私、乙女ゲームの世界の、悪役令嬢に転生してる!
社畜OLだった私は、お気に入りだった乙女ゲー『ラブソニ』の世界に、噂の異世界転生を果たしてしまった。
だけど、現実世界で何があって、この世界に転生したのかが思い出せない──。
ゲームのヒロイ
ンは私の婚約者とのルートに入ってるようだから、このままだと私は婚約破棄からのヒロインいじめ過ぎて断罪コース。
とりあえず、サクッとそれは回避したいところ。
そんな私の前に、最推しの第一王子が現れて…。
※こちらは短編で発表していた『悪役令嬢に転生したら、プレゼン力高すぎな王子に捕まりました』シリーズを連載版に書き換えたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 17:40:00
10428文字
会話率:30%
私、乙女ゲームの世界の、悪役令嬢に転生してる!
社畜OLだった私、大城菜々香は、お気に入りだった乙女ゲー『ラブソニ』の世界に、噂の異世界転生とやらを果たしてしまった。だけど、現実世界で何があって転生したのかが思い出せない―。
ゲームのヒロ
インは私の婚約者とのルートに入ってるようだから、このままだと私は婚約破棄からのヒロインいじめ過ぎて断罪コース。
とりあえず、サクッとそれは回避したいところ。
そんな私の前に、最推しの第一王子が現れて…。
悪役令嬢の皮を被ったテンション高めの毒舌社畜OL、運命はいかに?なお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 21:00:00
16084文字
会話率:36%
気付いたら、異世界の公爵家の次男坊として、この世に生を受けていた。
いわゆる前世の記憶がある、異世界転生というヤツである。
名前こそ思い出せないが、前世ではオタクとして全力を尽くしていたが、不摂生が祟って、割と早めにポックリ死んでしまった。
まあ、心残りが無かったと言えば嘘になるが、生きたいように生きた結果だし、後悔はしていない。
生まれたのは、異世界にあるとある王国の公爵家。
権力と血統に溺れたクズな兄弟たちと両親以外は、文武両道の才能ある身体に生まれて、切り札たる覚醒能力にも恵まれた。
そんな俺が自分の生きたいように、やりたいように生きて行くお話。
オタクが異世界転生したら色々とやりたいに、決まってるよなあ?
とはいえ、迂闊な事をして死ぬのは御免被るので、着実かつ慎重に。
やりたいようにやって、天寿を全うしてやるぜ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 23:32:00
483162文字
会話率:30%
いつか師匠が言った。
「アンタがどんな道を選んでも構わないけどね。これだけは忘れちゃだめよ。アンタの進む道はアンタが決めなさい。誰かに決めてもらった道なんて、ぬるいことやったら、アタシが殴りに行ってあげるから」
辺りに立ち込める鼻が曲が
りそうな鉄の臭いも、体を支える手についたドロリとした感触も、耳が痛くなるような静寂の中に響く師匠の声も、私の頭をガシガシと撫でる大きな手も、瞼を閉じれば目の前に現れるように覚えている。
それなのに、その時の師匠の顔を私は今も思い出せないでいる。
✽✽✽
今から約30年前、世界各地に「穴」が空いた。その穴から出てきた化物たちによって、世界の都市のいくつかは壊滅しかけた。
突如として現れた者たちにより、その化物たちは退治され、そうして世界は平和を取り戻した——かに思えた。
以来、穴は空いたり塞がったりを繰り返し、人々はそれに対抗する手段を身に着けていった。
この国では、その穴を「結門(ゲート)」と呼び、そしてそこから出てくる化物たちを「禍枉(まが)」と呼んだ。
禍枉を倒すことができるのは、「祝(しゅう)」と呼ばれる言葉による術のみ。その術を心得る者を祝法士と呼ぶ。
そんな、神子(みこ)機関によって管理される祝法士たちの中に、一際異彩を放つ者がいた。
立花ナオ。
それは生まれながらにして理を外れるという業を背負った、「禍枉憑き」である。
理外の術をもって禍枉を倒す彼には、1つの目的があった。
数年前に失踪した、育ての親を見つけ出し、1発ぶん殴ること。
その拳に宿るのは、憎しみか、それとも愛か。世界の命運すらもを左右する禍枉との戦いが、ここに始まる——。
※この物語はフィクションです。実在の人物、団体、思想等とは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 21:00:00
17066文字
会話率:44%
「みんな消えてしまえばいいのにな」
中村真治は、ブラック企業で働く心身ともに疲弊した会社員だ。パワハラ上司と陰湿な同僚、うるさい隣人に日々精神を削られ、唯一の癒やしである睡眠も、原因不明の悪夢に蝕まれていた。夢に現れるのは小学生の頃、黒い
水たまりに「どぼん」と消えていった、顔も思い出せない友達の姿。
繰り返される悪夢が鮮明になるにつれて、真治は消えた友達がかつて自分を執拗にいじめていた女の子、佐藤梨花であることを思い出す。
そして夢の中で梨花を何度も飲み込んだ黒い水たまりが真治の現実に姿を現しはじめる……。
夏のホラー2025に参加、カクヨムにも投稿する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 20:40:00
5923文字
会話率:47%
雨が降るたび、不思議と同じ夢を見ていた。
蝉の声、濡れた土の匂い。そして、思い出せない誰かの横顔。
――
老いた絢子は、静かに眠りについたはずだった。
けれど、目を覚ました先は見知らぬ森。
子どもの姿に戻った彼女に残されていた
のは、名も知らぬ少年との、ひと夏の夢の記憶だけだった。
懐かしい空の下で、彼女は再び“あの少年”に出会う。
けれど、すれ違いはもう始まっていた。
――
これは、儚く消えた“誰かへ”の想いの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 20:06:39
3157文字
会話率:20%
深夜23:30。
世界は“ナイトコード”と呼ばれる異常空間に書き換わる。
そこでは、人々の“未練”が世界の均衡を崩す存在として現れ、
放っておけば、ナイトコード関係なく現実そのものが静かに壊れていく。
高校生・結城楓は、転校生の少女・暁
詩遥と出会い、
世界の裏側で続く“崩壊を食い止める活動”の存在を知る。
誰かの記憶が消え、誰かの存在が変わる。
昨日物をどこに置いたか忘れる。最近地震が多い。人の名前を思い出せない。
……それでも、誰も“崩壊”に気づかないまま、日常は続いていく。
――「コーダ、夜が始まる瞬間を覚えてる?」
青春も、記憶も、やり直せないとしても。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 18:10:00
40108文字
会話率:33%
一度目の人生をルヴェルディ帝国の皇后として生きたクリスティナ・リーズ・ルヴェルディは、「悪女皇后」の名に恥じない傲慢で奔放な人生を生きた。悪事のかぎりを尽くし…悪女としては100点満点の彼女だが、母親業では自分が産んだ子の顔さえ思い出せない
落第点ホルダー。そんな自己中女の末路は、息子による断罪と絶命だった。「この子、何番目の子だっけ?」…母親失格な心の声と共に天に昇る彼女だが、死んだと気付いたその瞬間…20年前の子供時代へと遡り、実家であるクレメント公爵邸の自室で目を覚ますことになる。二度目の人生を授かったクリスティナは神に感謝し、己の過ちを振り返る。そして、自省の念に駆られながら誓ったのは「脱!悪役悪女」。見た目だけは美しい公爵令嬢が絶望に直面しながらも「良妻賢母」目指す物語。はたして望むとおりの未来に辿り着けるのか?どうぞお楽しみに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 16:17:52
88916文字
会話率:27%
これは星が違うとか物理・可能世界とか,
微高次元ではない,神のミスにより隣の
平行宇宙に転生してしまった話し。
【前日譚 転生者ベガ】
「,,,あれ?ここは?俺は確か敵とヤリ合ってて,
う〜ん思い出せない」
気づけば知らぬ地にいた。
だがしかし分かった事もある,それは。
「身体がおかしい,俺じゃ無いし,名前も夏目山角,
ってかこの紙に何か書いてある」
その紙の文章を読むと。
「ごめんね〜,ウチ神なんやけどミスったっポイ,
テヘ,だから他外神に成長した肉体をプレゼント
させたヨ,だからあとはなんとかして」
「は?」
つまりベガは,神のミスにより隣の
平行宇宙に転生してしまったのだ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-03 04:03:42
8420文字
会話率:35%
気付いたら不思議な場所にいた。水みたいなのに浸かってる自分の体。体は浮き、何かにつながってる。それに何も思い出せない。ここじゃないどこかに居たと漠然とわかるけど……なんだっけ? そんな事を思ってると、近くで激しい音が聞こえてくる。
外
では魔王と勇者が世界の命運をかけた戦いをしてた。でもこのままじゃ世界がやばい!? だから私はそれを止めようとして……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 23:55:41
1746165文字
会話率:37%
両親を殺された少年はある日、この世界の隅々まで網羅した究極攻略ガイドブックを手にした。
この世界はとあるオープンワールド型アクションロールプレイングゲームの世界で、自分は〝主人公〟の勇者たちのチュートリアルに使われて死ぬ運命にあることを
知る。
若くして死にたくない少年は、朧気で思い出せない前世から引き出した拙い知識と、チュートリアルに使われるほどの器用な性能。そして、手に入れたガイドブックの情報を活用して生き延びる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 22:00:00
62385文字
会話率:27%
過去を思い出せないシュンスケは北条西堂丸(上杉景虎)と出会う。
2人は戦がない世の中を目指し、戦国時代を駆け抜けて行く。
やがて訪れる御館の乱はどうなるのか・・
隼介は過去を思い出すことが出来るのか・・
永禄12年の武田信玄の第3次駿河侵
攻の頃から物語は始まる。
武田軍に対して西堂丸はどう戦うのか?
西堂丸は、やがて上杉謙信の養子となり、上杉景虎となる。
御館の乱の行方はどうなるのか。
御館の乱で景虎が勝ったら戦国時代はどう変わるのだろう。
作者もどのように進んでいくのか見通せません。
2人の活躍を観てみましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 20:00:00
184476文字
会話率:37%
「どうして、こんな所で倒れているのか思い出せない。」意識が戻ったとき主人公、ミツキの体は、異常だらけだった。声は出ない、体は馬鹿みたいに激しく痛む。偶然か、故意か、通りかかった2人組に助けられたミツキは、ここが自分が元いた世界ではないことを
知る。帰還方法を求めて、彼は魔導の最難関、魔法の習得をめざす。起こることすべてが、理解を超えた、この世界で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 19:21:19
13956文字
会話率:38%
鬱蒼とした森の中で目を覚ました|石羽蒼空《いしばねそうら》は、ケイラという名の少年に拾われて、異世界へと来てしまったことを知る。
元の世界に帰りたいのに、肝心な異世界へ来る前なにをしていた所か、過去の記憶が朧気で思い出せない。
行く宛てのな
い蒼空は、「一緒に暮らそう」とケイラに匿ってもらったその日の夜に、影が現れた。
影は蒼空のことを聖女と呼び、続けてケイラが呪われていることを蒼空に教えた。
影の話によると蒼空が、聖女である限り元の世界の退路が途絶えている。
それ故に、蒼空は魔王を倒してこの世界を救うと所か、ケイラを呪いから解放することさえも叶わない。
聖なる力が、呪いを解くのだから。
元の世界に帰るか。この世界を、ケイラを救うか。
蒼空にとって、大切なのはどちらか選択する運命を背負う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 18:00:00
103637文字
会話率:30%
(レンちゃん、冒険者になろ?)
(い、いきなりどうしたの? 冒険者って怖そうだし、めんどくさそうだから嫌だよ)
レオンは過去の夢を見る。
現実では思い出せない彼女の夢を。
ランド王国最年少でSランク冒険者に到達した<魔の刻>
のリーダー、レオン・レインクローズ。
僅か二年で最高ランクまで至った彼は……それから三年間全く冒険に行かなくなった。
「あいつはSランクの依頼についていけなくなった」
「仲間が依頼に出てるのに、恥ずかしくないのか」
「結局、仲間が強かっただけだ」
様々な噂が飛び交っている中、当の本人は……
「はぁぁぁ……やっぱりお風呂は最高だな」
拠点で悠々自適に過ごしていた。
ギルドから出る依頼は半年に一度しか受注せず、どれも簡単な依頼ばかり。
これなら噂通りの男なのだが……
彼は依頼に行かない理由があった。
*今作はカクヨムでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 19:10:50
1067268文字
会話率:44%
兎に転生してしまった事以外何も判らないまま
異世界に放り出された主人公。
一体なぜこんな事になったのか。
神様の悪戯か、はたまた何かの手違いか。
自分の事は名前さえも思い出せない。
持っているのは少し偏った知識と記憶だけ。
でも、この兎ちょ
っと変なんです。
なんと頭に角が一本あるんです。
厳しい野生を必死に生き抜く、異世界ワイルドライフ・ファンタジー。
走って、跳んで、ぶつかって。食べて、逃げて、戦って。一羽の兎の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 12:37:10
390056文字
会話率:58%
いつの間にかトラックに轢かれていたらしい僕は名前も思い出せないのに異世界転生することになった。
でも、僕には一般的な人とは違う人間なのだ。
なぜならば………僕は性同一性障害を持っていて、女性のことが好きで、そして何より………
何より、
クトゥルフ神話がものすごく好きなのだから!!
とりあえず召喚師になって………え?魔王になる?面倒だけど、まあいいか。
そんな僕は………今日も今日とて苦難を乗り越える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 02:58:00
1130314文字
会話率:44%
記憶を失った主人公アスクは、目覚めた場所も自分の過去も一切思い出せないまま、ただ「前に進む」という強い衝動に突き動かされて冒険の旅に出る。仲間との出会いや生命の危機、危険な魔物が潜むダンジョンを進む中で、アスクは断片的な記憶のフラッシュバッ
クに遭遇する。初めはデジャヴの感覚、そこから徐々に未来予知に近づいていく。しかし、その全てが曖昧で完全な形を成さない。
旅を続けるうちに、アスクは自分の行動に奇妙な違和感を覚え始める。まるで誰かが自分の次の行動を予測し、道筋を用意しているかのような感覚だ。偶然出会った仲間たちとの会話や、仕組まれたかのような出来事が、その疑念をさらに深めていく。ある時、アスクは自分の記憶の断片に繰り返し現れる影のような人物に気づく。その人物はアスクの行動を操っているかのように、遠くから見つめ、囁きかけている。
アスクは自分を操るこの謎の存在の正体を突き止めるため、旅を続ける。やがて彼は、自分の失われた過去には世界の運命を変える秘密が隠されており、操っている人物がその秘密を巡る壮大な計画の中心にいることを知る。自分自身を取り戻し、操られる運命を断ち切るため、アスクは記憶の深淵に立ち向かい、真実を解き明かす決意を固める。
果たして、アスクは自分の記憶と自由を取り戻せるのか? そして、彼を操る人物の目的とは一体何なのか? 冒険の果てに待つのは希望か、それともさらなる絶望か――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:10:00
35416文字
会話率:19%
人類の敵である魔王は勇者と聖女の手によって葬られた。
人々が魔王の消滅を望む中で、ただ一人の悪女だけはそれを悲しんだ。
「私、強くなります、今度こそ貴方を守る為に。時間が巻き戻り私が全て忘れてしまっても、必ず貴方に会いに行って貴方を救い
ます」
少女は自らの命を捧げて時を巻き戻し全てをやり直す事を望んだ。
産まれてきた先は、魔王を封印した英雄の一人である魔法使いの娘?!
虐げられていた幼少期……なんてフラグは全てへし折ります!
闇の大精霊と契約したり、王子様達に好かれたり、魔王に溺愛されたり、はたまた強くなる為に筋肉を愛する日々。
「夢では好きな人がいたみたいなの。でも、目が覚めるとその感情が思い出せないんだよ、なんでかな……」
最悪なバッドエンドの未来をハッピーエンドに変える為に、メンタル鋼少女が未来を切り開いていく!
「悪役令嬢は魔王と婚約して世界を救います!」
これは「乙女ゲームの世界に転生した」というお話……だけでは無いのかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:22:26
1589874文字
会話率:55%
目を覚ましたら、そこは風のそよぐ森の中だった。
中学へ登校するはずだった僕は、いつの間にか異世界にいて──しかも、神に“何か”を託されていたらしい。
だけど、記憶はぼんやりしていて、名前すら思い出せない。
混乱する僕の前に現れたのは、異
常な角を持つウサギ。そして、広がる未知の世界。
平穏に暮らしたい。ただそれだけなのに。
それでも、この世界は僕に「戦い」を与える。
これは、ひとりの少年がダンジョンマスターとして選ばれ、
生き延びるために、そして誰かを守るために、成長していく物語。
目指すのは、戦いの先にある、ほんの少しの平穏。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 02:39:30
32894文字
会話率:28%
かつて、この世界を“終わらせた”者がいた。
名を――酒呑童子。
赫刃・無明と共に数多の強者を斬り、最終的には自らの名をその刃で断ち、記録から消え去った存在。
だが、彼女はふたたび生まれた。
名を変え、姿を変え、魂のままに――**黒澄 澪
(こくちょう れい)**として。
魔法文明が最盛を迎える大国・アルマ=レグリア王国。
その名門・黒澄公爵家に、彼女は“赫刃”と共に生を受けた。
記憶はない。
赫刃を抜かぬ限り、前世のことは一切思い出せない。
しかし、彼女の身体には酒呑童子の力が刻まれていた。
斬れぬものなどなく、敗北を知らぬ最強の令嬢。
だが、澪の人生はただ強さの物語ではなかった。
彼女は――敵味方、男女、すべての者に“愛される”。
冷酷で、無慈悲で、誰にも微笑まぬ彼女を、人々はなぜか愛してしまう。
それは呪いか、祝福か。
学園では王子が恋をし、戦場では魔王が跪き、
暗殺者すらも刃を捨て、涙する。
だがその愛は、刃の前では儚い幻想に過ぎない。
赫刃・無明。
その力が解放された時、澪は“かつての鬼”を思い出し、
愛された記憶ごと――すべてを斬り捨てる。
「私は、愛されてはならない。
愛されれば、また……それを壊してしまうから」
それでも世界は彼女を愛する。
そして彼女は、赫刃を手に、ふたたび歩き出す。
――これは、“記憶なき最強の令嬢”が、
愛されながら、愛を否定し、
やがてすべてを終わらせるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 18:50:04
1096238文字
会話率:11%