僕はここにいて、君はすぐそこにいる。場所的に見ればほんの10センチメンタル程の違いだが、僕たちは同じ空の下にはいない。なぜなら僕と君は頭上が重なってないから…
この話はある少年と少女の長距離恋愛を科学的に分析出来なかった話である。
最終更新:2012-04-26 17:00:00
1793文字
会話率:43%
母が死んだのは、もう十三年も前のことだ。母の誕生日、果ては名前も顏も忘れて久しいのに、命日だけははつきりと覺(おぼ)えてゐる。
其(そ)れは何故なのか。
屹(きつ)度(と)あれの所爲(せい)だ。
故人は死んでも四十九日の間はまだ現世に留ま
ると云ふのを知り乍(なが)らも、どうしてか無性に女が抱き度くなつて──買つたのだ、女を。
母の寢室でだ。
其れがどうしやうもなく後ろめたくて、けれどどうしやうもなく亢(こう)奮(ふん)したので、私は今でも母が亡くなつてからの四十九日間の出來事はしつかりはつきりと覺えて、頭からこびり附いて離れずにゐるのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-19 20:46:14
7512文字
会話率:35%
一年中、雪と氷に覆われた町には伝説があり、霊峰にいる雪神が町に下りると「フローズン・ダスト」が起こるとされた。
町で服飾の仕事をするブライズは夜の湖を訪れる。そこで溺れる少女を助ける。少女は記憶喪失だと告げるも、自らスノウと名乗る。
住む所
のないスノウのため、ブライズは自分が住む家へと招き入れる。一緒に住むおばさんから、大祭中であると教えられ祭りへ行きたいと言う。祭りを楽しみながらも、スノウのため情報を集める。途中、顔馴染みのミモザと出会う。ミモザの事を好きなブライズ。だが、それを伝えることができない。二人は、祭りの催し物を巡り歩く。
その夜、スノウはブライズの寝室へ行き、大祭後のことを相談する。ブライズは、君が居たければここにいてもいいんだと話す。
大祭の最終日。仕事を休んだミモザが加わり、三人でアミューズメントパークへ向う。三人はスケートをすることに。運動音痴のブライズは、ミモザの補助でスケートをしていると、ミモザが過去の思い出を話す。そんな二人の様子を遠くで見ていたスノウは、過去の記憶が戻る。
その後お風呂に入るミモザとスノウ。スノウは、ミモザにブライズの事をどう思っているか尋ねる。ミモザは好きだと認めるが、素直に伝えられないと言う。スノウは、どうして素直になれないんだと詰め寄ると、こっそりと何かを打ち明ける。
パレードに出るため町へ戻ろうと三人は馬車を利用する。だが、ハプニングに襲われ馬が暴走する。最初にミモザが脱出し後を追おうとするが、スノウの様子がおかしい。彼女の様子が変わったのは、記憶を取り戻したのではないかと見抜く。スノウは、自分が人間ではないと告白し一緒にいられないと涙を流す。ブライズは、誰であろうとスノウに代わりはないと言う。そして二人は馬車を脱出する。
最後、スノウは雪神であると打ち明け去っていく。そして、ブライズとミモザの頭上にフローズン・ダストを降らせる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-15 15:04:12
34635文字
会話率:49%
中学2年生のごく普通な男子、時奈零樹(ときなれいき)。
その頭上に、断花詩織(たちばなしおり)という女の子が落ちてきた。
彼女はそのまま死んでしまい、幽霊となる。
しかし落ちたのが零樹の上だったことから、零樹のそばから離れられない自縛霊(と
いうか人縛霊)になってしまった。
詩織は、幽霊なので姿を消したり壁を通り抜けたりはできるのだが、零樹から数メートル以上離れられなくなる。
怪しいオカルト研の部長、小島魅和(こじまみわ)いわく、なにか心残りがあって成仏できないのだろうとのことだが、詩織本人はまったく覚えていないという。
そして親友(悪友?)である宇良原夕時(うらはらゆうじ)の悪知恵により、幽霊の詩織の能力を活かして便利屋を始めることになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-27 20:25:19
30171文字
会話率:39%
砂の海は夢幻を育む。懐には扉を隠し、大地は翡翠の指を伸ばす。銀と黄金は使者を送り、鍵は巨木を頭上に仰ぐ。“それは、一つの世界の始まり”・・・本作品は休止中のサイトからの転載です。
最終更新:2011-08-07 13:44:30
106903文字
会話率:21%
「奪い合え、愚かな者たちよ。その頭上に血濡れの栄光を戴け」
落城する最後の夜で姫と従者が過ごす一時。同時に明かされる国にまつわる呪われた話。
……逃れられぬ、毒薔薇の意志。アズマ、お前だけは逃がしてやろう。
最終更新:2011-07-08 16:39:39
5663文字
会話率:23%
地球温暖化が進行し、最後の小島に追い詰められた人類。
世界を元の姿に戻すため、彼らは大規模な緑化事業をはじめる。
最終更新:2011-05-08 12:57:52
1505文字
会話率:37%
青白く輝く月は今だ頭上にあった。
キーワード:
最終更新:2011-03-18 12:41:56
200文字
会話率:20%
学校からの帰り道。急に雨が降り出した。通り雨だ。雫と太一は公園のベンチで雨宿りする。頭上の濃く茂った木の葉が雨を防ぐ。まるで二人を避けるように降る雨は、一向に止む気配がなかった。雫は自分の腕を抱く。太一と肩が触れるくらいの距離を気にしたわけ
ではなかったが、なんだか気まずかった。沈黙は自然と降りた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-03-16 18:47:31
2749文字
会話率:20%
夏といえば怪談。怪談といえば夏。1シーズンだけの勇気と興味。
いつもどうりに始まり、いつもどおりに終わるはずだったのに…。
最終更新:2011-03-06 16:44:53
621文字
会話率:0%
天界で暮らす天使には、背中から生える翼と、頭上に浮かぶ輪“リング”がある。しかし、ただ一人だけリングを持たない天使がいた。その名はアリウス。恩師から託された禁断の聖書を守る為、そして自分にリングが無い訳を知る為、アリウスの旅が始まる。天界
で繰り広げられる天使達の物語。(全十四話・2005/1/14~2005/6/17 別所にて掲載した作品)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-24 00:00:22
71115文字
会話率:30%
魔法が科学により再現可能になった未来のある日、科学都市に住む学生――八雲刻哉の頭上から女の子が降ってきた。
女の子は組織から逃げていると言う……。
八雲刻哉の日常はありえない出来事からガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
最終更新:2010-03-21 23:47:33
11169文字
会話率:22%
死神とは
自殺しようとしている人間を助け、和解した上でその人物のために出来ることを"手伝う"存在。
だが、あくまでも手伝いであり、その人物の恨みの対象となっている物や人間を傷付けたりしてはいけない。
また、死神はその人物
には見えるが、それ以外の人間にも見えるようにするためには対象となる人間の頭上に手を当てる。
死神を殺すことが出来るのは、死神だけである。
自分の死神を目で認識できる人間は、他人の死神も見ることができる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-03-17 10:18:58
9763文字
会話率:48%
ある冬の夜、ひとつの恋の終わりを迎えて久しい男。 汚れることへの免疫を持たなかったために招いた終末を悔やみながら、暗い舗道を歩いていた。
自らの脆い清潔さを頭上の雪になぞらえ、その白ささえも憎みながら。
最終更新:2010-02-22 22:22:59
771文字
会話率:0%
僕である優一の成長物語である。
子供の頃に体験をした心の傷を抱えながら、男として人として成長をしていく。
幸せについて、愛について、僕なりの答えを見つけていく物語。
新月の闇の中で、無数の星がきらめき、頭上に星の川を作っていた。
僕は、砂
浜に腰を下ろし空を見上げた。
闇の中に、波の音が聞こえてくる。
ときに遠く。
ときに近く。
波の音は、僕を海の中に誘うように聞こえてくる。
小学5年生だった、僕は、波の音を聞きながら、昔、母親に聞いた話を思い出す。
『夜空に浮かぶ星の一つ一つが死んだ人の魂』なのだと。
『死んだ人の魂が、空に浮かび、夜、みんなが安心して眠れるように、僕たちを見守ってくれている』のだと。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-17 15:40:48
2746文字
会話率:8%
『あなた』が挑む短編ミステリー。ひらめき重視のなぞなぞ的な謎。鑑識の報告と探偵の検分の食い違い、その二つを満たす『解』とは……?
最終更新:2009-03-26 20:49:38
2736文字
会話率:27%
お姉ちゃんと弟はパソコンを運んでいた。しかし弟がバランスを崩して、パソコンはお姉ちゃんの頭上に落下してしまう。幸いお姉ちゃんは無事だったが、その日から彼女は妙な違和感を感じることになるのだった……。学園ギャグコメディー。約2300字の短編小
説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-02-18 06:28:49
2354文字
会話率:41%
本当に危ないですから、標識があったら注意しましょうね。
最終更新:2008-07-04 18:43:38
1656文字
会話率:20%
呆れるぐらい雨が降りまくる梅雨。そんな時季のある日、ママに心配させてはイケないと頭上にランドセルを乗せお家へと急ぐ女の子理紗ちゃんは、歩道橋で上から下まで水玉模様で統一されている謎の男の子水玉と出会う――。ジャンルを変更してさらにパワーアッ
プ(?)な童話的ファンタジー!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-01-16 18:19:17
19441文字
会話率:41%
真冬の寂しすぎる登校途中、突如にして今田俊之(としゆき)の頭上に舞い降りた輝く輪。それによって引き起こされる奇跡と悪夢。不利益と明らかにわかる善行為を行う事ができるのか。
最終更新:2006-12-16 20:08:56
9230文字
会話率:43%