背負った原罪は生と共に膨張する。
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最終更新:2015-10-26 12:45:24
713文字
会話率:46%
私たちは『桜』のように美しく優雅な女性と出逢った。
あの人は、私たちの母親のであり、導いてくれる『光』のような存在だった。
血の繋がりはなくとも、私たち三人は家族同然に穏やかで、幸福に満ちた日々を過ごしていた。
――しかし、その平穏
な日々はいつまでも続くことはなかった。
唐突に訪れる彼女との死別。
大切な人を失い、涙すら凍てつき凍土のように氷に閉ざされた心。
――私の氷に閉ざされた心が溶けることは永遠にないのかしら?
そして幾年の時が流れ、私たちは『太陽の花』のように可憐な少女と巡り合う。
彼女は私の凍てついた心を春の雪解けのように溶かしてくれた。
失った温もりを――『光』を取り戻すことができた。
――私は二度と『光』を失わない
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-08 18:47:10
65497文字
会話率:48%
夏のある日。
1人の少女が、空から墜ちて、息絶えた。
11年前の、冬。
弟を庇った少年は、燃え盛る業火に呑まれ、姿を消した。
因果は廻る。誰にも止められず、多くの人間を巻き込んで。
自殺と思われていた少女の、僅かな不合理。天才と呼
ばれた青年は、それをそっと紐解いていく。
自分の残酷な過去を、誰にも語らないまま。
青年となった少年を救えなかった少女は、何を思い墜ちたのか。
少女を救えなかったその友は、何を感じて涙するか。
兄を失った青年は、何を踏み越えて今に在るか。
これは、償えない原罪を背負った者たちが織り成す、『せめてもの』償いの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-14 18:15:52
968文字
会話率:35%
私の人生譚ただそれだけだ。
最終更新:2014-10-24 22:45:08
570文字
会話率:0%
あらすじ
リーヴは神の死骸である光塵を採集する塵狩りという職に就く青年であった。
リーヴはある日の仕事によって龍に守護されたアルマという少女と出会い、彼女を保護する。
アルマを一人にするのは心配だと付いてきた龍、シーを連れて、彼女らの
身の振り方を考えるためにリーヴは友人のラナに相談する。
ラナが経営する孤児院で預かることは出来ないと言われ、途方に暮れるリーヴは仕方なく、アルマを自分の家で預かる。
そして、生活の中でアルマの無邪気さと正直な心に敬意すら抱くリーヴ。
そんなアルマをさらおうとする一つの組織があった。その組織の名は原罪教団。その組織はかつてリーヴが所属していた聖堂教会で上司だった男、グレゴリーによって率いられていた。
辛くもリーヴはアルマを守りきるが、その後、リーヴはこの世界の警察でもあるかつての古巣、聖堂教会に身柄を確保される。リーヴは聖道教会からやってきた義兄アルフレッドと出会い、自分を捨て、そして自らも捨てた古巣と向きあう事になる。
家に戻ったリーヴの苦悩を肌で感じ取るアルマはリーヴを気遣う。だがしかし、ひねくれたリーヴと正直に人を気遣うアルマはすれ違う。
そんな二人は次の日、再び原罪教団と出会ってしまった。
アルマを奪われたリーヴはアルフレッドからの依頼やシーの叱咤、ラナの激励を受け、アルマを助けるために行動を開始する。
グレゴリーはアルマを元に人造の神を降臨させ、苦悩から救われようとしていた。グレゴリーは人造の神と化したアルマに殺され、消え去り、アルマとリーヴは対峙する。
かつてアルマを救った方法を用いて、アルマを人造の神から再び人間へと戻らせるリーヴ。
けれど、それはこの事件の裏で暗躍していたアルフレッドの思惑とは違う結末だった。
結末を予期していたものに戻そうとするアルフレッドとリーヴは戦い、そして、リーヴはかつて自らが家族と呼んだ者たちの真意と出会い、アルマを守り通すことを改めて決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-17 22:48:20
193684文字
会話率:37%
「誰でも利用する」とは俺に対する蒼井瑠璃の評価だ。俺はただ「当たり障りのないように」を生活信条にしているだけなのに。
誤解のないようにすると蒼井瑠璃は辛らつな性格をしているわけではない。全ては手元にある本のせいなのだ。蒼井瑠璃は今日も本に感
情を沈ませる――。
そんな蒼井瑠璃が恋愛小説に嵌ったものだから、俺の恋愛遍歴――失恋話が聞きたくて仕方がないらしい。どうしてふられたのだろう。そんな些細なことを推理しなくてはならなくなった。
その結末にあるのはもがくほどに苦しいものと知っているはずなのに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-07 16:58:20
3424文字
会話率:24%
世界の果てを目指し人々が歩を進める世界。邪神の影響で大地の大半が『原罪の霧』に犯されやすくなってしまったそこで、邪鬼の浄化を担当する黒の神殿に属する少年、エスト(無口、無愛想、苦労人)とその相棒カリン(極度の天然、かつ非常識、更には巻き込ま
れ体質)は日々世界中を浄化の為に飛び回る。
カリンに振り回されながらも溜息をつく生活の中、エストはずっとあるモノを探し続けていた。所が真っ先に見つかったのが何故か‘前世?’の幼馴染?だったのだ。彼は二人の少女から受けるストレスから逃げられるのか?そして探しモノは見つかるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-22 00:00:00
37318文字
会話率:59%
戦渦に包まれた世界で、絶滅種と言われている『風の魔術』を扱える少年ナギ。彼は7年前の戦争で記憶を無くし、以来原因である帝都を憎みながら軍人としての生活を送っていた。
ナギを中心に物語は徐々に急変してゆき、原罪とも呼べる宿命が明らかになって
いく・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-23 21:03:16
41955文字
会話率:46%
世界はごく自然に不条理で、ごく自然に無慈悲だった。誰もが知っていて、誰もが看過するその事実。
それでも僕は、認めたくない──。
『世界は物語のように美しくはない』
彼もその理に翻弄される一人だった。
身命を賭してまで彼が望み得たモノは必
然の帰結。
死を待つだけだった彼の運命は神秘的な少女に覆される。
少女は神の使者を名乗った。
世界を救済することが自身の天命だと告げ、名も無い復讐者は彼女の従者となる。
地上を蝕むと言われる七つの罪源を探しながら彼は過去の清算を望んでいた。
そんな中で知らされる神の使者の死。
一人の使徒の死をきっかけに物語の針は新たな時を刻み出す。
ひたすら理想を追い求めた青年は、やがて世界の真理に抗い始める。
★は挿絵ありです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-16 15:35:45
142641文字
会話率:43%
人の身には原罪が居座る。
「カッとなって」「気が付いたら」「ああするしかなくて」──人は『弾み』に当たることで原罪の枷を外し、その力と歪みに誘われてしまうという。
過去に凄惨な『事件』に関わった根暗少年・破矢駆摩は一人の少女が発端の事
件によって、秘匿された『真実』を知る。幼なじみを守ろうと奮闘する陸上少年・伊立瞬はテロに巻き込まれたことで否応なしに『闇』に足を引き摺られる。正体不明のヒーローと接点を持つちぐはぐ少女・護塞涼子はいつも通りに『仕事』をする中で特異な縁を築いていく。
これはささやかな群像劇。
己が身に大小様々な罪の針を持つ者達が懸命に演じる──終わりに迫る物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-23 07:00:00
64058文字
会話率:39%
償いたいと思う罪について。
最終更新:2013-11-24 20:45:53
226文字
会話率:0%
女子大学生だった新井 楓 昼寝をしていたら突然男へ性転換してた。それが冗談じゃないくらいの美形でどうしよう?ついでに男子学校へ転入。これって男の子が普通女子学校へ転入するものでしょう?その逆バージョン。
その上に、無理やり入れられた名門鳳凰
学園の学園内に異世界ノア・レザンから溢れた「原罪の霧」が人にとり憑き、欲望のままに行動してしまう。
霧を捕まえられるのは楓だけで、性転換した楓には特殊能力といってもいいほどの鋭くなった「勘」を武器に、執行部の副部長として学園の番人となる。
学園では美形の友達と男装美少女と一緒に、根は女でも男以上に男らしい楓が美貌ゆえ勘違いをさせて学園生活を送って逝きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-11 09:13:43
231608文字
会話率:27%
誰も赦されることはなかった。
最終更新:2013-05-15 20:53:51
713文字
会話率:0%
虚構における集合的無意識すなわち各作品の根底に存在する共通項それを〈語り部〉とするならまさしくナラティブの主体そのものであり隠れようとする原罪の権化ではないだろうか主人公はいま作者はいまこの〈語り部〉という存在に打ち勝ち意識の範疇つまり作
品という枠におさめる必要があるのではなかろうかここに生まれるテクストはその未完成段階の保存された足跡であるワイドスクリーンバロックが時空を駆け巡るのに対しこれはクロスオーバーならぬクロスアンダーいうなれば虚構に対する主観を駆け巡る甘い断続の叙述なのである。
※個人サイト「埃城」に重複掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-06 14:05:41
13983文字
会話率:29%
彼女は神から罰を受けていた。
最終更新:2012-05-01 00:00:00
355文字
会話率:15%
走り続ければ、いつかは何かが見えて来るのかな?
最終更新:2012-03-12 10:41:21
280文字
会話率:0%
22のカイトウ、その2。
Amebaブログ「蒼い指揮棒」から移動。
最終更新:2012-01-19 00:40:25
219文字
会話率:0%
2019年 日本
東京都心を中心として発生した大規模な地盤沈下。それは都心を巨大な大穴へと変え、何千の命を奈落へと吸い込んだ。
政府は安全の一時策として大穴を囲うように巨大な壁を築く。しかし、何年かければ総ての壁が築かれるのか? それさ
えも不明なままだが、それがその時にできる精一杯の対応策だった。
一年後、災を免れた学生たちに噂が飛び交う。「壁の向こうでは穴から出てきた怪物が死骸を貪り食っている」「未知のウィルスが発生し、ゾンビになった人間が何人も壁に縋りついている」
ただの噂だ。何の証拠もない。頭のいい現実主義者はそう言って鼻で笑う。―――――でも、もしかしたら……マイナス思考の人間は恐れを抱く。
そんなことが普通の時代。一人の学生が高校を中退した。若干伸びた黒髪に眼の下のクマが少し異彩を放っている以外は至って普通の少年。容姿も飛び抜けて良いわけでもない。
少年はいつもよりも断然早い時間、仕事場であるとあるファミリーレストランのチェーン店へと足を運び、一人黙々と開店の準備をする。店長不在の店で代理である少年の日常はいつも通りのはず――――――だった。
――――――――――――幼馴染が亡くなったと知るまでは………
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-28 00:23:14
15642文字
会話率:19%
古く大きな財閥に生まれた少年は
息子であり
弟であり
母であり
神であり
【原罪】であった
少年は今日も
ぬるい平穏の中から狂気を拾う
だって、退屈なんだもん
最終更新:2011-11-26 13:04:30
214文字
会話率:0%
世界の中心で一冊の本を手に取る。
その本は何度も読み返されたもの。
その本は世界だった。
◆
人が二つの力を得た時、世界は色を失い、とても小さくなった。
今の世界は“塔”を中心としたこの“街”という小さな殻。
終わりゆく“外の世界”。
魂に刻まれた罪とマホウ。
舞い降りる天使と七つの大罪。
破壊と再生。
喪失と求道。
そして、世界の真実。
――世界は世界に対して終焉の選択を迫る。
過去“NO.3”と呼ばれた街の最底辺。
天使が舞う日に彼と彼女は出会った。
◆
開けた扉は閉まることなく、世界の終わりへとページを重ねる。
(他サイトでもこっそり連載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-30 17:01:45
49995文字
会話率:35%