「なにこれ。…ゴミ?」
旅から帰ってきた父があたしに手渡したのは所々の埃が影となって斑点状に焼けた表紙の古びた本だった。悪魔が宿る本だとワクワクしながら話す父は、坊さん。異教徒の僧侶なのかが窺わしい。
本へのせめてもの敬意としてパラパラ
とページをめくっていくと、最後のページには手書きの魔法陣が書かれ、中央には文字。
文字を読み上げたとき、それは詠み上げたことになっていたー
短編です。前編後編で完結します。
※追記。長くなったので、中編、後編と分けます。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-24 22:00:00
21497文字
会話率:58%
「手品のタネを教えてやろうか……呪術だよ」
魔術師が戦争の駒として使われるような時代。
今年で十六歳になる魔術師ヴァンは稀代の異端魔術師だった。
ヴァンは自然界にある森羅万象<オムニア>に宿る不思議なエネルギー……マナを消費して発
動させる『魔術』を使うだけではない。体内に埋め込まれた呪術回路を励起させ、体内魔力であるオドを消費する奇術……『呪術』の使い手でもあった。
魔術と呪術を使い分けるヴァンは、術に関しての才覚がある。ちょっと努力すれば、一流魔術師になれる素質は十分だった。
しかし、ヴァンは魔術師になりたくないのに母親にムリヤリ魔術学園に入学させられる。ヴァンに魔術の才覚があるのを、母は確信していたのだ。ヴァン本人は、主夫になって嫁に養ってもらいたいと常々思っているのに。
やる気のないヴァンは、学校で魔術を極める気などない。だらだらと過ごすつもりだったが、赤髪の少女リーゼロッテや、高飛車なお嬢様アリアたちと過ごす日常によって、魔術師として評価され、否応なく学園内で有名になってしまう。
やる気のない異端魔術師は、未来の一流魔術師となるのか?
魔術と呪術が交錯する、異世界学園ファンタジー開幕!
※エブリスタと重複投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-24 20:14:48
188664文字
会話率:40%
一応ミステリの形をとっていて、人も死にますし、後味も悪いです。道徳的でもないです。描写はさほど残酷ではないですが、殺人事件です。勧善懲悪がお好きな方は閲覧をおすすめしません。十五歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
三人の少年、弘輝、策矢
、友和は、小学6年生の夏に、クラスメイトの死の第一発見者となる。弘輝がその死の謎を解くが、真相は暴かれないまま八年が過ぎ、少年たちは大人になる。再会した少年たちの胸には、それぞれの思いが宿る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-16 20:39:57
27604文字
会話率:31%
マジェリスタ王国には、呪われた白の王女がいる。
色が抜け落ちた様な白髪に、同色の瞳。肌も透ける程に白く、体内に仄かに宿る魔力さえ、白い光属性である。
白に愛され、白に蝕まれ、白に呪われた王女。
正妃の忘れ形見であり、マジェリスタ王国建国時か
ら続き保たれてきた、マジェリスタ王家。その直系の存亡を賭けた、最後の直系の血を引く未来の王妃。
その名を、セレスティア・マジェリスタ。
彼女は不気味な程に、神々しく美しく可憐であった。
この物語は、とある乙女ゲームのバッドエンドしかない悪役に転生してしまった、ネガティブ思考な思い込みが激しく正義感があり、自由奔放で天然気質で諦めの悪い、お馬鹿なところ以外はハイスペックな主人公と、その亡き母である正妃を中心に、周囲が救われたり思い悩まされたり協力し合ったり、と画策し合いながらも全力で二人を守り続ける、幸せにたどり着けるか不明の、とある王家の王族一家の日常である。
主人公視点は基本、シリアスです。
他はたまにシリアス。基本は、呆れと愚痴の雑談会になると思います。
至らぬ点も多いと思いますが、頑張らせて頂きますので、よろしくお願いします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-15 16:49:51
9498文字
会話率:10%
「どうして彼を好きになってしまったのかを、たまに客観的に考えてみることがある。けれどもそれは呆れる程に滑稽で、そもそもの問題から突き詰めていこうとすると、自分が壊れてしまいそうなんだ」
シオンの身体は女性だけれども、内に宿る精神は男性
である。しかし恋に落ちた対象は、中身と同じ男性だった。親の目から逃れるようにして付き合っていた二人だが、その想いには徐々に亀裂が走っていく。
親が用意した婚約者からどうやって逃れようかと考えるシオン。
けれどそんな時、大輔から息を呑むような事実を伝えられたのだ――。
純粋な心で向き合う世界は、彼らになにを、どんな風景を見せるのか。バスロマンよりロマンチックな、純愛ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-15 12:00:00
46731文字
会話率:27%
とある村の少年アジュールは、あるとき自身に宿る強大な力に目覚める。それを知った少年は村を旅立ち、自身が何ができるのかを探す旅に出た。
数年後、比類なき力を宿した1人の男性は、この力で世界を変えるべく動き始めるのであった。
※いわゆる主
人公最強のダークヒーロー物。建国、世界征服、ハーレムも世界規模。本当の意味で主人公が最強、最強なので苦戦するはずがない。少年期と成人期では性格が大きく違います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-08 20:34:55
24405文字
会話率:38%
益なす魔の者――“魔益師”、彼らは人知れず害なす魔の物――“魔害物”を狩る存在だ。
刀で銃で拳で、なによりも魂に宿る異能を駆使して驚異の化物たちと戦い続ける。
そんな数多くいる魔益師たちの中でも、最上というべき古から存続する一族、条家
十門。
無名の魔益師である加瀬 雫は、ひょんなことからその条家十門と関わり合いをもつこととなる。
――そうして物語は始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-05 19:39:41
682896文字
会話率:35%
全身サイボーグの弾造は、古めかしい太刀に宿るハラペコ付喪神としゃべるリヴォルバー式ハンドキャノンの泣き虫魔銃を相棒に、魑魅魍魎が跋扈する不夜城新宿・歌舞伎町を征く。
『仇討ち』代行として、雨雲さえも貫く超高層ビル・セントラルタワー75
階を目指す。
時は22世紀、九州より突如発生した奇病は瞬く間に北上し、日本全土を覆い尽くした。
発熱、倦怠感、皮膚の炎症、筋肉・関節の痛みから膠原病かと思われていたが、次第に目鼻耳口、手足の指、肘より先、膝より先の喪失が症状として現れた。原因不明の欠損病は世界各国でも次々に報告された。
しかし世界は、発生源などどうでも良かった。
各専門家がつばをとばし熱弁していたように、日本に端を発する世界恐慌の到来に震えていたからだ。
そうした状況にあっても各国から医療分野をはじめとして、法人も含む多種多様な人材が名乗りを上げ、崩壊しかかっていた日本への支援に駆けつけた。
しかしながら欠損病に対する根本的な治療薬は見つからないままに1年が過ぎ、指や眼がない子が生まれる新生児が増えるにつれて、対応の仕方を変更する議論がなされた。
導き出された結論は、サイバネティックスによる人体機能の補完だ。
醜い軍事用に開発が進められていたパワードスーツから極限を生きる宇宙関連技術、機械と人体をつなぐ医療分野のほか、電子工学・機械工学などや情報通分野がともに苦悩し作り上げた義肢や義眼などが、欠損病に苦しむ日本の新たな手となり眼となった。
謎の欠損病の収束を迎え、崩壊しかかった日本は新たに生まれた産業とそれに付随するサービスをもって停滞した世界の経済状況を牽引することとなった。
都心の大規模な再開発事業と経済特別区の設置がそれを後押しするも、日本経済復活の立役者たる新興企業は国内企業を次々と傘下に収め、優遇政策・軽減税率の適用により超巨大企業に成長し、富は役員の報酬・株式の配当という形で日本国外へ流出していった。
その一方で安易な移民政策が、各地で軋轢を産んだ。
片や正規・非正規の移民、片や超巨大企業という異なるベクトルの流れに翻弄される日本――特に東京は混迷を極め、人ならざる存在をも招き寄せてしまった。
現在小説投稿サイト『taskey』 様においても同時掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-30 14:04:16
48998文字
会話率:18%
体一つで魔力を生み出し、破壊から癒しまであらゆる現象を巻き起こす「魔法」。それは全ての人間に宿る才ではない。
動力石に精霊力を封じあらゆる発明品の動力とした「科学」。それは全ての人間が平等に利用できるものである。
かつて、二つはおなじ「魔術
」として、競い合い、切磋琢磨してきた。だが、発明品を買わなければならない、発明品じたいが地味、そもそも発明品自体がしばらく登場しないなど、科学の低迷期に魔法界が動いた。
かねてから言われ続けてきた「戦争」による犠牲に対する、解決策を魔法で行うと宣言したのである。
それが魔法少女事務局《アイドルギルド》の魔法少女《アイドル》たちによる一人の死者も出さない戦争ーーーー
ーーー無血戦争《ホワイトウォー》だった。
これは魔力を持たない始原の科学者の末裔、ルナ・シュタインが科学者でありながら魔法少女事務局を新設し、魔法界を震撼させる出来事に巻き込まれていく物語。
あたしには魔法界のしがらみなんかかーんけいないんだから!ぜーんぶ、ぶっ壊す!
となるまではかなりかかりますが、ぜひお付き合いください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-23 16:55:48
63689文字
会話率:38%
神様が機械に宿った時代。願って作ったものの、思うようにはいかなかった。
最終更新:2015-07-14 18:00:00
15927文字
会話率:47%
ある異世界では、機械に宿るまでは、神は人間だった。
最終更新:2015-05-13 00:00:00
6190文字
会話率:38%
無数にある世界の一角、獣と竜が暮らす世界 王国の第一王子イグウィル。持っている権威と知識チートの賢竜の教えで、王族としての役割を果たそうとしていますが、身分の違う友人達のペースに引っ張られて王子らしくない日常を送っています。
そんな王子が
いる宮殿に変な悪魔が押しかけてきて、宛がわれたのは心の壊れた猫の少女。彼女の心を取り戻すため、彼は賢竜の先生と一緒に彼女の心が宿る世界に渡り、そこで得意の魔術と王子の権限を駆使して、不思議な世界そのものに立ち向かっていきます。
※pixiv&エブリスタに同時記載中。
個人サイト「ヒカゲ石」(http://hikageishi.pya.jp/ng/)に、小説と世界観を記載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-12 18:00:00
194965文字
会話率:31%
全ての生物に魔力が宿る世界。
ガディナ国 炎帝位26年地の月末日、生まれたフィリアは一切の魔力を宿していなかった。魔力の多さが権力の象徴でもあるこの国でフィリアは自分の存在意義を見出せずにいた。
そんな時、とあるギルドの噂を耳にして・・・
最終更新:2015-07-08 00:17:03
2859文字
会話率:44%
第二次世界大戦時、ある実験で神の力が宿る【因子】と神話の怪物が解き放たれた。これは【因子】を宿し、神の力を行使する子供たちが世界を駆ける物語(になったら良いな)。
最終更新:2015-07-07 01:08:07
421文字
会話率:42%
己の内に宿る衝動を誤魔化しながら鬱屈とした日常を凌ぐ男、奇妙な女との出逢いが、男を狂気の奔流へと誘う。ノワールサスペンス。
2015年6月28日、完結しました。
最終更新:2015-06-28 15:11:27
103859文字
会話率:29%
鋭い牙にギラリと怪しく光る爪、闇夜で睨みをきかせる眼光が彼らには宿る。
中世ヨーロッパから生き延びた現代に生きる吸血鬼がいた。
胸に野望を宿した彼は人類に復讐を果たすために暗躍をして、今人類との全面戦争へ!
……なんてことはない、ご
く普通の吸血鬼コメディー始まります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-28 08:09:08
16163文字
会話率:46%
恋は盲目と言います。
幻想は瞼の裏に宿るから、でしょうか?
最終更新:2015-06-16 23:04:18
1904文字
会話率:0%
この世界の生きとし生けるもの全てに宿る魂の力《魔力》。
そしてこの世界と同位置異次元に存在する《魔界》。
決して交わるはずのない二つの世界が交差しはじめ、世界は誰もが気づかないうちに終焉に向かいつつあった。
世界の命運をかけた冒険は、たった
一つの依頼から始まった。
これは絡み合う運命の物語…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-31 04:38:00
76223文字
会話率:37%
三つの心が一つの体に宿る時、その物語は始まっている。
最終更新:2015-05-26 22:44:07
4560文字
会話率:46%
アルダ領主の娘シーラは14歳になり、魔法学校に入学した。才能の豊かさを保証されていたはずのシーラはなぜか、どの実技でも能力が低く、周囲から見下されてしまう。そんな彼女を見守る存在があった。それは彼女の杖である。その杖には太古の英雄がやどって
いたのだ。シーラが危機に陥るとき、杖はおのれの恩寵を解放する!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-12 00:00:00
59877文字
会話率:35%
私立ファモート学園の生徒入江姫子
彼女はごく一般の高校生だった
そんな彼女の体にマルス・クレーという
昔の軍人の魂が宿る
辻褄が合わない出来事に戸惑う二人
そんな彼らの日常を描く
最終更新:2015-05-05 20:27:58
15912文字
会話率:89%