この話は、"事象の地平線で踊る円舞曲"と平行して進むもうひとつの物語。失踪した妹を助けようとして、自らも異世界へと飛び込んだ姉”小枝”の物語である。
異世界へと転移した小枝がやって来たのは、深い森と接する大きな町ブ
レスベルゲン。彼女はそこで、行方不明になった妹を探す一環として、冒険者になることを決意する。
そんな小枝の正体は現代世界の超兵器。機械仕掛けの化け物だった。
ゆえに彼女は、人々に自身の正体がバレないよう『普通』の人間を装いながら、『普通』の冒険者として、失踪した妹の情報を集めようとするのだが……。作られてからの18年間、人里離れた山奥に住んでいたために、人間というものをよく知らなかった小枝にとっては、そもそも『普通』の人間というものが分からず、気づくと『非常識』の権化と化していたのである。
そんな『非常識』は伝搬するのか、いつしか小枝の周りには気心の知れた『非常識』な仲間たちが集まり……。彼女たちは、毎日のように厄介ごとを引き起こしながら、世界を混沌の渦へと巻き込んでいくのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 23:00:00
2421952文字
会話率:48%
それほど遠くない未来。今よりも少しだけ科学技術が発達した日本から、一人の少女”ワルツ”が実験に失敗して、異次元の彼方に飛ばされた。
次に彼女が気づいた瞬間、その目に入ってきたのは、地平の彼方まで広がる大地と、2つの太陽、そして半天を覆
い尽くすほどに巨大な月の姿だった。その光景を見たワルツは、程なくして、ここが元いた世界とは異なる惑星、あるいは異世界であると気づくことになる。
そんな彼女は人ではなく、彼女が生きる時代の超兵器――通称ガーディアン。彼女はその力を遺憾なく発揮して森を抜けると、人の集落らしき場所を発見する。
そこでワルツが出会ったのは、頭から三角形の獣耳を、そして腰からは太い尻尾を生やした年下の少女”ルシア”だった。2人はある事情から行動を共にすることになり、静かな田舎の村で、ほのぼのとした生活を送ろうとする。
しかし、ワルツは超兵器。ルシアも異様な力を持っていたことも相まって……。2人は思ったように静かな生活を送れないのである。
この物語は、そんな2人の日常(?)を描いた取り留めのないお話。彼女たちを中心に繰り広げられる混沌の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-22 23:00:00
8510463文字
会話率:45%
『ガーディアン系』に分類されているそれぞれの物語をつなぐお話です。
登場人物は『事象の地平線』に出てくるキャラクターがメインですが、他の話に出てくる者たちも、この話を通じて交流することが多々あります。
なお、ここでの話が、それぞれの本編に影
響することはありませんが、本編のネタバレがあるので、十分ご注意下さい。
————ある日、狐娘たちが神社から連れ帰ったのは————やっぱり狐でした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-21 01:04:40
202700文字
会話率:35%
「究極の選択」
子供の頃、この言葉でよく言葉遊びをしていた記憶がある。
カレー味のなんとか、現金1,000万円貰える代わりになんとか等、非現実的な二択を並べてはケラケラと笑いのネタにしていた、一種の言葉遊び。
もちろんそれらは全て、現実
には起こり得ない架空の事象を並べるから楽しめるのであって、現実を生きていく上での究極の二択を迫られた場合、安易に楽しみながら選べる者は存在しないのではなかろうか。
これは、校内で起きた女子生徒の私物盗難事件の犯人として濡れ衣を着せられた高校三年生、日夏楓(ヒナツカエデ)が、この世界の運命を決める「究極の二択」を迫られ、選択後の世界を自らの意志で切り開いていく物語。
身近な大切な人に生き残る能力を授け、その他を切り捨てる世界を選ぶべきか。
それともその他大勢を救う代わりに、身近な者のリスクを許容する世界にするべきか。
果たして主人公が選択するのは。
主人公が自ら選んだルートから、望む世界へと運命を紡いでいく。
守護と呼ばれる「古の神々」を模倣した精神生命体、その能力を駆使し、登場人物達が知能的バトルを繰り広げます。登場人物は多め。
高校生ならではのラブコメもあり。
海外や日本の神話や、成り上がり系の冒険バトルが好きな方は楽しんで頂けると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 22:30:00
11299文字
会話率:40%
地(ち)龍(りゅう)の歴史は古く謎に満ちている。
時は平城とも平安とも言われ、日本には人と人ならざるものが共に暮らしていたという。今では人がそれらを見ることも稀になったが、当時は誰もがそれを普通に目にすることが出来たという。それらと人とはそ
の種の違い故か無秩序で混沌とした世を生きていた。そんな世を憂いた一匹の龍が、初代の地龍当主に特別な力を与えた。その力によって当主は人の世とそれらの世とが共に平和に暮らせるようにしていったという。
そんな言い伝えの真偽はどうあれ、時を経て地龍は大きな組織になっていき、表だって知られる事はないが日本を支える無くてはならないものとなった。
そして現代。時は平成も終わりを迎えようという頃である。
地龍のあり様は変わらず、『昼』と『夜』のバランスを守ることだ。
『昼』とは人の世を『夜』とは人ならざるものたちの世を指した。地龍は『昼』『夜』の共存と平和のために、双方に等しいバランスを守ることを目的としている。
バランスを犯す事象を『揺らぎ』と呼び、『揺らぎ』を討つことで治め、世を守ってきた。
地龍は人の身にありて人にあらず。その特別な力は『夜』を視て、屠ることができるのだ。長い時を経て尚、地龍の武士たちは刀を携え、『揺らぎ』を斬り続けている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 19:00:00
5674039文字
会話率:49%
何で日本でなろう小説が流行し、漫画やアニメが世界で人気となっているのかを考察したエッセイです。
「進化論」「霊魂:スピリチュアル」「地政学」「ナーロッパ世界観」に興味がある人は、目次から気になるトピックを見て下さい。
主題の返答は、
魔法は無理!前世の適性検査によりステータスの可視化は可能! です。
①5感で計測出ない超常事象は「カントの呪い」によって学問から除外され、急成長する(1600年頃)
②勝者敗者を経験し、無宗教で変態性・創造性が守られたことで、多彩な小説漫画アニメが生まれる(2000年~)
③なろう投稿サイトができ、メディア輸出によって転生死生観が生まれて海外で認識される(2015年頃~)
④小説家の切磋琢磨が「現在の過程がなく人の記憶のみ干渉する霊魂の仕組み」の正解を追いかける(2021年~)
⑤ハード→ソフト→ソウル(霊魂) で新しい研究と消費が見つかり、普及する(2040年~)
産業革命(ハード流通)→先物取引(ハード価値)→インターネット(ソフト流通)→仮想通貨(ソフト価値)→ステータスオープン(ソウル流通)→魂売買(ソウル価値)
⑥赤子のステータスオープン(前世のカルマ累積数値化)により、魂ガチャの捨て子が問題化する
⑦霊魂(Reikon)の日本語輸出と国際的な法整備が行われ、宗教戦争、国際紛争に発展する
⑧世界が3つの国家連合にまとまる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 13:45:27
997691文字
会話率:5%
前略、このページをご覧くださっている全ての皆様へ、まずは心から感謝を――。
この作品は、西暦2168年4月から11月にかけて私が執筆した、文字で綴られる”彼等”と、それを観測する”貴方”が紡ぐ、二人称型一人称視点で描かれるちょっぴり不
思議な物語です。
私事になってしまい大変恐縮なのですが……まだ此方の世界での生活にあまり慣れていない事もあり、このページを編集している今現在も、ゆっくり指の感覚を確かめながら、少しずつキーボードへと向かう毎日を過ごしています。
その為、本文中の文体のブレや誤字脱字など、”読み辛さ”に繋がってしまう要素が多少含まれます事を、予めご容赦頂ければ幸いに思います。
さて、早速ではありますが、貴方様には”ある世界”の観測者となって頂き、これより繰り広げられます事象を見届けて頂きたく存じます。
まずは『プロローグ』と題しまして、観測にあたってのガイダンスをご用意させていただきましたので、そちらのページへとお進み下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 07:00:00
99229文字
会話率:21%
かつて赤間関と呼ばれた海峡の都市、下関。
続く怪事象と不穏な呪力場から、瓦そばの香りに誘われながら、特別調査課の西京太郎と瑠璃光寺光は調査に赴くことに。
そこで、信じられない怪事変が起きることにーー
● おもな人物
・西京太郎(さ
いきょう・たろう)
特別調査課、三十代刑事。
・瑠璃光寺光(るりこうじひかる)
同じく特別調査課、二十代女子
・江藤優作
探偵。おもに邪神や怪事象を扱う
・神楽坂文(かぐらざか・ふみ)
妖孤、ドラえもんのようなナニカ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 01:10:00
59717文字
会話率:44%
世の中の事象を緩く記録してみる。深い意味は無い。
最終更新:2024-11-25 23:21:16
320312文字
会話率:3%
異世界に転生した一般男性、荒川翔(享年19)。彼は生前病弱だったこともあり、今世では健康に生きたいと願う。しかし転生先は捨て子スタート!?いきなり人生終了かと思ったのも束の間、美女淫魔に拾われ、カイトと名付けられ育てられる。魔族の父母、そし
て母と同じくとびきりの美少女な姉と共に育っていく間に、自分の体格や顔が中性的であることに気づくカイト。そして彼は決意する。「今世では男の娘になろう」と。それは前世からの夢でもあった。男の娘になって平和なスローライフを過ごしたい彼。しかし、前世の知識や異世界特有の事象によって次から次へとトラブルがやってきて・・・。
転生男の娘と愉快な仲間たちが織り成す、ハーレムコメディ(時々シリアス、所により戦争)!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 19:23:06
25915文字
会話率:63%
ある日、気が付くと主人公は森の中に居た。
目覚めた時に何故かその場に居た狐獣人の姉妹に導かれるままに傭兵になり、彼女達と共に魔物を倒したり依頼をこなしたり、あるいは超古代文明の軌跡を垣間見て様々な事象に思いを馳せたり、異界を訪れたりしなが
らただ共に旅をする。
道中では予想もつかない様な厄災や幸運に見舞われることもあれば、言われなき差別を垣間見ることもあるだろうし、その道中では出会いや別れもあるだろう、魔物が蔓延る危険な世界を旅する以上別れた者とはもう二度と会う事など無いかもしれない……
それでも彼は旅を続け…奇跡と出会って英雄と出会い!過去を知って王を知るだろう!
そして何時か己の意味を………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この物語はひょんな理由で異世界転生した主人公が出会った狐獣人と共に世界を旅し、出会いと別れを繰り返しながら強く成長して行き世界から隠されたものを垣間見てこの世界が帯びた運命を知るお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 07:00:00
183983文字
会話率:59%
人工知能によって全ての生産物が最適化された近未来。芸術もまた人工知能ミューズによって、インスタントに作成され消費されていた。
今や廃れた『画家』を志す青年ソラトは、自身の個展を開くという夢を叶えるため、ある命をかけた仕事で資金を稼いでいた。
その仕事とは『未開拓の絶景や不可思議な事象を調査し、そこで得た希少な感動をデータとしてミューズに食わせる事』。
バディである女性アオイと共に、ソラトは今日も調査に向かう。絵を通して表現したい唯一無二の感情と、それを材料にインスタントな芸術を作ろうとするミューズへの加担、相反する思いを抱えながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 06:11:38
97730文字
会話率:32%
この世界には色の異なった4つの月が存在している。
月は30日の周期で、赤・青・白・金の順番に光の色をかえて現れる。
「赤い月」は、狂気と破壊を──
「青い月」は、悲哀と衰退を──
「白い月」は、無垢と再生を──
「金の月」は、
幸運と栄華を──
いつしか月の色には、そんな意味があると云われていた。
実際に月の力がそうさせるのか、それぞれの月の色でそのような事象が起こりやすく、この世界の住人にとってもそれは疑うことのない、それこそ子供でも知っている世界の理だった。
********************
4つの月の周期に起こる、月に伴った様々な事件や奇跡に、冒険者たちが巻き込まれて立ち向かう群像劇風物語。
それは時に美しく、時に儚く、時に冷酷な神秘の冒険譚。
クトゥルフ、指輪、ロードスなどが好きな人向けです。
異世界に転生をしたり、魔王や帝国といった圧倒的にして巨大な敵対勢力などとは戦いませんし、主人公が無双するような強さはありませんが、一応それなりの敵が出たりしつつ、シティ・アドベンチャーや冒険者達の生業、仲間たち一人ひとりのドラマや成長、悲哀や恋愛模様を描いていきます。
※毎週水曜日に更新する予定です。
※現在二本連載しているため、ストックがなくなると更新が不定期になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 20:00:00
283062文字
会話率:31%
第2回ドリコムメディア大賞、1次選考通過作品 「満月のハナシ」
↓
https://ncode.syosetu.com/n9102dz/
の元となった、過去のPBeM(リプレイ小説)です。
PBeMとは……
・GMが書いた導入に対し、
各プレイヤーが自キャラの行動をメールにて送る(アクション)
↓
・GMが小説にして戻す(リアクション)
こんな感じで進行する、読者参加型のリプレイ小説です。
ここでは「満月のハナシ」の大元となったリアクションを「満月のハナシ(PBeM版)」として掲載しておきます。
登場キャラが違ったり、設定や展開が違ったりと、プレイヤーがいるキャンペーンシナリオ特有の話になっています。
「満月のハナシ」と比べて完成度は低いですが、元となったシナリオの全く違った展開を楽んでいただければ幸いです。
___________________
この世界には色の異なった4つの月が存在している。
月は30日の周期で、赤・青・白・金の順番に光の色をかえて現れる。
「赤い月」は、狂気と破壊を──
「青い月」は、悲哀と衰退を──
「白い月」は、無垢と再生を──
「金の月」は、幸運と栄華を──
いつしか月の色には、そんな意味があると云われていた。
実際に月の力がそうさせるのか、それぞれの月の色でそのような事象が起こりやすく、この世界の住人にとってもそれは疑うことのない、それこそ子供でも知っている世界の理だった。
********************
4つの月の周期に起こる、月に伴った様々な事件や奇跡に、冒険者たちが巻き込まれて立ち向かう群像劇風物語。
それは時に美しく、時に儚く、時に冷酷な神秘の冒険譚。
骨格はソードワールド。
クトゥルフ、指輪、ロードスなどが好きな人向けです。
異世界に転生をしたり、魔王や帝国といった圧倒的にして巨大な敵対勢力などとは戦いませんし、主人公が無双するような強さはありませんが、一応それなりの敵が出たりしつつ、シティ・アドベンチャーや冒険者達の生業、仲間たち一人ひとりのドラマや成長、悲哀や恋愛模様を描いていきます。
昨今の異世界転生に飽き飽きした方や、灰と隣り合わせの物語を楽しみたい方におすすめします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 18:03:23
388673文字
会話率:42%
多重交錯世界-ターミナル-
ありとあらゆる世界と繋がると言われる『扉』を持つ世界。
この地へ訪れた者を『来訪者』と呼ぶ。
不幸な事故でターミナルへと渡った青年と、それを救った少女。
ターミナル唯一の町『クロスロード』で生きるために、彼らは
日常を開始するのだった。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
●このお話の主役は『クロスロード』の町そのもので、
メインの青年と少女はナビゲーターとなります。
基本的には町の出来事と、来訪者のお話となる予定です。
ナビゲーターはチートとかハーレムとかとは無縁です。多分
●わりとファンタジー事象解説小説になっている気がします。説明・解説系多め。
●本作は個人サイト「EXPLORER's」にてPBWとして運営、公開していた設定を使用しています。
(現在PBWとしての活動は停止しております)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 18:54:34
1321880文字
会話率:49%
日本国内で発生する超常的事象『事案』に対応する組織である『独立行政法人環境科学研究機構』に所属する千人塚博士とその研究室の面々が、様々な『事案』を研究していく物語です。
ー何処にも無いは、まさにそこにある
様々な都市伝説、怪談、超常現
象…それらは私達の日常のすぐ隣に隠れ住んでいます。
すれ違ったあの人は本当に人間ですか?
隣に住む住民は?
貴方が見ている景色はホンモノですか?
環境科学研究機構は日常に潜む超常・超科学的事物(我々はこれらを『事案』と呼んでいます)を研究し、適切な管理の下、対超常安全保障・平和利用・秘匿を行う独立行政法人です。
地政学的に『事案』の発生しやすい我々の祖国、日本…
更に近年の高度情報化社会社会の発展により、『事案』の発生件数は増加傾向にあります。
本冊子は、人々の日々の暮らしを護る最後の砦である 独立行政法人環境科学研究機構 に新たに加わった皆さんが、いち早く組織の一員として活躍する一助になるよう制作されました。
ーNowhere is Now,Here
【環境科学研究機構 新入職員のための手引きより】 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 15:00:00
751289文字
会話率:48%
【000 序 ~あらすじ~】
古代ヴェルト史とは、龍王暦元年、八大龍王による八つの秩序――八國の誕生から始まり、一〇五〇年に勃発する未曽有の大戦――いわゆる世にいう『ヴェルト戦役』が十二年続き、その後、連邦国家による統一がなされるまでを
表わす時代である。
そして、そのヴェルト戦役を経て連邦国家による統一までの千年もの長き年月、大陸ではさしたる大きな争いもなく、八つの國が存続する平和な時代が続いたとヴェルト史に記され、それが通説として長年信じられてきた。
しかしながら、最新の研究結果により、それは虚構を多分に含む歴史であることが判明されていく。それによると、龍王暦が始まって千年もの年月、ヴェルト大陸全体で争いが全く無かった時は、ただの一度もなく、各国の国境付近では、常に國同士の争いが絶えなかったというのが真相であったらしい。ただ争いといっても、一地方や一地域の争奪戦がほとんどであり、それも数日から数か月程度のものが大半であったという。
そういう意味では、“さしたる大きな争いもなく、平和な時代が続いた”というヴェルト史の表記も、狭義の解釈で言えば、あながち虚構と言いつのるほどのものではないのかもしれない。ただ一つの例外を除いては……。
ただ一つの例外。
それは、龍王暦二〇〇年前後のことで、この時代に起こった戦いのほぼ全てを総括して『六将大戦役』と呼ばれた。文字通り、六人の将軍を中心とした戦いであるが、その六人の将軍は全て八國のうちの一國に所属していた将軍であった。
この“奇跡の人材結集”現象により、その一國――ソルトルムンク聖王国は、その大戦役以前の他の七国と同程度の國から、他の七国全ての国力を合わせてなおそれを上回る超巨大な国家へと成長したのであった。
これに対し、ある時には八國の建国神である八大龍王が、六大将軍もろとも、“龍王の建国した國を一つとして滅亡させない”といった八大龍王伝統の約定を違えてでも、聖王国を滅ぼうそうと画策し、またある時には、人である六大将軍の意向を尊重するが故に、神である八大龍王が忖度し妥協するといった、起こり難き事象も実際に起こったのであった。
さて、これからこの『六将大戦役』という一大戦記を、古代ヴェルト史を基礎(ベース)に、最新の説も織り交ぜつつ、六大将軍を中心とした人々の生き様に焦点をあて、語っていくこととする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 10:10:45
771823文字
会話率:24%
全ての事象に原因がある。それは魔法や奇跡がある世界においても変わらない。なぜならそれらは科学的に証明が可能なものだからだ。
最終更新:2024-11-23 09:26:35
55240文字
会話率:54%
様々な知的生命によって構成される星間国家連合体・ティエルクマスカ連合と、ファーストコンタクトを果たした日本は、地球の中でただ一国、加盟国としての地位を得るに至った。
オーバーテクノロジーを擁する超文明は、様々な形で日本、そして地球に影響
を及ぼしていく。
異星との交流によって日本と世界がどの様に変わったかを、様々な事象にスポットを当てて検証・考察するのが本稿の目的である。
※この作品は「銀河連合日本」(N5084B)の二次創作作品です。原作者・柗本保羽様の御許可を頂いています。
※各回の話題は、原則、独立しています。
※更新は不定期です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 00:01:32
300287文字
会話率:1%
過疎化の進む現代の田舎町に巨大ロボットが降ってきた。このロボットから出てきたパイロットは女の子だった。
彼女の名前は青島遙香。訓練生で、演習中になぜかタイムスリップをしてきた。
未来の技術をもってしても空想の域を出ない事象から、田舎の
高校生の生活が変わっていく、折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-16 18:00:00
168143文字
会話率:53%
これは順風満帆な生活を過ごす普通の会社員嵜本和弥が普段から妄想や空想をし続けてやまない事象に本当にその妄想に巻き込まれた物語です。
※とか言いつつ作者のリアルと妄想を織り交ぜただ文に書き起こしただけなので起承転結なんかは微塵たりとて意識して
ません。それでも読んでいただける場合は何卒よろしくお願い申します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 10:25:00
11470文字
会話率:62%
それぞれ、別の使命から始まった事象たちが、終わってみれば不思議と繋がり、一つの星座を描き出す事がある。
ある人はそれを奇跡と呼び、ある人はそれを偶然と呼んだ。
別のある人はそれを神の悪戯と思い、別のある人はそれを悪魔の囁きと思う。
同
じものを見ていても、同じではないこの世界に生まれた
きまぐれで小さな物語の行先は、果たして奇跡か、偶然か?
誘うは神か、悪魔か?
◆ ◆ ◆
所属している文芸サークル『むちゃむちゃ海月味』のInstagramアカウントにて不定期連載中の『きまぐれ!むちゃくらマガジン』に掲載された自作をこちらにまとめています。
むちゃむちゃ海月味とは!
「文章を書きたい」と思った会社員、大学職員、アニメ関係者が集まってできた文芸サークルです!
主に文学フリマ等で合同誌を頒布する活動をしております。
活動に関しては
Instagram(@muchamucha_kurageaji)
X(@mucha_kurage)
にて情報発信中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 07:30:00
17043文字
会話率:38%
養護教諭の南雲由梨先生に思いを寄せる山際想太は、その他の人間にこれっぽっちも興味を持っていなかった。
けれど、その類まれなる記憶力でもって、保健室に舞い込む些細な問題を解決していく。
すべては愛する南雲先生のために。
最終更新:2024-11-14 22:11:18
13196文字
会話率:53%