楽園は、終わらない幸せを約束する場所。楽園の住人は死すら超越し、永遠の幸せを享受する。そこに招かれる資格は、待ち人だけがもっていた。
「センセイ。僕、楽園に行けるかな」
ベッドに横たわった少年は、天井を見つめながらそう聞いた。
男が
迷うことなく答える。少年の腕に注射針を刺入させながら。
「当たり前じゃないか。君たちは神様に愛されている。たどり着けないはずがない」
「そうだよね――ありがとう、センセイ。さようなら」
「さようなら」
男が微笑む。
そして、少年の命は完全に停止した。
マキは楽園に憧れていた。他の家族と同様に、招かれる時を待っていた。
幸せの集う楽園にたどり着ければ、永遠に、悲しみもなく生きていけるのだ。
だからマキは楽園を信じた。幸せになりたかったから。
もしそれが偽りだったなら、なにを支えに生きればいいのだろう。
この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 19:06:34
93143文字
会話率:32%
今日もまた楽園は夢を見る
キーワード:
最終更新:2021-05-15 22:25:41
309文字
会話率:0%
悪魔の目覚めから数年後、主人公は生き残るため、楽園都市へ行くことを決意する。その道のりは長く険しい。本当に楽園なんて存在するのか?誰かが作った嘘では?だがその僅かな可能性へと命をかける。何故かって?もう長くて6年の命だから。
終末世界を旅す
る兵士の一生を描く、奇想天外ストーリー!はじまりはじまり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-24 17:20:13
3866文字
会話率:18%
今は遠い昔、人が当たり前に夢を見れていた時代で起こった人類史上未曾有の災害が起きた。
人の望んだことが形となり、ありとあらゆる人の願望が現実となった奇跡の七日間。
世界全土が楽園と化し、人は秩序など守ることを忘れ、それぞれが自身の望んだ夢の
世界を現実のものにした。
酷く歪な形でも世界が最も幸福であったその七日間を人類は一生忘れることはない、いいや。―――忘れてしまうことを許さない。
人が吐き出した多くの欲望は七日目の終わりに形となり、当時の世界人口の七割は一夜にして消滅、文字通り生きていたという痕跡すら残さずに世界から消えた。
それと同時に楽園は地上から消失し、代わりに夢現と呼ばれる人の夢が形となり、世界を侵食するという災害が全世界で同時多発的に観測され、人々は食料と夢に沈んでいない土地を求めて争いを繰り返した。
人類が絶滅するまで終わることはないと思われていた争いと災害は突如現れた3人の賢者によって止められ、人類という種は保護された。
それから数百年、人類が活動することを許された活動区域内で発展を続け、新たな技術と力を手に入れ、人は夢現によって生じた空間から現れる怪物と戦う術を手に入れた。
その力を持って日々、人の夢と戦う人々のことを夢を終わらせるもの、終人と呼び今日も彼等はどこかで夢を終わらせるべく戦い続けている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-19 16:41:37
29602文字
会話率:50%
「君と僕の間には、奇跡の糸が繋がっている――」
医師免許を取ってから大学で助手をしていた香川陽樹は、人間関係のトラブルで職を失い、恩師の紹介で「中河内生化学研究所」で医師として働くことになる。
表向きは製薬会社の研究所、しかしそこはヒトに
似て異なる種族、「貴種」の隔離保護施設であり、貴種の最後のひとりとなった少女・紗代が高い塀の中で囚われるように暮らしていた。
紗代は「自分が人間ではない」孤独を抱えて人間から距離を取っていたが、紗代と陽樹、ふたりが初めて出会ったときに謎の既視感と懐かしさを感じていた。
陽樹と同じように左遷されて研究所の所長になっていた友人の永井と、陽樹、紗代、人里離れた研究所での三人での暮らしが始まる。
紗代のささやかな願い、陽樹と紗代を繋ぐ縁、ヒトとは寿命の違う貴種――そして、迫害された貴種の過去。
「最後のひとり」の紗代の平穏を守るために、陽樹と永井は様々な手を尽くす。
しかし、紗代に思わぬ危険が迫っていることを陽樹は知ることになり……。
命の長さを、種の違いを越えて、手を取って生きる未来の為に陽樹は命がけの行動に出ることになる。
完結まで予約投稿済みです。
この小説はエブリスタ・カクヨムにも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-21 21:00:00
109834文字
会話率:49%
数十世紀前、数多の国々が存在をする世界に神秘的な力である魔法が現れた。それは誰かにもたらされたわけでもなく、突然人々から発現した。その発現した魔法により、暮らしが豊かになっていく一方で人々に対する脅威である生命体も生まれてしまった。その生命
体とは魔の生物であり、その形態や生態も様々であった。人々は魔法を駆使して、日々の暮らしを守るために戦う日々が神秘の力である魔法の発現により訪れてしまった。
その魔法が発現し栄える世界に五つ存在する大陸の一つ、ユメリア大陸。その東部に存在する大和王国に一人の少年がいた。名前は黒羽出雲。彼は大和皇国の国防を担う組織である王国騎士団に所属をしている。王国騎士団は王族直属の国防組織となっており、出雲は最年少の騎士団員となっている。出雲は国に迫る魔物の退治に精を出し、近隣諸国からの侵略に対する防衛もしていた。
魔物の脅威と近隣諸国からの防衛を担っている組織にいる出雲は、国民の安全を守る仕事に満足をしている。だが、その日々の暮らしに暗雲が立ち込めることとなる。出雲は国と国民の平和を取り戻し、世界に迫る闇を払うことができるのか。
他サイト様にも掲載をしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-10 00:00:00
26725文字
会話率:63%
空からやってきたユキちゃん
楽園よりも素敵なところがあるかしら
ユキちゃんにとっての楽園はどこ?
最終更新:2020-12-29 00:00:00
2951文字
会話率:40%
誰もが幸せに暮らせる世界、楽園。しかし、その幸せの裏で、楽園は約束された終焉へと向かっていた。
これは、人々を救うため送られた天使が迎える、終わりの物語。
最終更新:2020-11-05 20:30:48
1666文字
会話率:42%
叔父は語る。その島は楽園のようだったと。
しかし、叔父は二度とその楽園に足を踏み入れることは出来ない。
この作品は、エブリスタ、ノベルアップ+でも公開しています。
最終更新:2020-10-05 10:43:50
3037文字
会話率:23%
進む。楽園を目指して。
食べる。死なないように。
寝る。明日が来ることを疑わずに。
ジーンは少女。荷物を背負い、進む。
彼女の見る自分の肌は白。髪は焦げ茶。顔はよく観察したことがない。
ガーは××××。ジーンを背負って進んでいた。
ジーンから見たガーは彼女より色が濃い。大きなカバンにはよく分からないモノが沢山。
バケモノはなんだろう?
ジーンみたい。でもガーが違うって。じゃあ違うね。でも…
楽園は目的地。待っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-04 00:00:00
8737文字
会話率:60%
人類は最上の楽園を手に入れた
最終更新:2020-01-13 01:21:21
4754文字
会話率:16%
ゼーレンブルン姉妹の一時帰国後、本格化する文化祭の準備に追われる主人公の女子高生魔術師高原詩都香。そんなある日、彼女は河合涼子という他校の女子生徒と出会う。急速に親しくなる二人だが、涼子は秘密を抱えているようで……。
※第1作目の「放課
後の魔少女」の直接の続編となります。必ずしも前作までを読む必要はありませんが、お読みいただいた方が楽しめるかと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-30 18:00:03
459576文字
会話率:41%
第一章要約
中央アジアの伝説となった国に暮らしていたバティルは旅の経験を買われて王国の使者として聖者とともに旅に出ます。途中で魔法使いの少女を仲間に加えトカラ国に到着しますが、北方の遊牧民ユエジの民が攻めてきて城を取り囲みます。バティルたち
は脱出する算段を立てますが、魔法使い少女ニルファルは恐怖で鬱状態、聖者バッターラはここで死ぬよ宣言。城内の礼拝堂に入ったバティルはニルファルの覚醒を待つ。
⇒要約を読んだら五章へ飛んでOK
第二~三章(幻想世界)
幻想世界に旅立つが、そこは人々の共有する心の世界だった。スカ―スターナの楽園は個人の平安の場所。バティルとニルファルは心の世界のスカ―スターナを訪ねる。そこはバティルのスカ―スターナであった為にニルファルと離れ離れに。バティルは心の世界でニルファルを探す旅に出る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-06 03:05:36
139464文字
会話率:54%
【性的な表現はありませんがボーイズラブ風味です】
サーシャは砂漠で優し気な青年に拾われ、楽園のような小さな家で養育されることになった。
彼は油田で富む小国の王族で名前をカミルと言った—―。
下記のサイトに登録してます
ノベルアッププラス
、アルファポリス、エブリスタ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-05 01:00:00
11836文字
会話率:43%
少年と姉が送る夏の日の日常。それはやがて終わりの時を迎える──。
*カクヨムWeb小説短編賞、アルファポリス第2回ライト文芸大賞に投稿したものです。
また、エブリスタ、エルブーム、マグネットにも投稿しています。
最終更新:2019-05-31 17:29:18
9389文字
会話率:29%
うだつの上がらない中年男が、目覚めると自分が願った楽園の世界に。だか、その楽園は、微妙に願ったものとは違う場所であった。
この作人はAmebaのThe Outer Spaceにも掲載しています。
最終更新:2019-01-17 20:26:59
4397文字
会話率:8%
不幸から不幸が始まる。そして、楽園は崩壊する。喪失と絶望を経て不幸の終焉を願い、【 】は―――
―――生きていることが不幸だから、死を望んだ。
何度も投身自殺を図るがその度に身体は元通りになってしまう。しかしある時、落下
地点は土の地面から水へと変貌を遂げ、その水が異世界への入り口となる。
どれだけ怪我を負っても死ぬことはなく、他人の傷さえも完全に治すことができる自然を超越した力を持つ者『オトノ』。
死にたいという自身の願いと矛盾した全てを治す異能<スキル>と共に、異能と魔力、そして異世界の謎に迫っていく。
カクヨム、ノベルバ、アルファポリスにも書いてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-30 23:04:33
22044文字
会話率:37%
地上は人間という者たちの楽園でもあった。
然(そう)していつか……。
天の生まれた刻。
そこにミカエルという存在がいた。
……それは見忘れては浮き上がる睡夢なのか……。いつの事か地上の楽園の支配者気取りでもいた人間という生命体
の存在……。
超時空間の天はそれにある生命体を……悪魔と呼称(よ)んだ。
物語は堕天使と呼ばれた存在でもある。
地上の楽園……大地というその表面にいたはずの人類。凡ての生命体。然し既に魄という精神体の存在にだけに変わってしまっていた。それにある事でしかない人間という者たちは……幾千年という刻の一点、時間の移り変わりのなか……それを見守り続けていた存在の者を知る。
いつからかそこにある場所。天の生まれた刻。熾天使……ミカエルはいた。天は地上からも遥か遠き場所……。超時空間の天の楽園は緋(あか)き石……粧青(あお)い石。魔石と呼称(よば)れた。地上の凡ての生命体に関わるそれを守護するようにもあった者だった…。
人間という存在。
魄という祈りの存在。
自然的動植物の存在。
天とは何者の存在なのか…。
地上の楽園。超時空間はそこにある生命体を統括していると思うばかり。生命体の凡ての頂点だと、そんな全能気取りの時空を超越した存在は、凡てを否定した刻に始まる誤算があった。
堕ちては燃える速度に思う。ミカエル。後のルシファーの睡夢にも似たその想いを語ろう。
この世に生まれた刻の一点、時間の移り変わりにいた。聖なる堕天使の睡夢譚を……今……これに語り継ぐ。
ルシファー回顧録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-14 16:11:40
102209文字
会話率:24%
天使は囁き悪魔は蠢く。光の速さのように、楽園は築かれた。白い靄を取っ払い、少年は純度の高い命の灯火を光らせる。
最終更新:2018-12-05 02:03:37
16968文字
会話率:31%
楽園を探すため、一人の男が旅に出た。
男は人々に聞いて回る。
「楽園はどこにありますか?」
これは、男が旅に出て、旅から帰ってくるまでのお話。
最終更新:2018-11-18 16:47:00
6767文字
会話率:38%