姉の失恋旅行にキャンピングカーで出かけた姉妹――23歳社会人と小学4年生――は、旅先で時空を歪めて異世界からやって来た特異点と呼ばれるドラゴンと特異点を追ってきた時空の概念の攻防に巻き込まれ、異世界に来てしまう。
ドラゴンの求愛行動をうっか
り受けてしまい、夫となったドラゴンに甘やかされつつ姉妹は言葉も通じない異世界を旅することになってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 18:56:03
1159411文字
会話率:42%
ダンジョンというファンタジーに
トンデモ科学で挑む、
プロの引きこもり。
最終更新:2023-12-26 19:00:00
39741文字
会話率:51%
技術的特異点が生じた後、シミュレーションフィールド上で不死化したアバターとして暮らすわたしは、不死化に間に合わずに死んだ親への愛情に固執し続ける。死んだ人間とほぼ等価な動作をするロボットは逆解析により生成できるが、意識を持たないゾンビである
以上、わたしの愛情は満たされない。わたしには記憶のバグがあり、死んで消失したはずのほんとうの親に会えることになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 22:45:53
9485文字
会話率:26%
本作品は地球で高い頭脳を有し世界を変えた主人公が、魔法の世界に強制召喚。地球で生み出した沢山の兵器を駆使して戦う事は珍しい、超越した日常と緊張感のない非日常を綴った物語。
地球では、軍事力トップ四ヵ国の軍事を司り、世界平和を影で支え、世
界の産業や文明すらも彼によって築かれたもので満たされている。
そんな主人公は、魔王による首都侵攻も時間の問題である風前の灯火な小国に召喚される。彼は異世界でもどこまで登り詰めるのかーー。
〜〜〜〜〜
21世紀初頭に技術的特異点(シンギュラリティ)を起こした、有機物のバグこと海園(わたぞの) しな。
地球世界を支配した彼は、異世界を何を以って自分好みに染め上げるのかーー。
神殺しを科学力で実現した彼は不条理な世界にどう抗うのかーー。
〜〜〜〜〜
なろうでもたまに見かけるSFチートや兵器チートとはちょっと違う!異世界と地球を舞台に巻き起こす破天荒をお楽しみください!!
*この作品はフィクションです。実在するものとの関連性は一切ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 17:00:00
359625文字
会話率:59%
AIが人間の知性を上回る現象を、技術的特異点と言う。
暴走するAIを止めるべく、1人の青年、千秋が立ち上がる。
最終更新:2023-12-10 17:14:31
18727文字
会話率:41%
眉目秀麗・頭脳明晰、ありとあらゆる才能を兼ね備えた完璧男子高校生・四季嶋春人。
彼には唯一『女嫌い』という大きな欠点があった――
春人はある日突然謎の怪物が襲われる。
現代日本にいるわけがない怪物――判断が遅れ、怪物に殺されかけたその時、
春人を助けに一人の美少女が現れた。
間一髪、怪物から春人を救った少女は、彼に告げた。
「ハル、私はあなたの命を守るためにやってきたの」
と――
全並行世界における『特異点』であるという春人を守るため、各並行世界から美少女戦士たちが集う。
(自称)天才美少女科学者『ナツ』
見た目おっとり系の殺戮マシーン『アキ』
未来予知じみた危険感知能力を持つ『フユ』
春人を守るために同居する少女たち――春人は『女嫌い』なのに大丈夫なの?
……大丈夫なのです! なぜなら彼女たちは全員、並行世界(パラレルワールド)からやってきた『別の春人』なのだから――!
前代未聞?の一人ハーレム部隊は、果たして春人を守り切ることができるのか……!?
※この作品はノベルアップ+、カクヨムでも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 17:31:19
129016文字
会話率:30%
古代の人々が暮らす世界、アクロポリス。
約2000年前から存在しているこの世界は、『竜族』と呼ばれる魔法使いが、人々の目を逃れて暮らしていた。
彼らが暮らす街は、「壁」の中にある。
ブロック塀や電信柱、路地裏のフェンス、—
—学校。
その、どこにでも。
世界にはもう一つの「世界」があり、それは別名“裏のチャンネル“と呼ばれていた。
その世界では、地球と瓜二つの世界があり、魔法がまだ現存していた。
“瓜二つ”?
いいや、それは似て非なるものなのかもしれない。
『古代の人々』というのは、かつてローマ帝国を率いていた軍勢のことである。
彼らは魔族を率いて、地中海沿岸全域に加え、ヨーロッパはヒスパニア、ゲルマニア、ガリア、ブリタンニア、クリミア、北アフリカ一帯。
西アジアではメソポタミア、シリア、アルメニア、ペルシア西部などをはじめとする広大な地域を中心とした大規模な領土を支配していた。
ハドリアノポリスの戦いでゴート族と呼ばれる人々に敗退したローマ軍は、以後、トラキア地方をはじめ、各地の領土を占領されることになった。
『中世』の始まりである。
戦争に敗れ、滅亡の危機に追い込まれたローマの人々は、世界の「影」になることを決意した。
影は「光」の速度を越えることはない。
同時に、人は自らの影を“捕まえる”ことはできない。
世界の影になるということは、互いに干渉することのない絶対的な境界を敷くということでもあった。
永遠に交わることのない、『事象の特異点』を。
それ故にローマの人々は、「今日」という時間にたどり着くことができなくなった。
あの日から空に飛び立つための翼を失い、世界の「外」へと触れることができなくなっていた。
壁の中の世界は、人々の記憶の断片の中にしか、“存在することができなかった“のだ。
「影」が、光をなくして存在することができないように。
いつかまた、世界の「外」に出る。
その夢を願って、壁を打ち破れる方法を探している。
誤って裏のチャンネルに紛れ込んでしまったある少年。
彼もまた、人間界に戻れる方法を探していた。
竜王の娘、『イヴ』と出会い、人間の心を教えてくれとせがまれながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 17:52:44
2207文字
会話率:8%
2014年9月18日に起きた交通事故。女子高生大坂楓の死。幼馴染の木崎亮平は、片想いをしていた彼女を救うため、50年先の未来から「自らの個人データ」をアップロードする。
50年先の未来では、「過去」に情報を送信することができる技術が開
発されていた。物質的な時間移動は未だ不可能だったが、電子レベルでのサイズ、つまり<過去・現在・未来>という1つの巨視的な時間ネットワーク内に於いて、情報を共有することが可能な時代になっていた。
人間の「脳」の中に保存されている「データ」に、四次元的に自由にアクセスすることができる時代。研究者の間では、過去に情報を送って歴史を変えても、元の世界の情報を書き換えることはできないと言われていた。
しかし、今では研究が進み、過去で結果を変えた場合は、「出来事の結果」が枝分かれし、別のルートの世界線が生まれるという数式が導き出されていた。木崎亮平は、せめて別の世界では、「大坂楓が助かる」という未来を作りたいと奔走するが、それによって“別の結果“が生まれてしまうという懸念を、払拭できずにいた。
ある科学者は、1つの出来事の変化が、『世界に定められたエネルギーの定量=ベッケンシュタイン境界』を超えてしまうケースがあるため、決して変えることができない結果が、<過去・現在・未来>の平衡状態(ネットワーク)に於いて存在するかもしれないと憶測した。それはつまり、世界には「決して変えることができない「A」という事象の特異点」が存在するかもしれないという予想を、導き出すものでもあった。
変えることはできない事象とは?
木崎亮平と、大坂楓を取り巻く『世界の運命を懸けた戦い』が、今、はじまる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 22:27:30
703638文字
会話率:22%
ある日現実世界と異世界が混ざった災害、人々はそれを神災と呼んだ
超常の技術を持った怪物、"特異点"が出る次元断層と呼ばれる穴や凶暴化して魔物となった生物
そして突如形の変わった世界に戸惑い、異世界の放逐を望んだり利用を望
んだりと
様々な勢力に分かれた人々、これはそんな世界の序章
この世界で生きる者達の戦いの始まりを告げる声折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 20:00:00
8505文字
会話率:31%
裏で非合法な実験をしていた製薬会社を中心に、半径数キロが更地と化した。
そこでは超能力者や強化人間などを人工的に作り出す研究が行われており、20年に渡る実験と研究の結果、1つの成功例が生まれる。
217番。それが実験体に与えられた番号であり
全て。実験の最終段階、成功と同時に全ては無に還った。
膨大なエネルギーはふくれあがり、そして中心へと収束し特異点を作り出してしまう。
世界の壁を超え、研究の果てにある超常の力を魂に宿し、異世界の地に化け物が生まれた……。
けど本人はまっさらな頭で生まれ変わってるので、基本的に自由に成長していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-03 00:00:00
31398文字
会話率:13%
その街の名はリンボ・シティ─────100年前に起きた現世と異界を巻き込んだ大災害、異界交喚祭(リンバス・フェスタ)によって生まれた世界の特異点。
この街では何でも起きる。この街では非常識が常識だ。
「魔法」、「超技術」、「人外」、「怪
物」、「幻想」、「超常」、そして「夢」
その街は、人の世界から追われた者共、人が恐れ忌避する技術、その全てが混じり合った上で成り立つ奇跡の街なのだ……
「社長、一つお願いがあるんですけど……」
「辞表なら受け付けないよ?」
「まだ何も言ってませんよ!?」
これはリンボ・シティで起きる超常的トラブルの解決を目的とした超法規便利屋企業、世界の存続を理念とする大組織、それに巻き込まれる愉快な畜生共が織りなす『常識と既成概念にざまぁと宣う異界交流SFワンダフル闇鍋アクション活劇』────。
「これで契約は完了よ。悪魔だったら僕が死ぬまで契約を守ってね?」
「……俺は、人間です! それと契約するなんて一言も言ってねぇ!!」
そして、そんな魔境に自ら飛び込んだスコット君の波乱に満ちた日常を綴る物語である。
※SFは『Seidie ni Fuzaketer(セイダイニフザケテル)』の略です。
※大体3000~2000文字くらいのティータイムにさくっと読める物語を目指します。
他にもMONSTERキメた勢いでこんな作品を書いてます。↓の方から飛べます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 00:05:49
1341055文字
会話率:63%
本名不明・年齢不詳の美しい魔女が営む薬屋は、女学生たちの憩いの場。常連のひとりで魔女に憧れるアリヤは念願の弟子入りを果たした。
使い魔の少年セディッカには冷たい態度をとられるが、彼の拒絶の裏には何やら理由が……?
しかも色々あって、気づけば
アリヤは彼に惹かれていた。
ところがある日、薬屋は謎の男によって襲撃される。
攫われた魔女を助けるため、微妙な関係の見習い少女と使い魔はやむなく手を組むが――そこでアリヤが直面したのは、この世界と魔女の真実。
そして、自分でも知らなかった己の力と、それにまつわる自身の宿命だった。
「何の犠牲もなしに奇跡は得られない。それでもきみは『魔女』になりたいかい?」
これは〈特異点〉の少女と人ならざる使い魔の、恋と因果の物語。
*誤字脱字報告歓迎
*カクヨム/ノベルアップ+でも掲載中
*シリーズは無視してください。笑
*レイティングを踏まない程度の流血や怪我の表現があります。PG12くらい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-21 18:05:38
175204文字
会話率:30%
君達は願った。
救済を。
報復を。
罰を。
手段を。
皆等しく、「死」に意味を見出してしまった。
この物語の主人公は、貴方。
生きる意味を探す、未熟な少年。この物語の主人公。特異点。
死を知らない無知なガキ。口先だけのキレイゴトをこよなく愛
する無神論者。
終わっている高校生。何の力も持たない一個人。
…そう、貴方だ。
貴方はひょんなことから、学校の生徒たちの悩みを聞く「厚生委員会」
に入会してしまい、放課後、日々生徒の悩みを解決して回る毎日を送っていた。
一人の少女が、「死にたい」と相談してくるまでは。
この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 12:00:00
515文字
会話率:5%
ある出会いをきっかけに異世界に渡る力を得た少年『古川渚』は今日も異世界を旅している。
ある時は剣と魔法の世界、またある時は滅びを待つ世界。様々な出会いと別れを経た先で、少年は何を得るのか
最終更新:2023-07-13 14:15:30
6972文字
会話率:27%
ある所に、全てを観測する者、傍観者というモノが存在しました。
分かりやすい全能で、分かりやすい上位存在、けれどその傍観者たちを認識できるものはいません。
故に傍観者という名の観測者たちは、居たかどうかも確認できない、けれど確かにそこに存在す
る者、いわば神に近しいモノを自称するようになりました。
多時空、多世界、多空間、ありとあらゆる自分以外が活動する世界を作り、その世界を観測する者。それが傍観者が持っている、役割です。
傍観者が観測して初めて、その世界の歴史は作られます。故に傍観者は無料大数にも上る時間を、自分ではない誰かたちが歩んだ世界の、歴史を見続け、それを正史にしなくてはなりません。誰が決めたルールかは知りませんがそれが決まり事なのです。
ですがここに、不真面目な傍観者が居りました。
その傍観者は一つだけ、自らが行なう観測旅行に娯楽を見出します。
それは、その観測する世界における特異点、つまりはお気に入りを作る事です。
しかしそれはお気に入りの視点で世界を見るという事であって、お気に入りに肩入れする訳ではありません。
なぜなら傍観者、傍観をし、観測する者だからです。
傍観者が許されるのは、観測をする前の世界に自らの手で変化を加える事だけ。
だから不作法で悪いかもしれませんが、この世で最も美しいであろう傍観者は特異点を通し世界を見ます。
この物語は、その道行で出会った、愚か者の結末を見届ける事。そしてそれ以外の特異点がどう世界に存在するのかを見届ける物語なのです。
1話完結型の作品ですので、どこから読んでも多分大丈夫な作品にする予定なんですが…、そもそもまだ1話(12万字)しか出来ていないので、1話以外がありません。二話以降はこの半分で1話になる予定です。
カクヨムにも多分投稿します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 20:00:00
133420文字
会話率:58%
ここはグランド・エデン。そう呼ばれる世界。孤立した空島、開拓されてない場所は多く残る謎多き世界。
そういったコンセプトで作られし、VRゲーム。
皆はプレーヤーとして、世界を旅するその中で。どこか異様な特異点がポツリとポツリと存在し
ていた。
特異点の一人、とある狐が言う。
『さしずめ自分は、下手な傀儡の写真家なのですが、知恵と知識は人並み以上に。それでも及ばぬところはありましょうが……そうですね、貴方で補いましょう』
人に恋したNPCは、違う星の下へ生まれた貴方を追い求める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-19 12:00:00
2439文字
会話率:54%
勉強は平均程度で運動はからきし。友達ゼロのボッチで彼女いない歴イコール年齢のどこにでもいる量産型陰キャは宇宙人に拐われました。
そこで彼は考え方を変え、心を壊し、全てを憎みました。
最終更新:2023-05-29 08:00:00
196239文字
会話率:46%
「寧くん、約束しよっか。苑華ちゃんの死を止められたら、私は復讐をやめる。でも、死が覆らないときは……分かるよね?」
クラスメイトの宮原苑華が、学校の屋上から転落した事故の翌月。
田舎の男子中学生・小鳩寧は、ダム建設予定地の廃村で、男の死体
を目撃する。そして、死体があった地点は『過去』にも『未来』にも通じていることを突き止めると、同級生の少女・溝畑桂衣とともに、死んだ苑華を救うべく、時間遡行の研究を重ねていく。
しかし、苑華の死は事故ではなく殺人だと知った桂衣は、苑華を追い詰めた「三人の人間」に復讐すると言い出して……。
死者が蘇るのが先か、復讐の成就が先か。
少年少女の願いがせめぎ合う、ボーイミーツガールSF復讐譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 22:59:32
15810文字
会話率:42%
技術的特異点【シンギュラリティ】により人々は仮想世界へとその住処を変えた
この世界では夢の中で夢だと気付いた後の暮らしが出来た
この世界では想像力と創造力が人としてのステータスだ
手から火を出すイメージができれば火を具現化できる
空
を飛ぶイメージができれば空を飛べる
この世界に降り立った人類はここをユートピアだと信じて止まなかった
しかし、人の飽くなき欲望はまた歴史を繰り返す
才能のある者は遥かな高みへ登ったが、才能無き者はその『権能』を使いこなせかった
個が一軍隊にも匹敵する力を得れるこの世界では大きな格差ができ、人々の分断が起きる
差別、嫉妬、羨望、強欲、これらは大いなる災いを齎した
この世界で最初の戦争が始まる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 16:44:49
302文字
会話率:0%
かつて、人と神の争いがあった。
互いを否定し、滅ぼし合った神話の戦争があった。
人神大戦。
その終結から、3000年の月日が経った頃から、物語は始まる。
神々に管理された、神々の理想郷。
信仰を捧げる家畜として人々が飼いならされている世
界の中に、二人の特異点が生まれ落ちる。
神に棄てられし、生命を極めた男。
神に背きし、叡知に呪われた女。
これは、彼と彼女が出会い、共に世界を巡り、その果てに辿り着くまでの物語である。
※第一部分を大幅に改訂しました。
もしも再訪された方がおられましたら、そこだけ読み直していただいた方が良いかと。
感想とか評価とか貰えるとモチベーションに繋がるので、できればお願いします。
一章完結しました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 14:02:50
185498文字
会話率:29%
『魔導』
それは自身が持つ『魔力』と呼ばれる力を行使すること。
『魔導騎士』
それは『魔導兵装《アルミュール》』と呼ばれる武器を操り、人類の脅威と戦う守護者を指す言葉。
「クズのFクラス同士、傷の舐め合いか!?」
「これぐらいでキレるな
よ。エリートの名が泣くぞ」
天月烈火《あまつきれっか》は、『魔導騎士』養成学園に通う高校一年生。
中でも、飛び抜けた劣等生の集まりである『Fクラス』の一員だということで、周囲から見下される日々を送っている。
だがそれは烈火が自身の強大な力を封印した結果だった。
かつて烈火が憧れ、『皇国最強の魔導騎士』と呼ばれていた両親。
そんな両親を目の前で失ったばかりか、その死を国家単位で揉み消された。
結果、烈火は夢や希望を失い、無気力に過ごすようになってしまっていたのだ。
「『特異点』が開いた……!?」
しかし烈火が所属する学園に、突如として異次元からの襲撃者――『異次元獣《ディメンズビースト》』が迫り来る。
そして強大な力を持つ襲撃者を前に、学園の守護者も次々と倒れていく。
絶望を告げる襲撃者。
誰かが戦わなければ、皆が死ぬ。
だからこそ――。
「……少し待っていろ。すぐに終わらせる」
葛藤の果て、烈火は封印した力を解き放つことを決断し、異次元からの襲撃者を魔導の刃を斬り捨てる。
一方、烈火が『Fクラス』でありながら異常な力を持つことで、更なる厄介事が次々と押し寄せてしまい――。
「性根を叩き直してやるといっている! 決闘だ!!」
「……はい?」
「僕が勝ったら雪那さんに近づくことを禁じる。そして存在価値のないゴミは、学園を去れ!」
気づけば、幼馴染の少女と自身の退学を賭け、学園のトップエリートと決闘をすることになってしまう。
だが烈火が怖気づくことはない。
誰にも扱えず、多くの『魔導騎士』を殺しかけた最強の『魔導兵装《アルミュール》』。
永劫の神の名を冠する『アイオーン』を使いこなし、白亜の剣で全ての障害を斬り裂いて進むのだから。
当然、力の差を自覚出来ず、烈火に決闘を挑んだエリートは大恥をかいてしまうことになり――。
これはかつて全てを失った少年が封印した力を解き放ち、『最強の魔導騎士』へと至る物語。
※この作品は『カクヨム』にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-07 20:06:45
394255文字
会話率:31%