自殺の名所である隣町の廃ビルの屋上には幽霊がいて自殺した人の魂を食べてしまう、そんな噂があった。その噂を聞いた少女はビルの屋上に向かう。勿論、自身の人生を終わらせるために。しかし、少女が出会ったのは恐ろしい噂とはかけ離れた屋上の管理人を名乗
る少年だった。少年は生命を終わらせようとする少女に静かに語り始めた。たくさんの死にたがりの最期の話を。少年がすべてを語り終えたとき、少女はどんな選択をするのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-16 16:45:44
19179文字
会話率:51%
「まったく……ついてない」
思わずそうぼやいてしまうほどの貧乏な漁村に僕は生まれた。
人生2度目、異世界で人生やり直しをと思っていたのにまさかのこんな場所。
金持ちとは言わないからもっと平凡な人生を望んでいたのにと思い、どうにか改善
できる手段を考えていた。
ある日、いつものように商人が村で獲れた魚を買いに来た。
それと同時にたまに面白いものを売ってたりするのだが……。
「これ、かわない?」
そう言って見せられたのはあのよく見慣れた『すり鉢』だった。
これがあれば――蒲鉾が作れるんじゃないか!?
雑魚が雑魚のままなら二束三文だが、美味しい蒲鉾にしちまえば付加価値が付いて儲かるのでは?
そう思って作って隣町で売ってみたが見事に売れずに挫折……。
「なんでだ……」
と、悩むだけはもったいない。
借金を抱えてまで勝手に買ったすり鉢の代金も払わなきゃならないのでここで折れるわけにはいかない。
そう思ってマーケティング!
したらば今は貴族や金持ちたちの間でカニがブームだそうで……。
「よしっ! カニカマを作って今度こそ、ひと儲けだ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-22 22:17:14
9433文字
会話率:48%
ミリアリーノルの町を治めるオルシャンツァ家の女性当主ベルティーナ。
彼女は日々の執務に忙しく、妹のリュシールに中々構ってやれなかった。
そのせいで、リュシールは自分に対する姉の愛情を実感できず、いつか要らない子と蔑まれてしまうのではと
不安になっていた。
そんなある日、犬猿の仲である隣町のドルチュード公爵の告発により、
ベルティーナとリュシールは国税横領の罪を着せられ、国から追われる身となってしまう。
側近のリアと共に逃亡生活を強いられたベルティーナとリュシール、すれ違う姉妹愛の行方はいかに……。
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※本作はピクシブ文芸やその他サイトでも投稿しております。
ピクシブにて、2020年1月10日より投稿、2020年5月29日に最終話を投稿済みの作品
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●作者の活動について
○作品販売一覧(販売サイト:Amazon 媒体:電子書籍)
https://www.amazon.co.jp/l/B01LY1913A
○作者Twitter
twitter/KDPnovelist折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-11 18:00:00
105413文字
会話率:48%
真城加奈(ましろかな)は改造族だ。
小さい頃から外に出ないで大人しく。そう言われ続けた。
しかし、真城は外に行って配達業をしてみたい!と、思った。
そして真城は15歳になり、城壁を越えて外に出る。そして配達業をし始める…。普通は1ヶ月かかる
隣町をたった15分でお届けする改造族少女の配達。今もしています!
短編連載!10分くらいで読み終わるので、是非!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-08 21:00:00
2391文字
会話率:16%
王都の隣町で宝石商の娘として暮らしていたライラ。実はライラは、若くして亡くなったこの国の王太子、クラウスの実の娘だった。
クラウスが亡くなったことをキッカケに、次期王位後継者として強引に城へ引き取られることになったライラ。平民出身の彼女に
とって王宮暮らしは窮屈だし、礼儀作法を身に着けるのも後継者教育も苦労の連続。おまけにクラウスの妃であるゼルリダは、継子であるライラに冷たく当たる。
そんな中、ライラは次期王配に相応しい人物を婿に選ぶよう、祖父である国王から厳命を受ける。けれど、王配候補の貴族たちも一筋縄ではいかない癖のある人物ばかり。
果たしてライラは、素敵なお婿さんをゲットできるのか?
※このお話は、アルファポリス様にも掲載しております。
※不定期、のんびり更新を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-10 19:15:41
145136文字
会話率:35%
100年前の英雄と同じ名前で生まれたアラン=ウォレイフ三十六歳。
英雄と間違えられ続けられた人生だが、ある日をきっかけに本当に英雄になる一歩を踏み出すことになる。
【全容丸わかり!】
アラン=ウォレイフは、都心部から遠く離れた辺境田舎で
、畑の土を弄る日々を過ごす何の変哲もない三十代おっさんである。
だが、そんな彼には悩みがあった。
それは『一〇〇年前の大英雄の賢者”アラン=ウォレイフ”』と同じ名前であり、多くの人がかの英雄を一目見ようと、おっさんアランの元へ訪れてくることだ。
「自分は何の関係もない!」
と来る人を説得し追い返すも、来訪者は後を絶たない。
ある日、畑仕事の最中に赤髪の少女メリダが尋ねてくる。
彼女の要件は、自分を弟子にしてほしいということだった。
弟子を断るも、まだ幼い彼女を突っぱねることに気が引けたアランは、一度家へ招くことにする。
だが、帰路の途中この一帯では目撃情報のないモンスターと遭遇してしまう。逃げることも考えるが、メリダを置いていくわけにもいかず、自分を囮に捨て身の覚悟でモンスターに挑む。
死闘の末にアランはモンスターを打ち倒すも、アラン自身もその場で意識を失ってしまう。
なんとかアランは救出され、家で療養するも”アラン=ウォレイフ”が単独で強敵モンスターを倒したという噂は隣町、その隣町へと広まりついには王都にまでも轟くことに……。
そして一通の手紙が、そこにはこの国の王族の紋章の封蝋が押された召喚状だった。
密かに暮らしたいアランだが、王命に逆らえず泣く泣く王都へ向かうことになる。
それが英雄になる第一歩だとも知らずに。
*一万文字強ほどの四話完結作品です。
*手応えがあれば長編を検討します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-04 02:50:50
14905文字
会話率:25%
恋に落ちてしまった。
だから、俺が好きな人のために悪の組織に入ることは仕方ないのだ。
ところがどっこい、俺の好きな人は光堕ちして悪の組織を辞めるらしい。
ちょっと待って! え? 悪の組織やめるの!?
お、俺も! 俺もやめたい!! 副隊長!
俺、やめます!
え? ダメ? 恋は障害が多い方が燃える? ……確かに。
敵対する俺と彼女。それは苦難の道だった。
「どうして!? あなたは、私の味方でいてくれるって言ったじゃない!」
「だから、俺はここにいます(より二人の愛を深めるため)」
時に、彼女と戦場で相まみえることになったり、
「隊長! 白銀さんに近づく怪しい影が!」
「何だと!? あいつは……隣町のナンパ男! 俺たちの女神が迷惑している! ナンパ男を撃退するぞおおお!!」
「「「うおおおお!!」」」
時に、彼女の親衛隊として活動したり、
「ごめんなさい。その呼び方をしていいのは一人だけなの」
(誰だよ、そいつ……! 殺したいほど、羨ましい!!)
時に、変装して彼女と親しくなったりした。
苦難の道を乗り越えた先に待っているのは、ハッピーエンドか、それともバッドエンドか。
「俺と彼女が愛し合うのが最上! それが無理なら、せめて彼女が笑えるエンドを作ってやらあ!!」
※一人の馬鹿による微勘違いラブコメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-18 18:23:48
588339文字
会話率:40%
エクソシストであるヨシュアは、悪魔によって転生させられる異世界転生者たちを殺害し、その右腕を刈り取ることを生業にしていた。ニホンという場所からやってくる異世界転生者には、悪魔によってその右腕に恐ろしい異能を備えている。それに対抗すべくエクソ
シストたちは教会の技術によって、眼球の片方を漆黒の立方体『ピクシス』に移植することで聖寵と呼ばれる力や、顔面上部から離れた第二視野を得るようになった。そうして異世界転生者の右腕を狩り続けてきたヨシュアだったが、ある時まだ新米のエクソシストである金髪の少女・アイラとともに隣町へ任務に赴くことになる。時に衝突しながらも転生者の右腕を刈り取るべく奔走するふたりだったが、任務の裏では別の計略も渦巻いていて——
*毎日更新を予定しています
*本作はアルファポリスにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-11 17:56:51
80912文字
会話率:37%
万世橋 永渡(まんよばし えいと)は自分の人生の転機となったものの手がかりを求めて隣町で起こった異変に赴くがあることをキッカケに異世界に飛ばされてしまう。異世界にこそ探しているものがあると確信する永渡は波乱万丈な異世界での旅を始める。
カクヨムにも載せてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-11 15:42:27
2456文字
会話率:29%
四月——
新たに高校生になった有村敦也。
二つ隣町の高校に通う事になったのだが、
そこでは、予想外の出来事が起こった。
本来、いるはずのない同じ歳の三人の姉が、同じ教室にいた。
長女・唯【ゆい】
次女・里菜【りな】
三女・咲弥【さや】
この
三人の姉に甘やかされる敦也にとって、
高校デビューするはずだった、初日。
敦也の高校三年間は、地獄の運命へと導かれるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 19:28:01
89504文字
会話率:47%
野球の試合が終わっても、それを取り巻くさまざまな人々、彼らの物語は終わっていなかった。
野球はスリーアウトから。
野球場の内側でも外側でも、おかしな事件が起こりまくる。
もちろん、試合の最中にも・・・。
野球のショートショート、はじめまし
た。2022年、夏バージョン。
その一部をご紹介(内容は変わることもあります)。
『この野球場、ファラオのお気に召(め)すままに』
エジプトに個性的な野球場が誕生した。ここではエジプト代表が連戦連勝。他のチームは噂(うわさ)し合う。これは『ファラオの祟(たた)り』だと。
『置き忘れたグローブに』
校庭に置き忘れたグローブ、それを野良猫が占領中。このままだと、俺のグローブは「猫のトイレ」に!
『つるつるポイント』
隣町(となりまち)のお寺に面白そうなものがあると聞いたので、ちょっと取材に行ってきました。
『父悩む、選手プロデュースのお弁当』
父親として、「息子がプロデュースしたお弁当」に手を伸(の)ばしたい! しかし、このお弁当、生半可(なまはんか)な覚悟(かくご)では手が出せない!!
『遺品(いひん)鑑定(かんてい)』
元プロ野球選手が老衰(ろうすい)で亡(な)くなった。その遺品の鑑定に、三人の鑑定士が名乗り出る。彼らは全員、元プロ野球選手。
『ピザの出前に来ました』
今日も出前のバイト君が、この野球場にやって来る。ところが警備員さんから、「ちょっと待て!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-16 17:00:00
25552文字
会話率:15%
十六歳の夏尾杜紀(なつおとき)は女子高生だ。
好きなものは特に無し、嫌いなものはトマトジュースと熱帯夜。
そんな彼女が生きる世界は、たくさんの異世界をつぎはぎにしてできている。
隣町は砂漠。反対側の隣街は中華街と大阪の新世界とその他怪しげ
な諸々を煮込んだ場所。隣の隣の町は時代劇に出てくるような場所に、いつの間にやら変わっていた。
謎の飛行物体など日常茶飯事。魚は空中を泳ぐし、人ならざる者も人に混じって暮らしている。
生物も常識も想いも、すべてが混ざり合った世界。
秘密や痛みを抱えながら、この世界で生きている少女たちの日々の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-16 14:55:32
10999文字
会話率:48%
人界のエルフ族なのに魔界の魔族にしかない魔眼を持つ女剣士ライラヴィラ(ライラ)。ある日、なぜか懐かしさを感じる金の瞳の凛々しい男レグルスと出会う。彼は探している友人が勇者に会いに来たはずだと手掛かりを求めていた。ライラは彼の助けになればと
、大魔王に対抗する勇者を育成する村へと案内する。ところが村の長老である賢者はレグルスが村に入るのを拒否したため、彼は村から立ち去った。
隣町で再会した二人は大魔王の厄災をきっかけに共に魔界へと旅立つ。世界を滅ぼさんと彼方でうごめく存在から故郷を守るために二つの世界を行き来するうち、ライラとレグルスは互いに唯一無二の存在だと意識していく。
序盤はペースを上げ、話の流れに合わせて毎日1回〜数回更新予定です。「カクヨム」にも同時投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 12:00:00
963356文字
会話率:39%
リミドア王国レキドの街在籍のSランクパーティ《黒の大鷲》の一員、フィルシュ・アルエア。冒険者として活動していた彼はある日、所持している《風魔法》スキルが最弱であること、そして取得したユニークスキル《循環》が明確な効果を発揮しないことを理由と
して『無能』のレッテルを貼られ、パーティから追放されてしまう。無一文でギルドから追い出され、絶望していた彼だったが、隣町への移動の途中である獣人の一族の少女を助け、泥酔している間にその少女と婚約する事になり……それを契機に彼は、再度冒険者として登録し直す為に訪れた街を救って副ギルドマスターに推挙されたり、国からの表彰を受ける為に訪れた王都で女騎士団長や宮廷魔法士から慕われて様々な問題を解決したり、奴隷狩りに襲われたダークエルフの民を救ったりして人々の信望を集め、どんどん名声を高めてゆく。その一方で彼を追放した《黒の大鷲》は最弱だと思っていた彼の支援魔法の恩恵を理解しておらず、次からの冒険はことごとく失敗して、致命的なミスが続き、パーティー壊滅の憂き目に会う。そんな事が起こった後も、フィルシュは仲間と共に時代に望まれるような英雄ぶりを発揮して、国内に名を轟かせ、冒険者の最高位に到達しつつ、可愛いヒロインと時には楽しく時にはハラハラしながら、忙しくも幸せな日々を送ってゆく。冴えなかった少年が成り上がるサクセスストーリー。
※◆は敵側視点、◇はヒロインやその他視点のストーリーとなります。
※サクッと読めるよう、大体一話当たり二千字くらいの短いストーリーになっています(例外あり)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-27 20:08:30
331661文字
会話率:43%
むかしむかしあるところに、ジジイとおばあさんが住んでいました。ジジイは歩きスマホで隣町のハンバーグ屋さんへ、おばあさんは川へ尻を冷やしに行きました。
おばあさんが川にお尻をつけて冷やしていると、川上からヌルゥァン、ヌルゥァン、と大きな
脳みそが流れて来ました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-16 13:07:39
2718文字
会話率:47%
勤めていた会社が倒産し、入っていた寮から追い出された男はその日の宿を求め、宿泊施設のある隣町へ向かっていた。田舎過ぎてバスもなく、頼りは自分の足のみだ。疲れて休んでいた男は車のエンジン音を聞き顔を上げるが、その瞬間、空を舞った。
疲れきった
男が人外(男)に一目惚れされ、求婚される話。
他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-15 21:33:37
3380文字
会話率:42%
ベルクート王国の隣町には隠された道場があるようだ。
「いや、秘密の道場なら、ポスター貼るなよ」
異様に目立つポスターを目の前に 京極 はため息をつく。
「てか、道場で訓練とか古すぎだろ」
なんて言ってた俺がまさかの道場の虜
になるなんて…。
思ってもみなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 21:00:00
1158文字
会話率:26%
主人公ドクスは、帝国の皇太子が率いる冒険者パーティーの案内士(ガイド)だった。ある日ドクスは、皇太子に役立たず呼ばわりされてパーティーを追放される。実際には皇太子パーティーの輝かしい実績は、ドクスが彼らを適切な狩場に案内していたことによるも
のだったが、皇太子はそのことに気付いていなかった。
帝都を追われたドクスは隣町へ向かう途中、なぜか一人で森の中をさまよっていた隣国の王女を助け、彼女を祖国に送り届けることを引き受ける。その旅の途中でドクスは本来の実力を発揮して活躍し、SSSランク、賢者といった称号をほしいままにすると共に、女奴隷や女騎士、聖女を従えて仲間にしていった。一方、ドクスの補助を得られなくなった皇太子パーティーは無謀なクエストを繰り返し、失敗を重ねる。皇太子はついに帝国の後継者から外され、身分を剥奪された挙句に帝国から追放されてしまうのであった……
【この企画について】
“小説家になろう”でよく見かける展開や表現を適当につなぎ合わせて出力したものです。そのため物語としての完成度は全く保証できませんが、読者の皆様に「あるある(笑)」と憂さを晴らしていただければ嬉しく思います。更新は不定期です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-10 21:01:10
29833文字
会話率:65%
高校からの帰り道、綺羅星トオルは少年を庇って暴走するトラックにはねられ意識を失う。次に目覚めた時、トオルは知らない青年の体に憑依して異世界に来てしまっていた。
しばらく異世界で過ごし生活に慣れてきた頃、トオルは気付いてしまう。「この体の本
来の持ち主であるフリントはどこに行ってしまったのだろう」と。そんな時、フリントの生まれ育った『輝きの町』が経営困難のため隣町に吸収合併されるという話が持ち上がる。もしもフリントがこの体に戻った時、この町が無くなってしまっていたらどれほど悲しむだろう。元いた場所に帰ってきたのだと心から思えるのだろうか。そう考えたトオルは決意する。
いつかこの体にフリントが帰ってくるその日まで、この町を守らなくてはならない。
これは贖罪から始まる再建記である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-25 18:46:29
10270文字
会話率:55%
名字で仕事が決められた国、束(たばね)。使用人の使有之助(つかい・ありのすけ)と母は、傲慢な主人宝屋の日常的な暴力に苦しんでいた。ある日、突然声を出せず足も動かせなくなった母は、宝屋から見放され路地裏に捨てられた。
有之助と兄の信之助(
しんのすけ)は母とともに使用人協会に逃げ込み身を置く。信之助は新しい主人を探すため協会の会頭へ請願書を提出。ところが、安全と思われた協会は裏で病人の使用人を処刑しており、母が処刑されるのは時間の問題だった。逃げようと決意した有之助は新しい主人探しに奔走する信之助の帰りを待つ。しかし、信之助は会頭に裏切られ、有之助の目の前で切り捨てられる。弟と母を守るため刀を握った信之助は2人を逃がし命尽きた。
協会に追われた有之助は母を連れて隣町の商屋次男(しょうや・じお)という商人の青年を頼る。仕事の自由を訴える「名切り同盟」の頭である彼は、2人の新しい主人となる。
次男の元で働き始めた有之助を待ち受けていたのは、母の「生」と「死」という2択。母を生かす選択をした有之助は兄の無念を晴らすため、人々をしばりつける名前制度を断ち切るため、同盟への加入を次男に直談判する。そこで次男の専属使用人である豊(ゆたか)に勝ったら同盟に入れてくれるとの約束を取り付ける。それから豊との稽古が始まり、有之助は信之助から受け継いだ刀を手に鍛錬に励む。ようやく訪れた審査で豊に勝利した有之助は、同盟への加入を見事勝ち取った。
有之助が次男の持つ透明なガラス玉を赤色と答えたことで、事態は大きく動き始める。どんな病も直せる”幻の油”を探し求めていた商人の次男は、有之助がガラス玉の中に揺れる油が見える人間だと確信し、調合に必要な油を探す旅を計画する。有之助は母の病を治すため、調合リストに数えられる赤の油を探すため次男と旅立った――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-05 22:03:24
111530文字
会話率:53%