舞台はダンジョン……迷宮が日常に存在する現代日本。
17才の高校生・吉常天麻《よしつね てんま》は、大学進学を選ばず、危険と隣り合わせの迷宮探索者として生きることを選ぶ。
冷めた瞳の裏には、母親への激しい憎悪と、母親を肯定する社会のルールへ
の反発が渦巻いていた。血の繋がらない戸籍上の父親からの養育費を使い込む母親を心底憎み、軽蔑しながら、吉常は剣を手に迷宮の闇へと飛び込む――そこには学歴も常識も通用しない、己の実力だけがものを言う世界が待っている。
そんな彼の日常に、突如現れたのは転校生の霧生夏海《きりゅう なつみ》。
おさげと眼鏡の愛らしい外見とは裏腹に、彼女はダンジョン探索に異様な興味を燃やす謎めいた少女だ。吉常の日常にグイグイ踏み込んでくる夏海に、最初は苛立ち混じりの戸惑いを感じる彼だったが、彼女の純粋な好奇心に彼もどこか興味を持っていた。
彼の運命が動き出すのは、迷宮での出会い。
ゴブリンの群れに襲われる夏海を、吉常は咄嗟に救う。
だが、なぜ彼女がそんな危険な場所に? 夏海の笑顔の裏に隠された秘密とは? そして、吉常が選んだ“自分の道”は、本当に彼を自由にするのか?
危険と謎が交錯する迷宮で、少年の反骨心と少女の情熱が火花を散らす!
※毎日深夜1時に1話ずつ更新していきます。
※本作、カクヨムでも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 01:00:00
70011文字
会話率:19%
姉に誘われて新作VRMMORPGを遊ぶことになった一宮 沙雪。
ランダムでレア種族「妖精」を引き当てて喜んだのもつかの間、絶望に叩き落される。
更にモフモフにつられて召喚士を選ぶも、そちらもお決まりの不遇(PT拒否られ)職。
発狂してしま
いそうな恐怖を持ち前の根性と
「不遇だってやれば出来るって所を見せつけてやらないと気が済まない!」という反骨精神で抑え込んで地道に頑張って行くお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 17:53:08
3077743文字
会話率:39%
歴史の狭間、時空を超えた特別な場所に、ありえない顔ぶれが集結した。
海道一の大親分・清水次郎長、上州の反骨星・国定忠治、シカゴ暗黒街の顔役・アル・カポネ、そして天下人・豊臣秀吉。
彼らは皆、それぞれの時代で「親分」と呼ばれ、数多の人間を率い
、歴史にその名を刻んだカリスマたちだ。可憐な案内人・あすかが手にする不思議なタブレット「クロノス」の導きにより、今宵、世紀の「親分肌サミット」の幕が上がる!
最初のラウンド、互いの「シマ」と自己紹介では、早くも火花が散る。そのスケールも流儀も全く異なる自己紹介に、互いは警戒しつつも、相手の器の大きさを感じずにはいられない。
続く討論では、「リーダーの器」「シノギの流儀」「掟と裏切り」といった核心的なテーマが、彼らの価値観を激しくぶつけ合わせる。人を惹きつける秘訣は「人情」か「人心掌握」か、それとも「力と恐怖」か? 組織を動かすのは「金」か「大義」か? 「裏切り」をどう裁くのか? 次郎長・忠治の「任侠道」とカポネの「ギャングイズム」、そして秀吉の「天下人の論理」が真っ向から衝突し、スタジオは激論のるつぼと化す! 特に「金か?人情か?」を問うラウンド3は、まさに仁義なきお喋り。互いの生存戦略がぶつかり合い、一触即発の空気が漂う。
後半戦、「最大の修羅場」では、各々がくぐり抜けてきた壮絶な体験が語られ、その胆力に息をのむ。そして迎えるクライマックス、ラウンド6「親分たちの正義」。自らの行動は「英雄」か「反逆者」か? 剥き出しの本音と矜持がぶつかり合い、議論は最高潮に達する! 案内人あすかの鋭い問いかけに、彼らは何を語るのか?
最後のラウンドでは、現代社会への提言がなされ、過去の巨人たちからの力強いメッセージが胸を打つ。視聴者からのリアルタイム質問コーナーでは、彼らの哲学や意外な素顔がさらに明らかに。
時代も文化も全く違う4人の「親分」。彼らの生き様は、現代を生きる私たちに何を問いかけるのか? リーダーシップとは何か、正義とは何か、そして、人間とは何か…。熱く、激しく、そしてどこか切なく、人間臭い。歴史エンターテイメントの新たな地平を切り開く、空前絶後の対談番組が、今、ここにある!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 01:59:05
31471文字
会話率:81%
『To The World Road』
倍率300倍の新作フルダイブ系VRMMOに当選。
βテストの情報を駆使し、β時代最強と呼ばれていた職で快適に過ごそうと思っていた。
……のだが、蓋を開けば選択した職業は調整入りまくりで超難易度不遇職
として立派に転生していた。
しかしそこでキャラ作り直すのは負けた気がするし、不遇だからこそ使うのがゲーマーと言うもの。
意地とプライドと一つまみの反骨精神で私はこのゲームを楽しんでいく。
※誤字報告は確認次第修正折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 05:22:34
1787232文字
会話率:52%
デイジーは振られた。番が見つかったからと。
呆然とするデイジーに手を差し伸べたのは、番というモノに反骨心を抱くローガン。
そんな彼と婚約を結び、日々を穏やかに過ごすデイジーだったが、ある日ローガンの番だという令嬢が現れて――
※世界観設定
の詰めは甘いです。なんとなくでお読みください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 15:14:16
19078文字
会話率:43%
三流大学出身である。
そのことを相手に伝えると、十中八九の人々が内心で馬鹿にするだろう。
私だって其れを受け入れいる。
でも、頭の良さってなんなの?
一流大学出てれば、無条件に頭が良いの?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に
思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
私、頭が良いと思われてるのかな。
私の中で、逆説、二律背反、閃を与えられる人間は頭が良いという定義なんですよ。
だから誰かに其れを届けられれば、頭が良い。という結論になるんです。
でも、『それって逆説じゃないですか』『二律背反じゃないですか』なんて言う人いません。
客観的な意見がない分、私は井の中の蛙でしかねぇ。忌々しい。腹立たしい。
という苛立ちを残します。
反骨精神だけはいっちょ前です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 06:22:48
1104文字
会話率:14%
友人と二人きりで遊んだ時のこと、私は自分の見識の甘さを思い知っだ。
それも過去のデータと照らし合わせて比較をした結果である。
が、不要な比較というのは、やはり何時も人を傷付ける。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら
申し訳御座いません。
注意事項2
何でも許せる方向けです。
比較 って、結構強い言葉。
でも使用療法守ればやはり強力です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 10:48:53
803文字
会話率:29%
自頭の良い人はぶっちゃけどの世界でも生きていける。
昼職、夜職問わず。本当に何処へでも。
追いつく為に人知れず考えて見たもんだけど、まぁ無理な事。
凡人が天才に追い付ける訳がない。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら
申し訳御座いません。
注意事項2
自頭が良い人って、所謂『天才』と似てるんですよ。
発想力が端から違うから、これはもうどーしょーもない。
それに追い付こうとしても、まー無意味。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 06:43:50
942文字
会話率:47%
婚約者であるサイジェイ・クウォット第二王子と男爵令嬢フィアンヌ・アディの口づけを目撃したビュレアモ・ギーディ侯爵令嬢は、反骨心からカツラ屋で髪を抜いてもらい、坊主にしてもらう。そして両親にサイジェイとの婚約を解消してもらうように頼んだ。
ビュレアモの意見は聞き入れてもらい、晴れて自由の身になるが、ひょんなことから“人工池”という単語を耳にする。
サイジェイの兄で痩せぎすなセジュアト・クウォット第一王子と話し、人工池の調査を決めるビュレアモは、義兄であるヴェルゼダに「“ツルピカ令嬢”呼ばわりされている」と馬鹿にされる。
数日後、セジュアトの連れてきた動物学者、アリュード・ナアトンの提案で人工池の藪刈りと掻い掘りを行うことにするビュレアモとセジュアト。
学園の生徒やギルドの労働者、アリュードの弟子たちを加えて行われた大規模掃除は思わぬところに波及し……
なお、主人公の元婚約者より義兄が出ています。
ちなみに【pixiv】に投稿したものをバリバリいじってます。【pixiv】版タイトル「このよき日に行われる水入れは成功する!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 15:18:02
14949文字
会話率:32%
◇注意事項◇
本作はテーマの都合上『オタクや性別など様々な物に対する偏見・差別』『物議を醸すようなセリフや展開、独白』『倫理的に受け入れ難い内容』『やや不謹慎とも取れるネタ(ブラックジョークや皮肉)』『下ネタ・性的表現』『その他読者を不快
にさせる内容』などが多分に含まれています。
反骨心旺盛で書いておりますので、不快に思われた方、見たくないと感じた方はブラウザバックをお願い致します。
◇ ◇ ◇ ◇
「……クリスマスにイルミネーションデートってめんどくない? 家でスマ○ラしてた方が楽しい」
「僕もそう思う」
姫川詩子(ひめかわうたこ)、20歳。大学のオタサーにて清楚でゆめかわいい「姫」を演じている彼女は、ビニコンで安い発泡酒とツマミを買っているおおよそ女らしく無い姿を同じ大学の変人陰キャ男の河野真白に見られてしまう。
すっぴんジャージのズボラ姿を大学内に漏らされたくなかった彼女は、河野に対し「この事は絶対周りに言わないで」と頼み込む。もとより言うつもりのない河野はそれを了承し、その日二人はその場を後にする。
二人はそんな出会いをきっかけに接点が増えていく。当初こそ変人陰キャである河野をキモイと嫌悪していた姫川だったが、なんだかんだと関わる内に、彼が悪い人間ではないと理解し、「友人」として付き合っていくようになった。
しかし一般に男女の友情とは成立し難いモノで。二人の関係は様々な出来事から影響を受け、徐々に、徐々に「友人」から「恋人」へと変化していく。
これは、気持ちの悪い性格の女、姫川詩子が、気持ちの悪い男、河野真白と、精神的・性的に結ばれるまでの物語である。
※登録必須キーワードに「ガールズラブ」要素が入っていますが、物語は女×男の恋愛模様を描いたモノになっています。
※人が死ぬ、四肢がもげるようなグロテスク表現はありませんが、たぶん精神的に抉られたりきついと思う描写が結構あります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 12:00:00
500332文字
会話率:48%
外面の良さから、自然と人気者になってしまう中学2年生の少女『白鳥ほのか』は、他人を魅了する不思議な声を生まれ持っていた。クラスメイトも教師達も、彼女と会話すると、何故か全く根拠のない信頼を寄せてしまう。だから当然の成り行きでいつもクラス委員
長だし、そんなポジションを彼女自身も居心地よく感じている。
でも、、、彼女の心の奥底には、まだ彼女自身も気づいていない反骨精神が隠されていたのだ。
これは、思春期に社会の不条理と衝突し、ロックに目覚めた少女が、その歌声で世界に抗ってゆく青春物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 07:13:13
19792文字
会話率:24%
魔力が生まれつき備わっていない、片目が開かない、瞳の色が吸血鬼を連想させる深紅の瞳、髪が一定以上伸びない。
インゼイル王国の第四王女として産まれた『エデン』は、これらの理由で理不尽なまでの不当な扱いを受けてきた。
根も葉もない理由で悪
女と罵られた彼女は、いつか周りの人間を見返してやると己に近い、只管に勉学に励んだ。
培った知識は計り知れず、彼女の知恵は十六の歳になった頃には既に大人顔負けのものとなっていた。
己の力で環境を変える、その目標を実現するために、エデンは実力至上主義で有名なセレスアスティア学園に入学する。
そこでは実力こそが正義であり、実力さえあれば誰であろうと入学から卒業までできるという、この世界では特殊な部類に入る学園だった。
そしてその学園には、特殊な制度がある。
それは『プリンセス・ア・ナイト制度』というもの。それは学園の女子生徒がプリンセスとなり、男子生徒がナイトとなり、それぞれ二人組のタッグになるという制度だ。
プリンセス・ア・ナイトとなった二人は卒業までにクリアしなければならない課題が課せられる。
それは、他のプリンセス・ア・ナイトとなった二人と戦い一定以上の戦績を収めること。
できなければ卒業はできず、収めることができれば何であろうと卒業ができるという。
エデン――彼女は、己の存在価値を証明するためにこの学園に入学し、そしてプリンセス・ア・ナイトとなって卒業を果たす為に尽力する。
しかし、悪女と罵られてきた彼女は学園に入っても変わらず、周囲から蔑まれることになる。呪われた女、魔女、そして悪女。エデンは多くの人間から理不尽に侮辱され、その度に心に傷を刻む。
反骨精神で今まで自分を誤魔化してきた彼女は、やがて限界を迎える。
心に刻まれた傷は永遠に癒えることはなく、誤魔化してきた自分もやがては崩れてしまう。
立ち上がれない、立ち上がりたくない、もうこの世界から消えてなくなりたい。
ナイトとなった相手にすらも殺意を抱かれ、殺されそうになったとき――
彼女の為の騎士は現れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-08 20:19:36
85951文字
会話率:32%
今期アニメスレを見ていると、ミギとダリというアニメの
原作者がターボ癌で亡くなっていたらしい事を知った。
検索してコメントを読むと、ワクチンでターボ癌になる事さえ
知らない人も多いらしい。本人は知ってか知らずか遺書では、
強がったのか、楽
しい人生だった「アバヨ」みたいに書かれていた。
アニメは一話切りで一話しかみていない作品だったが、
良い感想も見受けられたが、娯楽作品作者は、娯楽作品だけ
書いてアバヨと死んでいけばいいものだろうか?とふと思う。
娯楽も書くが世の中の真実も散りばめて、役にたってやろうと
いう野心みたいなものを持つのは野暮なのだろうか。この方も
自分の病気がワクチンによるターボ癌かもしれないと調べれば
たどりついたかもしれない。そしてツイッターなどのSNSや作品
あとがきなどにでも残って生きる人々のためになったのではないかと
そんな感慨に至る。
今期で一番面白かったのはMFゴーストだった。いい所で終わって
続編が楽しみ。
ゲームの方は、バンダイナムコのブループロトコルで
遊んでいるけど、やはり前評判通りイマイチ。
無料で遊べる分にはいいけど、頻繁に強制終了する。
ここでもやはりアンリアルエンジンの弊害があるのだろうか。
子供にフェイクを見分ける術を教えているらしいが、
最初から陰謀論は間違っている扱いで教えられた優等生気味の子供らは
正常に育つ事ができるのだろうか。心配になる。
自分のおすすめは、ガンダムウイングやゼータガンダム、ダブルオーガンダム、
スクライドなどを見て反骨精神を養ってほしい。
あとは論理学やパソコンでのプログラミングを学ぶと良いかも。
プログラミングは書いたとおりにしか動かない。(たまにバグもあるけど)
プログラミングを思い通りに書けたり、バグをすぐに発見できるように
なれば論理学の向上に役立つだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-26 17:06:24
754文字
会話率:0%
アトランティスアッサラーム(文明)人達が昔樹木から降りた猿の如くに海で産乱され流れ着く者達が生長?双方交わり?を施されるも施す相手側も神様に施される者達てで、在った、彼等の。物語摘げと飼い殺された者達の姉弟のお話で、期待待ちより不安ですよね
、リバレッジが舞い漂う世界の底ですが親父マーチや、
兄貴の尻
拭いする三男坊の生き様
反骨精神か遅い反抗期?リバレッジが訪れ活きるが導くき導かれ為れるが儘にが我慢出来れず?ザガーデンの率いるブラックキャビネットに操られしも姿形もPMC継承するマーチは、精神体で、息子の、中に潜み隠れ、見守っている曾て恩人ノミマスを真似て居るのか、猫好き傍観者決めこむ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-07 10:09:01
154195文字
会話率:1%
ムカついてる反骨信と、どうしようもなく大切なものを失ってしまうような気持ちと
最終更新:2023-06-09 17:56:40
630文字
会話率:0%
元貧乏子爵家を貧乏から大脱出させた優れた兄や姉を持つ末っ子のマアナ。
彼女は特に取り柄のない自分に、だからなんだと大きな反骨心を発揮するでもなく流されるままに12歳年下の、生まれたばかりの赤子の婚約者になることになる。
その赤子と初顔合わせ
したときの彼女の感情は…?
という流れを状況説明なども含めて6000文字ちょっとでやっつけました。
赤ちゃんサイドの気持ちは当然入ってない(転生者とかではない)のでわかりませんが、ジャンルは大ジャンルは恋愛にさせていただきました。
その理由をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-13 10:12:30
6099文字
会話率:35%
主人公がめちゃくちゃ楽しみにしていた新作VR MMO『Divine Lot』。
親からの試練も乗り越え、勇んでいざ、ニューゲーム!
のはずだったのだが、、、。
なんか思ってたんとちがー-う!
何事もうまくいかず挙句の果てにプレイ中にそのゲー
ムと酷似している異世界へ転移してしまう。
そんな中、主人公は反骨心と新作ゲームへ抱いていた気持ちを思い出し、最強へと歩む物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 01:57:16
50642文字
会話率:36%
高校二年生の「高槻正人」は、将来プロのシンガーソングライターになることを夢見る平凡な少年だ。いつものように路上ライブをこなす正人は、終わり際に暗い雰囲気の謎の女性に励まされる。決意を新たにする正人だったが、その様子をクラスの不良たちに見つ
かってしまい、正人は人前で歌うことが怖くなってしまう。
それから約二か月が経ち、正人は彼らへの反骨心で書き始めた自作の歌詞を軽音部の部室に取りに戻っていた。しかし、そんな正人を待ち受けていたのは、あの夜正人を励ました女性だった。
「君のその歌、今ここで歌ってほしいんだ」
「カンナ」と名乗ったその少女と、あの夜声をかけてくれた女性との雰囲気のギャップに違和感を覚える正人だったが、執拗に自分の歌を欲するカンナに懐柔され、再び歌に向き合うことになる。
カンナの献身的なサポートもあり、歌詞の執筆を順調に進めていた正人だったが、ある日不良たちに自分の夢を語ったことがきっかけで相棒のギターを壊されてしまう。失意の正人を見てカンナは号泣して怒り狂う。正人は自分以上に泣いて苦しんでくれるカンナを見て、カンナのために歌うという決意を新たにするのだった。
歌詞の執筆を終えた正人は、満を持してカンナへ歌を披露する。その曲は正人自身の決意とカンナとの思い出が綴られた曲であった。しかし、その曲を聞き終えた途端にカンナは成仏し始めてしまう。カンナは、正人の歌を現世での忘れ物としていた幽霊であり、正人と再会する前に人生に絶望して自殺してしまっていたのだった。
一人現世に取り残された正人。空いている曲のタイトルの欄に「カンナ」と書き加え、一人泣き叫ぶのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 04:46:10
20171文字
会話率:55%
よくある政略結婚、時々ある「お前を愛することはない」という宣言。
政略絡みの婚約を結ばれたその日、メリアは婚約者となったはずのデビッドから、居丈高にそう宣言された。
これが貞淑で殊勝な淑女であれば、粛々と受け入れて悲嘆に暮れるところ。
し
かし反骨精神旺盛なメリアは、このまま受け入れるなどまっぴらごめんと決意する。
かといって、家同士が結んだ婚約、解消するだけの利を生み出さねば話にもならない。
そこでメリアが目を付けたのは、デビッドが入れあげている言わば不貞の相手、ソフィアだった。
彼女が婚約者に選ばれなかったのは、ひとえに家の旨味がないから。
であれば、それを持たせればいい!
そう考えたメリアの申し出に、家の窮状を憂うソフィアも乗ってきて……話は、思わぬ方向へと転がりだしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-19 03:11:47
15283文字
会話率:28%
相撲生活に終わりを継げた俺に待っていたのは……
最終更新:2022-10-04 23:49:45
2094文字
会話率:55%
両親を亡くし、祖母の家で暮らしていた如月翔真は、16歳の思春期男子。
世間への鬱憤という反骨精神を持ちつつ迎えた高校2年生。結局誰にも認めてもらえない、何も持たない自分にうんざりしていた。
そんなある日、たまたま道端で翔真が見付けたのは、魔
法陣の様な物が描かれた怪しげな本。
翔真は自分の能力が評価される世界に行きたい。そんな強い願望を叶える為、見様見真似で悪魔召喚の儀式を完成させる。
胡散臭い悪魔の力で転移してきたのは、魔力が当たり前に存在するファンタジーな異世界。
ゲームやアニメで得た知識を頼りに、魔法や魔術が飛び交う世界になんとか順応していくショーマ。
しかし異世界に来たショーマの力は、元いた世界と大差無い平凡さ。
本人も気付いていない、ある常識外れな一面を除いて……
ついでに文句を垂れられた悪魔は、ショーマを人体実験に使ってしまったとさ。
吉と出るか凶と出るか………いや、どう考えても大吉が出ている。
まさに無尽蔵。
無窮と呼べる魔力を用いて、異世界を暴れながらも救ってみたり。
『おい悪魔! こんなの俺が望んだ異世界転移じゃねぇ!』
『馬鹿言え。お前様はもう最強クラスの魔術師だよ』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-08 13:00:00
155490文字
会話率:49%
1600年 『関ヶ原の戦い』
西軍:石田三成、東軍:徳川家康
日本歴史史上 名高い、天下分け目の決戦だ。
血気盛んな西軍兵の中、一際妖しいオーラを纏う男がいた。その名は木常玄次郎(キツネ ゲンジロウ)
玄次郎は、かの有名な”狐の大妖”玉
藻前を先祖に持つ【妖術使い】だ。
そんな玄次郎の前に、頭から”うさ耳”を生やした男が現れる。
自らを”宇佐美”と名乗るその男は、月からやって来た【月の民】であった。
宇佐美は戦国の世から400年以上先の未来で、玄次郎の子孫:木常京子(キツネ キョウコ)に《とある依頼》をする事になる。
その依頼とは‥‥‥
宇佐美同様に、月の民である”竹取カグヤ”という人物を《月へ強制送還する事》だった。
カグヤは日本に拠点を作り、”世界征服”を目論んでいると言う。
そんなカグヤを送還するには《天の羽衣》が必要だ。
羽衣は月の民だけに有効な”磁場”を発する。
その磁場は、月の民の反骨精神を狩り、月への帰省本能を促すようだ。
天の羽衣は何故か、木常家の者にしか扱えなかった。
そこで宇佐美は木常京子を頼り、カグヤ送還計画を推進するが、中々上手くいかない‥‥‥
試行錯誤を重ねた宇佐美は、玄次郎を”妖術指南役”として京子に当てがうべく、戦場へスカウトに現れたのであった。
1600年 戦国の世から、2022年の現代へ。
玄次郎の”時越(じえつ):タイムリープ”によって、物語の歯車は動きだした。
【虎の威を狩れ!木常!】
SF・バトル・ローファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-04 14:33:18
14735文字
会話率:33%