家族を殺した相手への復讐という目的を果たすためにだけに生きていた主人公〈空木櫂人/うつぎ・かいと〉は、閉店間際のスーパーで〈伊吹澪/いぶき・みお〉という美しい女性に出会う。
それから何日かたったある夜、暗がりで男性と揉めていた澪を助けた櫂
人は、その礼にと彼女の家に招かれ、彼女の正体を知ってしまう。しかし、櫂人もまた澪には知られたくない秘密を持っていた。
人を喰らって生きる吸血鬼と、それを討つ処刑人であった二人。決して交わってはならないのに、ひょんなきっかけからお互いに正体を隠したまま食卓を囲む仲になってしまい、奇妙な絆を深めることになった。
幼い頃に家族を失い、処刑人になるための訓練に明け暮れながら生きていた櫂人は、澪に接することで人の温もりを得て、人間として当たり前の感情を取り戻していく。澪もまた、櫂人に食事を振る舞うことで長年の孤独で冷えた心を癒されていた。
しかし、ある願いを叶えようとしたために澪が体調を崩し、櫂人の正体も明るみになってしまい、とうとう秘密の関係も限界を迎えてしまう。
互いに深く触れることができない二人は、最後に気持ちが通じ合ったものの、悲しい結末を迎えることになった。
ふたりが終わりを迎えたあと、吸血鬼の処刑人、執行官を動かしていた大いなる意志の一端が明らかになり、櫂人自身も知らなかった彼の隠された事実が明かされる。
◆
カクヨム、ノベルアップ+、エブリスタ、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 04:10:00
45679文字
会話率:32%
「マージュ・コリィビス侯爵令嬢。罪人になる貴女との婚約を破棄する」学院の卒業式が始まる前、婚約者の第一王子から告げられたのは、『罪人』とつく名の婚約破棄だった。冤罪をかけられ罪人として斬首刑を執行され死んだはず……なのに?時間が巻き戻った?
最終更新:2024-06-11 19:31:46
30937文字
会話率:38%
西暦20☓☓年。政府は家出少女絡みで起こる犯罪行為を食い止める策として、家出執行法を可決、施行。その翌日政府の人間、家出執行人が訪ねてきて、家出少女たちが入所するヒナンジョ。の管理人をやってくれと頼まれて…。
いい条件で引き受けた俺に待って
いたのは家出少女たちが抱える深すぎる心の闇。彼女たちと過ごすうちに明らかになる管理人の過去。
人間の心を抉るかのような深すぎる彼女たちの心の闇にあなたは耐えられますか……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 09:00:00
15358文字
会話率:29%
1998年7月、とある小学校で凄惨な立て籠もり事件が発生した。犯人の要求は国会議員全員の処刑だった。到底受け入れる事が出来ない内容だった。
犯人は、10分毎に生徒を殺していくと発言し、本当に10分毎に生徒が殺されていった。外に向けて死体を吊
り下げたり、生首だけが見えるうように置かれていた。
その死体には目がなかった。
もう待てないと判断した特殊部隊が小学校に乗り込んだ。
クラスには既に息絶えた30人分の死体と、犯人だと思われていた担任の死体がそこにはあった。床が血まみれの中で、一人の少年が目玉を食べていた。
真犯人は、そのクラスの一員の生徒だった。
日本中で話題になり、少年法を顧みるきっかけになった事件で、犯人の少年は、超特例として12歳ではあったが、処刑を言い渡される事となった。
本名は笹野蔵ゆうた。偽名はももたろう
死刑執行された瞬間に意識がなくなる。
死んだと確信したはずが、何故か知らない場所で目が覚める。
知らない場所に知らない服。そして頭に違った人格の声が聞こえる。
その声と体の主の名前は、ジャン・アウル。ジャンという名前の子供にゆうたは乗り移る。年齢は同じ12歳。
その世界は地球とは全く異なる世界で、魔法が存在する世界なのだという。
ジャンはその世界の貴族で、初等部に通っているそうだ。ゆうたは訳が分からなかった。そして同時にジャンも訳が分からなかった。
昔は名家と呼ばれていたジャンの家は、今では落ちぶれていじめの対象になっていた。
そんなジャンの身体に入ったゆうたは、いじめっ子を退治する。
ジャンの身体には、殺人鬼ゆうたとジャンの人格が同時に混雑する事に。
ジャンは名家復活の為に、ゆうたは自分の快楽の為に力を合わせる。
サイコパス殺人鬼と名家復活の為に動く男が織り成す、新感覚ファンタジー作品。
※他の投稿サイトにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 21:11:57
272013文字
会話率:54%
生徒会執行部の役員として、学園中を駆け回る日々を送る主人公、佐竹晶也は、
新年度から隣家に引っ越してきた、学園内で〝女神様〟と呼ばれている少女、姫野一希と、初日早々にアクシデントに見舞われてしまう。
それを機に、〝女神様〟と関わっ
ていくようになった佐竹は、彼女を通して自分自身と向き合うことになる。
拭うことのできない己の醜さを呪い、過ぎ去った過去に囚われた彼らは、どんな未来を思い描くのだろうか。何処に行き着くのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 18:55:17
66078文字
会話率:47%
目には目を──
剣には剣を──
そして異能には異能を──。
たとえ異能を持つ者が皆、異能で滅びようとも。
──それは唐突にやって来た。異界からの来訪者<界異>により、終末がもたらされ、世界は滅亡の危機に瀕する。
終末の動乱
期、天からの授かりものいわゆる天能及び神州八島日出処国を統べる天能家を尊び、世界の理から外れた界異や禍憑鬼が憑いた禍異物を異狄として討つ尊能攘異運動が各地で起こり、攘異戦争が勃発した。
攘異戦争の最中、神州八島日出処国天能家の神具夜姫は、魂約結能の儀式により、結能品として、八本の盟神太刀を授けられた。
神打の代償として、魂睡状態に陥った神具夜姫に代わりに、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の令珠を柄頭に持つ神剣八刀と百の影打が、各地にばら撒かれる。界異を祓い異狄を討つ攘異の名の下に、聖痕を持つ攘異志士は八咫烏に導かれ、結集し、対刀伐執行剣兵部隊<神選組>を結成した。これは終末を駆け抜けた漢達の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 22:38:19
14574文字
会話率:31%
午後の昼下がり。散歩をしていたペロとコロは、たい焼きを通りがかったホームレスに与えた。
その礼として渡されたのはひと目でコロを魅了するほどに妖艶な美しさを持つ一枚の赤いカードだった。
興味を惹かれ、そこに刻まれた『RED HEARS』の文字
に調べ始めたコロは、同名の3つの噂をウェブに発見する。
謎のクラブ、秘密兵器、執行人。
ペロはそれらを「胡散臭い」と一蹴するが、コロは語る。
「この3つの噂には、妙な点があるの――」。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 00:06:36
133655文字
会話率:38%
清華家のご令嬢・清華アリサは、念願だった純桜福音女学院に新入生代表として入学を果たす。
純桜では三学年上の上級生が新入生の『お姉さま』となって手助けをするスリーズ制度があり、アリサは憧れの姉・セイラとスリーズになることを夢見ていたが、不運に
も願いは叶わず、スリーズになったのは同じく新入生代表である稲羽舞白だった。セイラと徐々に親しくなっていく舞白を見て、アリサは焦燥感を覚え始める。
そんな折、友人になった聖澤悠芭が学院の生徒会執行部『篝乃会』や庭園『篝乃庭』にまつわる『初代アリスさま』の伝承を調べており、それが単なるおとぎ話ではなく実際に学院で起きた女学生同士の情死の話と知ると、アリサも次第に興味を引かれるようになり……。
山奥に隔絶された、美しく華やぐ寄宿学校。
少女たちの無垢な友愛と、庭園に秘された女学院の謎が共鳴する
青春群像―アンサンブル―ミステリィ、開演。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 06:40:00
196056文字
会話率:45%
「あなた方を、らぶらぶカップル創設特別執行部に任じます」
稀代の天才にして筆頭魔術師であるアーネストと、その助手ラリサに課された新たな任務。それは「らぶらぶカップル創設特別執行部(命名は陛下)」だった。
その内容は簡単。王太子イヴァンが、
男爵令嬢にうつつを抜かし、長年の婚約者を蔑ろにしている現状をなんとかすること。つまり王太子イヴァンと、公爵令嬢アリーナをくっつけること!
ただし。
「それではラリサ。どんな理由があろうと、イヴァン殿下とアリーナ嬢が婚約破棄した瞬間に、あなたは解雇です」
とんでもない条件付きで。
宰相の立てた作戦に従って、ラリサたちは首のかかった無理難題に挑む。吊り橋効果。単純接触効果。魔法を使って色々仕掛けてみるも、ダメ王子はやっぱりダメ王子で……?
天才(変人)魔術師×突っ込み気質な押しかけ助手
ラブコメディの皮を被った純愛、のふりをしたコメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 21:06:07
24862文字
会話率:50%
王都の治安を代々守ってきた執行官。その任を今代請け負ったのは、アルゼノン王国第四皇子アルゼノン・リーズ・クリストフだった。
学校生活と執行官の仕事、それに加えて王族としての仕事。それらの仕事を無事にこなすことができるのか!?
最終更新:2024-05-27 22:00:00
228015文字
会話率:37%
高校生になったばかりの年端もいかない少年、竜胆カオルは、司法省管轄下の連邦刑務所局が管理している、世界で最も警備の高い刑務所に収容されていた。
彼は大量虐殺の罪と、魔法不適正使用の罪により、国際的な軍事機関が管理する魔法法執行部、『ウロ
ボロス』の特殊部隊兵によって捕縛、連行されていた。
彼は竜神族、——すなわち「龍」と呼ばれる生命体の生き残りであり、古代種としての遺伝子を持つものだった。
竜神族とはこの星の純血種と言われ、人類の敵でもあった。
かつてこの星には“七神”と呼ばれる神々が住んでおり、自然界の長としてその絶対的な地位と権威を固辞していた。
しかし、約200万年前に起こった災厄、“カタストロフィ(運命の日)“と呼ばれる謎の気候変動によって、地球環境は一変してしまうことになる。
未だその災厄がどうして起こったのかの原因がわかっていない段階であるが、1つ言えるのは、その日を境に”人類”と呼ばれる種族が生まれたこと、龍の一族が滅びの一途に向かったことが、明らかとなっていた。
竜胆カオルは、かつての竜神族の血を引き継ぐものだった。
彼は自らがその一族の末裔であることを知ってはおらず、なぜ自らの“腕”に「黒い炎」が宿ったのかの理由を理解できずにいた。
——そう、彼は突然理性を失い、自ら住んでいた街を一瞬で焼き尽くしてしまったのだ。
そしてその街には、彼の家族や友達が、何気ない日常の中に暮らしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-26 16:56:58
2461文字
会話率:22%
昼はしがない門番、
夜は凄腕の暗殺者“死神”として暮らす
ルーファス・カヴァデイルは、
ある日“死神”を追い求める
治安判事※の少女と出会う。
「今日からしばらく24時間、
貴方を監視させてもらいます」。
これまでのらりくらり
二重生活
を送ってきたルーファスは
この追求を逃れられるのか?
そして彼が迎える「Xデー」とは?
16世紀半ばの西方大陸、
女王が治めるこの国で
運命のカウントダウンが始まる──。
魔法と悪夢、虚無と栄華が交錯する
渾身のファンタジーサスペンス。
貴方はこの結末を予測出来るか。
※治安判事……
過去実在した職業。
現代における警察と裁判官、
2つの権限を持った法の執行人。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 17:10:00
178996文字
会話率:47%
プリシラは、婚約者に裏切られた。
浮気されたのだ。
それを責め立てると、逆上した婚約者は『浮気をしたのはお前だ!』と濡れ衣を着せた。
婚約は破棄され、プリシラは社交界でつまはじきにされ、実家の事業は傾いた。
あいつのせいで……!
悔しい
思いを抱えていたプリシラに、友人の一人が、とある秘密倶楽部のことを教えてくれた。
裏通りのカフェで合言葉を伝えると案内される、秘密の地下室。
そこで待っていたのは、仮面をつけた怪しげな令嬢だった。
プリシラの事情を聞いた仮面の令嬢は声を荒げて憤慨し、彼女の手を取って力強く言った。
「そのざまぁ、私が代行いたします!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 12:01:49
7848文字
会話率:34%
王子の婚約者だった私は、嫉妬から王子様の恋人を毒殺しようとして、斬首される。
本当は、全て濡れ衣だった。
けれど、あの子はあらゆる手段を駆使して王子や側近たちを籠絡していたので、無罪を訴えたところで意味はなかった。
私の幼馴染ですら、最後に
は彼女の嘘を信じてしまったのだ。
そして、斬首刑は執行された。
ところが、なぜか時間が巻き戻って私はギロチンの刃が落とされる1分前に戻された。
しかも、それを何度も繰り返されることに。
何度も何度も斬首を繰り返されるのに、発狂することすら許されない。まさに地獄。
しかし、数十回目の斬首の瞬間に私は気付いた。私の行動次第で、この1分間を変えることが出来ると。
「私の運命を変えてやる……!」
斬首までの1分間を繰り返しながら、私は誓った。
運命を変える。そして、本当に好きな人との幸せを、手に入れてみせる──!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 20:03:54
9424文字
会話率:35%
男は絶対的な正義を持っている。
男は正義の名の元に現実世界で連続殺人という大罪を犯す。
死刑が執行され、死んだかと思うとそこには天使が。
そして異世界へ飛ばされる。
最終更新:2024-05-07 23:25:47
59987文字
会話率:50%
大陸の中でも四大国の内の一つとして栄えるクーベリア征竜王国。
そこで皇族警護を担当していた少女コヨイは、異動の報せを受けて別の任に就く。
異動先は王国内の省庁でも危険な事で知られる「特別執行局」だった──。
それでも彼女がオファーを受け
たのは、ひとえに彼女の信ずる女神様の神託あってのこと。
女神の寵愛を受けた彼女に待ち受ける運命とは?
今、ここ王国を舞台に数奇な物語が紡がれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 11:50:18
190246文字
会話率:33%
死にゲーとして名を馳せたオンラインアクションRPG『デスファレーナ』はそのゲーム媒体のサービス終了に先立って、8年に渡って続いたサービスを終了した。 プレイヤー達は終焉を嘆き悲しみ、自分のキャラやフレンド達と別れを告げた。 その際、プレイ
ヤーよりも深く、強く嘆き、悲しみ、絶望した者がいた。それはーープレイヤーの器(ゲームアバター)である。 これは1人、もしくは1匹のプレイヤーの器が、全く見知らぬ世界で主人の最後の言葉を思い出し、奮闘する物語である。 小さな器は我が神の最後の命令を思い出す。神と共に冒険し、手に入れた腐朽した杖を両手に握りしめ、その言葉を口にした「正義の悪を執行せよ」
※初投稿どころか、物語を考えることや著作することすらも初見です(ガッコでやる小論文くらいしか本当にないレベルヨ) 拙い所が、かなり相当大分目立つと思われますが、読んで頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 22:50:06
128646文字
会話率:27%
前世で推していた打ち切り漫画の世界へ転生した悪役令嬢ステファニア・シーゲイル。彼女が皇太子暗殺未遂事件の首謀者として絶海の修道院に収監され、半年が経過したある日のこと。
誰とも会話出来ぬまま死刑執行を待っていたステファニアは、ある朝目が覚
めると往年のハリウッドスター、スティー◯ン・セ◯ールそっくりに変貌していた。
そんな彼女の元に現れる凄腕の暗殺者。
セ◯ールの力でこれを撃退したステファニアは、まだ見ぬ打ち切りの先を見届けるため、命を狙った黒幕を暴くために修道院を脱走する。
推しへの愛とセ◯ールパワーを拳に込めて、いざ進め打ち切りと沈黙の先へ──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 08:20:16
12019文字
会話率:30%
人間世界において『天才軍師』として名を馳せていたエルランド・ハーウッドは、魔王軍にあと一歩で勝利する。という所で王の手により謀殺された。
復讐心を見に宿しながら人間としての生涯に幕を下ろした彼は、魔王 レティシア・ミストガルドの手によって
魔族へと転生する。
天才的な頭脳はそのままに、魔族としての強靭な肉体を手にしたエルランドは、魔王軍の幹部として人間世界に復讐を決行する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 12:10:00
21949文字
会話率:50%
深淵を映す左目に、そこから口元にかけての傷痕。
灰色の外套と黒い首巻きを見に纏い、男は放浪している。
その男は人々の負の感情を受け持ち、そして晴らす。
「執行人」
彼は無心に依頼を遂行する。
彼がなぜ執行人をしているのか?
それは彼にしか
分からない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 18:00:05
12152文字
会話率:21%
幼なじみの少女チルハを自転車の荷台に乗せて、ケースケはペダルをこぐ。
ケースケよりも3倍は高性能な生まれたときからの幼なじみは暴君だった。
それでも満開の菜の花畑の中、ケースケはチルハに付き合い続ける。
たとえ受験勉強の最中であっても。
い
つの日か、チルハの望みを叶えられるのではないか、そう期待しながら。
オリジナル小説サイト『紅の空』にも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-16 11:09:41
7914文字
会話率:34%