戦乱が続くアルテシア王国。
農村の少女 リリアナは、突如襲いかかった戦争によって家族と故郷を失う。
行くあてもなく兵士として戦場へと身を投じた彼女は、そこで生き抜くために剣を手に取る。
しかし、戦場の現実は過酷だった。
剣
の腕も未熟なまま、初陣の戦場に放り込まれたリリアナは、仲間の死を目の当たりにし、戦争の非情さを知る。
そんな中、豪胆な剣士 ガレン に助けられ、
冷静沈着な貴族出身の兵士 ミレイア に出会う。
剣だけではなく、魔法も使えるようにならなければ生き残れないと悟ったリリアナは、ミレイアのもとで炎の魔法を学ぶことを決意する。
圧倒的な魔力量を持ちながらも、制御できなければ自らを焼き尽くす危険な力。
それを克服し、戦場で生き延びるための剣技と魔法を身につけていくリリアナ。
やがて、彼女の名は戦場に響き渡るようになる。
「紅蓮姫」――燃え盛る炎のように戦場を駆け抜ける者。
貴族社会と軍の軋轢、国家間の戦争、
そして 己の信念を貫くために、戦場を生きる少女の物語が始まる。
これは、血と涙にまみれながらも、
仲間を守るために戦う少女の戦記である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 14:16:25
160688文字
会話率:39%
世界で初めて異能力《天稟(ルクス)》が確認されてから、数十年。
《天稟》の持つ「女性に発現しやすい」という性質によって、世界は男女逆転社会の様相を呈していた。
そんな世界を舞台に、一人の少女の治安維持組織【循守の白天秤】への入隊と
ともに、物語の幕は上がる。
──というあらすじの漫画に転生した。
転生先は最初の敵、ヒロインの初陣のダシにされるやられ役……なのだが。
「誰よりも早くヒロインに会えるってことじゃん!」
俺、イブキとしては全く問題がない。
むしろ一番近くでヒロインに会える美味しい立場。
この当たり役を逃さぬよう、ヒロインに捕まらず、敵としてあり続け、それでいて彼女らに辛い思いをさせないのがオタクの意地の見せ所。
たとえヒロイン達に嫌われようとも……!
──しかし、
「えへへ、捕まえちゃいました……♡」
なにやら彼女達の様子がおかしい気がする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 21:01:35
416776文字
会話率:31%
地球人が初めて出会った異星種族『リャオ』。彼らの住む惑星遼州には豊富な金鉱脈が眠っていた。地球人は文明の力を盾に彼らを奴隷化するが、やがて駐留軍の反乱によって遼州は独立。そこに地球を捨てた者たちも加わり、遼州は複数の国家に分裂、戦乱の時代へ
突入する。
一方、遼州人が建国した『東和共和国』は武装中立を掲げ、二十世紀末の日本に似た文化を維持しながら平和を保っていた。そして400年後——。
理系オタクで乗り物酔いがひどい神前誠は、どう考えても罠としか思えないような経緯で、機動兵器『シュツルム・パンツァー』のパイロットに任命される。しかも配属されたのは、武装警察風の「司法局実働部隊」。通称『特殊な部隊』と呼ばれるその組織には、異様な隊員たちが待ち受けていた。
八歳児にしか見えないエースパイロット・クバルカ・ラン中佐、女好きの駄目司令官・嵯峨惟基、中身の読めない人造人間やサイボーグ、さらには全員女性の戦闘用人造人間クルーなど、個性が強すぎる面々。配属された5人の前任者は、全員がわずか1週間で逃げ出したという。
そんな彼らの前に立ちはだかるのは、「力ある者が支配する世界」を目指す『廃帝ハド』、進化を拒絶する謎の存在『ビッグブラザー』、そして宇宙秩序の再編を目論む『ネオナチ』。
戦いの中で、誠に宿る未知の『力』が覚醒する。それは世界の未来を左右する鍵となるのだった——!
SF×お仕事×ギャグ×戦記!「特殊な部隊」の戦いが今、始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 20:39:26
192022文字
会話率:38%
四十路を越え、病魔に蝕まれ、リストラされた元コンビニ店員、アイダ。彼の生きる現代日本は、二つの月が浮かび、文明機器が生物的変容を見せる奇怪な現象『天幻』が日常を侵していた。未来に諦観を抱くアイダは、ある日、霧深き道で翼を持つ黒猫に導かれ、地
図にない古びた武芸の神社へと辿り着く。
そこで、運命は急転する。
漆黒の巨大龍が街を襲い、全てが炎に包まれたのだ。アイダの壮絶な死の瞬間、傍らのAIルルナは謎の『六律系譜原典』に接続した。
千年後、アイダは若返り、見知らぬ森で目覚める。そこは天幻により文明が崩壊し、中世の技術とMMOの如き法則――魔力、生命結晶石、存在次元――が混淆(こんこう)する異世界。
聖霊へと転じたルルナと再会し、授かった一振りの刀で異形の小鬼(ゴブリン)との初陣に臨むのだ。
辿り着いた辺境のドルフ村で、更に強力な亜獣(ユニーク・ゴブリン)の奇襲を受け、絶体絶命の窮地に陥るアルド(旧アイダ)。彼を救ったのは、この世界を「ゲーム」と認識するMMOプレイヤー、ココミ(猫人族の生活職)、タンスイ(熱血騎士の戦闘職)、ユキナ(ハイエルフの支援職)の三人だった。彼らの圧倒的な力に戸惑いつつも、アルダは半壊した村の再建に協力することになる。
混沌の世界で、アルド(旧アイダ)は如何なる道を歩むのか。彼の戦いは始まったばかりだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 19:10:00
16648文字
会話率:47%
西暦2055年──
人類は宇宙に居住区を持ち、月や火星への移住が当たり前となった近未来。
技術の粋を集めた“最新鋭兵器”が空を制し、戦争はAIが管理する時代だった。
だが、そのすべてが通用しない敵が、ある日突然やってきた。
わずか一週間
で世界の半分が沈黙。
最先端の防衛システムも、無人ドローンも、最新鋭戦闘機も──何もかもが無力化される。
生き残ったのは、日本と、古びた格納庫に眠る“旧世代の兵器”たち。
問題児の少年パイロット・**鳴瀬隼也(なるせ じゅんや)**は、初陣で仲間を失い、自らも死の淵に立たされる。
だが、自分を救った一機の戦闘機と、そのパイロット・**真壁颯士(まかべ そうし)**との出会いが、彼の運命を変える。
再び空を取り戻すために、世界は“過去”に賭ける。
F-14トムキャット、F-4ファントム、ゼロ戦──
今、歴史に名を刻んだ旧世代機たちが、人類の未来を繋ぐ翼となる。
――これは、失われた空を取り戻すための、最後のリ・フライト。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 21:43:12
29001文字
会話率:35%
《ファンタジー・魔法・転移なし》
《令和6年能登半島地震・復興応援ライトノベル》
石川県に大大名加賀藩を築いた前田利家をライトなタッチで描く物語
《書籍化打診受付中》
《第11回アルファポリス歴史時代小説大賞・読者賞を獲りに行く予定作品
》
全体のあらすじ
2024年1月1日、能登半島を襲った大地震から1年後の2025年春。能登町で復興に奔走する若者・佐藤悠斗は、壊れた故郷を立て直すため、がれきの中から漁港を蘇らせようと汗を流す。亡くなった祖父から聞かされた「槍の又左衛門」前田利家の物語――槍一本で乱世を貫き、能登を守った武将の魂――が彼の胸に響く。ある日、地震で壊れた蔵から見つかった利家の直筆の書状「我が槍は乱世を貫く。能登の民を守り、未来を切り開く」を手にし、悠斗は謎の「影」を目撃。それは兜をかぶった武将で、「お前が守るべきもの、貫くべきもの」と告げる。同じ頃、1538年、尾張の荒子城に生まれた犬千代(前田利家)は、やんちゃな四男坊として自由に育つ。父・利春の槍の話に憧れ、母との「生きて帰る」約束を胸に、織田信長(吉法師)と出会い、木の棒と木刀での勝負で絆を築く。信秀に小姓として仕え、桶狭間の戦いで初陣を飾り、まつと結婚。信長の「天下布武」に従い赤母衣衆として名を馳せるが、非情さに反発し一時離反、まつの説得で戻る。本能寺の変で信長を失い、秀吉に仕えて山崎、賤ヶ岳、小田原征伐を戦い抜き、加賀百万石の大名に。秀吉の死後、家康と対峙し、1599年に病没するまで家族と能登を守る。「影」は利家の夢に現れ、「お前が殺すもの」「お前が守ったもの」と語り、彼の内面と運命を映す。時を超え、2025年の悠斗は復興を進め、利家の遺志を継いで能登の未来を切り開く。「影」が微笑み、「お前が貫いたもの」と告げ、過去と現在の絆が結実する。利家の槍と魂は、乱世と復興の両方で能登を貫き、後世に語り継がれる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 06:30:00
165543文字
会話率:28%
冠帝国。
約300年の歴史を持つ大国。
その北部を治める冬《トォン》家の長女として生を受けた雪花《シュファ》。
両親、兄を失った雪花は叔父に引き取られ、数年後に皇太子のお妃候補として後宮入を果たす。
西部を治める桜家は春宮。
南部を治め
る夏家は夏宮。
東部を治める豊家は秋宮。
北部を治める冬家は冬宮。
後宮にはこの4大家門から皇太子のお妃候補が集められる
が、初陣での噂のせいで皇太子の元には未だ冬宮と夏宮にしかお妃候補が入っていない。
権力と欲と嘘で塗り固められた後宮内で雪花は目立たず、騒ぎを起こさず、静かに暮らすことを目標に日々過ごしている雪花だけれど……………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 17:06:15
258093文字
会話率:48%
戦争が続くセングリッド王国の兵士、トワ・ペアレントは、初陣の戦場で窮地に陥ったところを、一人の赤髪の少女に救われる。彼女の名はノギナ・アンバレット。まるで舞うような剣技で敵を圧倒する謎めいた戦士だった。しかし、彼女は名乗ることもなく戦場から
去り、その存在はトワの心に深く刻まれる。
時は流れ、王が交代したことでセングリッド王国は攻めの戦争を繰り返すようになる。幾度もの戦を経て名を上げるトワだったが、再び戦場で出会ったのはノギナではなく、水色の髪を持つ冷酷な剣士、エリシア・フェルバートだった。彼女は「蒼き死神」と恐れられる敵国の戦士であり、ノギナと互角に渡り合うほどの実力者だった。
トワの目の前で繰り広げられる、ノギナとエリシアの死闘。その戦いの中で、トワはある異常な現象を目撃する。二人は何度も致命傷を負いながらも、まるで時間が巻き戻るかのように蘇り、戦いを続けるのだった。
「あと何回なの?」
「もうすぐかもしれないし、まだ先なのかもしれない」
戦いの合間に交わされる二人の意味深な会話。その真意を知りたくてノギナを追うトワだったが、彼女は多くを語ろうとしない。代わりに、彼はノギナに剣技を教えてほしいと頼み、友達になることを条件に彼女の秘密を追及しないことを約束する。
ノギナと共に剣を学びながら、トワは次第に彼女の謎へと近づいていく。しかし、彼女の宿命はトワの想像を超えた運命へと繋がっていく――。
これは、ノギナを追う青年が、戦場の中で運命に抗い、己の答えを見つけるまでの物語。
剣が交わるたびに、隠された真実が少しずつ明かされていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 19:41:12
12712文字
会話率:32%
21世紀から一万年後の宇宙、人類は銀河系全体に広がり、何十もの国家に分かれて戦争をしていた。
主人公ウルフィンはアントライオンズ帝国の出身で、幼い頃から巨大ロボットのパイロットを志していたが、士官学校で指揮官としての適性が発見されたため、指
揮官科を卒業して18歳で輸送艦の艦長となる。
初任務で味方の二倍の数の敵と遭遇、ウルフィンは味方を救うため、艦長でありながら巨大ロボットに乗って出撃する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 08:07:04
3599文字
会話率:39%
これはゴブリンの英雄が生まれる前の話である。
引退した女勇者アーテーは、かつての戦いで仲間を失い、今は剣の指南役として穏やかな日々を送っていた。
ある日、弟子であるユウとフォリアの初陣として、ゴブリン退治の依頼を受けることになる。簡単な討
伐のはずだった。しかし、洞窟の奥へと進むにつれ、違和感が募っていく――。
そこに待ち受けるのは、ただの怪物か、それとも――。
R15としております。過激描写がございますのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 12:30:04
13005文字
会話率:38%
五百雀 傑は少し特殊な家に生まれた。その為、毎朝、惰眠を貪る傑を執事兼ボディガード兼教育係の院瀬見が叩き起こしに来る。しかもその方法が普通ではなく……。
そんな傑と院瀬見は、五百雀家の一員として初陣を行う事になるが、その相手は異国の異形であ
る可能性が高く、これまでの知識が通用しない事が予測されていた……。
犬猿の仲、主と執事、弟子と師匠、そんな高校生と初老紳士の凸凹コンビ(バディ)が異形との初めての戦に挑む。
(ホラーアクション。ライトノベル傾向。アクションホラーですが妖術や技なくほぼ腕力(力技)と火力(武器)です。)
※「ブレザーと燕尾服」から題名変わりました※
※テスト公開中。別サイトのコンテストに出すかもしれないので途中で終了するかもしれません。ご了承下さい。※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 22:15:54
70331文字
会話率:32%
かつて高度な文明都市として栄華を極め、飽食の時代を経た大陸『ヴァートランバーツ』。そこに棲む四つの人族は、枯渇した生存資源を巡る争いを続けていた。
竜人の青年『紅葉』は、幼い頃に自分を救った隊員へささやかな恩返しをするため、竜人軍事機関『
ドラーグド』の志願兵となる。しかし、陥落寸前の拠点へ飛ばされた彼は、そこの防衛任務に就く上官の『牙雲』と共に初陣へ臨むことになる。
生死をかけた戦闘の中、紅葉は固い絆を結んだ上官の背中を預かることを目標に、仲間たちと困難な戦を乗り越える日々を送っていた。
しかし、とある事件を境に自分の恩人が軍の《裏切り者》だと知る。その過去を探るうちに、軍の暗部へ触れた彼は、複雑に絡み合う思惑へ巻き込まれていく。
恩人の姿を追う中で起こる脅威との遭遇、味方の離脱、予期せぬ対立。深く傷付きながらも、紅葉が目にした恩人の正体とは――
これは、戦火の果てにいずれ滅びゆく大陸で、希望を絶やさずに生きる青年の背中を追った物語。
* * *
本編は11章を予定。ep.1は約2.5万字、以降のepは約6~7万文字前後。
登場キャラクターの完結済スピンオフ2作品も用意。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 21:21:57
426559文字
会話率:58%
魔王を討伐し、世界に平和が訪れた王国 ザイガルド。
しかし、平和すぎる日常に 飽きてしまった 国王 アヴァルガス・ザイガルド三世 は、ふと思う。
――そうじゃ、勇者召喚 でもして、若者に讃えられたい のう!
そんな 超個人的な理由 で、
伝説の秘術を発動し、異世界から 現代日本の高校生たち を召喚!!
期待に胸を膨らませるクラスメイトたち。
「俺たち、異世界無双できるんじゃね?」
「勇者の力で最強になれるんじゃ?」
しかし――
王様のステータスがすべて100万超えのチートだった ため、彼らの期待はあっさりと崩れ去る。
「え、王様がレベル100!? しかも魔法無効!? 物理無効!?もう無敵じゃん!!」
「こんなんいたら俺たちの出番なくね!?」
さらに、王様は自分の強さを見せびらかすのが 楽しくて仕方がない 。
勇者軍団の初陣 → 王様がワンパンで終了
魔王軍との戦い → 王様を見た瞬間、敵が逃げる
ダンジョン攻略 → 王様がついてきて台無し
「ちょっと待って!? 俺たち、何のために召喚されたんですか!?」
「もちろん、わしが若者に『すげー!』って褒められたいからじゃが?」
「動機が軽すぎるううううう!!!」
こうして、勇者軍団そっちのけで 最強すぎる王様が世界を大暴れ する、異世界勘違い系コメディが幕を開ける!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 19:35:49
26858文字
会話率:44%
魔法の王と謳われる北国、ノストーレス。
圧倒的な魔道士の数はもちろん、ありとあらゆる研究による魔術の著しい進化もあり、今では他を凌ぎトップの財力と領土を保持する超大国に君臨している。
だが、数千年の歴史は光ばかりの一面だけではない。
魔法が発展する最中、元あった文化は廃れ、剣士や医師など専門的な分野の職業は今や見る影もなくなった。
剣術や医術などいくら極めようとも、重宝されるのはいつだって魔道士。
あまりに酷な現実は、彼らから職を奪うばかりか。
魔道士以外は非国民として扱われることも多々あり、度重なる心労のせいでさらに彼らは数を減らしていくこととなった。
もちろん、国が一切の対策を取ることはなく。
「うん、今の太刀筋は良かった」
そんな中、敢えて剣士になってやろうと日々奮闘する者がいた。
非公認ながら大人も出場する大会で毎回トロフィーを取る程の実力の持ち主であり、将来は剣士長の座も狙えるとまで噂されている人物だった。
「さて、これは契約だ」
しかし、結局輝かしい未来は訪れなかった。
代わりに大きな手が待っていた。それも、赤に汚れた。
「私の脳となれ」
後にこの手が黒騎士と呼ばれる人間のものだと知るまで数日かかるのだが、時間にして約四十五時間。
その間地獄のような訓練を受けることとなる。
もちろん休息はなしで。
「敵の兵が十万、こちらは一万。十倍もの差がある中、お前はどう戦う?」
「山が北東一キロ先にある。西側の麓までおびき寄せて」
そうしてようやく初陣に立った様は、見違える程に細かった。
当然といえば当然である。
四十五時間もの間詰んだのは、剣士としての研鑽ではない。
「目測数千、目標地点へ陽動完了。さて、次の手は?」
「全員無事に逃げて。それだけ」
「了解」
血腥い戦場に立つ姿は、剣士ではなく軍師として。
約束された将来と共に剣を捨てた理由はひとつ。
「……雪崩か」
大国ノストーレスを討つこと。ただそれだけだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 22:52:13
25733文字
会話率:44%
魔法の王国と呼ばれる北国、ノストーレス。
圧倒的な魔道士の数はもちろん、ありとあらゆる研究による魔術の著しい進化もあり、今では他を凌ぎトップの財力と領土を保持する超大国だ。
だが、数千年の歴史は光ばかりの一面だけではない。
魔法が発展す
る最中、元あった文化は廃れ、剣士や医師など専門的な分野の職業は今や見る影もなくなった。
加えて魔道士以外は非国民として扱われることも多々あり、その心労のせいでさらに彼らは数を減らすこととなった。
「うん、今の太刀筋は良かった」
そんな中、敢えて剣士になってやろうと日々奮闘する者がいた。
名はレイン。
大会では毎回トロフィーを取る程の実力の持ち主で、将来は剣士長の座も狙えるとまで噂されている人物だった。
「さて、これは契約だ」
しかし、結局輝かしい未来は訪れなかった。
代わりに大きな手が待っていた。それも、赤に汚れた。
「私の脳となれ。レイン」
後にこの手が黒騎士と呼ばれる人間のものだと知るまで数日かかるのだが、時間にして約四十五時間。
その間レインは地獄のような訓練を受けることとなる。
「敵の兵が十万、こちらは一万。十倍もの差がある中、お前はどう戦う?」
「山が北東一キロ先にある。西側の麓までおびき寄せて」
そうしてようやく初陣に立った様は、見違える程に細かった。
当然といえば当然である。
レインは何も、剣士としての研鑽を詰んだ訳ではない。
「目測数千、目標地点へ陽動完了。さて、次の手は?」
「全員無事に逃げて。それだけ」
「了解」
血腥い戦場に立つ姿は、剣士ではなく軍師として。
約束された将来と共に剣を捨てた理由はただひとつ。
「……雪崩か」
大国ノストーレスを討つこと。
ただそれだけだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 23:15:27
28057文字
会話率:47%
名門騎士家系の嫡子ウィリアムと、平民出身ながら天才的な才能を持つエドワードは、セプトリス王立騎士学校で共に成長し、卒業試験を迎える。最終試験で互いに剣を交えた二人は、友情と実力を確かめ合う。しかし卒業直後、彼らに下されたのは突如として勃発し
た砂漠の民との戦争への出征命令だった。初陣に向けて高揚するウィリアムと、不安を隠せないエドワード。戦場での熾烈な戦いと策略が二人を待ち受ける中、国家の陰謀と仲間の裏切りが明らかになり、彼らは信念と友情を試されることになる。果たして革命の火種となる彼らの選択は、国の未来を変えることができるのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 11:32:42
51914文字
会話率:50%
AVARIS3の短話です。
最終更新:2025-01-19 12:37:58
326文字
会話率:50%
村人エリックはある出来事から「魔王の力」を身に宿すことに。
しかし、『魔力』も『才能』も『体力』も人並みであるエリックはその膨大な『知識』を持て余し日々を過ごしていた。
幼馴染のシスターやお調子者の親友、そして訳ありの美女との生活を過ご
していたエリックだが『炎神の宝玉』を廻る戦いを皮切りに世界へと飛び出していく。
様々な種族、そして勇者との邂逅を経て魔王の目的、そして正体へと迫っていく。
『いつだってみんなの力を借りてきた』エリックは魔王の力を使ってーーー、、、
※毎週1話ずつ投稿を目標にしています。
登場人物は第一話の前にまとめてあります。
キャラデザインは晴也さん。
晴也さんTwitterアカウント:(@hry_irst)
各話
『魔王の魔法をお借りします。』・・・エリックの初陣。シルビアの正体、エリックの魔力が明らかになる。
『初めて竜を退治します。』・・・エリックの力の仕組みが明らかに。そして村からの旅立ちまでを描く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 21:53:46
312779文字
会話率:48%
テリシア王国の偉大な武人王ブランニスを父とするアンドレイは、初陣の戦場で固まってしまい、恐怖と屈辱で逃げ出してしまう。宮廷内に自分の居場所はないと悟ったアンドレイは、自己追放して旅に出る。自活して生きたことがないアンドレイは、様々な経験をし
た後、傭兵として生計を立てることになり、そこで人々の様々な側面を見ることになる。そして何年も過ぎたある日、父ブランニスからメッセージが届く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 19:38:56
22525文字
会話率:29%
【注意】こちらは【俺は星間国家の悪徳領主! 書籍ベース】の【外伝】となっております。
単体で楽しめるように書いていますが、本編を読むことを強くお勧めします。
騎士に憧れる少女【エマ・ロッドマン】。
彼女は星間国家アルグランド帝国―
―バンフィールド伯爵家が治める惑星【ハイドラ】出身だ。
幼い頃に人型兵器である機動騎士を駆る騎士に憧れ、自らも騎士を目指す。
強くて優しい正義の騎士を志すが、そんな彼女は初陣でいきなり失敗してしまう。
騎士として出来損ないと呼ばれる「Dランク」評価を下されたエマは、辺境の治安維持部隊送りとなってしまう。
それでも腐らずに騎士として頑張ろうとするエマだったが、任された機動騎士小隊の部下たちは揃いも揃って問題児ばかり。
問題児を率いて戦うエマは、正義の騎士になれるのか?
※俺は星間国家の悪徳領主! の外伝として、エマ・ロッドマンの立場から主人公リアムたちとは違った視点でお楽しみいただく作品になっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 20:00:00
243611文字
会話率:36%
喫茶店に入って、目の前の席に座った幼馴染み。
その幼馴染が頼んだ飲み物はクリームソーダだった。
俺はありったけのうんちくを披露しようとするが――
アオハルショートストーリー
※あまりにもな可総・レビュー等は削除させていた
だきます。
※このお話は、コロン様主催自主企画『クリームソーダ祭り』への出展作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-23 23:27:50
1028文字
会話率:69%