金がかかるものなんですのよ? その点、あなたなら十分に尽くせる筈だから期待しております。家柄がイマイチなのは引っ掛かりますけど、お金という強い武器をお持ちですし許容して差し上げますわ。感謝は結婚後に目に見えるものでお返し頂ければ結構です」
ちーん。もう言葉も出ませんでした。
格式高いお金持ちの家に生まれ、美しい女性と結婚することが男性のステータスのこの世界で、一財産築いた成金伯爵家の令息は令嬢達から狙われまくる日々を送っていた。断っても断っても申し入れは止まらず、しかも皆上から目線。
うんざりな毎日を送っていたある日、それはそれは地味な令嬢に引き合わされた。二人は逢瀬を重ね、少しずつ距離を縮めるけれど周りはそっとしておいてくれなくて…。
彼が成金貴族になった理由と経緯。
彼女が地味な理由と侍女との関係。
王太子殿下に呼び出されたり、親が発狂したり涙したり。
使用人から「ぼんやり坊ちゃん」「暇人」と言われる彼の本当の姿。
噂と真実は誰のせい?
評判と事実は何の為?
やがて公の場に姿を現した二人に、見下していた周囲は変化する。
自分の信じるものを貫き、優しさや礼儀を忘れなかった二人がやがて幸せを手に入れる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 08:02:24
11495文字
会話率:49%
公爵家の令嬢アデラは、跡継ぎとして家を支えるため男装し、「アンドレ」として生きてきた。
一方、伯爵家の次男エリアスは、姉の代わりに社交界で「エイラ」として振る舞っている。
家のために結婚を強いられる二人だったが、ふとしたきっかけで「お互い
を婚約者として利用する」契約結婚を提案する。
だが、次第に仮面の下の本当の姿に惹かれていき……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 13:00:00
82339文字
会話率:33%
「俺なんて剣を振るしか能がないから、ひとりで迷宮に突っ込んだりしたら、二度と出てこられないかもしれないぞ。はは」
Sランクパーティに所属する主力剣士・ジルは最高難度迷宮の攻略中、すったもんだあった末にたったひとりで置き去りにされてし
まう。
ただでさえ致命的な方向音痴のジル。そのうえ普段かけていた眼鏡がメッタメタのズッタズタに破壊され、もはや自力で地上に戻れる見込みは爪の先ほどもない。どう考えてもその場で救助を待つほか活路はない。
「ふっ……。口ほどにもないな、最高難度迷宮……!」
しかし方向音痴に特有の根拠のないトンチキ自信と卓越した剣の腕を武器にジルは進む。ずんずん進む。書物に残された歴史上、まだ誰も踏み入ったことがないはずの領域をガンガン進む。途轍もない力を持つ魔獣が出てきてもよく見えないままズバズバ斬って捨てる。
やがて現れる似たような方向音痴ども。
徐々に姿を現し始める迷宮の本当の姿。
やがて訪れる「もしかして俺って何ヶ月もかけて出口から遠ざかってないか?」という悲しい気付き……。
一方地上では、彼を捨てて行った冒険者パーティにも不穏な空気が立ち込めて……?
そんな感じの準最強主人公系ファンタジー。
*完結済
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 18:06:17
628208文字
会話率:40%
「公爵令嬢ヴィオラ、君との婚約は破棄する!」
王太子から突然の婚約破棄。しかも舞踏会の真っ只中――けれどヴィオラは微笑んで、すべてを受け入れた。
なぜなら彼女には、別の“任務”があったから。
彼女の本当の姿は、王国諜報部に属するスパイ。
次のターゲットは、敵国ルヴァレスト王国の第二王子。だがその正体は、国家が生み出した最強兵器《オルデン》だった。
冷徹な兵器のはずの彼は、ヴィオラとの出会いにより変わり始める。
任務のはずが、恋に落ちてはいけない相手と――気づけば、惹かれていた。
これは、
「婚約破棄? じゃあ、敵国の王子を口説いてやるわ」
と笑った令嬢と、
「世界を敵に回しても、おまえを守る」
と誓った王子の、甘く危ういスパイ・ロマンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 22:00:00
1060文字
会話率:40%
解離性同一性障害(DID)――もう一人の人格を持つ僕。
彼は僕を守ってくれた。
僕の知らない間に、辛いことも、危険も、全部代わりに受け止めてくれた。
でも、僕は彼を恐れ、拒み、忘れようとした。
数年後、彼の本当の姿を知ったとき、
僕が
感じたのは……後悔と、深い感謝だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 11:19:56
1865文字
会話率:10%
様々な匂いが好きな、匂いフェチの主人公(スノウ)。恋人や結婚相手は焼きたてのパンや焼き菓子であって欲しいといつも妄想している。冒険者養成所に在籍するスノウは、見た目はポーター(荷物運び)の格好のため仮免許Fランクと皆に思われているが、実はA
ランク冒険者のドールマスターであった。
数ある職業の中で不遇職No.1=ドールマスターとされているが、冒険者養成所で様々なスキルを身につけながら、錬金術のスキル(スキルスクロール)を習得するため、ソロでダンジョン攻略をしている。
とあるダンジョンクエストで魔女を救出したことをきっかけに、表舞台に出ることになる。不遇職とされるドールマスターの本当の姿が明らかになるとき、世界の理が大きく変わる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 12:47:45
63188文字
会話率:34%
校正者のリアルな日常。カッコイイ? いやいや、これが本当の姿です。
キーワード:
最終更新:2025-06-12 11:50:29
2167文字
会話率:0%
どこにでもいる平凡な高校生の僕。クラスには、誰とも群れない孤高の優等生、相川海咲(あいかわ みさき)がいた。成績も、見ている世界も違う、交わるはずのない二人。しかし高三の夏、些細な校則違反をきっかけに、僕らは職員室で並んで座ることになる。
そこで僕が耳にしたのは、「大学には行かない。アメリカへ行く」という彼女の衝撃の告白だった。
夢のため、そして誰にも言えない家族の事情のため、一人で未来と戦う彼女。その日から僕は、彼女のたった一人の“共犯者”になった。
学校行事を欠席し、アルバイトに明け暮れる彼女は、クラスで「自分勝手」だと誤解され、非難を浴びる。僕だけが知る彼女の本当の姿と、そのひたむきな笑顔。それを守りたい一心で、僕は衝動的に拳を握り、教室の窓ガラスを砕いてしまう。
やがて訪れた冬の神戸。埠頭のベンチで、彼女はついに本当の理由を明かす。そして、別れ際に交わされたのは、たった一度きりの、不意打ちのキス。
それは「ありがとう」だったのか、それとも「さよなら」だったのか。
夏の太陽と冬の潮風が交差する、一瞬の煌めきのような甘酸っぱい記憶の物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-09 22:35:00
4302文字
会話率:31%
小都市が形成されたクニに突如として現れたエネルギー源「ソル」。
ソルに引き寄せられるように集まった異能が人間に新しい力を与えた。ソルを中心に集まった異能組織を人々は「パラソルシステム」と呼び、それは都市同士が侵略するため、また自らを守るため
の主要戦力となっていた。
小都市「エデン」の市街で生活していた炎威がある日突然何者かに拘束される。炎威が連れて来られたのはエデンを守る異能集団「黒い牙」だった。
幼い頃から黒い牙に憧れ、エデンを守るドラゴンに焦がれていた炎威。
しかし黒い牙で知った異能の正体、そしてドラゴンの本当の姿は予想していたものではなかった。
戸惑いながらも憧れの黒い牙で少し変わったパートナーや仲間たちと出会っていく。
パラソルシステムとは何か、異能とは、隠された真実とは。渦巻く現実に翻弄されながら、本当の絆を知って行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 20:25:33
131138文字
会話率:50%
中国には、四神という神々がいる。
その四神達は、日本でひっそり暮らしているらしい。
これは、少ない中選ばれた四人(神?)の
少女達が巻き起こす、神々の闘いの記憶。
そして、少女達の本当の姿とは___。
______四神の朱雀さん_____
_折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 17:42:06
1489文字
会話率:55%
この世界は、一度捨てられた。ならば、俺たちで拾い直す。
過労死した青年・榊 司は、目覚めると異世界の“ゴミ山”に転生していた。そこは文明が崩壊し、七つの陣営が分断支配する「再生不可能な世界(リマテリア)」全てを選別し、価値のない者を“廃棄
”することが正義とされる、残酷な秩序の上に成り立っていた。
しかし、司には“壊れたものを再構築する”という前代未聞の能力【終律再編】が与えられていた。
彼は「ゴミ」と呼ばれる存在
忘れ去られた異形の種族〈忘却種(ロストレイス)〉を仲間にし、失われた武器・知識・記憶さえも再生しながら、やがて世界に反旗を翻す。
革命の火種は、最も汚れた場所から灯される。
廃墟から始まる勢力拡大。
再生不可能とされた種族たちの連合軍。
七大陣営を巻き込む「終律戦争(グランド・リフォージ)」の勃発。
そして判明する、“この世界の本当の姿”と、“司が選ばれた理由”。
この物語は、価値を奪われたすべての者たちが、
「捨てられた世界」に立ち向かい、
“新たな秩序”を築くまでの、再生と革命の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 20:17:37
8130文字
会話率:25%
29歳・独身。性に奔放なキラキラ女子・綾瀬真凜(あやせまりん)は、業界大手IT企業の広報として丸の内ライフを満喫中。SNSでは「あざと可愛い系インフルエンサー」としてチヤホヤされる毎日。
だがある日、出会った“理想の結婚相手”に、全財産1
000万円を結婚詐欺で騙し取られてしまう。
失意の中、彼女は思い出す――
忘れていた、自分の“本当の姿”。
かつて全国大会6連覇。
ロシア人の祖父から叩き込まれた、破壊を極めた禁断の格闘術――《ソビエト空手》。
これは、“自分を偽って生きてきた女”が、人生を取り戻すため、結婚詐欺グループを拳でぶっ潰す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 01:49:15
1692文字
会話率:20%
娼館で暮らすニアナ。
貧乏子爵家の令嬢だった彼女は、幼いころに母と共に父から捨てられた。
困窮する母子の命を救ったのは、下町の娼館の女たち。
彼女たちはニアナにとって実の親以上の、本当の家族となった。
そんな彼女にある日、自分を捨てた子爵家
から使いがやってくる。
親殺しの噂もある有名な変人、冷血公爵ウィリオンへの縁談だった……。
共に過去の傷を背負って生きるふたり。
国を揺るがす陰謀に直面しながら、互いの本当の姿をゆっくりと見つけてゆく。
健気で真っ直ぐ、だけどぽんこつ風味のヒロイン。
無口で冷徹、だけどとんでもないクセありなヒーロー。
あははと笑って、ぐすっと泣いて、手に汗握って。
そうして最後は登場人物たちと手を握って青空にジャンプしたくなるような、そんなお話にしてみました。
ニアナと一緒に幸せになってください!
ようこそ公爵家へ、そして銀の魔女亭へ!
*2025年4月12日より毎日18時に更新
*2025年5月17日最終回
*書籍化、コミカライズ対応いたします
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 18:00:00
129091文字
会話率:33%
セルマと魔導師たちによってガベリアの地が甦ってから、十年が過ぎた。
高等魔術学院二年生の少年、ベスは自警団の魔導師を目指して勉強と訓練に励んでいた。ある日、寮の同室者で友人のクライドから頼み事をされる。それをこなすために部屋を離れた数十分
の間に、クライドは忽然と姿を消していた。
部屋は血塗れ、目撃者は無し。寮に出入りした不審者もいなければ、彼が玄関や窓から寮の外に出た形跡もない。
クライドは自分の意思で失踪した、という自警団の見解の元、ベスは仲間と共に彼を探し始める。何のために部屋をあんな状態にしたのか、クライドは何が目的で失踪したのか。やがてゴシップ誌が事件を書き立て、更に、似たような失踪事件が別の場所でも発生する。
全ての謎が明らかになり、ベスが知った友人の本当の姿とは――。
『Ecphore―闇を巡る魔導師―』の登場人物も再び顔を出す、シリーズ第二弾。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 17:01:27
287353文字
会話率:53%
アリス=ピチェット。彼女は表向きは子爵家の一人娘という身分だが、彼女の本当の姿は天才詐欺師だった。アリスが次に狙いを定めたのは、国で最も富を持つと言われるヴィンセント=アンブローズ公爵との結婚詐欺だった。だが彼の結婚相手を決めるパーティーで
、彼の正体が国中にその名を轟かせる怪盗クラウンであることを知る。その男はアリスに取引として自分との契約結婚を持ち掛ける。
——愛は究極の詐欺よ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 23:54:13
8276文字
会話率:50%
高校生の五味修人は、推しのサイン会に向かう途中でトラックに轢かれそうになる。倒れていたところを、推しに似た少女に助けられるが、目当てのサイン会は中止されてしまう。
意気消沈し帰宅する五味の前に、推しの川村潤香が現れ、五味を助けた本人だと告げ
る。そのせいで迷子になり、事務所をクビになったと主張する。社宅も失い、修人の家に泊めるよう強要する潤香。しびれをきらし、死神の姿になる。
黒いローブ、大鎌、ドクロの顔……。彼女の本当の姿を目撃した五味は急激に蛙化するが、本人にも秘密があって……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 02:10:00
29018文字
会話率:66%
「その笑顔は、本物ですか?」
西暦2105年、AIが支配する未来都市《新東京都》。
ここでは「スマイル値」が絶対。あなたの価値も、幸福も、生活も、すべてが数値で管理される。
完璧な「調和」が約束された都市……しかし、その笑顔の仮面の下には
、息苦しいほどの真実が隠されていた。
主人公【月詠ヒカリ】
システムの正義を信じる、真面目なエリート捜査官。
だがある事件をきっかけに、世界の歪み――消された記録、謎のチップ、螺旋のマーク――に触れてしまう。
「真実を知りたい」――その純粋な願いは、彼女を組織から追われる「ノイズ」へと変えた。
もう一人の主人公【カイ】
第七外殻の影を生きる、スマイルを持たない謎多き情報屋。
システムを憎み、自身の失われた過去と母親の影を追う彼もまた、ヒカリが持つチップに深い関心を寄せる。
利用する者とされる者? それとも…?
危険な共犯関係が、今、始まる。
嘘で塗り固められた都市を逃れ、隠された真実を追う二人。
立ちはだかるのは、絶対的な管理システムと支配組織「フォーチュン」、元エリートの冷徹な追跡者【神崎レンジ】、そして人間を超越した動きを見せる正体不明のAIエージェントたち!
なぜ世界は「スマイル」に支配されたのか?
「真実を紡ぐ者」が遺したメッセージとは?
失われた記憶の先にある、この世界の本当の姿とは…?
息もつかせぬ逃亡劇、ハッキング、裏切り、そして芽生える絆。
謎が謎を呼ぶ展開の果てに、彼らが辿り着くのは、想像を絶する世界の秘密と、突きつけられる究極の「選択」。
管理された幸福を選ぶか、苦難の真実を選ぶか。
あなたなら、どうしますか?
SF、ミステリー、ディストピア、そして熱いバディ要素が満載!
二人の運命と、世界の行く末を、ぜひ一緒に見届けてください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 20:46:49
40411文字
会話率:39%
ある日、屋敷を襲われて祖父を失った。私はお馬鹿なふりをして周りを騙す決意をした。
最終更新:2025-04-12 18:00:00
4009文字
会話率:53%
四十路となった私は故郷へ帰ることに。
だが帰ってみるとそこはまるで異世界!?
どうなっているんだ?えっ、はぁ?妖精!?だから以前は見ることも感じることも出来なかった、故郷の本当の姿を見える様になったのか。
妖精となった私は、実は
神秘に溢れていた故郷での生活を満喫する。
※R15の場面はあるのかわかりませんが、一応。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 01:00:00
562818文字
会話率:34%