〈大崩落〉を迎えた東京は、異形であふれていた。そんな東京を抜けて東京タワーまで娘を送り届けてほしい、と傭兵のサカエは依頼を受ける。
バイクに跨り、崩壊した夜の東京を行く二人。
果たして東京タワーには、何が待ち受けて居るのか。
※「カク
ヨム」にも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-06 18:12:40
12111文字
会話率:45%
黄昏の海。鉄骨の橋の上。
夕焼けを反射した黒のバンが橋の上を猛スピードで去っていく。
「うわあああああああああああああああ」
車は蛇行しながらふらふらと橋を渡る。
橋の100メートル下ではさざ波が夕焼けに煌めいている。
ミラーを
見て、後ろを確認する。
がががががががが。ずーーーん。
橋の鉄骨が、倒れてくる。
通ってきた道が、音を立てて崩れていく。
どかーん。
鉄骨が車の後部寸前のところに倒れてきた。
「ふわああああああああああああああ」
アスファルトに亀裂が入り、橋が傾く。
橋が斜めになり、死に物狂いでアクセルを踏み込む。
「おら、もっと力入れんかい。落ひるで」
じゅっぽじゅっぽ。
助手席からお姉さんが膝に|凭《もた》れかかってくる。
長い髪が腰に|纏《まと》わりつく。
「んんんんんんんんんん」
坂道を、なんとか乗り切る。
しかし、橋の|崩落《ほうらく》は止まらない。
蛇行しながらジグザグに進んでいく。
じゅっぽじゅっぽ。
「もうダメですううう」
「まっふぐふふめ。噛むえ」
視界の先に、都市が見えてきた。
高いビル群と入り組んだ道路網が見える。
「ラストスパートらっ。あーん」
じゅぽっじゅぽっじゅぽっ。
「はわあああああだめえええええええ」
脱力しそうになる下半身を無理やり踏ん張る。
橋が、上がっていく。
スピードを出さなければ、向こうまで渡れない。
「アクセル全開や!」
じゅぼぼぼぼぼぼ。
「もうダメ………いきまふううう」
「行け!行けええ」
橋の最高点から、ジャンプした。
崩れ、海に消えていく鉄骨とコンクリート。
オレンジ色の景色の中。
汗と涙が夕焼けにきらめいた。
びゅるるっびゅるっ。びゅるっ。
どんっ。ぶいーん。
危なげなく着地し、車をまっすぐ走らせる。
「おおー」
車を止め、振り返る。
橋が真横に倒れ、沈んでいった。
「やればできるやん」
お姉さんは口元を手で拭いながら、にやっと笑った。
「もうこんなの無理…」
びくんびくんと震えながら、シートに深くへたり込んだ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 06:34:51
784文字
会話率:28%
ある日、達則は帰りのスクールバスで居眠りをする。だが、その中で悪夢を見る。
最終更新:2023-07-27 21:00:00
2974文字
会話率:49%
修学旅行の3日目、三木原 奏真含む2年3組一行は洞窟の崩落に巻き込まれて一度死んだ。しかし彼らは、どういうわけか、記憶を継続したまま異世界への転生を果たす。クラスメイトたちが勇者や賢者などの上級職の天職になっていくなか、三木原 奏真は貧弱な
ステータスと無職という烙印が与えられた。
「じゃあな、元親友くん?」
「さっさとこの村から出て行け!」
親友だと思っていた男に騙され、裏切られ、クラスメイトや故郷の村人たちから邪魔者扱いされ、絶望の最中、森を彷徨っていた彼は命を落としかける。しかしその時、とあるスキルが発現し、なんとか命をひろうが───。
ひたすら強くなるために修行を重ねる日々。 そして16歳になる時、学園に入ることを勧められ、王立の学園に入学することに……
しかし、そこに待ち受けていたのは、かつて彼を陥れた元クラスメイトたちだった。
底辺に立たされた男は、ある人の願い、受け継がれた想い、託された未来を胸に、成り上がっていく!
宜しければ、ブックマークや評価等して頂けると幸いです。
誤字脱字などの指摘でもいいので感想も頂きたいです。
現在は週に1〜3回ほどの更新を予定しています。
平日は午後6時から8時の間に投稿しています。
※2020年9月4日追記
毎週日曜の24:00時に定期更新予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-10 00:20:08
447645文字
会話率:29%
世界中の空に「孔(あな)」が開き、異界の生物が無限に降り続ける世界
人間は彼らに駆逐される対象であり、それは今も続けられていた
無慈悲に、徹底的に、いかなる犠牲も厭うことなく彼らは進む
悲鳴も痕跡も全てを大地に刷り込みながら、文明の息の根
を止めるために
世界のすべてを止めるために折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-09 01:04:32
2430文字
会話率:46%
「現実に起こったことは全て再現することができる」
その持論から持ち前の高度な魔法理論を使い、かつて魔王を倒した勇者の力を解析した人々だったが、その結果は平和な世界どころか、新国家の乱立、戦争、世界崩落といった悲惨なものであった。
これは、
長い戦争と異界の魔法理論によって「理の崩壊」という大災害が発生する状態となってしまった魔法世界でも人々を救うために活動し始めた、異種族混成からなる主人公たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-02 00:16:25
1169文字
会話率:47%
大陸が崩落し雲海が全てを飲み込んだ世界で、人類はゆっくりと滅びを迎えていた。
旧人類のカテラは当時の最新機であるライドギアの中で目を覚ます。
最終更新:2023-06-06 05:25:03
2391文字
会話率:40%
―― 荒野の果ての大樹が潰える時、新たな守り人が記憶を紡ぐ ――
大荒野の果てに悠久の時を紡ぐ古い森があった。人から忘れ去られたこの古森には大地の精霊達の祝福を受けたひときわ大きな古木が存在したが、この大樹はじき終わりの時を迎えようと
していた。
古森の守り人であるヨナスはその事を夢占で知る。夢占では大樹の崩落を見届けるヨナスの傍らに、彼の知らぬ若い人影が寄り添い立っていた。ヨナスはおのれの見た夢が森の終焉と再生をあらわしているものと信じ、新たな森の守り人となる者を探すべく自らの分霊を旅へと送り出した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-02 12:00:00
10323文字
会話率:0%
ハワードは帝国の宮廷魔導士として、日夜ブラックな労働を強いられていた。さらにそれだけではなく、大切な相棒を奪われ、恋人には裏切られ、故郷の村を焼かれたハワードは、帝国に憎しみを抱くようになる。
ある日、ハワードは第五皇子ギデオンが率いる魔
物討伐パーティーに、サポート役として加入させられる。しかし魔物と戦わず逃げ回っているだけのハワードは、「お前は臆病者だ」と言われパーティーから追放されてしまう。
しかし真実は違った。ハワードは逃げ回っていただけではなく、裏で魔物と交渉し、密かに無敵の軍団を作り上げていたのだ。追放をきっかけに、彼は《ディアボリック・コア》を立ち上げ、帝国への復讐を開始する。
一方、帝国はハワードが率いる無敵の軍団になすすべがなく、崩落の一途を辿っていくのであった……。
今、少年の快進撃が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 20:14:23
101862文字
会話率:35%
暴走族『湘南之獅子』の総長である主人公『獅童 輪廻(しどう りんね)』は、抗争の果てに足場の崩落に巻き込まれて命を落とした。
主人公は光の結界壁『ウォール』に守られた世界の6番目『ウォール6』にて目を覚まし、成り行きで修道士として働くこと
になる。
5つの区域が制定されているウォール6には、
東の『華嶋組』、西の『NADs』、南の『紅龍会』そして北の『フィオーレファミリア』という裏社会風の組織があり『異能力』を使う少女たちが属している。
この少女たちはウォール外生命体『レムナント』から国を守る守護者であった。
元暴走族総長である主人公は異能力者である少女たちと出会い、この世界で唯一無二の権力を持つ『マジェスト教』という教団が抱える闇に立ち向かっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 15:00:00
25931文字
会話率:28%
崩落単位補習棟。それは大学構内にある留年間近の学生たちを閉じ込め、補習を受けさせる救済措置。秋が深まる今日も多くの単位を落とし続けた学生たちが収監された。その中に、大学三回生の吉田も収監された。単位なんて欲しくないのに放り込まれた吉田は理不
尽に怒り、同じく収監された戦友、竹内と再会する。その中で、竹内が大学マドンナ泉さんのファッションショーがあるという情報を聞き、二人は泉さんの可憐な姿を目にするべく、悪辣准教授 霜崎の手から脱獄することを決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-12 16:32:52
10643文字
会話率:56%
聖なる力は災いを持ち、危険で忌み嫌われる存在なため、聖女ルーシアは王都から追放されてしまう。
ルーシアは今まで聖なる力を災いになるようなことには使わず、魔女たちとともに王都を守ってきていた。
しかし、そのような弁明など聞く耳持たず、国
王はルーシアを地獄と化している辺境地へ追放=実質処刑とさせてしまう。
ルーシアは持ち前の明るさと前向きさを持っていて、辺境地でスローライフを送ろうと考えていた。
だが、現実は厳しく、とてもスローライフできるような環境ではなかった。
辺境地で散策している最中に、気候の影響で火事になる。
このままでは辺境地もろとも火の海と化してしまう。
聖なる力は二度と使うなと命令されていたが、あとのことはお構いなしにルーシアは聖なる力を使って火事を鎮静化させた。
それを見ていたのはアルフレッド辺境伯で、ルーシアの力に疑問こそ抱いていたが、やがて聖なる力だと知り……?
聖女ルーシアがどんなことがあっても前向きに楽しく生きようとして、スローライフを望んで奮闘していくお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-30 18:38:33
10461文字
会話率:38%
時は近未来。人口増加により枯渇しつつある資源を、未だ手付かずの深海から得るようになった時代。海洋開発により潤う沿岸国と経済の低迷にあえぐ内陸国という二極化は、世界の新たな火種になっていた。
世界中の海洋資源プラントや深海鉱床でテロリスト
の襲撃が頻発する中、太平洋ハワイ沖の洋上採掘プラットフォーム『ケロン』も、環境保護を謳うテロリストに襲撃される。
その事件の最中、深海鉱床が大崩落を起こし太古より眠っていた『脅威』が目を覚ます。そして、ケロン防衛に当たっていた海上自衛官、真道恭司は崩落現場奥の『遺跡』に迷い込み、そこで一人の少女と出会う。
少女は語る、「大切なのは、絶望をはねのける意志の強さだ」と。
牙を剥く太古の脅威、『終末兵器』との戦いを余儀なくされた人類に未来はあるのか?
そして、遺跡で眠っていた少女は『パンドラの箱』に残された希望なのか?
大海原を舞台に、人類の存亡をかけた戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-05 22:26:52
385417文字
会話率:41%
「———強い心って欲しいと思う? 誰にも邪魔されない、汚されない壊されない強い心」
世界の遺物を調査、解析し、その物に価値を見出す組織———『Kozrock』の教授である澪根十三子率いる三人は生物の『心』を強化すると噂される遺物を求め、中
東部に位置する遺跡へ調査に向かうのだがその先で不運にも起きてしまった崩落事故に巻き込まれ命を落としてしまった澪根。
組織も解体され、追手から逃亡を続けていた富士川真と六甲凛鈴が辿り着いたその先は、かつて凛鈴の母親代わりでもあった親戚の家だった———。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 14:21:33
31342文字
会話率:50%
「うーん……やっぱりこの『スキル』は使い道がないよなあ……」
俺はステータス画面を見ながらため息をつく。俺の名前は佐藤京太。日本という平和で豊かな国に生まれ育った、ごく普通の大学生だ。いや、「だった」と言うべきか……。というのも今は――
「きゃあああっ!? またスライムが!」
「くそっ! 俺の後ろに隠れろ!」
剣と魔法が存在する異世界にいたりするからだ。しかも俺は今まさに、スライムに倒されそうになっていたりして……。
――ドゴッ!
「ぐふぅ……っ」
「きゃあああっ!?」
スライムたちはプルンプルン震えながら王女様に迫る。彼女の名前はクレア。この国の王女にして唯一の召喚魔法使いらしい。
「ちょっと! 勇者様!助けなさいよ!」
「無理です! 俺なんてただの村人ですよ!?」
レベル1だし! スキルは『洞窟掘り』っていう役に立たないものだけだし! そもそもなんでこんなことになったのか? 話は数時間前に遡る――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-28 18:54:20
10888文字
会話率:61%
魔王城崩落に巻き込まれ、魔界に取り残された勇者一党の聖騎士ウィリアム。一年後に仲間に救出され帰還した彼は、勇者と結婚した元婚約者のアリシアと再会する。気まずい空気の中、運命の悪戯を呪いながらも綺麗にお別れをした二人だったが、事件の裏に隠され
た真実をウィリアムは知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-01 11:23:26
14035文字
会話率:30%
杉並大地(すぎなみだいち)と天羽奏楽(あまうそら)は合格祈願のために山頂の神社を目指して登山を企画。無事登り終えた二人だったが崩落に巻き込まれてしまう。目が覚めると大地はゴブリンになっていた。
これは最弱種族ゴブリンが世界をどん底に陥れる物
語
そして
勇者として召喚された奏楽が世界を救いきれない物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-28 18:18:35
12477文字
会話率:8%
南海にある島、その名をガランブルー。
ダンジョン資源によって成り立つこの島には、機構鎧という特異な技術が生まれていた。
地下に広がるダンジョンに、地上に突き出す集合住宅塔の群れ。
街を歩き回るギャングスタ、島の流通や政治を司る御貴族様、そし
て日々暮らす人々。
そんな場所で機構鎧乗りと呼ばれる人間の一人であるシェーダ。
彼の所属するカンパニーで、崩落事故による大きな被害が発生する。
あわや倒産かとも心配される中でも単なる社員の一人でしかない彼の日常は続いていく。
ギャングスタの友人たち。日常で関わる隣人。
彼のあずかり知らぬところで事態はふらふらと転がる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-10 18:00:00
31021文字
会話率:29%
ここ、崇暗山(すうあんさん)はアシバリ様という神様の神話の舞台になった霊山です。私、神宮はるひはアシバリ様の神域を守る金銭を稼ぐため、この崇暗山で旅館を営んでいます。今日もなんてことない、普通の夏の一日のはずでした。しかし、神域と外界を結ぶ
唯一の橋が崩落し、惨劇の夜が始まってしまったのです。
【この作品はNolaにも掲載しています。】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 00:38:57
16580文字
会話率:39%
22世紀後半の未来、かつて起きた天変地異により世界は魔物が溢れる世界になっていた。
後退した文明を復興させた人類は魔法も使って己の利益と生存圏の拡大のために戦っている。
その最前線にいるのがハンターであり、その卵がジュニアハンターだ。
幼
い頃に崩落事故に巻き込まれた優太はハンターに助けられて憧れのジュニアハンターとなる。
しかし、臆病な性格が災いして仲間のジュニアハンターから馬鹿にされ、学校では嘘告白で傷ついた。
そんな優太は事故以来、夢で美少女に助けを求められて何もできない己の無力さを感じていた。
しかし、再び崩落事故に巻き込まれて落ちた遺跡で電子の妖精と出会って人生が一変する。
その優秀なサポートで圧倒的な実績を積み重ねたのだ。
この結果、嫉妬する仲間を見返し、ジュニアハンターのエースでもある学校のアイドル真鈴も興味を示してくる。
また、優太はふとしたきっかけで夢に出てくる美少女が実在することを知った。
そして、その美少女に淡い思いを抱いていることを思い出し、解放する決意を固める。
自由すぎる電子の妖精と積極的な学校のアイドルに翻弄されながら少年が美少女の謎に迫る物語、開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 00:00:00
426800文字
会話率:45%
主人公は調律者と呼ばれる存在。名前は「狭間 境」
敵は神や妖怪、悪魔といった存在で、超越種と呼ばれている。
この世界は、破壊と再生を繰り返しており、調律者はそのサイクルを正しく回すために存在している。
超越種は、前世界の住人であり、卓越した
力によって世界が崩落しても生き残っている。
――今回の敵は、ゼウスの血と人間の血を引く、「ゼウ」と呼ばれる超越種とその仲間達のチーム「ゼウ・リベ」。
恐るべき計画を企てるゼウ・リベに、境はどう立ち向かうのか?
「あーやる気ねえ」
……もしかしてモチベ低め? そんな主人公、境の活躍を乞うご期待。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-11 04:08:44
102964文字
会話率:48%