晴れることのない空
1年前、世界各地で起きた未曽有の同時多発自然災害。
地震により大地は裂け、火山の噴火による火山灰の降灰と日光遮断。
津波による沿岸部の破壊。無人の廃墟となった都市……
そこに一人、旅を続ける男が辿り着く。
その日の
疲れを癒すために侵入したい建物。
ソファーで横たわる男が、浅い眠りから目を覚ますと、そこは走る列車の中。
車窓から漏れる明るい日差し。海沿いを走る列車。潮の香。
ここは鉄道博物館。男が目覚めた所は、人気アトラクションのAR疑似乗車体験車両の中だった。
人々の思い出の路線、懐かしの車両を後世に伝えるため、多くの人々に体験してもらう目的で作られた、疑似空間で乗車体験ができる施設「追想列車」
そこで一人の少女が彼を出迎える。少女の名は『シーナ』
無人となったこの場所で、いつまでも訪れる人を待っていた博物館解説員。
そして彼女はロボットだった……
『シーナ』に誘われるがまま、追想列車に乗り込み、様々な人の思い出と被災前の景色を追体験していく。
そこで、久しく忘れていた人々の想いと温もりを、決して涙を流さぬ『シーナ』と共に接していく。
かつての人々が思い残してきた車窓に、彼は何を思うのか?
人々と時代に取り残された博物館と『シーナ』の運命は……
全15話予定。第1話「館内の踊り子」第2話「夢の超特急、憧れの食堂車」「海から湾へと結ぶ道」……「いくつもの夏を超えて 650」……「闇夜を切り裂く、青き光」……
「ロマンスは世代を継いで」「誰ぞ彼の地平線」「葬送列車の車窓から」、最終話「軌道の辿り着く場所」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-08 17:00:00
40582文字
会話率:40%
地球は太平洋の海底火山噴火で、未曾有の危機に陥っていた。
噴煙は世界の空を全て覆い尽くし、地表は明けることのない暗闇に包まれた。地表に堆く積もった火山灰で植物は枯れ、濁った海は澱み、生き物はその殆どが息絶えた。
そんな中でも人間たち
は生き残っていた。
人間が取った手段は二つ。
地下に潜ってそこに巨大な地下都市を築き、来る地球の自浄能力を期待して長い暗闇に耐えるか、新天地を目指して広大な宇宙に飛び出すか。
地球を見捨てられない大半の国の人間が、地下に潜って長い冬を耐える道を模索した。
僕が選んだのは地球を脱出し、移植可能な星を探して世代を重ねて宇宙を旅する道だった。
その日は、移民船『方舟』に日本の移民艦が積載される日だった。
移民ではなく船員として方舟に向かった僕は、そこで不思議な事件に巻き込まれた。港に移動するためのバスに乗った僕は、突然感じた目眩にバスの床に倒れかけた。
顔を上げたときに走る車窓に見えたのは、緑に茂った街路樹だった。そのまま突如として暴走した無人バスが、壁に衝突した。吹き飛ぶ僕に、横転したバスが滑りながらその先に立ち尽くしていた人影に『突き破られた』。
交錯する視線。
意識を失う瞬間に見えたのは、目を見開いて驚いた顔をしている、幼馴染のミモザの顔だった。
そうして僕の冒険は、気絶から始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-02 09:33:26
16867文字
会話率:23%
頭に霧がかかったように何も思い出せない。ここが何処かも、自分が何故ここにいるのかも…自分の名前さえも…
ーーー
主人公が目を覚ますと見知らぬ列車の中にいた。車窓には暗闇しか写っておらず、他の乗客は誰も居ない。此処は一体何処なのだろうか。
主人公が列車内で出逢う不思議な人物を通して記憶を取り戻そうとする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-01 21:55:07
8716文字
会話率:51%
決めた!今日はドライブに行こう!
ノベルアップ+、Nolaノベルにも掲載しています。
最終更新:2022-05-13 21:00:00
1097文字
会話率:0%
仕事の都合で家族と離れる、一人の父親の物語。別れの後、僅かに手に残るのは家族の愛情と応援の温かさだった。
スーツケースを引いて、彼は特急列車に乗り込む。一月の早朝はまだ暗く、寒い。車窓から見える朝焼けを見て、彼は何を思うのだろうか。
「ランダム単語ガチャ」というサイトで引いたお題三つを使って、短編小説を書いてみました。
お題はネタバレになってしまうので、後書きにて!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 20:14:50
2760文字
会話率:5%
――突然、世界に超巨大な竜が現れた。終末の竜と呼ばれたその竜は、人類へ侵攻をはじめ、やがて世界の半分を滅ぼした。残された人類は、滅びの運命から逃げるため、巨大な汽車「ノア号」に乗り込んだ。人類が終末の竜から逃げ始めて200年。ノア号で生まれ
育った少年ルキは、一流の「魔巧技師」になるため、師匠であり命の恩人でもあるアユラの元で修行を続けていた。ある日ルキは、偶然ノア号に隠された謎のAI「エア」を手に入れてしまう。エアの扱いに困っていた矢先、一人の美少女がルキに助けを求めてきた。彼女の名はアリーといい、幼き頃に生き別れた幼馴染であり、ノア号の所有者一族のご令嬢であった。二人が再会したこの日から、ルキとアリーはノア号や世界の命運を巡る事件に巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-16 12:12:03
25476文字
会話率:52%
電車の窓から見た景色をざっと書いてみたものです
最終更新:2021-12-31 20:36:51
205文字
会話率:0%
ひだまりのねこのリアルタイムエッセイ。
電車と言う癒し空間で遭遇する彼らについての考察。
最終更新:2021-12-04 12:54:08
1345文字
会話率:0%
.。゜+..。゜+.書籍化決定!TOブックス様より令和元年6月10日発売。イラストはゆき哉様です。.。゜+..。゜+お読みくださる皆様のおかげです。ありがとうございます!
勤め先のお弁当屋が放火されて無職になった透瀬 了(すくせ とおる)2
2歳。
経験と伝手を使ってキッチンカー『デリ・ジョイ』を開店する。借りた拠点が好条件だったせいで繁盛するが、ある日、換気のために開けた窓から異世界男子が覗きこんで来た。弁当と言っても理解されず、思わず試食させたら効果抜群!餌付け乙!興味と好奇心で異世界交流を始めるが、別の拠点で営業していたら、そこでもまた別の異世界へ窓が繋がっていた!まったり異世界交流のはずが、実は大波乱の幕開けだった…。
注:キッチンカーではありますが、お持ち帰りがメインです。立ち食いOK!ゴミだけは各自で処分ねがいま……じゃなかった。料理メインでも恋愛メインでもありません。異世界若者三人の異文化(料理)交流がメインです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-08 20:00:00
369123文字
会話率:35%
●キャッチコピー
走行中の電車の窓から、身代金を落とそうとする主人公に、災難が降りかかる。
●あらすじ
ある日、会社員の泥埠(どろふ)覧覚(ただあき)は、妻と小学生の息子を誘拐されてしまう。犯人は、身代金を要求。受け渡し方法として、「金
の入った鞄を、走行中の電車の窓から落とせ」と言う。
その後、覧覚は、身代金を用意すると、指示されたとおりに、犯人に渡そうとする。ところが、その途中、さまざまなハプニングに見舞われる。はたして、覧覚は、無事に、身代金を犯人に渡すことができるのか? そして、愛する家族を取り戻すことができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-06 19:00:00
21384文字
会話率:20%
C地点からL地点までの移動を、淡々と描いたものです。
バスに揺られながら、ひたすら目に見える景色や思いついたことを書き綴っています。
(実際はメモが取れるような状況ではなかったので、のちのち思い返して、こんな感じだったかな? と想像して
います)。
フィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-29 12:00:00
10008文字
会話率:38%
ふと浮かんだので書いてみました。
似たようなものがあるかもしれません。
最終更新:2021-06-21 18:00:00
836文字
会話率:0%
高速バスは奈津美の生まれ育った町に続く高速道路を走っていた。車窓から見える山景色が、この日は細い雨と霧でどこまでも白くけむっていた。
大学に入学後、実家から遠く離れたこともあり、奈津美には今日がはじめての帰省である。
その途中、高速道
路上で一台の軽自動車の交通事故に遭遇。このときから怪異なことが奈津美の身に次々と起こり始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-13 06:18:01
7717文字
会話率:43%
車窓からの景色は自分とは交わらないパラレルなもの。見つめるわけではないものの中から見えてくるものが出てきて、そのまま消えていかずにとどまっていく。此方から手を伸ばさなければ、隣の列車のひとのように、永遠に他人のままで離れていくものを此方か
ら手を伸ばして書き留めたふたつの場面です。
集団登校の男の子と初デートの彼氏。まったく別の顔が、いまは一つの顔でわたしの中にとどまっているのです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-24 05:25:09
2557文字
会話率:19%
稲光を、車窓から見る。
最終更新:2021-03-24 21:32:41
350文字
会話率:15%
短文です。年の暮れ、隣で眠ってしまった友人の寝息を聞きながら、電車からながめた景色。
最終更新:2021-01-22 12:02:47
232文字
会話率:0%
聡は街へ行くために久しぶりに列車に乗る 窓を流れる景色 それを眺めながら思い出す あの日のひと時
最終更新:2021-01-20 22:58:45
9685文字
会話率:89%
父さん、兄さん、ふるさとの会津、そして、悪夢よ、さようなら。与志子は車窓に流れる山並みを眺めながら、心の中でそう呟いた。
最終更新:2020-10-21 11:22:19
9993文字
会話率:52%
難儀な仕事は時々あるから、それはそれだから。新幹線に乗っていると、あれこれ思うこともあって、結局、何を目指すわけでなく、流れのままに生きていることを知る。空っぽになってゆく気もする。こういうことは、このまま変わらないのだろうかと思っている。
最終更新:2020-10-21 07:38:09
472文字
会話率:0%
私は、何の面白味も無い生真面目な学生であった。
私は今日、汽車に乗ってかつての郷へと戻るのだ。
段々と見覚えのある景色へと移り変わっていく車窓の外を眺め、私は少年時代を思い返した。
最終更新:2020-10-20 01:01:24
7057文字
会話率:17%