私たちは『桜』のように美しく優雅な女性と出逢った。
あの人は、私たちの母親のであり、導いてくれる『光』のような存在だった。
血の繋がりはなくとも、私たち三人は家族同然に穏やかで、幸福に満ちた日々を過ごしていた。
――しかし、その平穏
な日々はいつまでも続くことはなかった。
唐突に訪れる彼女との死別。
大切な人を失い、涙すら凍てつき凍土のように氷に閉ざされた心。
――私の氷に閉ざされた心が溶けることは永遠にないのかしら?
そして幾年の時が流れ、私たちは『太陽の花』のように可憐な少女と巡り合う。
彼女は私の凍てついた心を春の雪解けのように溶かしてくれた。
失った温もりを――『光』を取り戻すことができた。
――私は二度と『光』を失わない
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-08 18:47:10
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会話率:48%