アナログとAI技術が程よく混在している現代社会。心労により休職していたAI開発部の下っ端だった前田茉歩は、パワハラ上司の命令により岐阜県に出張してとある技術者を連れ戻せと向かうことに。
いやいやだと思ったが、顔も知らない上司のひとりである
こと。技術者としての純粋な興味がきっかけで、退職前にとそれを受けた。岐阜県関市に赴くも、あまりにもAIが組み込まれていないアナログ環境に最初は辟易しかけたが。幼少期の過ごし方や、件の技術者『多知獺(たちかわ)柊司(しゅうじ)』の不器用ながらも心地の良い気遣いに癒され。かつ、彼が独自に開発していた『動物型AI端末』の『璐羽(ロウ)』との接点が増えていく。
柊司の祖父がAI技術者の中でも改革に携わったが、本来は『鍛治師』の家柄だったこと。継承者が身内に柊司しかおらず、本人はこれまでの仕事を投げてまで戻っていたこと。AIを導入は、反対意見が多くとも技術者継承のために試運転を始めていたことなど。
事実を知った茉歩は、パワハラ上司たちのことなど関係なく……それまでの進路などが瑣末なことだと自覚した。身改めようと将来をさらに考えていけば、柊司を取り巻く状況の深刻さにも関わってしまうことに。
これは恋なのか。友愛なのか。それとも親愛の先か。
結末は流れで変わっていくので、綴り手もわからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 20:01:35
18578文字
会話率:53%
高校3年生の悠真は、進路も夢も決められないまま、ただ日々をやり過ごしていた。
そんなある日、最愛の姉・美咲が突然の事故で亡くなる。彼女が遺したスケッチブックには、「やりたいことリスト」と、悠真へのメッセージ。
「後悔しないで。やりたいことを
やって」姉の言葉に突き動かされ、悠真はリストに書かれた夢を追い始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 01:58:08
2399文字
会話率:22%
何も思い出せない状態で宇宙船の中で目を覚ますと進路上で戦争をしていた。
巻き込まれては堪らないので静観する気だったが、一方が「目撃者は消せ」と襲い掛かって来る。
仕方ないので撃退したら、もう片方から恩人扱いされ・・・そのまま縋られてしまう
!
まあ見放すのも後味悪いから、出来る事なら手伝おう♪
と言う感じでやってたら、英雄扱いされたり無双したり・・・いつの間にか名前が売れて仕舞ったw
こんな小説やマンガ有ったなあ・・・まさか自分で体験すると思わなかった。
まあ暴れ過ぎた以上それは仕方ないのかも、でも一言だけ言っとくけどボク男だからね!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 11:57:51
896121文字
会話率:49%
時は、双影時代。
人格AI技術の発展により、人はみな自分と同じ思考・記憶・行動パターンを持つ"影"—コピュラを持つようになった。
それは社会生活のさまざまな役割を肩代わりすることを目的に作られた。
そしてその姿は、高度な
人型ロボットとして現実に存在している。
通学、対人関係、進路選択、恋愛、自己表現…… 疲弊した現代人に代わって、"もうひとりの自分"がそれらをこなしてくれる。
外見や仕草、声まで、持ち主と瓜二つに設計されており、その動作はAIによって極限まで本物に近づけられている。
そして肉体はシリコン皮膚と内部フレームで構成され、ただ接するだけでは人間とほとんど見分けがつかないくらいに作られている。
ただし、コピュラには大きな欠点があった。
コピュラは、本体に限りなく近く模倣するが、性格だけは模倣できないという点。
陽気な人間の影は冷淡に、内気な人間の影は社交的に。
政府には何通もの改善を求める手紙が来るが、国家的な問題とはみなされず、黙認されている。
そんな中、とある不登校の男子高校生のもとへ一体の影がやってくる。
─────自分にそっくりな何かが、自分の代わりを果たしているとき、“僕”はまだ”僕”と言えるのだろうか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 10:10:45
12323文字
会話率:37%
無難で平穏な毎日――それが空木みおの高校生活だった。
目立たず、争わず、誰にも嫌われず。
未来の進路も安定していて、何も問題はないはずだった。
だが、ある放課後。
彼女はふとしたきっかけで、“少しだけ違う世界”へと迷い込んでしまう。
そこ
には、みおと瓜二つのもう一人の「空木みお」がいて、
彼女の代わりのように、完璧にその世界に溶け込んでいた。
日常の裏に隠された、わずかなズレと違和感。
微笑む鏡像、先回りする自分、語られない記憶――。
この世界は何なのか?
「本当の自分」とは何者なのか?
見失いかけた自分を取り戻すため、みおは“パラレルな青春”を歩き出す。
不思議で切なく、どこか懐かしい、もう一つの世界での成長の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:52:00
1035文字
会話率:15%
友人に「ブラックコーヒで体重が減った!」と報告したら、思いっきり笑われました。「違う、違う! 娘ちゃんの進路の件で、ストレスがかかって、ヤスゾーは痩せたの!」……。う~ん。どうなんだろう~。真実は分からないな。
最終更新:2025-07-14 21:31:34
1331文字
会話率:0%
【 優しくて厳しく愚痴っぽいお母さん! 娘として最期に聴いてください……! 】
◆秋山純生(あきやま・すみお)は、高校三年生で、進路を美術系か理系の大学か悩んでいた。
母、秋山幸子(あきやま・さちこ)が、「二つとも卒業すればいい」と助け船を
出す。
おそらく、父、善(ぜん)は大反対だったろう。
最初の美術大学で人間関係と卒業制作のテーマへの批判に挫折を感じ、マンドリン・ギター部でも残念な思いをした。
二つ目の理系大学でも管弦楽部のデカダンスさに辟易し、偶々同じ学部の学生でも痛い方々と気を配って疲れていた。
究極の避難として退学しようと思っていたが、母が押しとどめた。
二年生となり、友人の玉(たま)ちゃんもできたことだし、気分を一新しようと趣味の合う部活へ入り直した。
アニメーション研究会の門戸を叩く。
紅林朝(くればやし・あした)と知り合い、初めての恋は走り出し、将来は結婚へと夢を描いていた。
純生は先に社会人となった彼を追って東北の果てまで大学院へ進学するが、慣れない環境のせいか病に伏してしまう。
書類上の入籍をし、紅林純生となったが、生活は別々にしていた。
翌年の春、私は同居が必要なほどにだらっと崩れてしまう。
彼の職場と私の大学院との中間地点に居を構えた。
病魔は激しく私を揺さぶり、夫が夜に帰宅して早朝出勤するだけでは、ひとりで留守番は無理なことは明白で、医師からひとつの提案があった。
「日中の面倒をみてくれる方を呼べませんか?」
夫は新婚家庭が乱され、蔑視している者が分け入ることに抵抗したが、実母の幸子が東京から高速道路で駆けつけてくれた。
父の善は、私を怠け病だと笑いものにした。
怠けていたら皆勤賞がとれるのですか。
怠けていたら上位三パーセントの成績で人物も推薦される特待生になれるのですか。
後に、父は母のいない家に屈服する。
弟の陽太(ようた)にお金のかかる時期だったので、仕送りは少ない。
私は殆ど家を出られず、誰かが付き添ってくれても難しいのに、川岸へ母の好きな自然観察をしに散策することがあった。
二人の瞳には、美しいとか生きるとかの安い羽飾りは要らない。
「白鳥だ……。向こうに白鳥がいるね」
景色と月日が流れるだけでいい。
そして、家族の形は変わっていく——。
◆登場人物
紅林純生
紅林朝
秋山幸子
◆カクヨム様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 18:30:00
9997文字
会話率:45%
佐藤 晴(さとう はる)高校3年生、平凡な高校生である。僕は、進路、部活、友人関係の悩みを抱えている。僕の家は普通の家庭、父は単身赴任で週2で帰って来る。母も仕事をしている。姉は大学3年生で忙しそう。毎年誕生日には、昔は家族みんなで誕生日を
ケーキで祝っていたが、最近は時間が合わず、みんなバラバラでケーキを食べるようになった。
鈴木 美紀(すずき みのり)高校2年生、平凡な高校生である。私は、友人関係、母からの虐待の悩みを抱えている。私は普通の家庭だが、片親である。祖母と一緒に住んでいたが、高校入学する前に他界、そこからたまに母から虐待を受けるようになった。ちょっと貧乏で、毎日バイトに励んでいる。昔は祖母がケーキを買ってきてくれたが、今は自分で買って、母と2人で祝っている。
森 拓実(もり たくみ)高校入学1年生、平凡な高校生である。僕は、平凡な高校生である。僕は、施設での悩みを抱えている。僕は、小学校5年生の頃、親のネグレクトにより児童養護施設に入った。高校は通信制の学校に通っている。施設にはまだなじめずにいる。誕生日には好きなケーキを買ってきてくれて、みんなで祝ってくれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 23:45:33
990文字
会話率:13%
大学時代までは陸上部に所属。
現在は公務員として働いている。
陸上で成果を出せず、卒業後の進路について考える頃に、公務員になることを目指して勉強を始める。
部活を辞めて、ひたすら勉強した結果、無事試験に合格することができた。
試験勉強の息抜
きとしてのランニングがきっかけで、社会人になっても走ることを基軸とした生活を送っている。
現在の夢は、ランニングで日本全国を旅すること。
中国地方を完走し、今は九州地方に進出している。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 17:45:19
4255文字
会話率:0%
小説『アンサンブル』あらすじ
音楽教師の家庭に育った佐々木航は、地方都市の中学校に転校してきた春、誰もいないはずの音楽室で、少女の奏でる不思議なホルンの音に出会う。
少女の名は琴音。特別支援学級に所属する彼女の奏でる旋律は、どこか懐かしく
も美しく、航の心に深く残る。
吹奏楽部に入部した航は、仲間たちとともに音楽と向き合いながら、地方ゆえの設備や指導の限界、経済格差、そしてそれぞれの家庭の事情に直面していく。
ある者は音楽を諦め、ある者は夢を追って都会へ向かい、ある者は誰にも気づかれず一人で音楽を奏でていた。
高校に進学した航の前に再び立ちはだかる、音楽と進路の葛藤。
そして、かつての仲間・琴音の悲しい運命を知ったとき、航は音楽を続けるということの本当の意味を問われる。
音楽は誰のものなのか。才能とは何か。
そして、自分が音楽とともに生きるとはどういうことなのか。
人生という名の舞台で、それぞれの音が交差し、響き合う――
これは、生きるために音を奏でた少年と仲間たちの、長く静かなアンサンブルの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 06:37:05
37295文字
会話率:25%
◆
「あそこに居なかったとしても、卯片築君がチーターだったのは事実。なら私はこう思う」
【死んでしまえ】と。
──とある男子学生『卯片築』の日課は、ネットに投稿したゲームプレイ動画の再生数を確認する事から始まる。
投稿した全ての
動画は、再生数ゼロと表示されるが、この光景こそ誰にも見つからない『空気の才能』で作り出せた理想郷なのだと豪語する。
しかし、この理想郷なるものがチートツールを使って出来ている事が不幸を呼んだ。道を外れた彼の行為を否とする少女達『柊乃玲奈』と『奈波葉月』の策謀により、全校生徒に晒されてしまうのである。
かくしてゼロが消えた理想郷は崩壊。彼女らのチーターへの復讐のような一幕は降ろされた。しかし……これで終わりではない。
理想郷を破壊され、傷心した卯片築の下に、とあるメールが届く。それは、既にサービスが終了したはずであるオンラインゲームからの不可思議な招待コードだった。
これを解読した時、彼の眼前に食虫植物を意味する『SARRACENIA』なる文字が浮かび上がる。
【◆ストーリーの根幹として、これは『卯片築が再び理想郷を築けるか……その前に殺されてしまうか』を描くものです◆】
◆
※更新は基本的に月一ペースです。完結まで、気軽に執筆してまいります。
2020/03/08 スピンオフ作品として、奈波葉月(クク・ナナツキ)を主点とした【特別枠ナナツキ編:『武器狩りがオチる瞬間まで』】を投稿しました。
本作品の三年前、運営ブチ切れ事件が起こる数ヶ月前のサラセニアでの物語となっています。
2020/04/10 ネット小説大賞八 一次選考通過折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 00:06:33
543510文字
会話率:30%
【空気属性『ステルスチート』の進路】のおよそ三年前のお話。
クク・ナナツキの産みプレイヤー『奈波葉月』が、ネットの海から見つけ出した謎のMMOゲームにログインしてから、『武器狩り』そして『ファイユ・アーツレイの侍女』になるまでの物語です。
※気晴らしスピンオフ作品です。
この作品を見かけたら、本編の空気属性『ステルスチート』の進路の方も、よろしくお願い致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 22:08:32
30402文字
会話率:17%
ついに、BIG3の最後、颯希が登場!!
受験も終わり、七海、真波は、それぞれの道に‥‥。
日常で世界を変える(矢田編)が始まる。
君は、すべての伏線を回収できるか!!
最終更新:2025-07-10 11:43:19
70821文字
会話率:64%
大学進学を諦めた七海。真波や颯希が、進学をすすめる中、一人孤独になってしまった。本当に大学に進学することはないのか?高校3年生を描いたヒューマンストーリー。
日常で世界を変える(高田編)の伏線の回収が始まる。君は、全ての謎を解き明かせる
か!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 13:26:37
72859文字
会話率:58%
淮南高校の遠藤江は、進路に迷っていた。いつも一緒にいるメンバーとの毎日が楽しかった。この先、江にまっていることとは、、、、?
日常で世界を変える(遠藤編)がついにスタート!!
君は全ての伏線を回収できるか?
最終更新:2025-03-01 21:20:21
65305文字
会話率:63%
“それ”は人でありながらヒトで非ず。
古代の人々は魔法を使える者をそう呼び、魔法が発達して魔法を使う者が増えた現代では強大な魔法や異質な魔法を使う者をそう呼ぶ。
幼少期の記憶がなく、身寄りのない主人公は施設で育ち、今は施設で一番の年長者。
そろそろ仕事を探して施設から卒業しなくてはならない年齢になり、施設長に相談へ。
しかし施設長は眉間に皺を寄せて渋り、譲歩できる手は魔法学校へ通うことのみ。
他の子はどんな進路でも易々と了承したのに自分だけは許されなかったことに疑問を感じ、施設長に強く迫ってみるも首を横に振る。
「答えは学校へ行ってみるがいい」としか言わない施設長に渋々了承する主人公。
これは主人公の記憶と魔法が繰り広げる魔法使い達が“ヒト”である為の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 09:00:00
10637文字
会話率:76%
ある日、怪しい進路指導の先生からブレスレットをもらったサエキは、同じくブレスレットを持っていたワカマツが戦隊ヒーローのように変身して悪の組織と戦うのを目にする。仏具戦隊ナンマイダーとしてのサエキの人生がいま始まった……
ー登場人物ー
仏具
戦隊ナンマイダー
サエキリョウタ 仏教系の高校に通う、サッカー部。
将来の夢は警察官な熱血少年。
コンビニバイトで貯金をして、
警察学校の学費を稼いでいる。
見た目は清潔感のあるイケメン。
クウカイレッドになる。
ワカマツシンペイ サエキと同じ高校に通う帰宅部。
大手スーパー、ダイジョーを、
経営するワカマツグループの御曹司
肩まで伸ばした黒髪を後ろで束ねて
いる。性格はニヒルで悲観的。
バンドマンになる夢を諦めきれずに
いる。
シンランブルーになる。
ヌキナタエ サエキと同じ高校に通うアルバイター。
低所得者階級で生活費にバイト代を、
充てている。パンツ要員。
性格は天然。売れ残った弁当を持って、
帰っている。最近、投稿した動画が、
バズってフォロワー数が万単位になった。
ニチレンピンクになる。
シッダー博士 在日インド人二世で表向きは科学の教師
仏具戦隊ナンマイダーの開発、創設者。
ガンジーのような見た目の変わり者。
合体ロボ、カラクリミョーオー等の
開発者。
フシミキョーコ 豊満な音楽の女教師。男子みんなの。
憧れの女教師。茶色のボブカットを、
右耳にかけ。いい匂いの香水を、
漂わせている。
フォックス=ウガージン 豊満な体を黒のライダースーツ
に包んだ謎の女性。口元の開い
た狐のお面で顔が見えない。
ナンマイダーのピンチにかけつ
けて、手にしたダキニロッドで
助けてくれる。
悪の組織
ソッカー
第三勢力
陰陽集団ミチザネー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 07:33:56
99770文字
会話率:54%
24歳の蒼井陽は、年末の帰省で実家の部屋を片付けている時、引き出しの奥から片方だけのイヤホンを見つける。それは高校時代、恋人の成瀬みなみと片耳ずつ分け合って音楽を聴いていた、大切な思い出の品だった。
高校2年の春、図書館で出会った二人。内向
的な陽と、音楽への情熱を持つみなみは、「片耳ずつイヤホンを分け合う」という小さな約束から心を通わせていく。Luneの「空、もうすぐ雨」、Amber Waltzの「イヤホン越しの君へ」─共有する音楽が、二人の距離を縮めていった。
恋人同士になった夏は、音楽に包まれた幸せな日々。しかし高校3年の秋、進路への価値観の違いから二人の心は離れ始める。音楽の道を目指し東京へ向かうみなみと、地元の大学を選んだ陽。やがて二人は別れを迎える。
6年後、陽は偶然にもみなみの音楽活動を知る。彼女が歌う「Half Song」には、あの頃の二人の記憶が込められていた。片方だけのイヤホンで聴く彼女の歌声に、陽の封印された想いが蘇る。
伝えられなかった気持ちと向き合う陽。果たして、二人の物語はどのような結末を迎えるのか──。
青春の甘酸っぱさと別れの痛み、そして静かな再生を、音楽と片耳イヤホンという繊細なモチーフで描く、心に響く青春小説。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-09 23:07:22
15209文字
会話率:42%
大陸歴669年。
未だ夏の残滓を引きずる大陸南方――スクトゥム王国に、北方の大国〈鉄の帝国〉が宣戦を布告した。
国境線で続いていた一進一退の攻防は、帝国の智将ヴィルヘルムが山岳地帯を踏破し、戦線後方の要衝を攻略したことで激変する。
王都防
衛のため撤退する王国軍を尻目に、王国軍山岳旅団付き「補給」中隊――通称〈ヤマイヌ山賊団〉は、逆に北を目指して進路を取る。
わずかな手勢を率いながら帝国領へ突き進む、山賊団の指揮官――
一介の補給参謀にすぎない男・アルベルトは、不敵に笑う。
「た、隊長、ど、どうするんですかぁ……?」
「戦の基本中の基本をやるのさ。奴らがやられて嫌なことは、俺たちにはぜーんぶお見通しだろ?」
「ちげぇねぇ!」
「さすがは隊長、性根がひん曲がってやがる!」
「行くぞ野郎共! 帝国の連中に、一泡吹かせてやる!」
飢えた狼たちの、小さく細い牙が――
電撃戦でやせ細った帝国の兵站へと、深く食い込もうとしていた──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 03:00:01
23019文字
会話率:31%
神社生まれの予知能力者の少女がいた。
彼女は睡眠工学を開拓し、眠り見る夢同士を繋ぐDRテクノロジーの礎となり、夭折した後にその才知と美貌を称えられ、夢の塔<BABEL>の女性型システム統括AI〈R.E.M.〉の外見モデルとな
った。
少女の没後、姪が誕生した。
姪は叔母と瓜二つの美貌を持ち、寺生まれであり、触れた相手の過去を夢に見る力があった。
BABELのサービス20周年記念イベントの夜、圧縮データブラックボックス『R.E.M.』がBABEL中にばらまかれる事件が発生する。保存電脳ファイルの中ではR.E.M.のモデルとなった天才少女が眠っていた。
箱を開いた姪は叔母の霊体と出会い、次世代の神の座を巡る巨大な陰謀を知ることとなる。
これは、人類の次の支配種を決める生存競争の物語の始まり。
それと並行して、天才学者のクローンである絶食男子との婚活エピソード、演劇部の部長の自殺未遂のお見舞いイベントなどがあります。
前半はほぼ学園ものです。
もう少し具体的なあらすじ
天才少年・塚原進路のクローンである塚原影路に、二通のメッセージが届く。一通は演劇部の招集、もう一通は何者かからの、夢の塔20周年記念イベントでの待ち合わせ。演劇部は人数不足で対外活動を控えていたが年末の発表が決定し、部員同士ぶつかりあいながらも企画が走り出した。一方、夢の塔の女神に瓜二つの美少女である草凪和沙は、記念イベントに影路を誘うことになり、誘いへの影路の返答に不穏な気配を感じ取っていた。影路と同じクローンの塚原回路がかつて巻き込まれた殺人冤罪事件を思い出し、和沙は共通の友人たちと共に夢の塔で影路の後を追うことを決意する。
様々なテーマのイベント会場を巡った一行はついに、影路によく似た顔立ちのアバターの少年と同行者を発見する。なりすまし、他人の空似、さまざまな可能性が浮かび上がる中で思いもつかない大事件が発生し、歴史に刻まれた天才少年と天才少女の顔は再び全世界に配信され、台風と共に夢の塔は一夜にして半壊した。
次の登校日、集められた演劇部の面々は部長の検査入院を知らされる。聞き出したその容態から自殺未遂の可能性を導き出した部員たちは、その真実と真意を確かめるため、部長の夢の中に突入する――!
本作品は「ハーメルン」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 00:00:00
202679文字
会話率:48%
家から程近いところにある川。小さい頃から毎年のように遊びに来ていました。その川の水中に横穴が続いている。覗いただけでは奥行きがどこまであるのか分からないので調べる事にしました。
最終更新:2025-07-05 00:00:00
7584文字
会話率:22%
理路は幼少から柔道を続け、進路選択の際にも柔道歴を活かせるように警察官採用試験を受ける。しかし筆記が突破できずに落ち続けてしまう。そこで心機一転、探偵業を始めることに。成功するための道は見えているようだがアホの理路は成功を収められるのだろう
か!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-15 00:00:00
8073文字
会話率:60%
都内の高校で教師として働く27歳の神原恵美(かんばら えみ)は、日々の忙しさの裏で、どこか満たされない心を抱えていた。
ある日、彼女は教え子である16歳の男子生徒・真人(まこと)との何気ない進路相談をきっかけに、忘れていた「故郷の村」の記
憶と向き合うことになる。
過去を、謎めいた夢、そして“村”という言葉にざわめく感情。
ふたりを結ぶのは、禁じられた感情。
そして、都市の喧騒にまぎれて忍び寄る影。
彼女の記憶が蘇るとき、“帰ってはならない場所”の扉が静かに開かれる。
終末が近づく日本で、ふたりは何を選び、どこへ還るのか――。
破格のスケールで描かれる「国シリーズ」の前日譚となる物語がついに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 13:16:36
182373文字
会話率:18%
[あらすじ]
今年十六歳になる柊透(ひいらぎとおる)は期待に胸を膨らませていた。
彼がこの春から通うのは、最新鋭のVR技術が活用されたわが国最先端の高校であるからだ。
しかも驚くべきことに、スポンサーのゲームメーカーが提供するVRゲームを
仲間とプレイする、VRゲーム部なる部活動が存在するのだ。これがワクワクせずにいられるだろうか。
そのゲームの名前は[AnotherWorld]。二年前に高校が竣工し、学生を受け入れた去年の八月に発売した。専用のVRデバイスと落ち着いた空間が必要とはいえ、[AnotherWorld]は爆発的にヒットした。
この[AnotherWorld]、ソフト自体はネットアプリですぐに購入できるものの、VRヘッドセットは”モノ”であるが故に在庫に上限がある。大人気ゲームの宿命か、喉から手が出るほど欲しいのに家電量販店でも通販でも品切れで手に入れられなかった透は、発売から半年以上たった現在でもこのゲームを遊べていない人間の一人だった。
別にそのゲームをしたいからという理由で大事な高校の進路を決めたというわけではないが、せっかく遊べるのなら遊んでみたい。
これは、そんな邪な気持ちを胸に、高校生活に臨む透の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 20:00:00
474159文字
会話率:34%