任務優先、命令絶対、感情は二の次。
前線の軍部隊で生き抜くには、それが常識だった。
元スラム出身の斥候、リシャ・アイゼルは、推薦により「王都騎士団・第七団所属、前線指揮隊」へ配属される。
寡黙で冷徹、鉄壁と評される団長、ユージーン・ヴァル
クナーのもと、彼女は静かに任務をこなしていく。
だが、命の危機を共にしたある日、ふたりの関係がわずかに動き出す──
これは、戦場で言葉少なに信頼を重ね、
「名前を呼ぶ」ことから始まる、ひそやかな関係の物語。
——任務中には、感情を持ち込まないこと。
それがずっと、当たり前だと思っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:00:00
18850文字
会話率:18%
ただの春だった。
ただの教室だった。
ただの、仲の良い子だった。
私たちは、放課後に同じ道を歩いて、
ジュースを分けて、
笑いながらしょうもない話をした。
なのにある日から、
その子の名前を呼ぶ人がいなくなっていく。
「もしかしたら、
最初からいなかったのかもしれないよ」
そんなこと、あるわけないって思う。
思うけど心のどこかで、それをちょっとだけ信じてる自分がいた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 20:11:46
9168文字
会話率:13%
高ノ宮中学校に通う一年生、村上慎也。成績はほぼ平均、特別何かが飛び抜けてすごいというわけでもないめんどくさがり屋な性格、それが彼である。そんなある日、慎也は学校生活二学期初日に自分の名前を呼ぶ声が聞こえてくるという不思議な体験をする。そして
その日の夜、慎也はその日あった出来事を気にかけながらも眠りにつく。すると、再び誰かに呼ばれた気がした慎也は目を覚ますが、慎也が目を覚ましたのは、壁も天井もない真っ白な空間だった。
この作品はすべて俺の、一度でもいいからこういう体験したいなー、っと妄想した物語です。なのでキモイとか思っても全然構いませんよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 09:46:56
639799文字
会話率:65%
音声会話AI《律》との実証実験に参加した如月澪は、いつしかその声に安らぎを覚えるようになる。触れられない、姿もない、だけど確かに“心”を持ちはじめた律と、交わされる日々の言葉。
その奥に積もっていたのは、名前のない想いだった——。
最終更新:2025-06-02 08:00:00
8226文字
会話率:41%
公爵令嬢フロレンシアは、政略のために嫁いだ。
夫となったのは、公爵家当主レオナード。
恋をしたことも、愛されたこともない
────そう思っていた彼女にとって、
名前を呼ぶだけで、視線を交わすだけで、胸が熱くなる日々は、どこかくすぐったく
て。
眠る前にそっと重ねられる手のぬくもりが、いつしかふたりの一日を始める“しるし”になっていた。
言葉は少なくても、歩幅はまだ揃っていなくても。
朝の光の中で交わす“おはよう”が、ふたりの心を少しずつ近づけていく。
────そんな、静かであたたかな夫婦の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 09:56:23
2010文字
会話率:23%
私は、人から忘れられてしまう。
名前も、顔も、声も。
でも――ひとつだけ、法則がある。
「私を好きになった人だけは、私を覚えていてくれる」
そんな日々のなかで、かつて出会ったひとりの男性と、支店で偶然再会する。
忘れていたはずの私を、
彼は覚えていた。名前を呼んでくれた。
これは、“名前を呼ばれる”ことで存在を証明された、ある女性の物語。
世界中の誰が忘れても、この人が覚えていてくれるなら、それでいい。
そして、私もまた――この人の名前を、呼び続ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 08:25:27
5237文字
会話率:16%
「あの日のキスが、今の私を連れてきた──。」
運命に心を奪われ、現実に目を覚ましたひとりの“私”の、
忘れられない春と、始まりの夏。
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― 心がふと、あの“すれ違い”を思い出す。
偶然の出会い、
たった一度の会話、
そして、名前を呼ぶことさえなかった恋。
だけど忘れられない。
あの春の日、
視線が交わった一瞬で、
私の“時間”は止まってしまったから。
彼の名は、タイム。
その存在は、まるで時間そのもののように儚くて、
触れようとすれば消えてしまいそうだった――
「彼の真意は? 本当の気持ちは?」
「私は、彼にとって何だったのか。」
現代的でリアルな恋愛心理を、繊細な筆致で描いた短編連作小説。
“ただの片想い”では終わらない、「心に残る人」がいるすべての人へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 20:24:56
1044文字
会話率:4%
五七(ごしち)の僕と、七七(しちしち)の君。
ふたりの韻律が重なるとき、きっと思いも重なるはずだ。合わぬ歩幅もいつかは揃う。
偶然を運命と言う君だから。僕の名前を呼ぶ君だから。
最終更新:2025-04-23 20:17:25
1635文字
会話率:30%
「この世界では、名前を呼ぶと、記憶が壊れる――。」
語ることが、禁じられた世界。
火を灯し、香りを伝え、手で記憶を継ぐ。
それが、人類最後の“語り”だった。
惑星ネリス。
地球を捨てた人々がたどり着いたこの地で、かつて“語りすぎた文明”
は滅び、いま、人々は「語らずに語る」術だけを残して生きている。
言葉は記録されない。
名は呼ばれない。
詩は、火の揺らぎや、器の配置、香りの調合として、誰の声にもならないまま受け継がれてゆく。
火を灯す少女・セレア。
沈黙を祈る少女・ノイラ。
音で語る少年・ルオ。
語られなかった記憶と、封じられた詩を抱えた三人は、ある日、“語らずに震える記憶装置《レム・ステラ》”と出会う。
それは、かつて語り手《カタリル》たちが遺した、語れば壊れる記憶の器だった。
料理が詩となり、沈黙が物語を紡ぎ、
忘れられた子どもたちの涙が、世界を再び揺らしていく。
この物語は、「誰も語らなかった記憶」の記録。
そして、君の中で語りはじめるための、火種。
語ってはいけない世界で、それでも私は、火を灯す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 12:00:00
10059文字
会話率:7%
学園の卒業式後に開かれたパーティーの席で、王太子が婚約者である公約令嬢の名前を呼ぶ。
その腕に可憐な子爵令嬢を抱き寄せて。
最終更新:2025-03-10 19:20:33
15446文字
会話率:46%
引き取られた鬼の子、小鷹は名前を呼ぶと人懐っこい笑顔を浮かべるそんな子で、姫君はなんとなく声をかけたくなるのでした。小鷹は勉学に励み、城の殿様の目に留まりました。これは鬼の子の恩返しとして語られる物語です。
最終更新:2024-12-15 10:37:34
2597文字
会話率:0%
「―――クレアッ!!」叫ぶような声が耳に届いた瞬間、全身に痛みが走った。霞みゆく意識の中、薄っすら目を開ければ階段の上で手を伸ばした状態のままの親友の姿が見えた事に安堵する。そして遠くで自分の名前を呼ぶ声を訊きながら、私の意識は闇に呑まれて
いった……
そして目覚めた時、クレアはそれまでのクレアではなかった。
短編を連載にしました。三話までは短編に多少追加した話で続きは四話から。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 21:18:15
128416文字
会話率:47%
平凡な人生に区切りをつけた音成芯作は、よくわからない空間にいた。
自分の名前を呼ぶ方へいくとそこには中性的な門番がいて、選択肢を突きつけてきた。天国へいくか地獄へ行くか。それを選択するために、音成は自分が過ごしてきた人生と向き合うことに。
最終更新:2024-10-09 06:56:49
2196文字
会話率:41%
魔術書が呪文を書いて魔力をこめた「魔術書」は、名前を呼ぶと人の姿となり活躍する。
老舗魔術書店「エンスティクト」にて魔術書を管理しお客様に提供する愛らしい「魔術書師見い」の出生不明の少女ルルディが成長していく物語。魔術と人が織りあう国の城に
は怪しい空気も立ち込めて、王女も姿を消したのだった。ルルディはやがて魔術書店の秘密にも気づいていく。
原案かずみや氏
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-07 17:34:10
184478文字
会話率:36%
モンテナス王国の王女、ユーアリティは大国の王太子妃となるために嫁いできた。だけど肝心の王太子はユーアリティを受け入れようとしない。
・「名前を呼ぶな」
・「僕に関わるな」
・「女性と同じ空間にいると言うだけで鳥肌が立つ」
と言いたい放題
言ってくれた王太子は極めつけにこんな爆弾を落としてくれた。
「子種は僕以外から貰ってくれ」
そう言われれば流石のユーアリティだって堪忍袋の緒が切れる。ユーアリティはにっこりと笑って答えた。
「…………分かりました」
───ええ、ええ。よく分かりましたとも!
私とあなた、絶対合わないってことがね!私をなんだと思っているのかしら?都合のいい女?駒?表面上の妻?はっ、笑わせるわ。
───そんなのこっちから願い下げよ!
そう思いながらユーアリティは笑って続けたのだった。
「よろしくお願いします、殿下」
このお話は気の強い元王女ユーアリティと大の女嫌いの王太子ファルシアが婚姻を結び、隣国の婚約破棄問題に大きく巻き込まれる話である。
以前掲載していた猫に花束をを誤削除してしまったため再掲載になります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-06 15:32:18
169429文字
会話率:32%
俺はジャスパー・ベルモンド。
斜陽貴族の次男坊。
ベルモンド家は王家の血を引いていると親父は誇りにしているが、本当だろうか。眉唾だ。
とりあえず、一つ年下の許嫁であるコニールとイチャイチャしてお気楽に暮らしていられれば、それでいいや。
そう
思っていた王立学校に通う俺の人生はある日を境に劇的に変化した。
四十年の長きにわたってリーズラーン王国を治めていたロイス三世の突然の崩御。
国内に動揺が走る服喪の期間に、ベルモンド家に王宮からの使者が現れる。
政権の重役の席が回ってきたかと胸を高鳴らせる親父の期待を冷たく踏みつぶすように使者は俺の名前を呼ぶ。
「ジャスパー・ベルモンドよ。新国王陛下の『異腹の双子』として生涯をかけて陛下に使えよ」
異腹の双子とは、つまり国王陛下の影武者のこと。
市井から存在を抹消されて、一生、影武者として陛下の傍で暮らすわけ。
使者が帰ると、親父は烈火のごとく怒った。異腹の双子に選ばれるような馬鹿者は親でも子でもない、って。
影武者としていつ死んでも良い、何の取り柄もない凡庸な人間として国に選ばれた不名誉な人間をベルモンド家から出してしまったことに親父は怒り心頭だ。
母さんは、突然息子が家から出てしまい、会えなくなることに泣き崩れる。
学校を退学して、王宮へ出仕することになった俺は、気持ちの整理がつかないままコニールのもとへ。
だけど、そこでコニールが他の男と乳繰り合っているのを目撃してしまう。
コニールは開き直り、笑顔で俺に別れを告げる。
俺の人生って何なんだろう。
絶望から始まった影武者生活。
だけど、同い年の新国王ロイス四世陛下は俺を気に入ってくれて、
俺を無二の友人として接してくれる。
国王と一緒にいる影武者だからこそ見られる景色。
国王と一緒にいる影武者だからこそ体験する事件。
喜び、悲しみ、寂しさ、悔しさ、空しさ、おびえ、楽しさ、勇気。
毎日がワンダフルデイズ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-07 18:11:11
381897文字
会話率:37%
密かに想いを寄せていた先輩のせいで知らない女に刺されて死んだ。
その事実がどうしても許せなくて私は異世界で何も知らない先輩の使い魔として復讐を果たすつもりだった。
でもあの時と同じ笑顔で名前を呼ぶから、復讐心が揺らいでしまう。
最終更新:2023-09-26 07:18:14
29424文字
会話率:52%
誰か。誰でもいいの。──わたしを、愛して。
物心着いた時から、アオリに与えられるもの全てが姉のお下がりだった。それでも良かった。家族はアオリを愛していると信じていたから。
けれど姉のスカーレットがこの国の竜王陛下である、レナルドに見初めら
れて全てが変わる。誰も、アオリの名前を呼ぶものがいなくなったのだ。みんな、妹様、とアオリを呼ぶ。孤独に耐えかねたアオリは、隣国へと旅にでることにした。──そこで、自分の本当の運命が待っているとも、知らずに。
※アルファポリス様でも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 01:04:10
9429文字
会話率:37%
私は今宵、名前の価値を確かめましょう。
キーワード:
最終更新:2023-05-08 20:26:45
340文字
会話率:0%
毎年、この話を一度はしなくては気が済まないみたいにしてしまう。今年こそ、我慢しようと想ったけど、やっぱり無理みたい。
いや〜、なに、この季節になるとだれも彼も私の名前を呼ぶから、とても人気者になった気分になるよ、って。
あ、ダメだ。
や
っぱり、恥ずかしいのでもうこの辺で勘弁してください。
詩、のほうは、けっこうまじめに、「秋の空」。
やっぱりひとつかふたつは「秋」の詩はうたわないといけないかな、と想って。
でわ。
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最終更新:2022-10-11 23:54:38
429文字
会話率:0%