「――うるさい。俺だって、好きでお前にこんなにも惚れている訳じゃない……」
「か、可哀想なエドガルドさま……」
◆◆◆
悪女の汚名を着せられて、神殿を追放された聖女メアリ。けれど、命懸けで働いても給金すら貰えない日々から解放された
当のメアリは大喜びだ。
「これからは、悪女として生きてみせましょう」
メアリは売り飛ばされた先から逃げるため、魅了魔法を使って逃げ出そうとする。しかしメアリを買った相手こそは、強国の冷酷な第一王子エドガルドだった。
エドガルドは『他者の魔法が一切効かない』という体質で、その特異性と残酷さから、呪われた王太子として恐れられている。彼は、「俺の妃となり、悪女として振る舞え」と持ち掛けてきた。
確実に何か裏がある、怪しい取引だが……
「――それは、私を悪女として雇ってくださるということでしょうか!?」
「……は?」
嬉々としたメアリの反応に、困惑を見せるエドガルド。
そんなふたりの視線が重なった瞬間、魅了魔法が発動してしまった。
一瞬慌てつつも、エドガルドには魔法が効かないことを思い出してほっとしていると……?
「いま、俺に何をした?」
「まさか、魅力魔法が効いちゃってますか!?」
呪われた王太子のはずが、何故かエドガルドはメアリに恋をさせられたようで!?
「お前が恋しい。……正真正銘の、この悪女め……」
(た、大変なことになっちゃった……)
◆◆◆
不本意そうなエドガルドは、渋々な割にはとんでもない溺愛をメアリに注いでくる。
メアリはそれを可哀想に思いつつ、せめて立派に悪役令嬢ならぬ悪女を勤めようと頑張ることに。
なのに、元筆頭聖女の力による精一杯の悪事は、うっかり民を幸せにしてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-30 00:52:17
135167文字
会話率:54%
前代未聞の問題児と呼ばれた私が恋した相手は冷酷王子でした。
「必要ない。邪魔だ」
その視線は、まるで氷の眼差しだった。
孤児院育ちで勉強より体を動かすことが好きな16歳の少女イリスは、その身体能力を活かし世界有数の高等魔法学校「国立ステ
ィア魔法学院」の騎士科に入学した。
そこで出会った太陽と月を信仰するイルーナ王国 第二王子クライス=ヴァリシエの護衛を任されるが、必要ないと門前払い。
それならそれで、と学園生活を満喫しようとするも何故か色々な問題に巻き込まれ、いつの間にかクライスとよく顔を合わせるようになっていく。
「またお前か…」
「今回は私のせいじゃないからね!?」
魔法、決闘、精霊、ドラゴン、戦争、王位継承。
様々な出来事が鍵となり、明らかになっていく真実を前に二人は何を思い、どんな道を選ぶのか───
※この物語はフィクションです。歴史や文化、習慣、宗教、風俗は全て架空のものであり、類似する表現等があっても現実とは一切関係ありません。ご理解のうえ、お楽しみいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 20:40:37
25619文字
会話率:60%
10歳の時に初恋のセルリアン王子を暗殺者から庇って傷ついたアリシアは、王家が責任を持ってセルリアンの婚約者とする約束であったが、幼馴染を溺愛するセルリアンは承知しなかった。
やがて婚約の話は消えてアリシアに残ったのは傷物令嬢という不名誉な二
つ名だけだった。
ボロボロに傷ついていくアリシアを同情しつつ何も出来ないセルリアンは冷酷王子とよばれ、幼馴染のナターシャと婚約を果たすが互いに憂いを隠せないのであった。
フワっと設定です。他サイトにも投稿中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-06 00:28:10
20662文字
会話率:41%
【ビオレ】わたくしだけに優しい王子
婚約先は冷酷王子と呼ばれている王子でした
<>
ビオレ 色言葉
カクヨムにも投稿
最終更新:2023-11-18 07:00:00
2485文字
会話率:56%
「お前にはリディアのかわりに他領のクロス王子に嫁いでもらう。」
そう突然言われた偽悪役令嬢のエリーナ
クロス王子は噂では冷酷王子と称されている。
そんな王子に嫁ぎたくないと言ったリディアの代わりに嫁ぐことになってしまったエリーナだが負け
ずに頑張ろうとしているエリーナを見ているうちにクロス王子は・・・
ところどころざまあが出てくると思います。
シリアスな場面も出てくるかもしれません。
念のためR15をつけています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-20 00:00:00
12591文字
会話率:23%
「クラリス嬢! きみとの婚約は破棄する!」高らかに宣言した第一王子アルヴィン。けれどもあれよあれよと転落し、気付けば自分が捨てた令嬢クラリスに、護衛騎士として雇われる羽目に。
この境遇には耐えられない! よりにもよってアルヴィンは、自分の意
識と記憶を一部放棄、代わりに務めるのは新しく生まれた人格で──。ちょっと待って、いきなり身体を押し付けられても?!
"孤高の冷酷王子"という噂と、まるで違う新・アルヴィンに、同僚の騎士たちは「王子の身代わりが来た」と勘違い。弟王子はクラリス嬢に求婚しに来るし、狩猟祭ではハプニング。
果たして最後に勝利を収めるのは誰? そしてアルヴィンが封じた記憶に潜む秘密とは?
婚約破棄を唱え、ざまぁされた王子のその後と、公爵令嬢、そして元婚約者に求婚する弟王子。
テンプレな配置で展開する正統派陰謀劇。「思ってたんと違う」というハピエンを目撃ください。
※この作品は、柴野いずみ様個人企画『ざまぁ企画』に参加しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-12 11:11:20
13037文字
会話率:18%
毎日同じことの繰り返し。
しかし、そんな日々にもそれなりに満足していた佐伯乃亜。
そんな彼女はある電車事故から人生が一変する。
トランクの光に包まれ、目が覚めた時にはそこは冷酷な王子がいると言うノフフィック国の王宮内にいた。
元の世界に戻る
術のない乃亜は、この世界で王宮侍女として働く事に精を尽くしていた。
そんな中、殿下影武者という男から正妃候補に選ばれ…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-15 17:32:21
17925文字
会話率:26%
幼い頃から食べることが大好きな公爵令嬢マリーティアラは、今時珍しいぽっちゃり体型。その体型を維持したまま成長した令嬢は、二歳年上の婚約者レイモンド第一王子のいる学園へ入学する。が、婚約者には自分以外に心を寄せる美しい令嬢がすでに存在していて
……。レイモンド王子の卒業式に言われた言葉が、マリーティアラの今後の運命を大きく変えることに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-10 10:41:41
14547文字
会話率:56%
ケイトリンは、名家ウィルローズ家の令嬢だが、裕福だったのは過去の話で今は崩壊寸前の貧乏お嬢さまだ。家計を支えるため看護師の資格を取り、病院で働く彼女に、幼馴染みの親友スージーがこの国の第一王子セドリックのお妃選びのパーティに出席できるよう計
らってくれた。パーティが苦手なケイトリンは渋々出席するのだが、ハプニングを通して出会ったセドリックは粗暴で冷たい最低な王子だった。
※この作品はカクヨムさまにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 17:17:41
255650文字
会話率:61%
公爵令嬢のフィオナは、余命30日と宣告された。その瞬間、堅物地味冷静令嬢フィオナの中で、何かが弾けた。コルセットを外した。仮面みたいな化粧をやめた。舞踏会よりケガした庶民の救助を優先した。破談にしてくださいと頼みこんだ。
なのにフィオナの評
判は爆上がりで、婚約者がなついてきて困惑中。殿下、あなたは冷酷王子のはずでは?「私は君を愛さない。私が愛するのは完璧な王妃だ」と言っていたのではなかったですか?前後編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 21:03:34
7750文字
会話率:50%
「あんたなんて、いらないのよ! この、役立たずっ!!!」
「邪魔なのよ、さっさと出ていきなさいよ、このゴミ」
姉よりも劣っているという理由で家族から罵られる、小さな王家の血を引くクアラ。頼れるものは誰もいなく、ただ静かに生きる日々。
しか
し、性格は天真爛漫な天然ちゃんだった!
ある日、前触れもなくいきなり異世界へと飛ばされてしまったクアラ。さらにキャラクター設定で、勝手に『悪役令嬢』が選択されてしまった!!
ミッションである、第17聖王子、ルキアに自分を『悪役令嬢』だと認めてもらわなければ、現実世界に帰れない!!
(……とにかく、悪役になればいいんですよね?)
しかし、知識に乏しいクアラは、悪役令嬢に関してさっぱり。なんとか王子に悪役令嬢だと思われようと意地悪をしたり、悪役らしい言葉を吐いてみたり、あの手この手で現実世界に戻ろうとする。
しかし、王子の冷酷の裏にある優しさや、王子が抱える孤独さを知り、クアラはどんどんと惹かれていきー-!
また、クアラの心に空いた穴を王子が埋めていくにつれ、自分も王子の心の支えになりたいと思い始めるようになり!?
通称冷酷王子様×罵られ孤独お姫様の、ラブストーリーです!ざまぁ要素も入ってます!
2話完結の予定です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-12 23:28:41
13174文字
会話率:52%
リアナーレ=アストレイは、シャレイアン王国の戦女神と呼ばれる女軍人。戦場で華々しく散ったと思いきや、同時期に亡くなった星詠みの聖女の体で目を覚ます。
冷酷王子と呼ばれるシャレイアン王国の第二王子、セヴィリオ=シャレイアンとは仲違いをしてい
たが、彼は入れ替わりに気づかぬ様子で聖女を溺愛するのだった。
密かに思い続けていた男に聖女として愛され、複雑な心境のリアナーレ。正体がバレぬよう、聖女のふりをして生活を始めるが、お淑やかでいられるはずもなく、国を揺るがす陰謀に巻き込まれていく。
冷酷王子に入れ替わりのことを明かせずにいるアナーレだが、実は彼にも裏事情があるようで――
*+☆+*☆+*☆+*☆+*
※レイティング(R15)に該当しそうな話に✳︎をつけるようにします。
※多少改稿しておりますが、基本的にはカクヨム様、アルファポリス様からの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-06 12:08:12
126751文字
会話率:52%
平和を愛するネバーローズ王国の貴族令嬢フロンティアは、屋敷で気を失ったはずが、気がつくと森の中にいた。
わけもわからぬままに助けを求めたのは、長く会えずにいた恋する人だった。
このお話は「ヒロインに転生しましたが、悪役推しなので敵国の冷酷
王子と結婚します」「悪役令嬢になる前に」に続くシリーズの最後ですが、これだけでも読めます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-09 20:20:19
16985文字
会話率:48%
平和を愛するネバーローズ王国の貴族令嬢シルビアは、自分を婚約者に選ばなかったフィル王子に復讐するため、敵国の王子と結婚することを決意し、屋敷に彼が来るのを待っていた。
しかし、やって来たのは傷心のフィル王子だった。
こちらは短編「ヒロイン
に転生しましたが、悪役推しなので、敵国の冷酷王子と結婚します」の後日談になりますが、これだけでも読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-02 20:04:42
9810文字
会話率:42%
小説のヒロインに転生した私は、敵国の推し王子の死亡バッドエンドを回避するために、なりふり構わず行動を開始する。
悪役令嬢は名前しか出てきません。後半はずっと愛されです。
最終更新:2021-11-28 21:05:46
6844文字
会話率:40%
完全無欠の冷酷王子と麗しく気位の高い傲慢令嬢。周囲から冷めきった婚約関係だと思われている二人には、人には言えないある秘密が。
最終更新:2021-09-24 11:41:18
4925文字
会話率:57%
幼少期のある出来事によっていつしか心を捨て女性不信となった少年、逢坂春臣。
生まれ故郷から遠く離れた場所で十五歳を迎えた彼は、『告白してきた女性に対して暴言の限りを尽くし罵倒してから振る』という心の荒んだ人間になっていた。
人を人とも
思わない所業を繰り返す春臣に、知らず知らずのうちについたふたつ名は『冷酷王子』。
しかしそれでも眉目秀麗、成績優秀な春臣は魅力的に映り、多くの女性から告白され続けていたのだった。
ある日、幸か不幸か自分を見つめなおす切っ掛けを得た春臣は、その日を境に性格ががらりと変わる。
『氷仮面』をとった春臣は、女性に対して出来得る限りの敬意を持って接するようになり──ゆっくりではあるが女性不信を克服していくのだった。
が、しかし。
そんな順調街道を進む春臣の行く手に、冷酷王子となってしまった最大の原因である『五歳のころのトラウマ』が立ちはだかる。
担当医は言う。「それを乗り越えるには、幼少期に生活をしていた東京に戻るしかない」と。
そして悩みぬいた結果──。
春臣は失われた十年を取り戻すため、そして大切な人たちとの時間を取り戻すため、生まれ故郷である東京に戻ることを決心したのであった。
※他サイトでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 22:19:26
109452文字
会話率:40%
人魚は、泡になりました。それでも人魚は幸せでした。愛しい彼を守れるならば、この命すら惜しくない。
───────かつて、深く愛しあったあのひとは、私を殺そうとする。だけど、あなたになら殺されてもかまわないのよ。
だって、ずっと、愛してるから
。
ぜんぶ、ぜんぶ、わたしのせい。
♯冷酷王子×???な自己チュー女
♯異世界セカンドトリップ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-12 20:47:09
3462文字
会話率:17%