時折、この世界には魔核と呼ばれるものが出現する。
そしてその魔核は魔物を生み出し、生まれた魔物は人々を襲い恐怖に陥れる。
魔物の出現を食い止めるには魔核を破壊する他ない。
魔核を破壊しない限り魔物が生まれ続けるからだ。
しかし魔核は通常の
物理や魔法攻撃では破壊することができない。
そんな魔核(コア)を破壊できる特別な存在がいた。
女神の印を受け、破壊できないはずの魔核(コア)を破壊し、人々を恐怖から救う。
そんな存在を人々は勇者と称えた。
勇者アレスは弱い。大人なら素手でも倒せるLv1のスライムと死闘を繰り広げられるほどに。
そんなアレスが世界を救うために奮闘する物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-01 19:47:46
1360文字
会話率:40%
馬を駆り車を曳く隊商。危険を冒しているように見える彼らだが、その知識と技術で安全な旅を実現している。通常は。
そんな彼らだからこそ、どうしようもない程の危機との遭遇に関しては、強い恐れを抱くのかもしれない。自信の中にある恐怖も抱いて、そ
の道にわだちを刻んで、彼らは今日も行く。
遠い世界と、それを導くために人知れず駆ける者の短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-23 00:04:51
2070文字
会話率:65%
覚醒者。それは世界で1000分の1の確率でなれる言わば人間兵器だ。その力は通常の人より遥かに高い身体能力で動き、自分専用の武器で村を破壊出来るほどだ。
主人公ゼロ・エインは、感情を司るほどの専用武器なのだが、自分の感情をコントロール出来ず力
を暴走させて何もかも失ってしまった。そんな絶望に暮れながらも、彼は自分の感情をコントロールするために、一歩一歩と前に進んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-17 07:06:40
1143文字
会話率:40%
この世界では人は生まれながらに「スキル」という不思議な力を持つ。
スキルは通常一人一つだけ持っており、その能力は様々である。
正しく使えば生活を豊かにするスキルも、その使い方を誤れば強悪な力となる。
スキルを悪用するヒールが
後を立たず、力なきものは悪意に怯えていた。
数あるヒールの中でも特に力を持ち、その残虐さから魔王と呼ばれる男がいた。
決して死ぬことのない「不死」のスキルを持ち、永遠に近い時間の中でありとあらゆる戦闘術をマスターした魔王は誰よりも強く、「ムカつく奴はぶん殴る!」と、逆らう人々を理不尽に殺し、人々を恐怖に陥れた。
魔王を初め、ヒール達の力は大きく、世界はヒールによって支配されていた。
そんな中、悪に立ち向かった者がいた。
タワダ。
そう名乗る彼のスキル「吸収」は相手のスキルを自分のものにする強力なスキルだ。
彼は魔王から不死のスキルを奪い、魔王を討った。
魔王の死をきっかけに、ヒールに立ち向かう者が各地で現れ、悪に支配される暗黒の時代は終わった...かに思われた。
「英雄タワダの失踪」
その日は突然訪れた。
タワダという悪の抑止力がなくなったことで、ヒール達の活動は活発化し、世界に再び暗黒の時代が訪れようとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-12 11:18:06
1627文字
会話率:31%
保存用(2012年4月作成)
魔法……それは人の常識では起きえない奇跡を指す。
しかし、そんな奇跡もいつしか日常に蔓延るようになった。
それは技術者たちが異世界への扉を開けようとしたときに起こった。
亜空間の亀裂から放たれたエネル
ギーは膨大な魔力となって人々を襲った。
それによって都市はほぼ壊滅。
残された人々は長い年月をかけて復興を試みることとなった。
そんな中である。魔法を扱える人間が現れ始めたのだ。
亜空間から流れ込んだエネルギーが原因なのだろうか。
魔法を使える人々のことは魔法使いと呼ばれるようになる。
その魔法使いには大きく分けて二つの種類に分類される。
生まれた時から魔法を使える、先天的な魔法使い。
そして、何かが原因で突発的に魔法が使えるようになる、後天的な魔法使い。
一般的に後天的な魔法使いが使える力は強いとされているが、
身体的あるいは精神的になんらかの欠落がある場合が多い。体が魔力に耐えられないのだ。
それに加えて確率的にも後天的な魔法使いの方が圧倒的に少ない。
だからといって、先天的な魔法使いが生まれる確率も決して高いわけでない。
先天的な魔法使いが生まれるのは十万人に一人の確率であると云われている。
その偶然生まれた魔法使いの活躍により、通常ならば一世紀はかかるであろう復興も僅か三十年足らずで完了してしまった。
その功績を人々は称え、魔法使いを敬まった。
そして、いつしか国は魔法使いが動かすようになっていく。
これはそれから三十年後が舞台となっている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-05 00:00:00
130485文字
会話率:36%
令和元年10月1日消費税率が8%から10%に引き上げられました。
以前税率が引き上げになったのは平成26年(2014年)4月。
我が家の家計簿を通して、それ以前の5%時代と以後の8%時代の通常支出にかかった消費税の支払い額を比較します。
最終更新:2019-10-01 06:00:00
2114文字
会話率:0%
ルーカス・ジョーンズは聖人ではありません。彼は野生の西として知られている期間で最も危険な無法者です。最終的に、すべての犯罪者のように、それはあなたに追いつきます。彼は終身刑と改革を得る。 4年後、彼は500年先の未来へと運ばれ、北海道に落ち
ました。しかし、これは通常の日本ではなく、ポスト黙示録です。目を覚ますと、彼は面白いロボットに出会い、2人は賞金稼ぎとして冒険を始めます。賞金稼ぎになり、他の人を助けることによって、過去の犯罪の償還を求めているルーカスの冒険に従ってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 09:33:33
112864文字
会話率:0%
多重人格によって、前世で苦しめられた米田 涼君が転生した世界でも多重人格者であり、人格達によって翻弄されながらも冒険していく。
そんなストーリーにしていきます。
初投稿なので、アドバイスなどあったら感想に書いてください。
怒りの人格 ヘイ
ト(男性)
情愛の人格 ライト(女の子)
喜びの人格 ハイト(男の子)
冷静の人格 マイト(女性)
通常の人格 ヤイト(男性)
人格ごとに、使う呪文や戦闘スタイルも違います
そういうのが、魅力になるよう頑張ります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 01:13:11
400文字
会話率:5%
ふとしたことから、うっかり死んでしまった荒神武。だが目覚めると、異世界の神のところにいた。実は間違って死んでしまったので、困った地球の死神から魂を預かったのだという。通常では甦らすことはできないため、神の息子の一人として体を与えられた。そ
れは黒々とした輝くような毛皮に覆われた神獣フェンリルの無敵の肉体だった!
そして神の息子となったはいいのだが、特にやる事もないため、通りすがりに知り合ったお姫様のお伴をする事に決めたのだった。魔法は使えないが、黒小人どもをこき使い魔道具など作らせたり、神の息子の強靭な肉体を素にした『物理パワー』を強力なスキルとして強引に押し通したりと、気ままな無敵フェンリルライフを堪能するのだった。だがフェンリルとしての宿命は、いつか彼を神々との戦いへと誘うのかもしれない。
アルファポリスさんでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-29 18:00:00
262541文字
会話率:42%
新山琥南は知らない天井で目を覚ました。そこは琥南の知らない世界――異世界に召喚されてしまっていた。スキルやステータスが存在するその世界で、異世界の血を取り入れる、という目的の元、あらゆる世界から計30人、召喚されたのだ。
さらにこの世界は
今、魔物の脅威が溢れている。その脅威に対処するため、力を貸して欲しいと。異世界人に与えられる、ユニークスキルという強大な力を利用すれば、可能との話だった。だが、その肝心なユニークスキルが、琥南はロックされてしまっていた。さらに他の異世界人と比べ、特に特殊な能力を持たないヒューマンである琥南は、厳しいかもしれない、と宣告を受けてしまう。通常のスキルにも特に目立ったものはなく、厳しい状況に変わりはなかった。
だが、琥南には自分ですら覚えていない、秘密があった。持ち前の知識と知恵、自身に隠された謎を最大限利用し、琥南は異世界に適応していく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-29 18:00:00
160551文字
会話率:54%
西暦2104年。世界有数の工業国として知られるここ日本にも当然ながら光の当たらない場所は存在する。通常の刃物・弾丸では傷一つ付けられない強靭的な肉体。それぞれの個体が持つ多種多様な能力。そして日本人のみを狙う謎の習性…そんな『奴ら』の事を我
らは嫌悪と憎悪を最大限含んだ声でこう呼ぶ。『蟲』と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-25 18:15:29
1558文字
会話率:8%
新しくVRゲーム«Top of the world»を始めた羽場 零は、運良く激レア種族を引き当てる。
とても、のろい投稿になります。ご了承ください。感想の返信もできない可能性があります。(全力で返信させてもらいます。)
趣味全開、厨二成
分全開、リスペクトネタ全開で自由に書くので、ロマン大好き星人以外の皆様は注意してください。
なお、ストーリーよりロマンネタに走ります。
通常二週間投稿ですが、余裕があったら一週間で出します。
このお話は一種のお試しです。一区切りついたら、リニューアル?版を新しく投稿します。(現在未定)
小説書きの練習ですよー。
それまでグダグダ&回り道が続くことをお許しください。m(_ _)m
現在休載中、2019年5月ほどまでお待ち下さるとありがたいです。
現在(6月)リニューアル版の投稿準備しています。
この練習用のストックを出しきり、完全打ち切りとなりましたら投稿したいと考えています。
これからも宜しくお願いいたします。
9/25の予約投稿より、打ちきりENDとさせていただきます。
ご愛読ありがとうございました。
リニューアル版の題名は、
『VRゲームは最強さんに。《 改 》』となっています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-25 00:00:00
48748文字
会話率:38%
※以前に掲載していた連載小説「マジック・アイ」をリニューアルし、(2.0)として、改めて連載開始します。
(以下、あらすじ)
浦崎警部は、I市立高校の女生徒が飛び降り自殺をした事件を担当することになった。
自殺の動機は不明。
手がかりとし
てわかったのは、彼女が校内の生徒会役員であったことと、所有物の中から一冊の文庫小説が見つかったことだった。
警部は自分の姪であり、生徒会長を務める矢吹パンナに対して、事情聴取を試みた。
パンナは、水野警視監により権限を与えられ、校内で潜入捜査を行う司法警察官でもあった。
久しぶりに会ったパンナは美しく成長し、何か秘密を抱えている様子を見せるが、話を聞き出すことはできなかった。
もう一つの手がかりである文庫小説は、情報を持つエネルギー粒子『マジック・アイ』を巡って展開する空想物語の内容だったが、その『マジック・アイ』が現実に存在することをパンナを通じて知った。
『マジック・アイ』は限られた者しか扱うことができず、扱える者のことを『権限者』と呼んでいた。
ある日、I市立高校内に不良男子たちが集まって、『権限者』の一人である西藤有利香を捕獲しようとする騒動が起きた。
パンナと警部が協力して事件解決に当たり、関係した不良たちは全員検挙できたものの、首謀者と思しきオカダイのマンションまで行き着いたところで、捜査は行き詰まりを見せた。
翌日、有利香は何事も無かったかのように通常に登校していたが、首謀者側の生徒が一人行方不明になっていた。
その後の捜査で、騒動の背景には『マジック・アイ』を軍需産業に利用して、巨大事業へと発展させた美園仄香がいることを知った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-22 12:00:00
304182文字
会話率:38%
「たけのすけ!おばあちゃんの背中に隠れておるんじゃよ!」
「名前で呼ぶんじゃねぇよ!クソばばぁっ!!!!」
瞬く閃光と、光り輝きとどろく雷鳴。
おばあちゃんが両腕で放った剣の光は、一瞬でその輝きをフィールド内にのさばらせた。
垂れさがった乳。機能性だけを重視した色気のないパンツ。
服を脱がされたサービスシーンであるにも関わらず、何一つ嬉しい気分にならない。
俺のおばあちゃん、大垣婆子(おおがき ばばこ)は叫ぶ。
「こちとら、夜の相手をおじいちゃんと今でもしとるんじゃ!
こんなところで負けへんでぇぇ!!!」
「生生しい話をすんじゃねぇよぉぉお!!!」
俺たちはクリアでできるのか……この迷宮、「BBAラビリンス」を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-22 04:20:38
334文字
会話率:34%
孤児院で暮らす少年レイ。彼には、通常全ての人間が持っている属性が存在しなかった。しかし、彼の心は強かった。ある英雄への憧れから、唯一属性無しでも使える初級魔法『魔弾』を幼少期からひたすらに練習したのだ。
学力は優秀ながらも、戦闘魔法で劣る
レイは、毎日修行を続けるも、大した成果も無く日々は過ぎ、いくら修行をこなそうとも他の学生達には決して追いつけなかった。そして、ある挫折を機に、転機が訪れる。
誰でも使える初級魔法『魔弾』で魔法世界の理を塗り替えていく少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-17 00:53:18
14390文字
会話率:41%
原作者・丸山くがねさんの承諾を得た上での「オーバーロード」の二次創作です。
お~ば~ろ~ど・ミニマムの外伝:裏側となります。
タイニー =小さい 例:タイニー・ハウス =小さな家:小屋
少々荒っぽい内容なので、R-15指定と
して別枠に。
デミえもん、それはデミウルゴスの万能性を示す上で造られた言葉。
通常ならば、某未来型ロボットのような想像となるのだろうが、また別のアプローチも考えられるだろう。
そんな連想ができるものを、のんべんだらりと、思いついたら投稿します。過度な期待はしないでお楽しみください。
この作品は「N4402BD」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-16 12:55:43
13163文字
会話率:35%
この世界には“色者”とよばれる異能力者が存在する。詳しくは解明されてないが、覚醒する者は基本的に20歳で覚醒し、特徴としてどちらかの眼の色が通常と異なる。能力の種類や規模は、その者の経験や思考、環境など多くの因子に影響される。
これは“色者
”として覚醒した少年ナシロが、18歳の時に見た空の色を求めて冒険する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-05 23:38:57
843文字
会話率:32%
葵と央雅、二匹の貓の奇跡的な出会いを中心に、
様々な貓が勇貓皇国の国難に向かって立ち向かう物語。
主役である葵は勇貓皇国の北にある寂れた村、潘で華やかな都会に出ることに憧れる貓。黄金地に黒い縞模様と黄金色の瞳を持つ十五歳の雄だった。そして
葵は通常長いはずの尾が切られた短尾だった。短尾とは犯罪者や重罪者の家族に施される見せしめの刑として勇貓皇国に伝わっていた。短尾の貓とは差別の対象だったのだ。
それらを理由に育ての親、叔父の誠心から村を出る事を許されていなかったが。しかし偶然出会った黒い雄の貓、穎悟との出会いを経て、ついに勇貓皇国の皇都勇壮へ行く事を決意する。叔父誠心に見送られて葵は旅立つ。二月による旅路の中で、迅江という友を得て、ついに葵は皇都へと辿り着く。
そしてもう一匹の主役である央雅は皇国から遠く離れた子族の国、子凛公国で暮らす十五歳の雌の貓だった。央雅も葵と同じように短尾だったが、親からは事故で尾が切れてしまったと教えられていた。家族と共に平穏な日々を過ごしていたがある日、突然家に賊が侵入して両親を殺される。悲しみの涙に暮れる央雅に、同じく生き残った姉が勇貓皇国へ行こうと提案する。子凛公国を離れ、二匹は一路、皇都勇壮を目指す旅に出る。
その頃、皇都では皇子である勇雲が民を戯れに虐殺していて、軍の将軍たちも頭を抱えていた。しかも皇帝はそれを咎めることをせず、勇雲は野放しのまま民の死体だけが増えるという有様だった。勇雲の凶行によって、様々な者たちの悲しみや苦しみが鬱積する中、葵と央雅、二匹の出会いをきっかけに勇貓皇国の運命の輪が動き始める。
それはやがて民や軍、皇宮を巻き込んで大きなうねりとなっていく。民の暴動の気配が濃厚な国の行方に皆が解決を求めて奔走を始め出す。
それと同時にかつて突然の死を遂げた、前の皇帝の物語が語られ出す。事の真相が次第に明らかになる中で、様々な貓の過去の因縁と現在が一つになる。明らかになった事実はやがて収束に向かって物語を大きく動かしていく。
これは己の意思と運命に身を委ねて、懸命に生きる貓たちの物語です。
この作品はラインノベルにも掲載しております。
https://novel.line.me/r/general/novel/8603
ツイッター:@aoi_miyabi0820折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-03 20:00:00
158760文字
会話率:24%
国立学院入学式に、僕は一目惚れをした。
新入生代表挨拶で壇上に立つ彼女。
目が離せなかった。
心臓の鼓動が早くなるのを感じた。
彼女はとても清楚で、言葉遣いがすごく綺麗だ。第一印象はとてもおしとやかで大人しい性格なんだろうなということ。
僕は、決心した。
彼女にこの思いを伝えたい。でも、突然は無理だ。だからせめて友達になりたい、と。
しかし、彼女にはとんでもない事実があることをこの時の僕は知るよしもなかった。
※この小説は、「毎日5分で読めるお手軽連載小説」形式で展開されています。通常の小説とは異なりますのでご注意ください。月曜~金曜(祝日を除く)まで毎日更新中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-02 17:22:35
154740文字
会話率:59%
平安の御代、特殊な家系に生まれた鳳仙花は幼い頃に父親を亡くし、母親に女手一つで育てられた。母親の仕事は、宮中の女房たちに爪のお手入れをすること。やんごとなき者達の爪のお手入れは、優雅で豊かな象徴であると同時に魔除けの意味も兼ねていた。
鳳
仙花が八歳の頃から、母親に爪磨術について学び始める。この先、後ろ盾がなくても生きていけるように。
鳳仙花が十二歳となり、裳着の儀式を目前に母親は倒れてしまい……。親の後を継いで藤原定子、そして藤原彰子の専属磨爪師になっていく。
長徳の政変の真相とは? 枕草子の秘めたる夢とは? 道長が栄華を極められたのは何故か? 藤原伊周、隆家、定子や彰子、清少納言、彼らの真の姿とは? そして凄まじい欲望が渦巻く宮中で、鳳仙花は……? 彼女の恋の行方は? 磨爪術の技を武器に藤原定子・彰子に仕え平安貴族社会をひっそりと、されど強かに逞しく生き抜いた平安時代のネイリストの女の物語。
※当時女子は平均的に見て十二歳から十六歳くらいで裳着の儀式が行われ、結婚の平均年齢もそのくらいだったようです。平均寿命も三十歳前後と言われています。
※当時の美形の基準が現代とものと著しく異なる為、作中では分かり易く現代の美形に描いています。
※また、男性の名は女性と同じように通常は通り名、または役職名で呼ばれ本名では呼ばれませんが、物語の便宜上本名で描く場合が多々ございます。
※物語の便宜上、表現や登場人物の台詞は当時の雰囲気を残しつつ分かり易く現代よりになっております。
※磨爪師の資料があまり残って居ない為、判明している部分と筆者がネイリストだった頃の知識を織り交ぜ、創作しております。
※作中の月日は旧暦です。現代より一、二か月ほどズレがございます。
※作中の年齢は数え歳となっております。
※「中関白家」とは後世でつけられたものですが、お話の便宜上使用させて頂いております。
以上、どうぞ予めご了承下さいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-31 23:33:26
200356文字
会話率:40%