ある日、目の前に四択が浮かび上がった。
一つは『勇者』に転生すること
一つは『賢者』に転生すること
一つは『精霊使い』に転生すること
一つは『童貞』に転生すること
どの選択肢を選んだところで回避できないと悟った俺は、迷うことなく『童貞』を選
択した
どのような手を使おうとしても絶対に童貞を回避できない!
俺は諦めて非モテライフを楽しむことにした
※セルフレーティングは保険です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 11:48:39
27868文字
会話率:39%
魔導を収め、多数の悪名を馳せた『魔女』
神すら見棄てた滅びし世界で戦い抜いた『狩人』
幾多の敵を打ち倒し、果ては魔王すらも打倒した世界を救いし英雄たる『勇者』
3人はそれぞれ異なれど、1度目の異世界にて夥しい屍と血の果てに日本に帰還する事
に成功した異世界帰還者であり、同じ学び舎を共にするクラスメイトでもあった。
そんな3人は各々、平和な生活を謳歌していた。
だが、そんな平穏に満ちた日々はクラスメイトごと異なる世界へ勇者召喚された事で終わりを告げてしまった。
コレは3人の猛者がクラスメイト達を救い、日本へ帰らんと奮闘する物語である。
カクヨムとアルファポリスでも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 18:11:32
25651文字
会話率:35%
両親と故郷の街を魔王に奪われた少年、カイン・クラウン。
全てを失ったカインは、引き取られた家で転生者の少年クリアと出会う。
魔王を倒す事を誓い合った二人は剣の修行や魔族との戦いを経て実力つけていく。
そして魔王を倒すことのできる唯一の
武器『聖剣』の選別の日……、その日聖剣に選ばれ『勇者』となったのはカインでは無く、クリアであった。
聖剣に選ばれなかったカインは魔王の討伐隊としてクリアに同行することになるが……。
クリアへの嫉妬、教会の闇、そして魔王の正体、様々な困難と真実の先にカインが取った行動とは!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 14:10:09
144124文字
会話率:46%
人類の希望。
魔王によって滅びゆく世界を救う救世主。
『勇者』と呼ばれた少女がいた。
彼女は人類を救う為に奮闘し、魔王軍の最精鋭である四体の怪物を倒し、魔王討伐まであと一歩という所まで来ていた。
しかし、勇者は最後の戦いで魔王に敗
れ、人類は再び奈落の底へと落とされる。
とある田舎村に住まう少年『アラン』は、勇者と呼ばれた少女の幼馴染だった。
彼は大切な幼馴染を奪った魔王に復讐を誓い、特別な才能のない無才の身でありながら、尋常ならざる努力で格上殺しの剣術を編み出し、遂には勇者との戦いで満身創痍だった魔王と刺し違える事で復讐を果たす。
しかし、仇を討っても彼女は帰って来ない。
悲しみと喪失感に支配される中でアランは命を落とし……気づけば幼馴染が勇者として戦場へ連れて行かれる前の時間へと逆行していた。
絶望の未来を知ったアランは誓う。
復讐の為に得たこの力で、今度は、今度こそは大切な幼馴染を最後まで守り抜いてみせると。
◆◆◆
日間ハイファンタジー4位!
日間総合7位!
まさかの、投稿開始から一ヶ月ちょっとで書籍化決定!
ありがとうございます!
◆◆◆
ハーメルンにも投稿してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 12:26:39
556634文字
会話率:22%
かつて天下無双とまで謳われ、恐れられた最強の殺人剣術『死条一刀流』。
その継承者である青年『死条院龍馬』は、平和過ぎる現代社会を嘆いていた。
今の世の中では、殺人剣など無用の長物。
せっかく極めた技を振るう機会など訪れる筈もなし。
『極めた技を思う存分に振るってみたい』
そんな想いを募らせていたリュウマは、ある日、女神と名乗る存在と出会う。
女神は言った。
異世界の地へと赴き、その世界を滅ぼそうとする邪悪なる存在『魔王』を討ち倒す者『勇者』にならないかと。
ついでに、魔王軍相手なら、いくらでも暴れていいですよと。
リュウマはその話を承諾し、戦いを求めて右も左もわからぬ異世界の地へと旅立った。
これは、そんな最凶の戦闘狂、もとい最強の武人勇者の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-23 19:36:26
95062文字
会話率:24%
気が付けば、見知らぬ世界に迷い込んでいた高校生――佐藤 祐司。コレが今流行の異世界召喚!? チートにハレームに大金持ちとか、人生勝ち組キタコレ! と興奮したのも束の間。
案内役の少女から聞かされたのは、衝撃的な事実。
祐司は『勇者』と
して『魔王』を討伐する為に異世界に召喚された。しかし『魔王』を討伐する為に必要なのは、力でも無ければ、知識でも無い。まさかのRTAだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 18:33:00
13562文字
会話率:31%
◆原作・https://tapnovel.com/stories/24978
※絵漫画→https://x.gd/lKSLM
「今年こそ、アググ・リシュケ大賞にチャレンジしたいのに……魔物が多いなぁオイ!!!!」
『勇者』の家系であるギン
は、運動神経ばつぐん+戦闘能力がとても高かった。だが、本人的には全然嬉しくなく、代わりにほしい才能があり……?
『夢に猛進したいが邪魔が入るから、とっとと片付けに行こうぜRPG(?)』 。
試し投稿。@ポリス・days・エブリにも置き中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 16:02:55
15944文字
会話率:25%
吾輩は《動く白骨(スケルトン)》である。名前はまだない……。「お前は9番目だから『ノノ』な」。あ、いまダンジョンマスターから安直な名前が付けられました。ということで吾輩の名は『ノノ』です。今後ともよろしく。「……なんか妙なスケルトンだな。鑑
定は……『特殊個体』? 先天スキル『自己再生&自己修復(小)』ねえ。レアな『特殊個体』は儲けものだが、最弱のスケルトンではなぁ。スキルともどもマシな程度だな」ということで、ダンジョンの第一層の衛兵となった吾輩。定期的にやってくる冒険者たちと戦ったりして、徐々にレベルを上げていたのですが、そんなある日、ついにやってきました、魔王を倒す旅の途中の『勇者』御一行様。なんで来るんだ、こんな十把一絡げのダンジョンに!? 当然、鎧袖一触の同僚(?)をよそに、仲間の《スケルトン・ナイト》セストを相棒に、ノノの生き残り(?)をかけた逃亡が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 22:36:07
77264文字
会話率:34%
伝説の魔王が復活するという神託に従い、異世界より俺(加藤一二三)が勇者として召喚された。俺は予言に従って仲間とともに魔国と魔族と戦いを繰り返し、気が付けば魔国はもとより周辺国も下して、辺境の一小国であった王国を、大陸を統べる帝国へと導いた。
だが、「なんでまだ魔王が現れないんだ!?」気が付けば30年。その間も飼い殺しの状態。いや、まあいまさら元の世界に戻されても、「16歳から30年勇者やってました」とか言えるわけないし、46歳無職とかつぶしが利かないので戻る気はないけど、せめて『勇者』はもうやめさせてくれ! ダメ!? つーか勇者の力がなくなるから童貞も捨てるなって……おい、ちょっと待て! という勇者の悲喜劇です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-01 17:38:19
3996文字
会話率:45%
二分された世界、その西側———西大陸、太陽暦2300年。
魔王軍に立ち向かうために、人々が『勇者』となって旅立つ時代。そんな魔法全盛の世の中で、刀のみを携えた白い髪の少年が一人。
少年の名は「白(しろ)」。魔王軍と戦う為に———そ
んな半ばなんとなくのような理由で旅に出た彼は、戦いの中で次第に、己が身に隠された真実と、そして世界の命運と向き合っていくことになる。
———そして、己が隠した真実……過去に犯した、禁断の『罪』にも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 19:37:24
288722文字
会話率:38%
高校生カップルの落としものを拾って渡そうとした主人公は、そのタイミングで異世界召喚された彼らに巻きこまれてしまう。
高校生のスキルは『勇者』と『聖女』。一方主人公のスキルは『便利家電お取り寄せ』というギャグみたいなもの。
まあそうなっ
てしまったものは仕方ない。召喚した国の高校生カップルと主人公に対する扱いの差にもやもやするものの淡々と日々を過す。
そんな中、高校生カップルが魔王退治に出かけた隙の王都が襲わた。
「仕方ないわね。やってやろうじゃない!」
実は、『便利家電お取り寄せ』には(魔改造可能)という補足説明がついていたのだ。主人公は便利家電で魔族を次々に倒していく。
これは、ハズレスキルと思われた『便利家電お取り寄せ』で無双し、幸せを掴む主人公のサクセスストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 15:24:35
9682文字
会話率:31%
兄が、神託で『勇者』に選ばれた。
それを聞いた私の第一声は「なにやってくれちゃってんの、神さま?」だ。
たしかに兄は強いのだが、とんでもないシスコン。私と離れて魔王討伐に行くなんて思えない。
案の定、兄のストッパー役として魔王討伐に参加する
ことになった私だが……実はちょっと安心していた。
勇者の妹っていうことは「モブ」と同義語よね?
「悪役令嬢」だったり「捨てられヒロイン」だったりしないわよね?
――――これは、ちょっと訳ありの転生者が、出生の秘密を抱えつつ、シスコン兄を宥めすかしてなんとか魔王討伐させる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 22:00:00
103558文字
会話率:33%
男の背後には、地を埋め尽くす程の武人が跪いていた。傑出したその才能、努力を怠らない性格……負けず嫌さから男は武の頂点へと登り詰める。
そうだった筈なのにーー。
(何処だ此処……)
汚い裏路地、細く小さな身体、彼は浮浪児へと転生して
いた。
しかもただの浮浪児では無くてーー。
『まだワシを地獄には連れて行かないで下さい……魔王様』
魔法が使われる世界でオッドアイを持つ者は『魔王』と呼ばれる始末。
と言っても、浮浪児の魔王に食べ物がある訳でも無く、細い身体で何か出来る訳でも無く、魔法も使えない。
フラフラと生死を彷徨っていると、彼はある白髪の少女と出会う。
でもその子には『勇者』と言われたり、人攫いに遭ったり、裏の組織の真のボスになったりーー。
今世ではゆっくりと強さを追い求めたい少年アレクは、波瀾万丈な生活を送って行く。
最初は一人だった。何も知らない世界で一人、何の力もないただの浮浪児だった。しかし、彼は成長する。背後に居る何人モノ仲間と共にーー。
※アルファポリスでも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 19:40:00
107522文字
会話率:41%
舞台は中世風ファンタジー。
この世界ではいくつもの大陸があり、それぞれが一つの国となっている。
主人公の「二コラ」は故郷に居る若い女性を力ある『勇者』に独り占めされてしまったため、
結婚相手を探すために冒険者として旅に出ることになった。
二コラの出身地こそ勇者が魔王を倒して統治した世界だが、
そこ以外の国はすべて「魔王」が勇者や権力者を倒して支配した国、
言ってしまえば「ラスボスが勝利した後の世界」であった。
そして、魔王らはみな「愚かな人類」や「間違った世界」に絶望し、
新しい世界を作り上げていた。
具体的には、
『人間は利己的で愚かな生き物だ』と絶望した魔王は、
「誰もが、自分より他人のことを第一に考える素晴らしい人格」
を持つように人類を作り変えた。
『悪い奴への刑罰が甘すぎる世界』『加害者も被害者に同じ苦しみを与えるべき』と考えた魔王は、
「被害者が受けた傷(いじめなどによる心の傷も含む)の分だけ、加害者の体が傷つく『応報罰の魔法』」
を全国民にかけ、加害者を甘やかす原因となる『法律』を撤廃した。
『生まれ持った格差や地位によって人生が決まる世界』に絶望した魔王は、
「すべての人間に対して平等に機会を与え、実力の高い順に要職に就ける国」
を作り、すべての国民に平等な競争社会に変えた。
そのような国々を二コラは各地を訪れ、どの国でも「魅力的な女性」と出会っていく。
そんな彼女たちとの婚約と別れを繰り返しながら、二コラは旅を続けていく婚活物語。
カクヨム・アルファポリスでも掲載しています!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-28 10:28:50
121341文字
会話率:42%
地球には、特殊な役職を持った影の実力者がいる。
その中の一人が、剣聖と呼ばれる一人の少女。
不遇な幼少期を過ごし、人間不信となった剣聖。
孤高の戦士としてあらゆる物を討ち果たしてきた少女だったが、ひょんなことから魔界に飛ばされる。
そこ
で共に旅をしたのが、千也と呼ばれる一人の少年。
弱いからと始めは嫌いだった少年の勇気に触れ、少女も次第にその心に惹かれていく。
無事に地球に帰ってこれた二人だったが、千也には『勇者』と呼ばれる恋人がいた。
勇者は剣聖の大親友でもあり、そんな彼女から千也を奪う訳にはいかない。
だけど、諦めきれないこの気持ち。
これは、二つの相反する気持ちに悩まされる少女を描いた恋愛譚である。
【一話完結】【カクヨム様でも連載】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 19:00:00
4463文字
会話率:27%
砂漠のオアシスに建つきらびやかなお城の中で、姉を甚振る皇女がいた。
彼女は、姉の婚約者を盗った、横取り横恋慕横入り横槍横幅の通称『横四皇女ホノリア』
生前読んでいた漫画の、推しである『勇者』に序盤に利用されてポイ棄てられる悪役皇女だ。
ホ
ノリア、ザマァみさらせと漫画読んでた時は思ったが、冗談抜きで困る!
気付いた私は打破しようと藻掻くが、時すでに遅し。
見事に断罪されてしまった……が、何故か姉を罵る以前の幼児期に巻き戻る。
これぞ神の采配! もう勇者とか要らない。
他の強力な協力者を見つけねば、と。
モサくてもいい。でも出来れば、推しになりそうな磨けばキラリと光る逸材が良い。
そういえば、他に不憫なキャラクターが居た筈……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 21:58:09
35628文字
会話率:39%
多くの英雄たちが命や魂を削り、恐るべき魔王の時代を終えてから100年…人々を鼓舞し続け、果ては魔王にとどめを刺した…あまりにも有名な伝説の存在『勇者』の威光が薄れかけ、再びヒトの敵たる魔族の脅威が目前に迫る。
国は…世界はかの伝説の時代の如
き英雄を求め、新たな光たる勇者を求めていた。
普段は睨み合うのハズの各国が協力し、『陸法教会』の公認の下で創設されたのは、アーレンツィ学園都市。それは次代の英雄を育み、勇者を生み出す大陸…いや、世界最高峰の教育機関。
そんな学園都市にとある少女が入学する…。決して恵まれた存在では無いその少女が…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 18:49:20
16207文字
会話率:56%
【剣聖】スキルを受け取ってロボットだらけの世界へ転生した俺は、不自由な身体を上手く使えるようにして『優勝賞品:聖剣』の大会へ出場。
その後、どう考えても使い捨ての『勇者』となって戦った。
精一杯の今生の果てには……。
※本日上げ切ります。
平均では一話につき九百字前後のあっさり全十話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 17:41:50
9148文字
会話率:7%
「ティアーナ。俺と結婚して欲しい」
見知らぬ男性からの求婚。記憶喪失の私にはこの『ジーク様』が恋人だったのかどうかも分からないが、きっと恋人だったのだろう。なぜならば彼は勇者であるのに「君がいてくれれば世界なんて魔王に滅ぼされても良かった」
なんて言い出す闇落ち勇者だったからだ。えっと……非常に愛が重い。
そんな『勇者』である彼と『聖女』であったらしい私は、目指す目的が微妙に不一致のまま再度魔王討伐の旅に出る。記憶が無いながらも徐々に私はジーク様に惹かれていって……聖女の秘密を思い出すのだった。
『君を逃がさない系勇者×記憶喪失聖女』で、諸々の事情により魔王討伐リベンジに向かうお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 06:00:00
54583文字
会話率:54%
主人公ナイルは、ある冒険者パーティーに招待され王都ラズベルにやってきた。
新たな仲間たちに出会い、冒険に出る。
ナイルの目的は冒険だけなのか。
それとも他に————。
冒険の中で明かされていく数々の真実。
ナイルとその仲間たちの冒険
はどのような結末を迎えるのだろう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 20:28:34
2628文字
会話率:28%
湖の見えるベンチにイーダは座る。王宮に戻る前に、食べそこねたお昼をすますことにしたからだ。
1品目は肉の燻製をはさんだパン。口に含むと麦穂と牛肉が燃えてだいなしになったのを知る。ボリボリというパンにあるまじき食感が、午後に必要な気力を
遠ざけて……。生産者たちの嘆きの声が、料理人の無遠慮な笑い声にかき消されていった。
「食べられるタイプの廃墟、かな」
魔王のまねをして、皮肉をひとつ。
2品目はマッシュポテト。ビーツと小さく切られた人参の葉が相席していてかわいい。でも、食感は「ベチャ」だし、妙に硬いビーツが顎に入れる力加減を迷わせる。全体的に無味。「素材の味を生かした」という苦しまぎれのほめ言葉すら使う余地がないくらいに。
「……共同墓地」
紙につつまれた3品目を手に取る。小さく黒いグミのようなもの。日本で食べていたものよりも硬く、色も相まって強者感がすごい。舌の上に置くと広がる、独特な味。ダイオウイカの浮袋、古い時代の咳止め。自分の故郷では工業製品にも使われた、つまり塩化アンモニウム。
――これは食べ物じゃない。これは食べ物じゃない。食べても害のない、食べられるよう配慮された、食べ物以外のなにかだ。
なんとか飲みこみ魔界の食事に肩を落とす。腰にぶら下げた皮水筒に手をのばすと、横にならぶのは戦利品の入った袋。
開けて中を見る。暗い井戸のような袋の底から、いくつか指の欠けた右手が、こちらに手のひらをむけていた。
むやみに力を振りかざし、神様を馬鹿にし、この世界を踏みにじった『勇者』の体の一部。適切に保存されたそれから、新鮮な血の匂いが香る。
「あなたみたいな勇者がいるから、本物の勇者が迷惑するんだよ?」
怨嗟を吐く右手をイーダは笑顔で見下ろした。魔王たちが同じことをしたら、口の中へ他人の不幸でできた蜜の味が広がっただろう。
今自分はそうじゃない。けれど魔界の魔女として、ふさわしい言葉は知っている。
そう思った彼女は今日一番美味しいだろうそれに声をかけてあげた。
「ごちそうさま」と。
【作者より】
興味を持っていただき、ありがとうございます。
本作はローファンタジー風味のアンチヒーローものです。
第4回HJ小説大賞後期・2次選考突破作品
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 11:20:00
1387928文字
会話率:37%
ごく普通の一般企業に勤めるサラリーマンの俺こと、山田太郎。
ふと気が付くとそこは、魔王が世界の支配を目論み、町の外にはモンスターが彷徨き、魔法が当たり前に存在する異世界でした。
そんな異世界に『勇者』として召喚された俺は、神から与えら
れたチート能力を武器に世界の平和を守る旅に出るのだった……
……えっ?俺にチート能力なんてない?
じゃ、じゃあ、俺の秘められた力が覚醒して魔法で無双したり、剣で無双したり……
……えっ?俺は魔法が使えない?剣の腕前も素人同然?
……元の世界に帰ってもいいですか?
そんな超ハードモードの異世界で出会ったのは、道端で野垂れ死にアンデッドとして蘇ったおっさんや、使えそうで使えない……そんな微妙な魔法のみを操る最狂の魔法使い、そして怪しげな雰囲気を漂わせる女賢者という、なんともいえない非常に個性的な仲間たち。
そんな彼らと助け合い、数々の苦難を乗り越えながら、世界の平和と魔王討伐を成し遂げるため、シリアスで正統派なファンタジーが今始まる!……
……えっ?パロディやギャグが中心の異世界コメディファンタジー?
……もう、誰か助けて……。
―――これは、前代未聞の最弱勇者とその仲間たちが繰り広げる異色の冒険活劇である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 10:30:51
249557文字
会話率:32%
「ブリーム子爵家のアパパネ嬢! 僕と婚約してくれまいか?」
アパパネは『勇者』と『聖女』の直系の子孫であり、そのため優秀な子が生まれやすいとされる一八・七五%の奇跡の血量を狙って婚約の申し込みが殺到するのだった。最も格上のインスブルック公爵
家の申し出を受け、その他の話を穏便に断わろうとしていたところ、何とルーク第一王子からも婚約の申し込みが。王家は奇跡の血量と無縁のはずだが?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-10 07:48:07
6456文字
会話率:38%
カリクチア王国王太子のアーサーは、神より『勇者』の加護を賜った。魔王が現れるので撃ち滅ぼせという含みだ。しかしアーサーは『勇者』の加護を賜ったことも魔王が現れることも周囲に証明できないため、身動きが取れない。時間を浪費している内に魔王が出現
してしまうと、世界が壊滅してしまう。アーサーは愛する公爵令嬢ミレナを婚約破棄して、断種の上平民落ちとなる道を選んだ。自分が自由に動ければ、魔王に対抗する力を得ることも可能だからだ。アーサーはミレナの幸せを望んだが、ミレナは修道院入りし、アーサーの念願がかなうことを祈るのだった。そんなミレナの前にも、加護を与える神の使いが現れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-06 07:31:56
10944文字
会話率:33%