鹿児島県の離島で、島原・天草一揆を率いた益田四郎の子孫として益田瑞貴は生まれる。
その地ではクロ宗という隠れキリシタンを由来とする密教が信仰されていて、キリスト教が禁教だった時代から益田の一族はクロ宗の要として集落の中で護られ、迫害さ
れぬように隠されて生き続けてきた。
それから現代に至るまで、出生届を出すこともなく、無戸籍のままでクロ宗を守るためだけに生きて生涯を終えるのが慣例となっていた。益田の一族が集落の外に出ると良くないことが起こるという言い伝えもあり、瑞貴の母も外の世界の男に誑かされて島の外に出ようとし、神罰を受けて亡くなったと信じられていた。
瑞貴は両親について知らないまま生きてきたが、あるとき父親と思しき男の手掛かりを見つけて、会いに行くために島の外に出る。
瑞貴は外の世界で出会った清水洸と互いに好意をもって、洸の家で同居生活をする。
外の世界で暮らして二ヶ月半がたったころ、洸が持っていた龍泉寺淵の本がきっかけとなり、自らの父が著名な推理作家、龍泉寺淵だったことを知る。
龍泉寺淵は取材旅行で出会った瑞貴の母と恋におちて、やがて瑞貴をもうけるが、島内で交通事故を起こして瑞貴の母とともに亡くなっていた。
清水洸との結婚を認めてもらうべく単身で島に戻った瑞貴は、クロ宗の司祭であり、伯父である大倉恭一から強硬な反対に遭う。
恭一は戸籍のない瑞貴が外の世界で生きていくことなどできないと告げて、恭一の息子である蒼海との結婚を強制し、瑞貴は蒼海とともに閉じ込められる。
瑞貴の理解者で、もともとクロ宗の在り方に疑問を持っていた蒼海は結婚を拒み、父親である恭一を説得しようとする。その過程で瑞貴は、母と龍泉寺淵が亡くなったのは、司祭を補佐する橋口誠志の祖父が車に細工をしたためだったと知る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-24 09:00:00
146183文字
会話率:43%
明治三十年ごろ、芸妓の娘として生まれたみつは、華族の櫻澤伯爵 融に見初められ、養女として引き取られる。
みつが融がかつて心から愛した女性、異母妹のめいによく似ていたためだ。
融との子を身ごもっためいは、鎌倉にある別邸に追いやられる。当時忌み
嫌われていた双生児を出産したのち、鬼籍の人となった。
双生児はその存在を隠すため、そのまま鎌倉に住むことを余儀なくされ、ほとんど外に出ることもなく成長していった。
みつは融の妻に階段から突き落とされて大怪我を負う。みつを守るため、融は双生児の住む鎌倉の屋敷に彼女を住ませることにする。融を愛し始めていたみつも、自分がほかの女性の身代りであったと知り、彼から離れる決意をする。
双生児は、蒲柳の質で気難しい透と闊達で画才のある明の二人で、それぞれみつに惹かれてゆく。やがてみつも二人を愛し始め、三人は事実上の夫婦となる。
三人での暮らしは幸せなものだったが、明の絵が、東京帝国大学に招聘された英国人の建築家に見いだされる。
建築家は明を英国に連れて行きたいと申し出る。
明は透を残していけないと断るが、それを知った透は激怒し、明とみつに対して辛く当たる。透のみつに対する態度に明も激怒し、双生児はついに絶縁する。
明はみつを連れて出ていくが、透の本心を知りたいみつは、一人で鎌倉に戻る。
そのとき透は初めてみつに弱さを見せる。みつは日本に残る決意をする。
明はみつと透を残して渡欧し、やがてフランスに辿りつき、成功を収める。
そんな明のもとに、透とみつが関東大震災で亡くなったという知らせが入る。帰国した彼を透とみつの娘が出迎える。明は透とみつを偲び、娘と親子として暮らすことにする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-02 00:20:24
102841文字
会話率:33%
婚約者と妹と幼馴染に嵌めれれて。私は婚約を破棄された。そして家から追い出され行き倒れる。
10年後私の元に妹が亡くなったと手紙が届けれた。
最終更新:2019-07-22 02:00:00
19916文字
会話率:35%
王と二人の王子、そして結婚したばかりの王女がこの事件で亡くなったという
無気力な青年貴族クリスティアーノとお転婆な王女コーデリアが結婚するまでの馴れ初めと顛末。
異世界ファンタジーですがこの作品はスピンオフで、世界観などの描写は不必要なの
で極力カットしています。
元はTwitterとprivatterに掲載。
その他カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-26 07:07:29
23274文字
会話率:54%
かつて恋人同士であった「私」と「あなた」…。しかし、ある日、突然「私」は「あなた」の下を去ってしまう。数年後、「あなた」は「私」が亡くなったという話を聞き、葬儀に参列することになる。葬儀がとり行われる晩に「あなた」は「私」の姉から、一通の手
紙を託される。そこには「私」が「あなた」を見捨てた理由が書き綴られていた。「あなた」は初めて「私」の想いを知ることとなる…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-02 13:05:30
5012文字
会話率:0%
桜の下に立つ潤に柔らかな声が甦る。
想いを寄せていた吉岡真由奈の声が。
桜にはあるウワサがあった。それによって、流された真由奈がクラスメイトと付き合っている。
それを否定し、葉月楓という人物と勘違いされていると、真由奈は答えた。
だが、安堵する潤を取り巻く現状は彼を混乱させる。
真由奈を見たはずなのに、葉月が現れたり、真由奈の声だったのに、葉月の姿を見るようにと。
それは現実なのか、願望なのか。
問いかけられる。
これはあんたが望んだんでしょ、と。
違う。
何度も否定する潤。否定を繰り返すなか、甦る光景。それは真由奈が事故で亡くなったという光景。
それすらも、現実なのか願望なのか混乱する。
桜が揺れるなか、現実に意識が止まる。真由奈が亡くなったという現実に。
真由奈の死を受け入れなかったから、こんな幻を見ていたのだと。
桜に対して別のウワサがあった。
それは誰かに想いを伝える場所であると。
現実を受け入れ、もう真由奈がいないと痛感しつつも、潤は真由奈への想いを伝える。
桜にのせて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-08 17:07:21
15035文字
会話率:19%
ただの供養。今ある分は投稿できると思うけどしなくなったらもう予備亡くなったと思ってくれると幸い。
主人公はごく平凡…いや底辺高校生活を送っていた。それに対し憂鬱に感じながら何もできずに生きていた。そんななか彼の望みに応じるかのように黒い鋼
を身にまとった人型の機体が彼の教室に不時着するのだった…。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2018-11-06 14:31:42
740文字
会話率:0%
400文字で描く中学生時代の出来事。
新学期になって突然、国語の先生が亡くなったと知らされて……。
名前は架空の人物ですが、ノンフィクションに近いフィクションです。
最終更新:2018-04-30 22:02:59
381文字
会話率:10%
ある日、突然に友人が亡くなったという知らせと共に彼の私宛の遺書が届いた。その内容はある秘密結社の奥義に関するもので、決して秘密結社の人間以外には漏らしてはいけないものだった。
その恐るべき内容とは?
過去から現在、未来にまたがる謎の文書と「
神」の正体とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-05 20:20:18
6251文字
会話率:2%
勤めていた東京の会社を辞めて故郷へ戻った俺は、中学校の前を通りかかったとき、卒業式が終わって出てきた生徒の母親らしい女性から話しかけられる。俺は二十五年前の中学校の卒業式の日に、同級生のチハルという女の子に制服の第二ボタンをねだられて渡した
ことを思い出した。俺に話しかけてきた女性はチハルの妹で、隣にいた生徒はチハルの娘だった。チハルは三年前に亡くなったという。そこで俺はチハルの仏壇にお参りに行くが、そこで意外な事実を知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-23 20:49:05
3126文字
会話率:54%
あたしは、デリヘル嬢。そんなあたしの前に弁護士が現れた。大手玩具メイカーの創業者、御厨(みくりや)惣之輔(そうのすけ)が亡くなったという。彼は、あたしの常連客のお爺ちゃん「ソウちゃん」だった……。
あたしは、ソウちゃんの背負った哀しすぎる意
外な過去を知ることになる……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-16 23:07:59
12268文字
会話率:34%
中学生の私は公園で巨大ウサギと出会う。
それは上品なおばさまのペットで、私はウサギを見つけたお礼にお菓子をもらうことになる。
さらにお菓子を食べようと、私はおばさまの自宅の周りを徘徊する。
そして、そこで衝撃的な光景を目にすることになる。
その後しばらくして、私は友人のよみちゃんから、おばさまが亡くなったという話を聞く。
動揺した私は、おばさまの住んでいた、宮殿のような建物へ向かう。
もうそこには誰も住んでいないようだった。
そしてウサギの姿も見当たらなかった。
何事もなかったかのように、日常の生活に戻った私は、思いがけない場所で、ウサギと再会することになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-01 19:20:36
49546文字
会話率:21%
十五歳の誕生日、アレクサンダー・オルブライトは父からある秘密を明かされる。
それは幼いころ亡くなったと聞かされていた母が、実は生きているということであった。
戸惑いつつも母に会いに行くアレクサンダー。しかし行った先で待ち受けていたのは、尻尾
が三本の、どう見ても十歳かそこらにしか見えない幼い狐獣人の少女であった。
これは『月光』と名付けられた生き物が生真面目すぎる少年の恋路を応援する物語。
※本作は『セーブ&ロードのできる宿屋さん』(http://ncode.syosetu.com/n9497dd/)のキャラクター短編のようなものになります。
『セーブ&ロードのできる宿屋さん』を十一章まで読むか、書籍を4巻まで読んだうえでお読みくださることを強く推奨いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-25 18:31:00
36366文字
会話率:48%
ある、一通の手紙が僕の元に届いた。 それは、あの子が、亡くなったという、知らせだった。悲しみにくれた、僕に真実を教えに来てくれたのは、僕と同じ、家庭教師だった、女性だった。 ※さようなら、旦那様の家庭教師視点です。前二作を読んでから、お願い
します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-16 20:56:38
6644文字
会話率:34%
高校生探偵をしている小川篤史の元に恋愛小説家からの依頼の手紙が届いた。依頼を引き受けて、友人と捜査するが、翌日に依頼主が亡くなったという連絡が入る。
篤史が宿泊しているホテルに友人と幼馴染と向かうが、警官をしている篤史の父親が駆けつけ、息子
にキツイ一言を放ってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-16 19:37:07
14613文字
会話率:43%
祖母が亡くなったという連絡を受けて祖母の家に向かう主人公が列車のなかで見た夢は不思議で、不思議で仕方ないそんな夢だった。
*この作品は超短編です。短時間で読めます。
最終更新:2017-07-08 02:38:17
1581文字
会話率:14%
【悪役令嬢の姉】にでてきたヒロイン?側のお話です。
ミリアリアが15歳の冬に彼女の人生の転機が訪れた。
亡くなったと聞かされていた「父親」が実は領主様で、彼女を引き取りたいと申し出てきたらしい。
「ミリアリアが引き取られるまで」と「学園
で騒動が起こったとき」です。
2-3話で終わらせる予定です。(無理だったので4話ほどになります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-07 17:00:00
9783文字
会話率:46%
幼馴染みの七海奈々が亡くなったと聞かされた、高見達也(たっくん)は部屋に行くと中から物音が聞こえる、入ってみるとそこには…
最終更新:2017-06-01 15:33:50
1283文字
会話率:56%
【死にたがり風情シリーズ】
御手洗の知人である、“大元”が亡くなったと聞いた健之は、彼の遺体がある病院へ向かった。
御手洗が来たのは、二時間後。その時彼は、眠る大元に何と告げたのだろうか。
――「君は面白い奴だ」
最終更新:2017-04-19 06:45:09
2304文字
会話率:34%
『貴方は、何の為に戦っているのですか?』
母を幼い頃に亡くし神主の父とふたり暮らしだった主人公、神崎真白だったが、ある日突然その運命は変わってしまう。それは、単身、京の神社へと出かけに行った父が、流行り病で亡くなったという手紙が届くことか
ら始まった。
元より得意だった剣術を生かすため、全国を旅していた真白だったが、何の縁か父が亡くなった京の都で、浪士たちの機密の会合を見てしまう。
そして浪士たちを斬り殺した緋色の羽織の彼らとの数奇な出会いが、真白を巻き込んでいくのだった。
何故か陽の光を浴びることの出来ない、少女と、時代の流れに翻弄されていく秘密を抱えた剣術道場の青年達の長くも短い、物語ーーーー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-17 00:26:42
14329文字
会話率:32%
基本家が大好きな主人公獄寺龍之介は今日もいつも通りゲームに明け暮れている冴えない男だ。だがある日母から祖父が亡くなったとの知らせが入る。お通夜と葬式を済まし、祖父の部屋を片付ける最中机に異彩を放ったペンがあった。彼は何故かそれが異様に目につ
き自宅に持って帰ることにする。だが彼は知らなかったこのただのペンが現実を大きく塗り替えることになろうとは・・・・・・・・注意:恋愛物では無いです。あと作者は基本忙しいので更新は不定期です(一週間後が多いかも)それと初めての投稿なので文章が下手くそな可能性があります※pvが1000到達!これも全て読者様のお陰です!数ある中からこの作品を読んで頂き有り難う御座います。
※話の内容が下手くそ過ぎて筆者はとても参っております。一応話の続きは考えていますが、完結はまだまだ先になるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-20 10:52:52
42749文字
会話率:58%