一人の異形は人間だと言い張った。
一人の青年は人外だと恐れられた。
人間ぶろうとする人外と、人外じみた人間の話。
最終更新:2020-09-23 18:35:07
9121文字
会話率:55%
人の身には原罪が居座る。
「カッとなって」「気が付いたら」「ああするしかなくて」──人は『弾み』に当たることで原罪の枷を外し、その力と歪みに誘われてしまうという。
過去に凄惨な『事件』に関わった根暗少年・破矢駆摩は一人の少女が発端の事
件によって、秘匿された『真実』を知る。幼なじみを守ろうと奮闘する陸上少年・伊立瞬はテロに巻き込まれたことで否応なしに『闇』に足を引き摺られる。正体不明のヒーローと接点を持つちぐはぐ少女・護塞涼子はいつも通りに『仕事』をする中で特異な縁を築いていく。
これはささやかな群像劇。
己が身に大小様々な罪の針を持つ者達が懸命に演じる──終わりに迫る物語だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-23 07:00:00
64058文字
会話率:39%