昔、父(公爵)と義母(公爵夫人)と義兄2人と義弟1人と一緒に暮らす私生児がいた。
父の方が、今の義母と結婚する前に愛し合った平民から生まれた子供、それが私生児エヴァであった。
私生児である以上、使用人には白い目で見られた。だが、家族中
はとても良かった。
一緒に遊んで、出掛けて、外食は必ず家族全員で行って、勉強で分からないところがあれば兄や父に聞いていた。
この生活が、これからも続くものだと、エヴァは信じて疑わなかった。エヴァが10歳の時までは。
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長男が13歳、次男が11歳、エヴァが10歳、義弟が9歳の時、エヴァは義母と2人で買い物に行った。
義母は、父が連れてきた、しかも私生児の子供であるエヴァを見ても、ただ「娘が出来て嬉しいわ」と、温かい声をかけてくれただけだった。
そんな義母との買い物。
楽しくないはずがなく、エヴァは義母との買い物を満喫した。
その帰り。
馬車に乗っていると
__ガクン__
大きくバランスが崩れ、外ではまた大きな音がした。
何事かと、馬車を降りたかったのに、その前に義母はエヴァの身体全体を包み込むように抱きしめた。
「お義母様…?」
刹那、妙な浮遊感に襲われた。
かと思えば、次は強烈な痛みが走った。
まるで、叩きつけられたような感覚だった。
「いたた…。お義母様、だいじょう、ぶ……、っ!?」
エヴァは身体を強く打ち付けられたものの、意識を失うほどの痛さはしていなかった。
しかし、義母は違った。
打ち付けられた方から、頭に血を流して、それでもエヴァをまだ抱きしめていた。
「お義母様!大丈夫ですか!?頭に血が…!」
「…エヴァ、…」
「…はい、何でしょうか、お義母様」
「貴女が私の娘で良かったわ。愛してる。エヴァはちゃんと生きるのよ」
言葉だけを残して、義母は意識を失った。
「お義母様!お義母様!お願いです…、目を覚ましてください…!私を抱きしめてる場合ではありません!」
その日、しばらくしてから馬車が見つけられた。
見つけられるまでずっと、エヴァは義母に抱きしめられたままだった。
その間、義母の身体は段々冷たくなっていった。
義母は助かる。そう信じていた。
でも現実は残酷で、その日、義母は亡くなった
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 02:00:08
110447文字
会話率:33%
平民の上級学校を卒業し、いざ社会進出!と気合を入れる迎賓サロンの歌姫レイラ。ある日、サロンのオーナーでもある母ローラに呼出されて、何かと思えば
「これから貴族の上級学校に通ってね」
アイエェ何で!?聞けば母が家を出る時に手続きし忘れた為
、私生児ながらレイラも貴族籍があると言う。
平民育ち、精霊の祝福による魅了持ち、何も起きないはずがなく……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 15:19:52
26834文字
会話率:46%
俺の前に突如現れた謎の使い魔ラぺによって俺は強制的に謎のゲームに参加させられることになった。そのゲームはお題をクリアすると報酬がもらえるという簡単なものらしいが…そんな簡単なはずがなく、出たら必ずそのプレイヤーは殺されるという呪いの手紙ミッ
ションや、指示されたお題をクリアできないとペナルティとして部位欠損してしまうミッションなどが現れて…!?プレイヤー間にもぎくしゃくとした空気が流れるなか、生還することはできるのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 01:40:47
9552文字
会話率:10%
転校した高校で一人暮らしを始めることになった主人公。新居に着いた彼を出迎えたのは半裸の少女だった。そしてそこで、自分が通う学校が女子校であることを初めて知る。様々な女の子と出会いながら、彼は何を思うのだろうか……
最終更新:2024-12-02 00:15:12
353772文字
会話率:54%
ライトノベルみたいな展開で、突如おれの婚約者を名乗りある女性が訪ねてきた。
初対面の印象としては、なぜおれを誘拐してそんなことを告げるのか、良く分らないミステリアスな女性。だが・・・。顔が良い!!!とても良い!!!
圧倒的な美貌で骨抜き
にされた両親におれはお婿に出されてしまう。ただその後新婚旅行で飛行機が爆破してしまい・・・。
おれたち2人は異世界転生してしまう。お互いまだ名前しか知らなかったのにだ。
ま、まだ死ねん!! その強烈な執念で新たな人生を始めることにどうやら成功したおれたち・・・。
容姿や性別、境遇が全然選べなかったおれ。なぜか前世大好きだった推しキャラの姿になっていた。
しかも意識が現地で生活してきたというものしかなかった。え!? TS転生!? そんな甘いことが起きるはずがなく・・・。前世のおれの記憶が少しだけあるくらいだ。ほとんどおれ(・・)は消されていた。
そしてそんな私(・)にはある特殊な能力があり、なにもしなくても代償を払いながら生きていくという鬼畜ムーブ。
異世界での第2の人生。探しだしたいひと。この先どうなるかなんて分らない。
この第2の人生にはシナリオなんて存在しないのだから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 06:52:54
21702文字
会話率:43%
ケイトの師であるポーラから受けた国の依頼。
それは魔法都市国家マハラティーニにあったという杖の捜索であった。
当然ながら捜索だけで済むはずがなく、様々な問題が絡みつく。
不老長寿ハイエルフの国ならではの王位継承問題。
邪龍ラハブを
封印していたという眉唾に思える昔話。
その邪龍を崇拝する邪教集団ラハブの影。
そして杖の在処を知る盗賊たちの存在。
いかにも面倒な仕事の依頼を(不本意ながら)受けたケイトの、新たな事件簿が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 12:50:00
79935文字
会話率:30%
エミリー・カーレス男爵令嬢は、前世の記憶……戸田恵美子(83歳)だったことを思い出した。
孫の持ってきた乙女ゲームに転生したことに気付いたが、しかし流石はおばあちゃん、細かいことは気にしない。前世も今世も変わらず趣味の畑仕事。乙女ゲーム
が何かわからないし覚えてないからイベントも何も起きるはずがなく……。
と思ったらお見合い相手はデブの根暗で野菜嫌い!? 食わず嫌いの不健康なんて、おばあちゃんは許しません……。
ってあれ、痩せたら……まさか……!?!?
短編ver日間総合20位ありがとうございます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 23:42:19
108629文字
会話率:57%
私、押切舞(おしきりまい)と楪文乃(ゆずりはふみの)ちゃんは二人で一人の聖女。勉強も一緒、散歩も一緒、ご飯も一緒、寝るのも、そしてお風呂も。四六時中一緒にいて何も起こらないわけがなく!?
最終更新:2024-10-13 22:35:25
3870文字
会話率:31%
第一章あらすじ
とある雨の日。いわゆる普通の高校生『白銀拓海』はただの偶然か、それとも運命か、岩の下敷きになって死んでいる少女を発見する。
彼女の名前は『ネネ』。死から蘇った彼女は自身の記憶がない。それでいてとても気が強く、暴力をふる
うことに抵抗のない危険な存在だった。そんなネネが平和で過ごせるはずがなく、次々と暴力沙汰を起こしていく。高校の不良たちや殺人鬼、さらには戦闘する機械女まで相対する。戦いを重ねるうちに、彼女は何を考え、そして何を得るのか。
容赦のないバイオレンスで送るアクション小説。自分を思い出すため、手段を選ばぬ少女の『小さな冒険』が始まる。
第二章あらすじ。
殺し屋ラン・ドンとの壮絶な戦闘の後、人造人間ナンバー9『白銀ネネ』は己の記憶を取り戻すため、そして居場所を手に入れるために人造人間ナンバー14『六条ハナ』を信用することにした。
それから三日後、ネネの居候先の高校生『白銀拓海』と共に謎の人造人間と遭遇し、ネネは大けがを負ってしまう。
謎の人造人間が追う少女の正体とは?
東京に存在する『24区』の秘密とは?
そしてネネは人造人間としての能力を取り戻せるのか?
ブラッド&ゴアな第二部、開幕。
第二章24区決戦編あらすじ。
とうとう能力を取り戻したネネはハナ、ナナを連れて24区へ襲撃に出る。誘拐された拓海とその母親を救うために。そして奴らを皆殺しにするために。そこにモラルもルールもない。
同時に動き出す誰もが思わぬ存在。それが行動し始めたとき、24区で何が起きるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 14:16:32
351267文字
会話率:50%
超大国でさえ膨大な借金をしているという現実……。
以前、電車に乗り合わせたサラ金さんは「利子だけ払わせて、元本を返済させないのがコツだ」と云ってましたが、まさか優秀な政治家や官僚がそんなことを知らないはずがなく…… なんて理屈はバカにわかる
わけがないので、ネタにさせていただきました。
まじめに考えたいという方は、エンデの「モモ」あたりがよさそうです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 00:10:00
344文字
会話率:0%
17才のガーネット=フルーベルは、王国内で権威を振るうフルーベル侯爵の一人娘。
しかし父親の失脚により、フルーベル家は爵位剝奪、一家離散となってしまう。
屋敷を追われ、盗賊に襲われたガーネットを拾ったのは、氷の辺境伯と呼ばれるリヒト=ヘル
バルト。
行き場をなくした没落令嬢に、彼は二つの選択を示した。
「君が選べる道は二つ。使用人としてこの屋敷に仕えるか、今すぐここから出ていくか」
周囲の予測に反し、ガーネットは使用人を受け入れ働き始める。
リヒトは冷たく目すらも合わせてくれないが、聡明で謙虚な彼女は、瞬く間にヘルバルト家に馴染んでいった。
リヒトにとっては誤算だった。
生粋の令嬢が使用人など務まるはずがなく、すぐに出ていくだろうと高をくくっていたからだ。
ある日、ガーネットはリヒトに、庭園の手入れをやらせてほしいと頼む。
まだ見たことのない、雪の中に咲く花を植えてみたいのだという。
許可をもらい張り切る彼女に、リヒトはやむを得ない事情から、舞踏会への同伴を依頼する。
この一件が、二人の関係を大きく動かし始め――
■■
最初は塩対応だったヒーローが、うっかり主人公に惚れてしまい、無自覚溺愛してくるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 08:31:43
50239文字
会話率:43%
「原作にない行動……さては貴様も“転生者”だな! え、違う? じゃあ“死に戻り”か!」
ワケあって双子の弟のふりをして、騎士科に入学したミシェル。
男装した女の子。
全寮制の男子校。
ルームメイトは見目麗しいが評判最悪の公爵子息。なにも起
こらないはずがなく……?
「俺の前世はラノベ作家で、この世界は生前書いた小説なんだ」
「……打ち所が悪かったようですね」
「いいか、間もなくこの学院で事件が起こる。俺達でそれを防ぐんだ。ちなみに犯人は俺だ」
「は?」
自称・前世の記憶持ちのエドガーに振り回されたり、助けられたりなミシェルの学院生活。
そして無情にも起きてしまう殺人事件。
「……未然に防ごうとあれこれ動いたことが仇になったな。まさか容疑者になってしまうとは。これが“強制力”というものか。ああ、強制力というのは――」
「黙れ」
甘酸っぱさゼロのボーイ・ミーツ・ガールここに開幕!
※カクヨムでも公開。
※ネタバレ防止のため、連載期間は感想の返信をストップしますが、ありがたく拝見しています。完結後に順次返信します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 17:38:17
97114文字
会話率:39%
突然、世界に人の姿をした化け物が出現。しかし人間のほとんどはその存在にすら気づくことなく、彼らは水面下で人知れずその数を増やしていた。
とある高校に通う十七歳の少年、圭。彼の唯一の話し相手である少女、空木 凛は、化け物であった。しかし彼は
その事実に気づかぬまま毎日を過ごし、いつしか二人は友達と呼べる関係にまでなっていた。
しかし、人と化け物の関係がいつまでも続くはずがなく、空木は正体を自白。二人の関係とその日常は壊れ、彼女は暴走を始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-21 01:50:43
9418文字
会話率:37%
私は精霊術師のリシュアナです。数年前から所属している王都ギルドのメンバーとして武闘大会に参加するチーム"鋼の意思"に加わり、見事本選出場を勝ち取りました。
そして迎えた本選の日。なんとリーダーのゴレアスが私をメンバーか
ら外して愛人のオルネを入れてしまいました。私がゴレアスの誘いを断ったせいでしょう。あんな筋肉ゴリラの愛人なんて死んでも嫌です。
失意の私は会場を後にしようとしましたが、再会した幼馴染のエルロッドに腕を掴まれ、彼のチームであるルーヴィア公爵領チームに連れていかれました。
そしてなんとメンバー入り。いいのでしょうかと思いましたが、もともとメンバー登録枠が1つ余っていたとのこと。
ルーヴィア公爵にもルーヴィア騎士団長にも許しを貰って私は決勝戦に出場します。エルロッド……公爵と騎士団長がお父様とお兄様なんて初耳ですよ?しかもなぜ突然告白……。恥ずかしいじゃない。
この流れで私たちが負けるはずがなく、当然優勝。
決勝戦を取り仕切った国王陛下にも許された私たちはそのまま結婚にむかうのですね。ふふふ。エルロッド、カッコよかったですよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 17:23:50
11850文字
会話率:38%
旧華族の才色兼備な高校生は、家督制に苦しめられた人生であった。高度な文化資本の教育を受けた彼であったが、家出先で見た自由な世界に憧れる。事故死の末に異世界へ転生するも、そこはまたもや貴族家庭で...。ただこの異世界は何かが違う。剣と魔法のフ
ァンタジー世界なんだけど、なんと貞操観念逆転世界だった。そうでなくとも超絶美少女風ショタとなった彼は、家を飛び出し冒険に出る。だがそんな格好の餌を周囲の女性たちは放っておくはずがなく...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 06:00:00
63919文字
会話率:35%
人生でミステリー映画を見なかった無駄な深読みマンが、ミステリー映画を見たらどうなるか。
そして、映画館という暗闇の密室で、観客がおっさん2人(しかも謎に席が近い)だった場合どうなるのかを書き殴りました。
最終更新:2024-02-29 01:10:30
1837文字
会話率:5%
「俺が勇者だって?どう考えたっておかしいだろ!!」
彼が叫ぶ
ある日突然、主人公は突然異世界への旅に出る羽目になった。
そこで何が起きているとも知らずに……
ある日突然好きな子に告白したら異世界へ行くことになってしまった。
スクールカー
ストは普通、容姿も普通、特に取り柄のない少年だった……
そんな彼がもっている物がどんな時でも前を向いてチャレンジする勇気である。
しかし力もない彼が戦っても勝てるはずがなく前向きにチャレンジしては失敗ばかりの毎日。
いつしか人は彼をこう呼んだ
ダメ人間と
そして知ることになる世界の闇を、彼女とのかかわりを……
世界中の人達が忘れても俺はお前を忘れない!
異世界バトルアクションファンタジー、ここにスタート!!
※他サイトにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 20:00:00
305310文字
会話率:38%
膨大な魔力を持って生まれた青年 仰 天上 (あおぎ てんじょう)普通の人間よりも優れた力を持つ天上が、普通を理解するために魔法学園へと入学する。だが持ち前の自尊心から学園に入っても上手く行くはずがなく、いつも争いごとの中心に。
最終更新:2024-01-08 01:16:07
1283文字
会話率:0%
【一言あらすじ】
薄毛に悩む主人公が、事故で髪の毛使えば最強の使い魔出せるようになったけど、ハゲたくないから髪の毛を元に戻すための旅に出る話。
【ちゃんとしたあらすじ】
主人公ラルフは、だんだん薄毛になってきたお年頃。ハゲたくないと
心に誓っているが、日々抜け毛の量は増えていくばかり。
そんな辛い毎日であったが、ある日魔法使いの同僚から発毛剤が完成したと言われ歓喜する。
さっそく発毛剤を試してみようとするも、事故によって髪の毛が変異。なんと髪は真っ白に染まってしまう。
調べてみると、髪の毛は絵本に出てくるような召喚用の素材になっていた。
召喚できる使い魔は、かつて国を滅ぼしたとも言われる最強の使い魔。
しかし主人公はハゲたくない。
髪の毛を抜けば最強の力を手にできるが、ハゲたくない主人公は髪の毛を治すため、旅に出る。
しかし、その旅が簡単で優しいものであるはずがなく、道中現れる盗賊、魔物、そして髪の毛を狙う輩たち…。
彼は果たしてハゲになることなく髪を元に戻せるのだろうか。
髪の毛を直すため、主人公が旅をする。そんなお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 21:00:00
40930文字
会話率:38%
美術に秀でた着物女子:小瀬通与(おぜ かよ)
詩歌に秀でたギャル:須堂礼多(すどう れた)
二人は現実と離れた創作裏アカウントを持っていた。
通与は礼多の"お願い"で
礼多の微エ○小説のイラストを描くことになり……
裏アカウント女子二人、何も起きないはずがなく……
青春燃やせ、学生生活はあまりにも短くて濃すぎる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-19 23:04:46
40968文字
会話率:46%