かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家
の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。
こちらの作品の連載版です。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 11:10:00
90763文字
会話率:44%
かつては騎士の名門と呼ばれたブレイブ公爵家は、代々王族の専属護衛を任されていた。
しかし数世代前から優秀な騎士が生まれず、ついに専属護衛の任を解かれてしまう。それ以降も目立った活躍はなく、貴族としての地位や立場は薄れて行く。
ブレイブ家
の長女として生まれたミスティアは、才能がないながらも剣士として研鑽をつみ、騎士となった父の背中を見て育った。彼女は父を尊敬していたが、周囲の目は冷ややかであり、落ちぶれた騎士の一族と馬鹿にされてしまう。
そんなある日、父が戦場で命を落としてしまった。残されたのは母も病に倒れ、ついにはミスティア一人になってしまう。土地、お金、人、多くを失ってしまったミスティアは、亡き両親の想いを受け継ぎ、再びブレイブ家を最高の騎士の名家にするため、第一王子の護衛騎士になることを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 19:00:06
10488文字
会話率:32%
平和な現代でただ一人、本物の武士を目指す大馬鹿者の青年がいた。各地の道場を練り歩き、剣術を身に着けて研鑽を積む。偉業を残した武士たちに憧れ、その絶技を真似ようとする。しかしどれだけ修行しても届かない。
燕返し、三段突き……それらは所詮フィク
ションなのか?
それでも彼は諦めなかった。そうしてたどり着いたの先は異世界。魔術こそが最強と呼ばれる世界。女神のチートは不要!
剣術一つで最高の武士、最強の剣士を目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-30 19:09:58
98867文字
会話率:40%
俺は前世の記憶がある勇者で、つい最近、剣士と賢者と聖女と一緒に魔王を倒してこの王国を救ったんだ。
しかし、王女に婚約破棄されたから何の義理もなくなった王国におさらばして旅に出た。
楽しい旅で、美味しい料理に美しい景色に気の良い友との出会
い。さらに復活した美しい魔王との研鑽の日々を過ごし、満足して逝った。
一方で王女たちは俺を追放したこと、俺につきつけた浮気がそもそもやらせでかつ失敗していたことから破滅への道をまっしぐら。
無理やり体制だけを整えて圧政、腐敗、増税のトリプルコンボを決めた彼らはあっさりと玉座から引きずりおろされた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-11 13:31:44
4721文字
会話率:25%
名門の魔法学校に通う伯爵令嬢のローズマリー。
魔法が大好きな彼女は、魔法学校で誰よりも努力と研鑽を重ねて、入学からずっと首席の座を独占し続けている。
順位などにまったく興味がなかった彼女は周りの目も気にせずに魔法に没頭し続けて、やがて首席の
まま卒業を果たすと、卒業パーティーの当日に婚約者から婚約破棄を告げられてしまった。
「男を立てられん妻など不要だ」
男尊女卑で男を立てる時代、能力のありすぎる女性は嫌悪されて結婚でも不利とされている。
名門の魔法学校を首席で卒業したローズマリーは女のくせに生意気という理由で婚約破棄され、多くの男子生徒たちからも嫉妬を買ってしまい、卒業パーティーの場で非難の的となってしまった。
そんな中、一人の生徒が声を上げる。
「じゃあ、代わりに僕がもらおうかな」
それは、入学からずっとローズマリーの背中を追い続けてきた次席の第二王子だった。
※完結まで毎日投稿。四十話ほどで完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 12:10:00
108957文字
会話率:27%
名門の魔法学校に通う伯爵令嬢のローズマリー。
魔法が大好きな彼女は、魔法学校にて誰よりも努力と研鑽を重ねて、入学以来首席の座を独占し続けている。
順位などにまったく興味がなかった彼女は周りの目も気にせずに魔法に没頭し続けて、やがて首席のまま
卒業を果たすと、卒業パーティーの当日に婚約者から婚約破棄を告げられてしまった。
「男を立てられん妻など不要だ」
男尊女卑で男を立てる時代、能力のありすぎる女性は嫌悪されて結婚でも不利とされている。
名門の魔法学校を首席で卒業したローズマリーは女のくせに生意気という理由で婚約破棄され、多くの男子生徒たちからも嫉妬を買ってしまい、卒業パーティーの場で非難の的となってしまった。
そんな中、一人の生徒が声を上げる。
「じゃあ、代わりに僕がもらおうかな」
それは、入学からずっとローズマリーの背中を追い続けてきた次席の第二王子だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 22:05:39
10112文字
会話率:34%
魔法使いとしての素養を持つ者たちは魔法学園に入学し、『奇跡』に魅せられた彼らは日々魔法の研鑽を重ねる。
「私は忘れた記憶を思い出したい」
一人は過去に記憶を望み、
「退屈で飽き飽きしてしまう日常に意味なんてありません」
一人は現在に
未知を願い、
「つまりこれが未来への可能性ってやつよのう」
一人は未来に希望を紡ぐ。
三年間と限られた時間の中で、彼ら彼女らは何を成し遂げるのか。
「あ、じゃあ私と結婚してくれる? 西園寺くん」
「西園寺ぃぃぃ! テメェぇぇぇだけはぁぁぁ!!」
家族友人知人変人なんでもござれの魔法学園で繰り広げられる少しおバカで個性的な人物が駆け回る学園恋愛コメディ劇! ここに開演します!
※ノベルピアで先行公開中。章の区切り毎にこちらで順次公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 21:18:51
276920文字
会話率:36%
飯田一翔(いいだ かずと)は帰宅途中にクラスメイトを庇って事故に遭い死んでしまう。目を覚ました一翔の前にあったのは驚くほど小さく幼い自分の手と笑いかける知らない女性の顔だった。剣と魔法の異世界で地方貴族オールバーン家の長男として転生した一
翔改めアルフェルト・オールバーンは生まれながらに恵まれた魔術の才能と超人的な魔力を持っており、魔術というファンタジーに興味を惹かれ独学で多くの魔導書を読み漁る。そして手に入れた力で異世界を無双する……わけではなく、平穏な日常を求めて幼少期は才色兼備な姉スティエレンの、進学後は英雄の再来と呼ばれるセグルス・アルカディアの影に隠れながら自己研鑽を積んでいく。落ちこぼれと笑われながらも決して実力を表に出さない。そんなアルフェルトの理想。それは手の届くすべての人を幸せにすること。これはそんな誰もが笑うような綺麗事を、無理だと決めつけられた理想論を叶える少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-23 09:49:26
60726文字
会話率:57%
まだ肥沃な土地をもつ、陽霊の国。魔人の住むその国の王は、巨大な角を持つ十四歳の少年だった。幼い王は魔人の頂点ともいえる魔力を持ちながらも、病弱な肉体のせいで角を支えることができず、間もなく訪れる死を受けいれつつあった。そんな名ばかりの王シデ
ィアスには唯一、心を許した人間の娘ソフィアがいた。シディアスは少女を愛し、己の没後も不自由なく暮らせるよう、魔人にとって何よりも貴重な自身の角を与えようとしていた。──ほかでもない、ソフィアに角を砕かれるまでは。愛する少女に裏切られ魔力を著しく失ったシディアスだが、奇しくも角を砕かれたことにより肉体は自由を取り戻す。けれど、魔力を失った魔人の辿る末路は悲惨なものであった。
太陽の獣の血を引くシディアスの角が割れた日。それは世界に様々な意味での変化をもたらした。シディアスの代わりに玉座についたのは、彼の婚約者ルナ。少女はこれまで表向きは友好関係を築いてきた人間を徹底的に排除することを決める。それを受け、人類も抵抗すべく魔法技術の研鑽に努めた。
魔力を生み出せない代わりに磨きあげられた魔法技術を駆使する人間と、膨大な魔力に愛された魔人族。拮抗する2つの種族による争いが激化していくなか、シディアスとソフィアは再会を果たす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-18 09:00:00
43281文字
会話率:36%
主人公の一ノ瀬結衣は覚えてはいないものの前世から、いやその前からずっとVTuberに憧れ、志していた。
しかし、不運が重なりVTuberになることは叶わない。それでもVTuberへの憧れを胸に働きながらも自らの研鑽を積み、来世こそは
VTuberになると心に誓い死んでいく。
思いが魂に刻まれついに記憶持ったまま新たな人生を歩むことになった主人公。VTuberという夢に向けスタートダッシュを決めて目指すのはかつて憧れた各分野の最前線で輝くトップVTuber。
これは主人公がVTuberとして成り上がり、憧れるだけの1人の女の子が憧れられる側に立つまでの物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 20:00:00
20464文字
会話率:46%
AIがそこら中に溢れかえり、生活に欠かせない存在となった世界……。
人々を守る戦士“ウォーリアー”に憧れ、地方からやってきた青年、リュウ・ランロック。
世界シェア70%を誇る、巨大AIカンパニー、テトラ社に入社した彼は、ウォーリアーを目指
し、日々研鑽を積んでいた。
かけがえのない友との出会い、仲間と夢へ向かって歩む日々……
しかし、その先で彼が見たモノは、巨大カンパニーの隠された真実……。
テクノロジーと魔法、様々な要素が混ざり合い、運命が交差する……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 03:54:44
17064文字
会話率:28%
ある日、高校生の僕の元へ中世ヨーロッパ風のお嬢様がご転移あそばれた。
お嬢様はどうやらボクシングにご興味があるらしく、必死で止めたが、ジムにまで所属して拳を研鑽したいとおっしゃる。
こんな貴族みたいなお嬢様がどうしてボクシングを?
奴隷が戦
っているのはおもしろいですわー、ならわかるけど。
え?どうして幼なじみのアイツとスパーリングすることになったんスか?
まぁいいけど。よくないけど。
異世界転移してきた悪役令嬢と蔑まれた貴族の娘が、拳ひとつで成り上がっていくファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 18:14:19
80089文字
会話率:61%
シュバルト王国の第一王子【ラインハルト・フォン・ヴァルフレイム】は器量と容姿にも恵まれ、王位継承者の最有力候補だった。しかし、それはラインハルトがたった4歳のちびっ子だった頃までの話。それ以来ラインハルトはまるで人が変ったかのように自堕落に
なってしまい、すこぶる評判を落とす有様だった。家族や貴族、使用人に至るまでが彼を嘲笑うようになり、更には王位継承権を奪わんと企む勢力までも現れ危機一髪!!
ーーーと思われたラインハルトであったが、それもこれも全て彼の思惑通りだったのだ!生まれつき聡明なラインハルトは王族として生きる人生に何の価値を見出せないことに早4歳で気づき、実は自ら廃嫡されるように根回しをしていたのだった。そしてある日、ラインハルトは己の運命を大きく左右する少女に出会い、共に国を出て冒険することを誓う。彼女との誓いを成就すべく、ラインハルトはいかにして王族から追放されるかを模索するがしかし、そこには国内外の陰謀が複雑に混じり合い政略戦争へと発展していく......
それでもラインハルトは諦めない。王国中の笑い者に甘んじながらも、陰ではこっそりと魔術、武術、学識、精神力などのあらゆる自己研鑽を怠らず彼は前進し続ける。
果たしてラインハルトは夢だった冒険に繰り出せるのであろうか......
第一王子として生まれた少年の一生を描く王道ファンタジーここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 18:45:26
40335文字
会話率:62%
「お前を愛することはない」エラン王弟殿下は、結婚初夜にそう言いました。
彼は学園の頃から愛する人がいたらしく、しかしその方は身分違いで結婚が難しいとのこと。
公爵令嬢との婚約を破棄してまで、その人を選んだというのに……お気の毒な方。
それはそれとして、大公の末の娘のくせして貴族学園に行かず、魔導学園に入って研究研鑽三昧だった私。
急に降ってわいた王族との結婚生活なんて、興味はまったくないのです。
しかも務めは果たさなくていいと。なんて素晴らしい。
ところが。権力使って魔法省の職員の座を維持したまま、私は自由な生活を堪能し……今、身の破滅の危機にある。
夫のエラン、人を殺して魔石を取り出す非道な所業に手を出していました。このままでは私、断頭台に直行です。
しかも王弟エランを売ろうとしたら逃げられました。まずい、後がありません。
そんな私に、末の王妹殿下レン様が囁きました。
「わたくしを処刑し、民の怒りを鎮めなさい」
…………できません。
私は――――――――自らの手で、革命を起こすことにしました。
ずっと共に歩んでくれた、レン様をお守りするために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 07:10:00
15416文字
会話率:28%
村を女神教会に滅ぼされた少年ルヴァンが謎多き女リューゲの下で研鑽を積み女神教会へ復讐を誓い本当の正義を探す物語
最終更新:2024-04-14 21:33:44
3046文字
会話率:54%
幼な馴染のアリアとヨハネスの二人は5歳の時に一緒に誘拐された。素早く助けられたが、変な噂が出回る前にと両家は婚約を結んだ。
二人には魔法の才能があった。アリアは変身魔法が、ヨハネスは膨大な魔力を持っていた。
十五歳になり両者共に研鑽を積み自
在に操れる様になっていた。
学院最後の年にひた隠しにしていたヨハネスの魔力が隣国に漏れ、留学生として招待される事になった。
仕方なく留学したというのに、手紙の回数も減り、通信魔法も使えなくなったある日、ヨハネスが一人の令嬢と仲良くしているとの噂が聞こえて来た。
不安になったアリアは確かめに行きたいと父に願う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 09:53:34
6571文字
会話率:36%
王女の幼馴染みのマルキオは、幼い頃に王女を暗殺未遂に巻き込まれたことがある。
王女が近衛騎士に救われる光景が忘れられなくなったマルキオは、自らも王女を守る近衛騎士になることを誓い、研鑽を積んだ。
願いが叶って近衛騎士として任務についたマ
ルキオはある日、王女から誕生日プレゼントを手渡される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-20 00:36:14
18169文字
会話率:48%
戦術とは時に個々の能力や人数を覆す
天下をとるために戦った武将たちも優勝するために仲間と鍛える運動部員も筋力や体力だけでなく戦うための技術を研鑽し勝ちをもぎ取るために日夜鍛錬に励むのだろう
毎日仕事をする社会人だってそうだ、何年もただ上司に
叱咤されるだけじゃない
経験を積みある者は昇進を夢に見てまたある者は安寧の生活のために技術を磨き上げる
戦術とは芸術、人の一生の中で命を吹き込む技である
立ち込める黒煙、むせかえる瘴気、無数のモンスターによって蹂躙される人々
その悲鳴、絶叫、這いづるための腕は容赦なく踏みつぶされる
あるものは怒り、あるものは嘆きまたあるものは声とも言えない声で救われたいと命を乞い願う
「お…かあさん、おと…さん」
そしてまた少女も倒れた人々の骸をかき分けボロボロのクマのぬいぐるみを手に両親の姿を探す
目には大粒の涙、髪の先も焼け焦げ身体には小さな傷跡を無数につけ戦火を彷徨う
だが足はもつれ転げてしまう
それでも顔を上げた先には口角を上げるモンスターが1匹
それを見た人たちは少女の短い命の終止符に顔を手で覆うばかり
なぜこんな時代に生まれてきたのだろう誰もが自分の人生を呪った時、
『斬‼‼‼』(slash)
どこからともなく機械音が鳴り響く
ズズゥ…ン
転んだままの少女が見据える先、少女に手を伸ばし命を奪おうとしていた巨体が真っ二つに割れて大きな音を立てる
「もう大丈夫だよ」
可憐な声が巨大な岩の塊のように崩れた方から聞こえてくる
ポニーテールの髪型をした女性がニッコリと少女に笑いかけていた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 16:44:39
17007文字
会話率:74%
俺は剣と魔法の異世界に転生した。ノーランと名付けられた俺はある理想を抱く。前世では平凡な人間だった。だがこの2度目の人生で俺は特別な人間になれるのではないか。
さっそく俺は魔術を研鑽する。やがて理想を叶えるべく魔術学校に通いだす。すべては特
別な存在になるため、偉大な魔術師になるため。
そして進んだその先で、俺はかけがえのないものを手に入れる。
自分の人生という宝箱。そのなかにはとっておきの宝石がたくさん眠っている。それは俺にとっての「特別」だったのだ。
これはある転生者と、それを取り巻く人々のお話です。
『人生を与えられたわたしは、この青空の下で生きていく。前を向いて歩いていく』
※全29話で完結します。すでに書き終えています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 07:00:00
115014文字
会話率:29%
僕の名前は、アイン・リーティス。生まれた時から一般常識を知っていたり読み書きができた。書物によると転生者という存在らしい。この世界での転生者とは、前世で達成できなかった使命を完遂するために生まれるらしい。でも、僕には前世の記憶がなかった…
僕が生まれたのは、四方を海に囲まれた大きな島だった。過去の争いで島は東西で二分されており、二つを繋ぐ橋も不可侵領域となっているらしい。僕は島の西側中央に位置する、アインツマイヤーと呼ばれる大きな都市の北側にある小さな村の家に生まれた。両親も村の人たちも優しくかかわってくれたおかげで伸び伸びと生活することができていた。
記憶がないとはいえ、転生者である僕は自分の使命を全うするために自己研鑽を重ねながら多くのことを調べて知識を深めていった。そして、この世界では普通の武器ではなく心臓兵器と呼ばれる力を見出し、その力を使いこなすことで国の防衛や様々な研究を行っていると知った。心臓兵器とは、自分の魂に刻まれた力であり、自分の心臓の出力を用いて戦う事ができる武器や防具、魔法などの総称の事である。心臓兵器の顕現する形は様々で、剣や槍のような武器の他にも、盾や属性の習得など多岐にわたる。そして、この力は転生者の場合は前世と同じものが顕現するという。
僕は、前世の記憶と使命を思い出すため、アインツマイヤーにあるノーツコア学園という心臓兵器を専門に指導する最高峰の学園の入学を目指すことにする。そして、入学試験中、心臓兵器に目覚めたのだが…どうみても力というより岩が顕現する…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-05 02:41:29
250580文字
会話率:14%
少年は復讐を誓っていた。異能を操る『能力者』と呼ばれる者たちを目の敵する組織に命を奪われかけただけでない。双子の姉が深く傷つき、また自分の不甲斐なさを思い知らされる。それからはかつて自分の命を脅かした『能力者の殲滅』を目的とした組織を壊滅さ
せることに身命を捧げた。ひたすら能力を活かした任務をこなすための研鑽の日々であった。
ところが恩義ある能力者一族のトップに立つ人物から、家族にならないかとくる。しかも学校へ行き、普通の少年としての生活を送らせたい意図も見えた。
少年は復讐に生きたかった。だから敵組織の動向情報に飛びついた。
カクヨムにもアップしている作品となります。
夕刻と定められた15時から19時は、予測不能な不可思議現象が起こり、解明不能な情報通信網のプラックアウトや謎の電波障害、取り締まり不能ゆえ殺人を始めとしてあらゆる犯罪が許される「無法の時間帯」が法令化された『逢魔街』世界で最も危険とされる場所で動きが見えるという。
少年は復讐を続けたかった。学校へ行くような生活は送りたくなかった。だから敵組織壊滅へ気合いを込めて彼の地へ訪れる。
少年が逢魔街へ乗り込んだ矢先に出会った、カノジョ。運命的な出会いには違いなかったが、ここは逢魔街。住む人々もひと癖どころか二癖もある者たちだ。カノジョとその周囲にいる人たちだけでなく、実の姉やいずれ義理とはいえ父母に兄となる者たちも加わって・・・。
てんやわんやしていた少年が、やがてする決意。それは世界の命運に関わることだった。
これは苦境を潜り抜けても成長しているかどうか微妙な少年のボーイ・ミーツ・ガールの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 13:24:27
380051文字
会話率:30%
デビュタントを一年後に控えた王太子の婚約者であるフィーネは、自分の立場を疑ったことなど今まで一度もなかった。王太子であるハンスとの仲が良好でなくとも、王妃になるその日の為に研鑽を積んでいた。
しかしある夜、亡き母に思いをはせていると、
突然、やり直す前の記憶が目覚める。
異母兄弟であるベティーナに王妃の座を奪われ、そして魔力の多い子をなすために幽閉される日々、重なるストレスに耐えられずに緩やかな死を迎えた前の自身の記憶。
そんな記憶に戸惑う暇もなく、前の出来事を知っているというカミルと名乗る少年に背中を押されて、物語はやり直しに向けて進みだす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 20:50:57
332459文字
会話率:39%
私の幼なじみはこの世の全てを賜ったかのような特別な人達だった。
彼等はいつも注目の的であった。
この魔術師が絶対的な力を誇る皇国で30人もいない『|勲章《ラング》』持ちのエリ―トなのだから。
魔術学校では五本指に入る大魔法使い。
それが私
の幼馴染達なのだ。
運良く学生時代に彼等に声をかけられたときなど目が飛び出るほど驚いた。
何故彼等は私の隣にあることを選んだのだろうか。
私?
凡の凡を凡で煮詰めて、凡人に仕上がったキングオブ凡。
顔もたぶん普通。
スタイルも普通。
家柄は下の下。
|家系魔術《ギフテッド》はあってないようなものだから。脳筋に仕上げ、回復魔術を極め癒者と医者の知識を蓄えた。
私に唯一誇れるものがあるならば、それは私の幼なじみである。
そして|勲章《ラング》だろうか。
そのお陰で私は名門校エルグランドの保健の先生として、二人の側で働けているのだから。
『魔法学校エルグランド』
我が皇国の国立魔法学校である。
首都エルグランドの名を冠したエリートが集う名門校だ。
私の青春であり、私の存在意義がある場所。
大事なヒトと過ごしたい力というのは偉大だ。
力が伴わなかったからどんな努力もした。
まわりに『絶対に向いていない』と止められても私は戦地で研鑽したのだ。
それが人生最大の栄光と汚点でそまっていたとしても。
私は彼等と同じ|勲章《ラング》に執着したのだ。
おかげで一回落ちた教諭試験は合格した。
そのかわり『限りなく危険魔法使いに近い存在』として、エルグランドで囲う意味合いの採用だった。
彼等は優秀だった。
それは学生時代から頭角を表していて。
その彼等と仲良くなれた奇跡に胡座をかいていられなかったのだ。
彼等に運良く話しかけられて。
運良く側にいさせてもらえただけ。
今この時も、研鑽を怠ればすぐ毎年エルグランドを受ける教諭受験者に追い越されてしまう。
そんな尊敬する幼馴染の彼等を推している保健室教諭が二人にずぶずぶに溺愛される話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 19:24:37
8401文字
会話率:22%