この笑顔はたちが悪いってことを、わたしは経験上知っていた。
「愛が足りない」
「……愛って」
いやいや、今、わたしたちがしているのは、大学のゼミの夏合宿の準備で。
愛は足りないものに含まれませんから。
それでも、流されてしまう彼女と、
押し切る彼のギリギリな夏に楽しい短編。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-07 11:59:42
2573文字
会話率:27%
王都の騎士は私の父を殺した。戦場で囮に使い、火を放った。許さない。絶対に許さない。
(好きになんてなりたくなかった……)
私は彼の胸に頭を預けた。涙が溢れて、堪えられなくてポタリと落ちる。私は彼の両手を取って握りしめた。
☆★
俺はこんな気持ちは知らない。
「出稼ぎ酒場娘だろう? デレデレした客が多かったから選び放題。金持ち探しかね。なんかこうお前にもグイグイしてたし」
「金? 金があれば俺は彼女と結婚出来るのか?」
「はあ?」
「別に演技だって、身ぐるみ剥がされたって良いだろ」
「はあ?」
「何かされたって、今この時間や気持ちが消えるわけじゃない」
俺は全力で走り出した。疲れないと、全く眠れなそうで。
☆★
手が震え、私はボーガンを手放した。床に落下したボーガンを無視して、階段に向かう。早く逃げないとならない。
(何百回も練習したのに、外した……)
おそらくわざとだ。体が拒否したんだ。殺人なんて、やはり恐ろしい。
(いいえ。私はあの子を罪から守ったのよ。そうよ……)
奥歯を噛み、震える足を動かす。腰を抜かしそう。
ある日、妹は家から消えた。探さないで下さい、という手紙を残して。だから妹を追いかけて私も上京した。
☆★
自宅アパートの布団に潜り、俺は延々と考えている。
(恋愛? 恋愛って何だ? 恋? 何が? 何か喋ったか? 多少話した。俺は嫌われて怯えられてる。手は拭いてくれたな)
頭を抱えて呻く。
(横恋慕。終了)
よし、寝るかと頭から手を離す。
(恋? 恋愛ってどういうことだ? 恐れられて嫌われている。ろくに喋ってない。人柄は何となく知っている。何で?)
また頭を抱える。突然嵐のような感情が誕生してしまった。
☆★
これは、復讐乙女と黒羽騎士の恋のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 08:28:05
188851文字
会話率:50%
コレッリ王国宰相の娘である公爵令嬢アマーリアは、婚約者である王太子から平凡でつまらない、と酷評されるなか愚鈍な彼の分も政務を担って来た。
真実の愛を求める王太子同様、国王もまた真実の愛を求める愚者で、そのために有能な王妃を排除し、
アマーリアの負担が更に増えた頃、王太子が真実の愛を見つけるために夜会を開くと言い出す。
やってられない、と内心で怒り心頭のアマーリアだったが『なあに、そこでアマーリアが真実の愛を見つけることだってあるだろう。そうなれば僕は潔く婚約を解消するし、その相手との婚姻を必ず結べるようにはからおう』と言われ、そそくさと証文作成に勤しむ。
有能でありながら愚鈍な王太子に貶され続けた公爵令嬢が、愚王によって妨害された婚約者と、再び手を取り合うお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 11:00:00
6212文字
会話率:37%
「あの人たちの恋愛事情って大変そうね…。」
王太子、側近、幼馴染、天然系の4人の駆け引きを見て
他人事の目線で恋の駆け引きを側で見つめる、リリーナ。
彼女はごく平凡な貴族令嬢。魔力も成績も普通。
このままたんたんと学園生活を送って行くと思
っていたのに
ある日渦中の令嬢に声をかけられた。
「あなた、推しがいるのね!?」「わたし、悪役令嬢なの。」
…意味がわからない言葉が降ってきた。
そこから巻き込まれる出来事と、知らなかった新事実も出てきて
結局のところ平凡じゃない日々となって行くお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-16 02:42:23
295747文字
会話率:27%
異世界恋愛ってPV凄まじいですね!
浴びてみたいな賞賛。
浴びてみたいな誉め言葉w
……どんどん膿みゆく我が傀儡 (´・ω・`)
キーワード:
最終更新:2023-04-28 14:44:21
273文字
会話率:0%
前世の記憶を持つ伯爵令嬢アリシアは、どうしても叶えたい夢がある。
アリシアは必死に勉強して魔道具製作士の道を歩む決意をしたのだが、それが原因で婚約者に捨てられてしまった。
男尊女卑思考の強いアリシアの国では、貴族女性が仕事をするなんてもって
の外だと、家からも追い出され——
そして五年。アリシアの職場に、魔道具大国と呼ばれる隣国イエニムールから、スヴェンという一人の男が派遣されてきた。
男性なんてまっぴらごめんだと逃げ回るアリシアに、スヴェンは遠慮なく近づいてきて、何くれとなく世話を焼いてくる。
少しずつアリシアの心は開いていくが、実はスヴェンの正体は——。
男性不信なワーカホリック令嬢を、隣国のトップ魔道具製作士が溺愛するお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 22:00:00
68551文字
会話率:43%
オムニバス式の異世界恋愛って少ないな、と思い作ってみました。
《ネタバレなしのあらすじ》
「裏路地の魔法使い」が令嬢達の悩みを解決する物語。
前半はオムニバス式に令嬢の恋物語を三話。
魔法使いの生い立ち、目的は最終章で。
第一章 冷たか
った婚約者が突然溺愛するようになった物語
第二章 浮気男にざまぁする物語
第三章 恋に不器用な令嬢の物語
第四章からは「裏路地の魔法使い」とご主人様の物語。
《魔法使いの正体込みのあらすじ》
魔術を使える人間が僅かしかいない世界で数少ない魔法使いであるココット。ご主人様であるフルオリーニに頼まれて「裏路地の魔法使い」としてとある仕事を手伝うことに
「なぁ、俺がお前に命じたのはこういうことだったか?」
「ざっくりとその線で間違いないかと」
「俺にはそもそもの方向性が間違っているとしか思えないが」
独特の方法でご主人様の依頼に答えようとするココットと、そんなマイペースな侍女に恋するフルオリーニの物語
伏線を散らばめ、最終的に一つの物語になる小説が好きなのでそれを目指しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-14 19:19:08
140373文字
会話率:46%
経験豊富?な大人で物分かりの良い女…を演じるのが処世術な主人公ちゃんと、そんな彼女に告白し、晴れて付き合えて嬉しそうな、初心な雰囲気のボーイフレンド君の話
最終更新:2023-02-07 22:19:49
1542文字
会話率:45%
その男は全てを失った……
カミア王女が男の娘と知らず彼女を愛してしまったシナーフはモリカとの婚約を破棄してしまった。しかし、キシュホーテ王国は保守的なお国柄。シナーフは王位継承権を失っただけではなく廃嫡され国を去らねばならなくなったのであっ
た。
そんな経緯でシナーフはLGBTに寛容なカミア王女の生国グウトンで平民となり二人で暮らしていた。国も継承権も財産も臣下も友も婚約者も失った彼は己の愚かさを呪うのだった……
『「君を愛することはできない」と真実の愛を貫いた婚約者。私がザマァするまでもなく自滅しました。』のシナーフ殿下とカミア王女のその後のお話しです。
前作をお読みになっていなくても楽しめると思いますが、できれば前作からお読みいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-07 16:01:02
7777文字
会話率:40%
『あなたにとっての、愛とはなんですか?』
中学生のときの国語の宿題だ。
教材はトーベ・ヤンソンの『猫』
自由と野生を愛する飼い猫と、そんな彼(彼女?)を家に縛り付けたい女の子の関係性を描いた短編だ。
クラスメイトは『素晴らしいも
の』『人として必要なもの』と答えていた。
私は親との会話を例に上げて
『相手が承知しているリスクを任せること。相手が責任を取れる人だと信じること』
と答えた。
先生は言った。
『えらい具体的な例出てきたな』
あ、スベった。
でも愛ってそんなキラキラしたもんか?
愛が原因で登場人物全員ひどい目にあってるのに、この話を見て『愛=素晴らしい』と思うのか?
愛はもっとリスキーで取り扱い注意なブツだろー!
10代の自分はヒネたがきんちょで理屈っぽくて青臭くて、でも、多分今の私も似たりよったりの解答をしてしまう。
中学生時代の思い出話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 14:06:40
2283文字
会話率:21%
ひっそりと一人暮らしをしている魔女のソニアの元に現れた青年は、4年前にソニアが命を救ったローランドだった。
ソニアの魔力で助かったものの、その時同時に彼は魔力を失ってしまった。いや正確には魔道回路が壊れてしまったのだった。
魔力が無いからと
去っていった婚約者を忘れられないローランドは、再び婚約者を取り戻す為に、魔道回路を修復する為に、魔女に弟子入りを乞うのだった。
捨て子として先代魔女に拾われ育てられたソニアは男女の愛を知らない。愛ってどんなものと、物珍しさと好奇心から3ヶ月だけ、ローランドの弟子入りを許すのだった。
愛を知らない孤独な魔女と年下男子が過ごす3ヶ月のお話しです。
ハッピーエンドです。
魔力とか魔道回路などは、作者の妄想のゆるい世界観です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-01 20:00:00
28820文字
会話率:39%
「いま、私は真実の愛を見つけたぞ!」
はあ?領地に引きこもって養蜂に勤しんでいたご令嬢がなぜか王太子に迫られて……。
フィーナは甘い蜜を求めて今日も奮闘中。
最終更新:2022-12-24 17:30:28
129755文字
会話率:40%
災厄の続く世界で、戦闘姫ヴィリアは母クランティーナの司令のもと戦いを続ける。幸せって何。愛って何。みんなは何を求めて生きているの。絶望に呑み込まれる前に、ヴィリアは幸せにたどり着けるのか。
最終更新:2022-12-09 17:13:28
1955文字
会話率:21%
普通に彼氏が欲しい、はるか、23歳。なのに昔からダメンズばかりを引き当てて、長続きしない。ついたあだ名は「呪われた美女」。いやいや、美女じゃないんですよ、普通に恋愛したくて頑張っているんです!!
そんなある日、はるかは神社で子犬?を拾って…
…。
秋の夜長のお供に。
気楽にお読みいただけたらと思います。
数話で完結予定です。R15は念のため。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-29 14:41:51
20148文字
会話率:51%
崩れおちるほどの、愛って。
キーワード:
最終更新:2022-10-12 20:22:21
221文字
会話率:0%
恋愛って、さぁ。「惚れたら、負け。惚れさせたら、勝ち。」の、ゲームみたいだ。
キーワード:
最終更新:2021-08-28 06:50:30
310文字
会話率:0%
心が折れると思うんだよね、ねぇ、愛ってなんんだろね?
キーワード:
最終更新:2021-06-02 23:06:06
304文字
会話率:0%
いつも瞬足を履いている俺、瞬足ニートだと蔑まれていたが、コーナーで差をつけて復讐アンドざまぁする作品です!
え?お前はリアルニートだろって? うるさいです!汗汗
話がそれちゃいましたね!テヘペロ
瞬足で無双して、ツンデレ金髪ツインテールに溺
愛されちゃう主人公の話です笑
いやっ、ツンデレが溺愛ってなんだよ!ってツッコまれそうですね!笑笑笑
主人公の瞬足スローライフを、ぜひぜひ!お楽しみください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-30 13:11:16
1630文字
会話率:25%
薄っぺらい建前を全部捨てたあと、最後に残る気持ちはなんだろう。
最終更新:2022-09-02 17:16:26
237文字
会話率:0%
突然現れた腹違いの妹を名乗る天使のように可愛いエリー。
男爵家の養女として貴族学園に転入してきた彼女は、公爵令嬢であるオリビアに何かと対抗意識を燃やしてくる困った存在だ。
そしてついに、『真実の愛』のもと、婚約者まで奪われたオリビア。幸せそ
うな二人の姿にオリビアが取った行動は……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-08 18:22:20
3868文字
会話率:54%
愛って言葉を見たときから愛って形作られていくのかな
最終更新:2022-09-02 07:02:21
408文字
会話率:0%
上手な恋愛ってあるんだろうか?
最終更新:2022-08-24 02:28:44
266文字
会話率:100%
純愛ってなんだろうと、ずっと思ってきた。若い頃の恋心がそれなのか、映画の題材のためのものなのか、ずっと感じ取れなかった。人に純愛は必要かとも、思った。そして、大昔から、人はそれぞれでも、どこかで純愛と呼べるものを求めてきた、求めてきているこ
とにたどり着いた。それを阻み、結婚も少なくなり、だけど、無理を強いり、正義が振りかざされることこそ、人類存亡の危機のように思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-17 19:18:13
560文字
会話率:0%