癒花は神からの恩恵であり、美の象徴であり、女の命である。
古き時代よりある邪な大蛇の封印が解かれ、現皇帝白匣に倒されてから五年。
大蛇復活を機に女は美貌よりも癒花のあり方を尊重された。つまり皇帝に身染められたくば己に咲き誇る花を磨き、なによ
りも花を美しく魅せねばならない。
しかし人体より咲く癒花は普通の花ではない。
神より賜りし癒花を整えられる数少ない者を、人々は敬意を込めて〈花結師〉と呼んだ。
癒花が蛇苺である下っ端女官・草苺。
花よりも実が生る彼女は周りから奇異な目で見られていた。だが、草苺は人よりも手先が器用であり、一部の女官からは花結いを頼まれるほど。
ある日、草苺は癒花が傷んでいた女官の花結いをする。女官の癒花には不気味な蜘蛛が付いていて――――なんとその蜘蛛は癒花を害する毒蟲だった。
普通の人には視えないはずの毒蟲が視えた草苺は、皇帝直々の命を受ける。
『毒蟲によって床に伏せる四季人の一人――薔華貴妃の花結いをしろ』と。
薔華貴妃は皇帝の寵妃であると同時に、悪女と名高い後宮の荊姫。
そんな恐ろしい貴妃の癒花を草苺は整えることができるのか?
蛇だが育ての親である煤老師と皇帝直属である角星とともに草苺は毒蟲に挑み、花を結う。
※Web限定版
書籍とは若干異なる部分がございます。
その違いもお楽しみいただけると嬉しいです。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 19:53:37
66904文字
会話率:40%
「よって、あなたとの婚約は破棄する」
婚約を破棄を宣言された主人公、神鞭荊。
そんな婚約破棄の場に割り込んだ男がいた。
「そうかそうか!つまり、このときをもって、彼女はお前たちと一切の関係がなくなる、と言うことだな!なるほどなるほど」
嬉しそうに言う男は唐突に告げる。
「さあ、断罪を始めようか」
婚約破棄された令嬢と、そんな彼女を監視するヤンデレストーカーのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 12:00:00
5971文字
会話率:52%
【第1部 ミユと荊(いばら)の魔女】
女子高生のミユがアルバイトに応募すると、そこは異世界だった。
ミユは魔道士の女の子ギリーと剣士の男の子ブランとでパーティを組み、金銀財宝を求める冒険の旅に出るが、やがて行き着いた魔物が守る城で棘の魔
女と出会い、ミユこそがその生まれ変わりであることを知る。
【第2部 メイナグの塔】
未来のギリーが作る本を手に入れたミユは、姉のユリカを巻き込み、再び金銀財宝を求め砂漠の塔を攻略しに異世界に戻る。またもや現れた魔王をユリカが追い払うも、ミユは危うく死にかけてしまう。再起したミユは、魔王が持ち去った塔の財宝を取り戻すべく、過去へと戻るのだった。
【第3部 真実の壺】
どんな願いでも叶う壺を使って財宝を手に入れるため、ミユは魔法使いたちが闘って競い合う大会に参加する。師となった魔女のテナテナリを反則級の召喚魔法で破り優勝したミユは、壺から魔法のバケツを取り出すのだった。
この作品は「カクヨム(https://kakuyomu.jp)」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 16:00:00
75355文字
会話率:64%
私は目を覚ましそれを眺めた。
一輪の花が朝の木漏れ日に頭を垂れるさまを。
雨滴を振り払い太陽を見上げる。
やがて花は天に花弁を広げる。
腕を拡げるように。踊るように。
見渡せば辺りには同じように空を目指し花たちが舞う。
色とりどりの花たちが
辺りを埋めていく。
虫、鳥、獣を取り込み苗床とする。
世界の一部になる。その中心に私はいる。
私がやっている。
花で作った大きな蕾。
枝の触覚がすべて知覚できる。
実に栄養をあげよう。
夕沈みまでに。森の全てを掌握する。
美しき花。花弁は開花しかけ。
西側の枝木が悲鳴を上げた。
針で刺されたような痛み。
「1匹、2匹か」
塵芥を排除する。
毒の荊棘で虫を排除する。
飛び回って命中しない。
イライラする。
今や森のすべてが私。私となった。
この花を開花させたい。
私は他に何も望まない。
森に生きとし生ける全ての生命を栄養にして。
2匹の虫が核に近づいてくる。
何をするつもりだ。
害虫が。殺してやる。
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。
肥大化させた猛毒の荊棘を鞭のように撓らせる。
害虫2匹を押し潰す。
毒の穴に落とし溶かす。
漸くくたばったか。クズが。
人間の死体は栄養が豊富…だがいらない。
遠く海に投げ捨てる。
日が沈む。黄昏の空に、鳴動する新たなる生命の鼓動。
刻一刻。整った。
満月が祝福する。
桜色に夜を照らす巨大な花弁。膨大な光の渦。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:17:19
1122文字
会話率:11%
救えるか分からないけどやってみる三十一文字(みそひともじ)に想い込めるよ。
最終更新:2023-07-13 01:55:26
453文字
会話率:0%
中華の史書、二十四史を淡々と訳していく、
淡々史書シリーズ。
三皇五帝、夏、殷、周、春秋、戦国、
楚漢戦争、前漢まで、茫漠たる歴史が
約52万字に収められた
司馬遷の名著「史記」を
マイペースに抄訳してゆく作品です。
最終更新:2023-05-19 00:00:00
330182文字
会話率:10%
ある日訪れた謎の少女に眠りの呪いを掛けられた領主の館。何故か領主の娘だけは眠りではなく野獣化の呪いを掛けられた?!荊に閉じ込められた館の中で野獣となった娘に王子様の助けは来るのか来ないのか?!R15は夜の行為を匂わしているので念の為。
最終更新:2023-04-27 10:00:00
17762文字
会話率:26%
《吸血餽―ヴァンプドール―》
……それは、少女の生き血を吸うことでしか生きられない少女たち。
彼女たちは《狼餽―ウェアウルフ―》と呼ばれる
異形の存在を殲滅するため、
帝國陸軍特務機攻部隊・通称《野犬殺し―ストレイドッグカーネイジ―》として
闘う。
そんな彼女たちに「兵糧」として与えたれたのは
《花荊―はなよめ―》と呼ばれる少女たちだった――。
——が、二宮衣蕗(いぶき)は吸血鬼だが、吸血が苦手。それには理由がある。
「ごっごごごごごごごごごご、ごめんっ! ……や、やや、やっぱり嫌だったか?」
「……いっ、嫌とかじゃないの! ……私、こういうの慣れて……ないからっ!」
吸血には性的興奮が伴うのだ。
幼馴染みの篠蔵蒼緒に《花荊―はなよめ―》になってもらったものの、上手く吸血できそうにない。
一方の蒼緒は、幼い頃から衣蕗に淡い気持ちを抱いていて…?
ちょっぴりえっちな吸血鬼百合イノセントストーリー
完成済み(10万字程度)で毎日1話ずつ投稿していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-14 12:02:28
115060文字
会話率:32%
年越しの瞬間、私は地球にいなかった。
最終更新:2023-01-22 14:22:43
2642文字
会話率:17%
白薔薇に覆われたエヴァンジェリン城は、年に一回、収穫祭の夜にだけ門を開く。
この城では、記憶喪失の領主フィオレンティアが唯一の従者と共に生活していた。
年に一度の、民との交流を楽しみに生きるフィオレンティアと、従者のベル。
彼らとエヴァンジ
ェリン城には、決して明かされてはならない秘密があった。
「お休みなさい。どうか、良い夢を」
氷の瞳を持つ従者が囁く言葉の、真の意味とは。
幸福な檻で生きる幼い領主と、主人の夢を守るためだけに存在する従者の、歪んだ純愛物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 00:00:00
52131文字
会話率:48%
常夜の森とは、その名の通り、真昼でさえ真夜中の如く暗闇に包まれた深い森だ。
入ったら二度と出られないとも、生きたまま森の養分にされるとも言われている。
しかし、ところ変われば噂も変わるもので。
森に隣接するエヴァルトという街では、魔女の噂
は随分と様変わりしていた。
―――常夜の森には、どんなものでも直す魔女がいる。
果たして噂は、どちらが正しいのか。
エヴァルトに住む貴族令嬢ネルケは、森を訪ねたことをきっかけに、魔女と世界の真実に触れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-28 06:00:00
100219文字
会話率:53%
命ある武器―――アニマテルム。
彼らは人型である従の姿、武器型である真の姿、そして主人のために思考し選んだ理の姿を持つ。
だが、彼らを正しく扱えないものに対しては、それらのいずれにも当てはまらない偽の姿を取る。
真名は主人にのみ明かし、
主人も決して他言しない。
生涯を主人と共に過ごし、主人と共に死ぬ忠義の命。
これは、そんな武器種族と心を通わせた、人間の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-20 00:00:00
10944文字
会話率:51%
—荊棘《いばら》のギガンティア—
一瀬唯、中学2年生。
周囲からはクールに振る舞っているように見られるが、その内面は、人付き合いが苦手で、自己肯定感の低い、内罰的な性格。
そんな彼女が突然、巨大ロボット・ギガンティアに乗ることになり、その
運命が大きく動き出していく。
これは、唯とギガンティア、そしてそれを取り巻く人々の成長の物語——。
※「ちょっと高年齢向けなプリキュア」をコンセプトとしています
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・地名などは実在のものとは関係ありません
※この作品はカクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16817330650072688502)にも掲載予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 22:00:00
94300文字
会話率:47%
白鷺荊棘は、いつも男子にツンツンしている。そんな彼女だが、実はデレると凄いのだという噂が校内に流れていた。……って、あれ? 俺・春日部悠斗の前でだけは、白鷺の様子がおかしくないか……?
最終更新:2022-10-18 12:00:00
4703文字
会話率:31%
西暦20XX年
五年前、世界は絶望と混沌に包まれた。ある日世界各地に突如として発生した謎の人口生命体である「融合ウイルス型寄生動機動体群リジェネレイト」
嵐の様にして突如として世界各国に同時出現したリジェネレイトは瞬く間に世界の各地を破壊
、僅かな時間の中、世界の国土の約八割は消滅更に人口も同様の数が減少する事となり、このリジェネレイトと人類の戦いである「第一次国家攻防戦争」は結果的にリジェネレイトの撤退こそあったものの結果は大きな敗北となった……。
五年後かつては日本と呼ばれ、現在は「第一区」「第二区」「第三区」と区切られながら呼ばれる偽りの平和が存在する世界の中、あの忌まわしき戦争の後に地区の責任者達によって結成された「私設武装殲滅組織」の内の一つ「TEAM13」の隊長である「桐ヶ谷玲夜」その仲間である「霧矢椿」「Codename S」「ヴァルヴァラ・ロキュートス」「和中光玘」の五人は日々自らが住まう第二区に侵入、発生するリジェネレイトを撃破する為日々死力を尽くして戦う日々を送っていた。
ある日の事、彼らは新たな戦いへと導かれようとしていた。死力を尽くし、散る事すら恐れぬ決意を握り締めた彼らに訪れる戦いとは何なのか、そして彼らが戦う敵とは誰なのか、何の為に何の大義があって戦うのか。
彼らはまだ知る由もない。
休載している「悪の銃使い」に変わって連載します。また失踪する可能性あり。
↓
https://ncode.syosetu.com/n7584gn/
ここから「悪の銃使い」のページに飛べます。気になる方は是非読んでください
Hシーン、グロ要素、シリアス展開、同性愛、が含まれているので苦手な方は注意してください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-17 21:12:28
92782文字
会話率:39%
姿質風流 眉目秀麗と称される 東呉の英雄 周瑜の手紙が届く。
時は、後漢末。
動乱の中原に戦雲たれこめ、天下、乱麻のごとく絡まる。
諸侯 群雄割拠の興亡の中、その主役が出揃った時代。
天を覆わんばかりは、漢の丞相 曹操。
しかし、
赤壁の戦いで 南下する曹操軍を破り、その勢いで荊州の争奪に成功したのは東呉の周瑜であった。
蛟龍風雨を得た まさにその時、病邪に倒る。
その年、36歳。
夢破れ、遠き巴丘の地に運命を悲嘆する若き友からの手紙の封を切り、魯粛は、野心に燃える虎狼の牙を折る謀に思いを巡らす。
彼は、呟いた。
毒を以て毒を制す。
歴史の舞台から消え去ろうとする周瑜に替えて、劉備を大駒として配し、遠き未来を見据える魯粛の前で、その手紙は、煙となって天高く流れてゆくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-09 09:00:00
3984文字
会話率:6%
年の差パートナーのありふれた日常と、その終わり。
最終更新:2022-09-15 01:40:39
1615文字
会話率:9%
『名前のない君と僕の物語』としてムーンライトノベルズに載せていたものです。
異世界転移。チートおじさんと暴君な獣人の王。おじさん受け。
Twitter投稿済。
最終更新:2020-12-18 09:29:38
2191文字
会話率:8%
『名前のない君と僕の物語』としてムーンライトノベルズに載せていたものです。
男子大学生。義兄弟。同級生。義弟×義兄。距離感がおかしい。ブラコン。ファザコン。
最終更新:2020-12-18 09:15:21
3010文字
会話率:30%
講釈師は私、張飛益徳の嫁であります、夏侯三娘でございます。
時は後漢。夏侯惇さま率いる十万が荊州の新野に向けて攻めて参ります。
世にいう「博望坡の戦い」でございます。
こんな大事なときに劉備一家は新参ものの孔明先生のことが面白くな
いと一枚岩になりきれません。
そこで孔明先生は、うちの旦那の張飛益徳に「力くらべ」をしようと提案してきたのでした。
負けたほうが言うことを聞くという条件に、うちの旦那は受けて立ったのです!
※これは自身の『三国志企画』参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 08:00:00
6784文字
会話率:46%
『生きる』。ただそれだけのお話。
キーワード:
最終更新:2022-08-03 17:00:00
14656文字
会話率:45%
気付けばそこは見知らぬ土地だった。
言い知れぬ物足りなさと、自己嫌悪と、そして細やかな夢を抱きながら、日々を過ごす青年、喜多島穣は見覚えの無い山中で負傷。如何な経緯を辿ったか囚われの身となってしまう。奴隷と思しき、似たような境遇の人間達と共
に、連れて来られたのは怪し気な神殿。最奥にて祀られるは、彼もその名を知る厄神「アバドン」
流し込まれた人の理を越える力によって、穣は異能の兵士『憑獣兵(ベルセルク)』へ変えられる。しかし彼が発現した力は、他の『憑獣兵』とは異なるようで、それを認めたある者は、彼が「勇者」なのではと期待を抱く。
そんな折、神殿には国境に他国が進攻してきているとの報せが。『憑獣兵』を派兵するよう要請が入る。
実地で性能実験をしようと意気込む、『憑獣兵』を生み出した魔術師。同時に、進攻を受けている国境の守りの要、シュルス砦には王国が誇る聖騎士の一人、『荊姫(いばらひめ)』ミカエラが応援要請に応じて訪れていた。
彼が死に至るまでの物語。プロローグに続く第一章折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 14:42:40
17113文字
会話率:32%
銀世界に包まれた森の大きな城に住む魔女、ソフィア・スケアクロウズ。何百年も孤独に過ごした彼女はある日にやってきたリズベット・コールドマンを盗賊から助けることになる。
ソフィアは張られた結界によって城から出られなかったので良い退屈しのぎだ
ったと礼に高価なものを渡して帰したが、翌日になってリズベットはふたたびやってきた。
「行こう、ソフィア。アタシが、君の知らない世界を見せてあげる」
ひとりぼっちの世界に居続けたソフィアに温かな手が差し伸べられる────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-25 22:49:46
350672文字
会話率:57%
タイトル通り。
転生した元人間のハイエルフ少女が夢を叶えるために奮闘する話。
カクヨム様でも公開してます。
最終更新:2022-06-18 20:00:00
49642文字
会話率:32%
ただ、葉桜を見て書き殴った文です。
へこたれた男と美女の話。好評だったら連載版書くかも。
最終更新:2022-04-21 12:00:00
1521文字
会話率:39%