―――ヴォートゥミラ大陸には数々の逸話が残され、それらは時として話題の種になり、人々を愉しませている。
霊に救われたと語る修道女。
島国の常世から来訪した、夜盗の守り神を信奉する奇妙な盗賊。
同じく常世の異邦人で武を極めんとする、武闘家の武
勇伝。
どれもこれも信じがたい物語ばかりだが、この際真偽など、どうでもいいだろう。
―――我は異世界にて囁かれた、無名の冒険者や村人の記録を紡ぐのみ。
真実は書き記した奇譚に触れた、君たちが見つけだしてくれたまえ。
以下、作者(?がらくた)からの注意書き
拙作「異世界のジョン・ドウ 〜オールド・ハリー卿にかけて」の舞台となる、ヴォートゥミラ大陸の世界観を深堀りした短編ファンタジー。
この小説はFC2ブログ、小説家になろう、ハーメルンに投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 18:37:28
53990文字
会話率:32%
灼熱の太陽が照り付ける白い砂浜で、佐伯は何の理由もなく見知らぬ男を撃ち殺した。
その動機は「太陽が眩しかったから」という、理解不能な一言。
警察や検察、弁護人や精神科医はその真相を探ろうとするが、彼は変わらぬ答えを繰り返すばかり。
多くの人
々がそれを不可解に感じ、必死に解釈を試みる中、佐伯はどこか空虚なまま裁判へと臨む。
「理由なき行為」は社会を混乱に陥れ、我々が当然視する「理解」の脆さをあぶり出す。
人は理由がないことに耐えられるのか、その果てに何が待つのか――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 14:08:48
4794文字
会話率:17%
貧しい子供時代に何度も諦める事を学んだせいだろうか?
それとも予想に反して平均以上の収入を得る事ができて満足だからだろうか?
まったく出世には興味がない大人になっていた。
今日も、片手間で仕事しながら、熱心にスペイン語を勉強した後、文化人
類学の本を読み、いつしか異国にわたり異文化に触れう事を夢想した、、職場は理化学研究所だけどな。
社会構造の流れに逆らって無駄な勉強をするのが、俺の生きがいなのかもしれない。
そう思いながら風を肩で切りながら、駅に向かってあるく道すがら、、急に眠るように倒れてしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 12:50:13
738文字
会話率:15%
平和だった街に忍び寄る宿敵“リジェンター”の陰謀。次元干渉装置を暴走させ、街を崩壊させようとしたその瞬間――俺は命を賭けて装置を止めた。
だが、目が覚めたのは異世界の地だった。剣と魔法が支配するヴァレリア王国。そこで俺を救ったのは、一人の
騎士――フィリア=エストリア。美しい金髪の彼女は高貴な騎士だが、どこか不器用で真っ直ぐすぎる性格をしていた。
だが、この世界もまた異変に包まれていた。汚染された作物、結界に迫る魔物、謎の古代遺跡……。すべては何かに繋がっている――そして、次元干渉装置が絡んでいる可能性がある。
異世界の「異変」と向き合うフィリアや村人たち。けれど俺はヒーローだ。誰かを助けずにはいられない――たとえ、この世界では俺が異邦人(Others)であっても。
正義と信念が交差する、剣と魔法と“異次元”の冒険譚!
騎士、魔物、異世界の謎が絡み合う中、俺たちは真実に迫り、未来を切り開く。守るのではない、「手助けする」ために――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 12:50:27
3433文字
会話率:44%
とても些細な事なのに何故か心に残って、時々顔を出す思い出についてです。
キーワード:
最終更新:2025-01-29 05:00:00
636文字
会話率:0%
23世紀、かつて太平洋と呼ばれていた海域はその姿を変え、そこには人工大陸アトランティスが雄大と広がっていた。
人工大陸にある国、クリティアス連合国はあらゆる科学や教育、文化など、文明の中心地として、覇権国家の地位を欲しいままにしていた。
し
かし、その立場とは裏腹に、クリティアスは一部の例外を除いて国籍を持たない異邦人の入国を制限していた。
世界中の誰もがクリティアス連合国の国籍を得ることを夢見ていたが、しかし、その資格を得る方法は公式には不明であった。
一つだけわかっていることがあるとすれば、それは、クリティアス連合国から直接スカウトを受けなければ連合国民にはなれないということ。たったそれだけである。
そんな時代、クリティアス連合国に行くことを夢見る少年、黒江 玄(くろえ はじめ)は、ある日知人からクリティアス連合国の国籍を手に入れる方法についての噂話を耳にする。
その噂話とは、クリティアスの大企業であるオービット社がてがけるVRゲーム、スタージェネシスをプレイすれば、玄が永らく探していたクリティアス連合国の国籍を得るためのキーパーソンとなる人物、通称案内人と接触できるかもしれないというものであった。
ようやく得られた案内人へとつながる情報を手掛かりに玄はスタージェネシスの世界へとダイブする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 08:10:00
11073文字
会話率:42%
「ユーリ。戻りたいか?」
どこに。とは聞かない。聞くまでもない。私が「戻りたい」と願った場所は、ただひとつ。
それも随分昔の事で、今では過去のことになっている。
「もしも戻りたいのなら、次の満月の夜だ。ユーリが帰りたいなら、陣を描く」
レオンはそう言った。
ここにも、私に良くしてくれる人も多い。
それでも、私はどんどん異物として、この世界から浮いていた。
どこまでいっても、いつまでたっても異邦人だ。
異世界に召喚されたユーリと、彼女を召喚したレオン。
二人の出した結論と、その結末は……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 10:12:00
8114文字
会話率:21%
天原 翔太(あまはら しょうた)は、平凡なシステムエンジニアとして、漠然とした日々を送っていた。しかし、真夜中のコンビニ帰り、異様な霧に包まれた瞬間、彼の人生は一変する。目を覚ますとそこは、中世のような異世界の街だった。異邦人としてこの世界
に迷い込んだショウタは、言葉も通じず、不安に苛まれる中、凛々しい女性騎士エルナと出会う。
街を覆う不気味な霧は、ただの自然現象ではなく、魔物を呼び寄せる異常な力を持っていた。ショウタは自身に霧を「予知」する不思議な能力があることに気づき、街の危機を未然に防ぐ役目を任される。しかし、その能力が霧そのものを強め、災厄を引き寄せているのではないかという疑念が広がり、彼は葛藤する。
「自分はこの街を守れるのか?それとも、さらなる災厄を呼び込むだけなのか?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 13:00:00
14468文字
会話率:47%
――神託は下れり。
波に揉まれし者、国の安定を握る者
風に揉まれし者、国の改革を握る者
生に揉まれし者、国の伝統を握る者
死に揉まれし者、国の逆睹を握る者
人に揉まれし者、国の追想を握る者
影に揉まれし者、国の興起
を握る者
神の箱庭、ドロッシア。その鎖国は、絶対の神と、その寵愛をひたすらに受けた皇帝が厳かに治めていた。神託を受け、対する会議を開き、今後の国の指針を定める。長年変わらぬ手順で国家は確かに営まれてきた。
神託によって揺れるドロッシア帝国。ひとりの異邦人は渦中へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 08:01:28
17973文字
会話率:30%
その世界には周期的に魔王が誕生する。
大英雄と謳われし初代勇者が存在した古から、遍く人々に畏怖の象徴として今尚、君臨し続ける怪物。
それは夥しい数の魔物が跳梁跋扈する世界の中心地に古城と共に忽然と出現し、クライスター星全土に史上、最も甚
大な魔力災害を齎したとされている。
そんな異世界に不幸で不可解な召喚をされてから、生徒達の勇者育成を皮切りに激動の数年間を終え、最東端の辺境の村に身を潜めて、束の間の平穏を享受していた青年、国枝京介ことレグルス・アイオライトが新たな家族と食卓を囲んでいると突然、10代目勇者を名乗る謎の来訪者を迎えることとなった。
魔王亡き当代の勇者は異邦人として召喚された国枝京介を北大国の王の命によって、抹殺すると宣言。
本来、痕跡と素性の知れぬ京介を不思議と見つけ、突如、姿を消した謎の先代の過去と現在が、10代目の過去が交差し、次第に嘘と真実が明らかになるにつれて、空と共に暗雲が立ち込めていった勇者達。
遂に鈍りと驕りと怒りで互いの完全に錆びかけた刃に火花を散らした激闘の末、満身創痍の双方の間に再び、望まぬ襲来者の影が静かに忍び寄っていた。
そして、今まで召喚の移植から常に京介に纏わりついていた最高値に達していたステータスが消失し、新たなる初期化ステータスのシーフが付与される。
剣と魔法の世界に存在し得ない金属による銃器類。それらを用いて戦意喪失した当代勇者達を圧倒し、最後にレールガンによって塵も残さずに抹消される筈が、取り乱した京介の一言によって武器の解体と共に襲来者は泡沫に霧散し、姿を消してしまった。
夜明けと共に一触即発の中で互いの利害が一致した勇者達はステータスと襲来者の謎を求めて、新たな仲間と出逢い、魔王城へと旅をすることとなった。
アルファポリス様、カクヨム様にも投稿しておりますが、大分内容が異なります。何なら結末も違います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 19:01:03
356546文字
会話率:57%
平凡な中年サラリーマン・田中カツユキ。彼は、ある日突然異世界に転移し、怪しい異邦人として貴族のクレモア家に捕らえられる。牢屋に放り込まれたカツユキを尋問したのは、気が強い令嬢のアロロア。領地経営に悩む彼女はカツユキの知恵に興味を抱き「失敗し
たら首を刎ねる」という条件で財政改善を命じる。
カツユキが提案したのは「税率を下げる」という異例の策。初めは半信半疑だったアロロアであったが、これが思わぬ成果を生み、領地に活気が戻る。カツユキの知恵に助けられ、父からも褒められたアロロアは更に彼の案を採用して領地を立て直していく。
厳しい状況の中で必死にもがくカツユキと、父に認められようとするアロロア。二人は奇妙な信頼関係を築きながらも領地を繁栄へと導いていく。そんな異世界奮闘物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 18:01:39
3781文字
会話率:53%
赤井通は、私人抹殺系配信者である。
人権のない宇宙人、怪獣、妖怪、その他よくわからんモノに喧嘩をふっかけて殺す動画を配信して稼ぐのだ。
武器は生身の肉体と知恵と蛮勇! 対話の成立しないバケモノどもはどんどん殺そう! 地球は我々人類のものだー
ッ!
奪え! 戦え! 赤井ファイッ!
エピソードごとに不定期連載の予定。
●エピソード1:vs異邦人(ヨソモノ)/全6回予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 15:10:00
23701文字
会話率:35%
カレンは異世界に召喚された救世主だ。
だが彼女は救世主に相応しい力などなにひとつ持っておらず、役立たずの烙印を押されることになる。
それどころか、どうせ役に立てないのなら、と竜人が住むという土地に、領主の花嫁として放逐されてしまう。
ろくで
もない身勝手な者たちばかりの世界で、異邦人となったカレンがどうにかこうにか居場所を見つけていく話。
※前半イライラ展開有り。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 20:11:56
43155文字
会話率:30%
どこかの研究所のなにかの爆発事故に巻き込まれたらしい藤枝幸は、目覚めたら一年後の世界にいた。
見覚えのないバッグに入っていた日記には、己の筆跡で「空で猫が鳴き、雨となった」と書いてある。なんだそれ?
やたら豪華な病室に閉じ込められ、鬱屈とし
ていた幸のもとにやってきたのは、同じ養護施設で育った幼なじみの藤代学。彼は、周囲が男女を意識しはじめる小学三年生ぐらいを境に、とても意地悪な男の子と化しているのだが、今はなんだかそれ以前に戻ったような、優しくて穏やかな話し方をしてきて幸は面を食らう。
相手もまた、そんな幸に対して違和感を持ったようだ。
決定的だったのは、雨が叩きつける窓の外が光った時に響いた猫の鳴き声。
なんとここは、幸が居たところとは別次元の世界らしい。
この世界の空では、雷鳴音のかわりに猫の鳴く声がするという。
並行世界に紛れ込んでしまった異邦人の物語。
「この作品は日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2024の共通文章から創作したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2024
※他サイトにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 20:20:41
12725文字
会話率:39%
異世界に召喚された私は、様々な検査の末に厄介払いされた。
なぜなら、この世界では当たり前に使える魔術が使えなかったから。
厄介払いされた先でのんびり暮らしていたところに、厄介な人物が到来。
“異邦の英雄”と呼ばれるその人物は、私と同じ
ように召喚された男性。いわば、私は彼に巻き込まれて召喚されたわけだ。
その人物が尋ねてきた理由は“万象の大樹”を救ってほしいからとのこと。
“万象の大樹”。
魔術の力の源であるその大樹に近頃、異常が生じているらしい。
魔術を使えない者なら、その大樹の記憶を読み取れるという仮説から、私に白羽の矢が立つ。
これは英雄?と呼ばれる異邦人と巻き込まれた?異邦人が手を取りあって“万象の大樹”を救う物語———のはずだった。
「俺の目的を知っているんだろう?」
「いや!知りません!!」
英雄に問い詰められた私は、今日もしらばっくれる。
この物語では、“万象の大樹”をめぐる人々の想いが交差する。
それに巻き込まれた主人公が、その濁流に振り回される話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 22:23:07
31085文字
会話率:33%
セレスティア王国、王都リザインにやって来た異邦人、レイとメイビスは便利屋を開店する。
キャッチコピーは、〜人捜し!武器の修理!代理ダンジョン攻略!魔物退治!何でもお任せあれ!〜。
訪れるお客様からの依頼を熟し、いずれ便利屋は王都一のお店に…
…なる予定……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-14 18:46:08
25650文字
会話率:33%
普段から不幸に縁がある男であるモリヒト。
そんなモリヒトはある日、駅のホームから落ちそうになっている少女を助けた結果、異世界への召喚に巻き込まれた。
魔法とモンスターのいる異世界。
テュール異王国というその土地では、異世界から召還した人物を
王位に据える伝統があった。
召還された少女と、その守護者として召喚された少年少女。そして、巻き込まれたモリヒト。
何代も伝統として実施してきた王の召還のイレギュラーであるモリヒトは、その原因究明のため、テュール異王国に留まることを要請され、それを受け入れる。
原因が分からなければ、元の世界に戻る方法もわからない。
テュール異王国が司る『竜殺しの大祭』と、この世界の地脈の根源である真龍。
巻き込まれただけであったモリヒトも、いつしか大きな世界の理に近づいていくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-10 00:50:22
1432065文字
会話率:43%
砂漠の国ザファルバーンの王都の長屋に住み着く、元傭兵隊長の異邦人ジャッキール。
かつては国王の暗殺部隊を指揮した名うての傭兵の彼だが、今では王都の片隅や長屋で内職や細々とした依頼を受けて食い繋ぐ傘張り浪人のような生活を送っていた。彼はそんな
スローライフも気に入っているが、そんな穏やかなだけの生活が許されるはずもなく、顔見知りの三白眼や迷惑な隣人に押しかけられ、事件に巻き込まれ貧乏くじを引くこともしばしば。
そんなジャッキールの小さな事件を抱えた王都尾羽打ち枯らし居留記。
*X(旧Twitter)企画2024年『文披31題』参加作品です。
*シャルル=ダ・フールシリーズの番外編的な作品ですが、単体で読めます(多少本編と連なる話があり、ネタバレのある部分があります)
*カクヨムと重複投稿をしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 06:21:29
167139文字
会話率:41%
アルスカは家を出た。彼は14年間一緒に暮らした恋人の浮気を知ってしまったのだ。異邦人である彼は、恋人の愛がないのならばもはやこの国に留まる必要はない。彼は手紙だけを残して、青春時代を過ごしたメルカ国に向かった。そこでは、昔の友人がアルスカ
を待っていた。友人の手を借りて新しい生活を始めるアルスカだったが、かつての恋人が乗り込んできて…。夢破れ、恋に疲れ、くたびれたおっさんが新しい恋をする。
(おっさん×おっさん)
アルファポリス・フジョッシーにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 21:13:28
12902文字
会話率:37%
連続投稿になりますが・・・今回は、あの
久保田早紀さんの特集を❤️
最終更新:2024-06-28 22:26:43
851文字
会話率:15%