アイという人間が、愛情を求めて足掻く悲喜劇。
「うまれてきて、ごめんなさい。」
さっきうまれて、はじめてのことばだった。まだまどろんでいるらしい。
こんな夢をみた。
わたくしのお父様とお母様が話している、病室のベットの上で。
「この子は将来、貴方のようにとても大きな事を成すでしょうね。」
「いやいや、君のように人を助けるようなことをするさ。」
「なんにせよ、なんでもできるさ、だって君の子供だからね。」
「そうだね、誰より思いやりのある貴方の子だものね。」
「学校でも沢山友達を作って」
「貴方のようなかっこいい子に」
「貴女のようにきれいな子に」
「この愛らしさできっと家族のアイドルになって、みんなの絆をもっと強くしてくれるよ。」
「この小さなかわいらしい手で」
「この人懐っこい笑顔で」
「「だって、この子には無限の可能性があるんだから、何にだってなれるよ!!」」
――ところがどうだ、今の俺は、大好きなおとうさん、おかあさんが望んだのは、かぞくをなかせるようなこどもじゃない。
リテラチュアと呼ばれる現世には、広大な大地と大海が広がっている。その西の果て、極西は、早々に|地獄《パンドラ》資源の活用に乗り出し、長い歴史を誇るファンタジア王国が支配していた。そのさらに西にあるパンドラ公国、ファンタジア王国の現王の子が君臨する公国ではあるが、統治する実権はミルヒシュトラーセ辺境伯爵家が握っている。この国は西の蛮族に対抗する為の緩衝国家として、ファンタジア王国の国王が自らの第二子を王に据え、ミルヒシュトラーセ辺境伯爵家をその武力として与え、作った国である。当然その権威と権力は辺境伯爵よりも公国の王が優越する――はずだった。辺境伯が|地獄《パンドラ》から賢者の贈り物を見つけるまでは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 18:00:00
361940文字
会話率:50%
(短編1万字)不在がちな両親に代わり、体の弱い弟の世話をしてついたあだ名が『おかあさん』の私。やっと弟が独り立ちしたと思ったら、いきなり異世界に召喚!?聖女だから勇者の呪いを解けだなんていわれても、チートスキルなんてないじゃないですかっ!!
私にあるのは10キロの米袋だけですよ??折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 00:10:00
11147文字
会話率:20%
ぼくにはおとうさん、おかあさんがいない。かつてはいた。けれどいなくなってしまった。これからぼくはどうなるのだろう?
キーワード:
最終更新:2025-06-15 17:47:23
313文字
会話率:0%
初めて触れた夜の世界。あの時のこと、貴方は覚えていますか?
「おかあさん! あしたになったよ!」
「ゆうじ、今日が昨日になっちゃったね!」
「ホントだ! すごいね!」
元気な男の子の名前は『ゆうじくん』4歳。
好奇心旺盛で何にでも興味
を示すお年頃。
午前0時、お母さんはゆうじくんを新しい世界へ誘います。
初めての世界に男の子が感じた素直な気持ちを描いた物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 17:00:00
1048文字
会話率:22%
わたしはゆき!うさぎじゅうじんだよ。
きょうはおたんじょうび!5さいになったの!
『おかあさんとおなじ耳』
ゆきちゃんは、はじめてのおつかい上手にできるかな?
『おとうさんとおなじ色』
忙しいおかあさんのおてつだい。そこで出会った男の人
は?
『おねえちゃんになるの!』
6さいになったゆきちゃん。おねえちゃんになれるかな?
『5さいのわたしへ』
おとなになったゆきから、5さいのゆきちゃんへ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 15:00:00
6857文字
会話率:34%
とある町に引っ越してきた少女こと伊皆真美は、腹痛になりうずくまっていた自分を助けてくれた少年に恋をした。
だがしかし、その恋をした相手の少年は、過去に経験した最悪な事件のせいで誰かを好きになりにくくなっていて――。
これは、とある
少年少女の出会いの物語。
そして、その少年少女の関係性が変わるかもしれない物語である。
※本作は『バレンタインの恋物語企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 10:00:00
12790文字
会話率:22%
寒い冬の、ちょっとした出来事です。
最終更新:2025-02-08 19:00:00
1748文字
会話率:38%
るみちゃん7歳の誕生日にホールケーキが届きます。るみちゃんとおかあさんにとってサプライズ。さてプレゼントしたのは?
最終更新:2025-01-27 13:47:03
1845文字
会話率:0%
人食い小鬼と、「おかあさん」に見込まれた女の親子ごっこ
最終更新:2025-01-26 21:08:00
4694文字
会話率:39%
赤ずきんは、おかあさんからおつかいに行くように頼まれましたが、、、。
キーワード:
最終更新:2024-12-10 17:45:24
821文字
会話率:97%
すべての記憶をなくした彼女は姉同然の友と旅立つ。
彼女の力は当代随一だがちっとも思いどおりにならない。
「また失敗しちゃった……」
それでも持ち前の直感でつながりと家族を求め、自分の存在意義と果たすべき役割を探す。
「お姉さまを頼りにしてい
ます……」
ここは止めどなく湧く大群が大地を破壊し、人の住む場所が失われていく世界。
何ごともとことんやらないと気がすまない彼女は、少しずれた感覚の持ち主。
「……どうして?」
崩壊に向かう地に生きるかわいらしい存在とともに、時に戦いや過酷な展開、たまにはのんびり、世の理に頭を悩ませ己の過去に思いを馳せる。
「……お母さんと呼んでもいいですか?」
そんな女性たちが紡ぐ、ちょっぴり謎解きを交えた王道ファンタジー。
さあ、彼女たちとともに冒険の旅に出ませんか。
出会いと経験を積み重ねるにつれ、あらゆる行動に報いと代償が伴うことを痛感した彼女たちは、やがて宿命と向き合うこととなる。
ああ、こんなにもつながりを渇望するのはなぜかしら……。
(ほかで公開していたものを改稿、連載します)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 16:40:00
1236905文字
会話率:49%
その瞬間から衝撃的な日常は始まった。
どこからともなく摩訶不思議な娘が現れる。
何もせず、しゃべらず、ただ私を見つめる少女。
城内で彼女が巻き起こした大騒動の半日を描きます。
これが絶対力を持つカレンと城主たる私の出会いだったとは。その時は
夢にも思わなかった。
「おかあさんと呼んでいいですか ~記憶を失った少女は無自覚の絶対力で世界を守る~」
の主人公をめぐる、本編の1年前に起きた騒動の顛末を描いた前日譚です。
ぜひ、ご笑覧ください。
R15は念のためです。
カクヨムさんにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 11:46:20
7116文字
会話率:33%
「わおちゃんの、かみのけが、すっごく、ふわふわなのは、わおちゃんの、おかあさんが、シャンプーしたあとに、すっごく、ゆあげタオルで、すっごく、わおちゃんの、かみのけを、ふくからなんだよ」
子供のわたしが当時まだ若かった自分の母親に和音(わお
)のことを告げている。
「わおちゃん、わおちゃんの、おかあさんに、かみのけを、ふかれているとき、あたまが、ぶんぶんするって、いっていたもの。ぶうん、ぶん、ぶうん、って……」
当時わたしはどんな気持ちで、その内容を母親に告げていたのだろう?
単に和音のふわふわした髪の毛が羨ましかっただけからなのか、それともその後続いた会話のように、当時もいまも比較的わたしに無関心だった母親に同じことをして貰いたいと、つまりは関心を惹きたかったのか?
「ういこも、わおちゃんと、おんなじような、ふわふわの、かみのけに、なりたーい!」
最後にわたしは飛び上がってそう主張した。すると――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 07:56:33
32447文字
会話率:39%
僕はジャスパー。
僕の背中には雀と似た羽がはえている。
この羽のせいで僕は差別を受けた。
僕が生まれたときにおかあさんが最初に放った言葉は今でも覚えている。
何故覚えているかはわからないけど。
学校には行きたくなかった。
みんなに差別される
のが、相手にされないのが嫌だったから。
僕はそう思っていた。
あの少年と出会うまでは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 07:00:00
11567文字
会話率:14%
「はぁ〜」
近所の人から貰ったお古の服を着た7歳の私は小学校からの帰り道でため息を付く。
(きのう、ひさしぶりにおふろに入れてもらったけど…。きょうはおかあさん、きげんがいいかな?)
「ただいま…」
私達の名字の西園寺と書かれた木
の表札が無造作に地面に置き捨てられているオンボロの我が家の門を潜り、家の中に入る。
_少女はその後、人生を変える運命の王子様との出会いを果たす。
シリアス×ダークの激重ストーリー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-02 16:35:04
1313文字
会話率:44%
あるところに、みにくいいぬのこがいました。そのこはかわっているけど、おかあさんやきょうだいたちから愛されて、すくすくと育っていきました。
キーワード:
最終更新:2024-09-15 16:40:00
1893文字
会話率:39%
わたしは生ごみ。だって、おかあさんとおじさんにそう言われたから。
わたしはハエ。だから、びゅんびゅん飛び回って絶対に捕まらないの。
わたしはヤモリ。だから、隠れるのが得意で絶対に見つからないの。
わたしはゴキブリ。だから、逃げ足が速
くて絶対にぶたれたりしないの。
わたしはハチ。だから、わたしをぶったら刺しちゃうんだから。
わたしは鳥。だから、この家から出て空を自由に飛ぶの。
わたしはオオカミ。だから、家で独りぼっちでも平気。
わたしはイルカ。だから……海を自由に泳ぎたいなぁ。
わたしはいらない子。だから、ぶたれても蹴られても泣いちゃいけないし他の人と口を利いちゃいけないし何か聞かれたら大丈夫って言うしおなかがすいたって言わないの。
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最終更新:2024-09-09 11:00:00
1336文字
会話率:0%
とある家の部屋。灯りはテーブルの上にある一本の蝋燭のみ。そわそわしながらドアと蝋燭を交互に見つめる男の子の息が蝋燭に触れ、火と部屋の影が大きく揺らいだ。男の子は慌てて顔を引っ込め、その動きで彼が座る椅子がギィと鳴った。
その時、母親がお
皿を手に持って、部屋に入ってきた。自分を見上げる男の子の輝く目に母親は微笑み、言った。
「まだだからね」
「わかってるよっ」
男の子はそう口を尖らせたが、食べ物が載ったお皿を目の前に置かれると涎が出そうになり、思わず体を少し引いた。
母親は席に着くと、両手をテーブルの上に置いた。片方の手は男の子のほうへ。男の子もまた手を伸ばし、ふたりは手を繋いだ。
「ねえねえ、おかあさん。おじーちゃんの話を聞かせて」
「ん、いいわよ。でもそうねぇ、もう知ってることは全部話しちゃったからなぁ」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-23 15:00:00
1266文字
会話率:85%
高校に掛け持ちアルバイト、帰宅時間は0時過ぎ。そんな生活リズム限界高校生——高霜大海は大きな音を出して床に倒れる。遠のく意識の中、大海は「あぁ、こんなことで死ぬんだったらおっぱいのデカいお姉さんにヨシヨシされたかったなぁ」と呟き、幕を閉じ
た
......筈だった。
「はぁ~い、よくがんばったねぇ~。よ~しよ~し」そんなあま~い声が大海の蝸牛を震わせた。目を開けるとそこには大きな双子山が形成されていて後頭部には柔らかい感触があった。もうそれだけで分かった。大海は一言、頭の中で発する。「わぁ~い、おかあさんおとうさんありがとう」
そんなこんなでデカい・太い・柔らかい(どこがとは言わない)お姉さんに目を付けられた大海は何かあるごとに部屋に上がられてお世話をされる!!! そんなデカ太お姉さんと過ごすうちに大海にとある変化が!?
※本作品はカクヨム・アルファポリスにて同時掲載を行っております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 21:11:07
3549文字
会話率:32%
私は疲れたおかあさん。
ある日、いつものようにお皿を手に持ち足で扉を閉めたとき、「マダム・レースなら、そんな事はしないだろう」という考えが頭をよぎる。
マダム・レースは実在しない。
私はマダム・レースにはなれない。
イマジナリー・マダム
に励まされ、いつもの疲れた日常をほんの少し優雅に変える。
…なんてことはないかもしれないけれど。
それでも何かが変わるはず。
たんたんと、とうとうとつづくまいにち。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 19:10:00
8975文字
会話率:2%
「ゆみ、好きだ、付き合ってくれ」
間違えて幼馴染の母親に告白してしまった男の子がしあわせになるまで。
最終更新:2024-08-15 20:26:05
4620文字
会話率:45%
元気で活発な「シュウくん」。おかあさんに愛されながらすごすも、ある日おかあさんが無視するように。
無視をした理由と驚くべき事実とは。
最終更新:2024-08-13 00:54:16
999文字
会話率:34%