『新月の夜。星すら見えない昏い夜に、あの山の奥にあるちいさな滝つぼを覗くと、死んでしまった人の姿が映る』
与太話としか思えない、そんな噂を本気で信じた訳じゃない。
それでも。
もしかして一瞬だけでもそこに彼の姿が映るのならば、どうか叶
えて欲しいのだ。
ひと目でもいい。言葉を交わせたならもっと良い。あなたに触れることができたなら、その場で死んでも構わない。
真っ暗な山道を、リネットはひとり登っていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 20:00:05
5500文字
会話率:24%
『新月の夜。ろくに見えもしない月が夜空で一番高い所にくる瞬間、あの山の奥にある湧き水を覗くと、死んでしまった人が映る』
与太話としか思えない、そんな噂を本気で信じる訳ではなかった。それでもリネットはひとり山道を登っていた。
死んでしまっ
た夫に、ひと目でいいから会いたい一心だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 09:40:36
4831文字
会話率:23%
これは青年、ハルキが覗く幻想世界の運命譚。
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【自己紹介】
客観的事実と変わりそうもない位相的性質だけ、知ってもらえれば嬉しいな。
とりあえず
前者を一つ、おれはどこの教室や職場にもいる、パッとしない一般的な20歳の青年だってこと。
後者は、世を魅了するマドンナは美人とは思えても、きっとタイプじゃないってことと、友人関係が狭いってこと。
あと―――
『もう一度、新たな世界へ、Phantom Rift Online2!』
『仮想現実の限界を超えた冒険を』
『さあ、幻想の大地ヨルズローグへ!』
『Phantom Rift Online2 君の運命をここで描け!』
―――ひとつのゲームに運命を変えられてしまうこと。
================================================折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 22:20:08
65923文字
会話率:28%
恋と、眠りは、そっくり。……ゆめここち。
覗く貌。
いまだ、少女。
冬には冬の、春には春の、雨が降れば晴れの、巡りくる大空。
いま恋のトキ。
あどけなさを浮かべ、ベッドの毛布にくるむ姿に、二階の窓辺の高さまで昇ってきた陽が、「朝よ!」と
肌をくすぐる。
グイーッ! と伸ばした、背筋と、両手。窓の彼方の大空に向かって。
「おはよう!」。揺れるレースカーテン越しに覗く小鳥たち。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 21:30:11
27056文字
会話率:16%
現代世界で「ロリババア」を趣向とする男性は突発的な事故に遭い命を落とすが、
その拍子に現代世界から乖離され、次に目覚めたのは見慣れない森林の中の一軒家の屋内であった。
さらに自身の目線や声の違和感に気付き、置かれていた鏡を覗くと、そこにいた
のは―――?
異端の職業を持つ元男性が見る、異世界生活は始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 20:00:00
92552文字
会話率:31%
NPCに転生したら活躍する以前の問題なのではないか?
そう思った我々は実際にNPC転生してしまった男の心情を覗くのであった。
最終更新:2024-07-13 19:10:00
1288文字
会話率:21%
某県某所。
進学校として名高い妙音高校に【家から近い】という単純な理由で入学した古倉匠人は、大のクラシックオタクである。
然し、とある事情で貧乏学生として生活している匠人は、MP3プレイヤーやiPodなど当然持っておらず、唯一使えるのは
親から貰った使い古しのMDウォークマンと、百均で買ったちゃちなイヤホンだけ。
友達も作らず、代わり映えの無い毎日をクラシック音楽で満たす匠人が、ある日ふと見つけた部活【オーディオ部】。
おそるおそる中を覗くと、そこには憧れの高級ヘッドフォン【STAX】を装着してアニソンを聴く女の子の姿があった。
ーーアニソンなんて煩くてくだらないと思っている匠人と、クラシックなんて退屈でつまらないと思ってる女の子。
喧嘩しつつも、段々とお互いの好きな音楽ジャンルに理解を深めていく2人。
そこにオーディオ部の個性豊かな面々も加わって、オーディオヲタ・クラシックヲタ・アニソンヲタetcが歓喜する新感覚ラブコメ……になる予定の物語です。
※誤字・脱字・意見・要望・アドバイスなどございましたら、お気軽にレビューして下さい。
※1ページ毎の文字数にバラつきがございます。
検索↓
stax/クラシック/アニソン/オーディオ/学園/恋愛/ラブコメ/友情/青春/お嬢様/アイドル/耳栓/100均←便利。
♢♢♢♢♢
※STAX(スタックス)は1960年に世界初となるコンデンサー型ヘッドフォン(イヤースピーカー)の製品化した、日本が世界に誇る音響機器メーカーさんです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 12:32:48
13136文字
会話率:34%
小田紫(おだ ゆかり)という女性が自身の異能力【タイムマシン】で過去へ飛び、亡くなった親友で幼馴染の花房(はなふさ)まきをを生き返らせるお話。
紫はまきをを生き返らせる為に異能力【タイムマシン】の条件である過去を覗く対象との対話を図る為
、対象の夜剣真(やつるぎ まこと)に接触を図ろうとゲーム会社『夢現の華社(むげんのはなしゃ)』の就職面接を受けるが、実際に会った夜剣真の協力を得る代わりに彼の双子の姉探しを引き受ける事に。彼の協力を得て異能力【タイムマシン】の能力拡張に挑む紫。彼女は無事にまきをを救えるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-25 19:39:00
23414文字
会話率:64%
なんとなく書きました。すっきり!
最終更新:2024-06-15 21:47:27
228文字
会話率:0%
クリスマスの日に大ちゃんの家を覗く主人公。ゆったりとした家族のやり取りを眺めつつ。夜になるとお仕事開始!主人公は大ちゃんの欲しがっている『世界平和』という大きなプレゼントに、願いを込める。そんな物語。
最終更新:2023-12-12 20:13:23
998文字
会話率:12%
今は現代。日本という国が産まれて今日まで、ずっとこの島国を見守っている名も知られぬ一柱の神様が居った。神様はいつも両手に立派な黄金のホラ貝のような物を持っている。これは、遥か彼方から日本中の生き物の気持ちを覗くための大切な貝なのであった。
神様はいつも通り日本を覗いていた。悲しくて涙を流している者がいる時には、フワ~ッと風を吹かせて、その者の涙を乾かした。また、ある時は罪の意識のある咎人の夢の中に、お化けのような残像を創って懲らしめたりもしていたのである。
さらには、乾いた大地や枯れかけたダムに怯える人々の気持ちを汲んで、雨も降らせていた。神様は毎日毎日眠ることなく日本のことを見守り続けておった。
このように、神様の貝は日本が平穏無事であるために必要不可欠な物なのである。
しかしこの神様。大変な事をしでかしてしまった。なんと、過労でウトウトした瞬間に大切な貝を、広い広い海へと落っことしてしまったのである。
これは、一つの貝殻が起こす奇怪で滑稽な御噺。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-28 12:09:27
9046文字
会話率:25%
< 勇者と美少女ハーレム!……の荷物番をする最弱おっさんの話 >
突然異世界に召喚された普通の平凡アラサーおじさん< 山野 石郎 >改め【 イシ 】
世界を救う勇者とそれを支えし美少女戦士達の勇者パーティーの中、俺の能力、ゼロ!あるのは
訳の分からない< 覗く >という能力だけ。
これは、ちょっとしたおじさんイジメを受けながらもマイペースに旅に同行する荷物番のおじさんと、世界最強の力を持った勇者様のお話。
無気力、性格破綻勇者様 ✕ 平凡荷物番のおじさんの全年齢向けBLです。
不憫でも頑張るおじさんが書きたくて書いてみたのですが、意地悪される場面がありますので、どうかそういった表現が苦手なお方はご注意ください_○/|_ 土下座!
アルファポリスとカクヨムさんにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-04 06:42:31
79093文字
会話率:20%
青い瞳を持つ絵画の少女と、その友達との日々を少し覗くだけ。
絵画だって外に出たいんだよ。
最終更新:2024-05-30 18:44:06
630文字
会話率:20%
ある日、星乃勇花は体育館裏を覗くと、その奥にポツンとベンチがあった。その下に花瓶に入った花がり、その香りを感じると勇花のことを好きな気持を持つ人の記憶が見えて……
最終更新:2024-05-18 00:10:59
56646文字
会話率:55%
愛とは、恋とは何か。
学生恋愛は遊びか。
誰かに決めつけられたって、それが想いを留める理由になるか。
思春の苦悶には人それぞれの答えが、きっとある。
人は誰かを好きになる。
今を生きる全ての人へ捧ぐ、浮世の深窓を覗く恋愛譚。
最終更新:2024-05-10 11:56:01
895文字
会話率:29%
「私のとびっきりの愛を伝えたいのは、黒田翔也さんです!」
2027年9月16日。大人気アイドル、七瀬こはるが引退を発表した際に放った言葉だ。
衝撃的な発言が世間を震撼させる中、偶然にも同名の大学生、黒田翔也は自身がその対象だとは思っても
みなかった。彼にとって七瀬こはるは、テレビで見る憧れの存在でしかない。
幸せな奴もいるものだ。
そう思いながらドアスコープを覗くと、そこには大人気アイドル、七瀬こはるが居て...?
※本作品はカクヨムにも投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 23:23:36
4891文字
会話率:22%
誰かのまっすぐは誰かの捻くれへそ曲がり。
それぞれの考え方、正しさや正義がある中、
どうやって折り合いつけて生きていこうか。
心のひとりごとを覗くような作品。
最終更新:2024-05-08 08:07:38
8118文字
会話率:5%
順風満帆な学校生活を送っているが、どこかつまらない日々。
大切に育てられたからが故に「自分がいなくなったらどうなるのか」を考える自分。
自分の死後の現世を覗く旅に出る、そんなお話。
最終更新:2024-05-06 12:00:00
467文字
会話率:0%
不慮の事故で死亡した?俺は閻魔大王から今後の人生をかけて尋問される。どう答えたら正解なのか、それとも正解はあるのか無いのか。
人生の深淵を覗くような物語を描こうとして単なる家庭のモヤモヤが浮かびあがっただけの問題作…でしょうか。よろしければ
是非!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 18:12:55
2510文字
会話率:47%
零星少女ルシャは何かに衝き動かされるまま、魅惑の未知溢れる世界に放り出された。
謎の生物が蔓延る森に降り立った少女は、叫ぶ奇人(?)の庇護の元で、何かの正体とその目的も知らぬまま、今はただ時が過ぎるのを待っているのだ…
最終更新:2024-04-22 06:00:00
5151文字
会話率:17%
私は現在ぼっちの創作大好きな大学生二年生。
動画制作、イラストレーター、小説家、漫画家。
いろんなことに手を出しては諦めを繰り返して、現在とある夢へとのろのろと進んでいる人間だ。
そんな創作オタクの半生を見て学んだことを下を見て笑いたい
人、暇な人、人の人生を覗くのが好きな人、その他大勢の人に向けて語ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 10:49:30
6276文字
会話率:6%
北海道の田舎町にある図書館で平穏な日々を送る主人公が遭遇する、クトゥルフ系のライトなお話しです。
最終更新:2024-04-14 22:17:06
7347文字
会話率:21%
それは、当に、光の道。
光は、そのまま、本堂の弥勒菩薩像を、捉える。
光の軌跡を追う様に、カメラの目線は、弥勒菩薩像を、捉える。
弥勒菩薩像は、横顔に日の光を受けて、輝いている。
くすんだ色合い。
木造。
外側の、塗りも装飾も、ほとん
ど、剥げている。
であるにも関わらす、「輝いている」としか言い様の無い佇まい。
光を浴びている横顔は、語り掛ける。
決して、上向くことは無い。
決して、眼を開けることも無い。
こちらを、向くことも無い。
が、確実に、語り掛けて、語り続ける。
会いに来た人々に、参拝に来た人々に。
興味本位で覗く人々に、ただ同行しただけに人々に。
コウタに、タカギに、その他の人々に。
コウタが、頷いている。
いつの間にか、うんうん、頷いている。
話し掛けられたかの様に、うんうん、頷いている。
タカギは、デジビデを注意して覗くが、コウタの他に、誰もいない。
コウタが対しているのは、弥勒菩薩像のみ。
レンズ越しに、弥勒菩薩像を見ていたタカギは、デジビデを下ろす。
レンズ越しでなしに、直で、自分の眼で、弥勒菩薩像を見る。
‥‥‥‥
うんうん。
頷く。
心と頭に、暖かい気体が、流れ込む。
それを動力源に、走馬燈が、廻り出す。
今までの記憶が、廻り出す。
その走馬燈は、『死』とは真逆の、『生』に拠ったもの。
廻っているだけでも、なにか、『うわあ!』とか『パアア!』とかの、好ましい感じがする。
幼き頃の、メリーゴーランドを、思い出す。
山門から、弥勒菩薩像へ、光の道は、伸びる。
伸びて、在り続ける。
その途中に、コウタとタカギは、佇む。
光の線は、みんな諸々一切合財包んで、輝く。
課長と課員、阿吽の呼吸の、喜び共有である。
仲が良くて、ノリがいい。
「はい、キチンと並んで、並んで」
課長の声に合わせて、課員が、動く。
ガヤガヤ喜びながらも、整然と、動く。
一列に、改めて、並ぶ。
列が、整う。
その時、窓から。
窓から、光が、射し込む。
日の光が、鋭く優しく、射し込む。
射し込んだ光は、列の上を、滑る。
課員の頭の上を、滑る。
一人一人の頭で、スキップし、加速を付けて、滑る。
加速を付ける毎に、滑らかさを増し、滑りゆく。
それは、当に、光の道
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 09:44:51
20271文字
会話率:20%