迷宮。それは神が創造したとされる神秘の地下世界。地上世界のすべてを凝縮して創造されたような、もう一つの世界ともいうべき人知の及ばぬ箱庭である。稀少な資源と無限の財宝に溢れた、その広大な世界に挑む小さな者たちを、人々は冒険者と呼んだ――。
迷宮で富と名声を掴む冒険者がいる一方で、彼らの中には命を手放すものも少なくない。彼らの死因、その栄光の一位は魔物の襲来。堂々の二位は罠や地形環境による負傷。そして不動の三位は食料不足――すなわち餓死である。
もしもあなたが冒険者で、迷宮の奥深くで食料を失い途方にくれているのなら、諦める前に辺りを探ってみるといい。樹齢を重ねた大樹の洞、切り立った岩棚の陰、あるいは地底湖の水底、もしくは魔物の巣窟のただ中に――運が良ければ入口が見つかるだろう。
危険な迷宮には場違いも甚だしい、望む者に食事と休息を提供する一軒の店。その店の名前は『鱗と翼と歯車軒』。世にも珍しい、迷宮の遭難者をメインターゲットとした料理店である――。
一話完結。不定期更新です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-12 04:24:31
66801文字
会話率:37%
東の国で生まれたサラは1度病で死に、樹齢50年の枝垂桜から、又生まれたてきた。
あの世で地球が爆発してなくなったのを見たサラは、神様にお願いし急いで木の股から生まれてきたのだ。ヴュエル王国の王子エドワードとサラが地球を救おうと紛争する。
最終更新:2018-04-13 00:00:00
35102文字
会話率:35%
推定樹齢、およそ六百年。
町のシンボル、拝島松原の『春待桜』は、六百年間の間でたったの一度しか花を開かなかった。
なぜ咲かないのか、なぜ咲いたのか、その真相は誰も知らない──。
中学二年生の少女、中神柚は喘息の持病を抱え、空気のき
れいな街を求めて東京・拝島へと転校してきた。
新たな友達もでき、新たな生活環境にも慣れ、それなりに平穏な日常を築き始めていた少女は、ある日の深夜、発作とともに幻覚に襲われる。
幻覚に現れたのは、正体不明の武者の影。彼は言った。
──「ようやく時は来たり」と。
それが、およそ数百年に及ぶ、春待桜にまとわる歴史の謎を紐解く長い戦いの始まりであったことを、少女は知る由もなかった。
桜と、その樹の下を拠り所にした少年少女たちをなすすべもなく飲み込んだ、二つの戦争の記憶。
数百年を生きる桜にかけられた、強い呪いの正体。
隠されたままになっていた、途絶えたはずの血の真実。
すべてが明らかになった時、少女を、そして街を巻き込む、巨大な奇跡が動き出す──。
■2018年4月、完結しました! 応援してくださった皆様、作品制作に協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-04 21:00:00
267559文字
会話率:33%
時は戦国時代。樹齢百年を越える桜があった。その桜を大事にしていたある小国の大名、佐野泰道(さのやすみち)。彼には二人の姫がいた。姉は朗らかな姫で名を梅乃、妹は儚げな姫で名を桜といった。美しい姉妹にある日、縁談がきた。相手は武田晴信、後の信玄
である。だが、梅乃には既に許嫁がいたので妹の桜が嫁ぐ事になった。おとなしく、内気な桜は正室がいる晴信の側室として結婚をする事に…。(この作品は実在の人物が出てきますが史実に基づいて、書いていません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-11 20:07:05
57780文字
会話率:30%
山の麓にある学園の裏では一面に桜が咲いていた。
地元の人間は毎年咲く桜に特別を感じることもなく、学園へは厳しい坂道を超えた先にあり誰も近寄ろうとはしなかった。寂々とした世界では桜吹雪だけが舞う。
一面満開に咲く桜の中で、一際大きく樹齢
を重ねている桜が存在していた。
そんな美しくも儚い桜と共に過ごす女性と、一人の少女が出逢うだけの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-30 22:00:00
8943文字
会話率:29%
冬の雑木林の樹木に人生を映す。(他にも出します。)
最終更新:2018-01-12 15:45:55
385文字
会話率:9%
県内で有数の伝統ある進学校、銀杏高校(略してギンコー)。
文化祭である「銀杏祭」では、お手本となる生徒を選ぶ「ギンコーコンテスト」が一番盛り上がる行事だ。
選考・投票から優勝した男女は、それぞれ「ギンコーの騎士」「ギンコーの姫」と呼ばれ、校
内外から憧れの存在として尊敬される。
またギンコー生しか知らない、「騎士」と「姫」だけのジンクスがある。
学校の裏門近くにある樹齢200年を越す大きな銀杏の前で、想い人に銀杏の葉を渡しながら愛を誓うと、誰からも祝福され幸せになれるというのだ。
さて、今年の「ギンコーの騎士」と「ギンコーの姫」は誰を相手に選んだのだろう?
※こちらはアンリ様の秋企画「うれしたのし秋の恋」に参加しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-12 16:56:31
6854文字
会話率:71%
僕――木森 草樹(きもり そうき)――は六年間の入院生活の末、生を終えた。
魂が身体から離れ、天へ昇っていく最中、謎の叫び声が響く中で僕は神様に釣り上げられ異世界への転生を告げられる。
紆余曲折の末僕が転生したのは、樹齢五千年を超える大樹で
した。
その世界で世界樹と呼ばれる大樹となった僕は共に生きる精霊と二人で世界を育み、見守り、長い長い時を生きていくことになった。
初投稿となります。お気長にお付き合いくださいませ。
投稿前に見直しはしていますが、誤字脱字やおかしな表現があればご指摘ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-29 15:18:32
88306文字
会話率:35%
彼氏との思い出と、彼からもらった結婚指輪を埋めるために、
私は新幹線に揺られて住んでいた街に戻ってきた。
樹齢七十年の染井吉野は今も、威風堂々と咲き誇っているのだろうか。
私と彼の記憶は今も、この街でさみしくさまよっているのだろうか。
最終更新:2017-09-23 13:00:00
7108文字
会話率:37%
大陸全土を支配し繁栄の絶頂にあった帝国が、海の果てから流れ込んだ〈霧〉により一夜のうちに滅ぼされて二十年。
大陸北西部に広がる大森林地帯のど真ん中、樹齢数千年を超える巨木の間を走る街道に一頭の粕毛馬があった。
その背中で手綱を握るは、
全身灰色の長身の男。
灰色のマントを身にまとい、灰色の髪と青灰色の瞳を持つ男の名は……ゾル・ギフィウス。
身長は百九十センティ・メドール。
長い手足と筋骨隆々の体をマントの下に隠し、二十メドール先も見えない霧の中、ゆっくりと馬を進めていたゾルが、ふと馬を停め、フードを脱いで耳を澄ました。
遠く街道の石畳の上を爆走する車輪の音が微かな風にのって聞こえてくる。
濃霧で視界の狭まっているこの街道の上で、危険も顧みず馬車を走らせているのは、いったい何者か?
やがて、爆音とともに霧の中から現れた一台の馬車。
乗っているのは、幼き少女とその父親。
霧の大陸を舞台に正義の剣士が悪を切る! 痛快冒険活劇ここに開幕!
この小説には、残虐・残酷な描写が含まれます。ご注意ください。
この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
この小説は「カクヨム」にも青葉台旭として投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-21 00:59:30
117061文字
会話率:32%
丘の上にある一本の桜。
美しいその桜が人の目を魅了することはなかった。
そしてこの先もずっとね。
樹齢百年を超すその桜の周りで奇怪な事件が立て続けに発生する。
最終更新:2017-04-15 17:45:32
12458文字
会話率:9%
人生に絶望していた「僕」は、中国地方のある片田舎に住んでいる。生きている意味が分からない、死に場所を探していた3年前の春、窓の外に見える桜並木がふと眼に止まった。その桜並木は、川沿いに数キロにわたって続き、木の高さは4~5メートル、たぶん樹
齢は60年ぐらいになる。長い間気にもしていなかったが、この地方で春になるとふく暖かい東風に乗ってひらひらと舞う花びらを見ていると不思議と、心の中が暖かく、生きる希望が湧いてくるような気がした。この桜は、いつ、だれが、なぜ植えたのか?桜に癒された「僕」は、この疑問を解き明かす中で、生きる希望を見つけ出していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-13 13:41:11
4920文字
会話率:21%
時は流れ、文明は発展し、人類は樹齢一千年を超えるいわゆる大木と会話することに成功する。一見、温厚に見えた大木たちだったが、人類に対して恨みを持ち、静かに復讐を進めていった。
最終更新:2016-07-08 14:32:11
7151文字
会話率:45%
町の中心部に一本桜の古木がある。
樹齢は三百年とも四百年とも言われ、江戸時代からここに立っているらしい。
そして、この一本桜には言い伝えがある。
『この木の下で告白をされると幸せになれる』そうだ。
一本桜は私と健太の恋愛を見ていた。
恋の
始まりから今日まで。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-10 18:04:44
6016文字
会話率:33%
樹齢何千年の木ノ下デ
出会った君は
綺麗に笑っていた………
最終更新:2015-06-06 15:57:23
1203文字
会話率:86%
この世界のどこかには樹齢1億年を超える大樹―世界樹があるという。
主人公ナナは都会から遠く離れたトネ村に家族四人で住んでいる。
始まりはあまりにも静かで突然だった。
最終更新:2014-03-20 20:34:59
1112文字
会話率:44%
もうすぐその命を咲き尽くす桜。そんな桜が死んでしまう直前に思うことは何か。樹齢およそ四百年の終わりまでに浮かぶ桜の木が抱える思い出。
桜の木は動くことができなかった。そんな桜は何を思い、何を見て、何を感じてきたのだろうか。
そんな桜の木の思
い出は少し優しく、少し暖かく、少し歯痒い。
そして、最後の死の間際。桜の木が願うのはどんなことなのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-13 00:26:08
36196文字
会話率:18%
――始まりは夢。今までに無いくらい鮮明に、記憶に残る夢を見たことから、全ては始まった。――夢と現実が交錯する(?)ある月夜の出来事。ちょっとおどろおどろしいかもだけどホラーではない、オカルティックな現代ファンタジー。
最終更新:2008-04-30 13:16:05
2506文字
会話率:0%