古来より、力を得るために人ならぬ者たちと交わってきた人たち。
時が経つにつれて生粋の人は少なくなり、人と妖怪や付喪神たちの血が交じり合った妖という種族が世界の中心になっていた。
そんななかで生粋の人として生活をしていた由希は駄菓子屋で
アルバイトをしていた。
生粋の人と駄菓子屋の主人である化け猫、妖たちの日常のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 23:46:33
243070文字
会話率:41%
12歳で授かる神からのギフト。 サリス王国第四王子のレオンに与えられたのは、史上初のSSS級【塩創造(ソルト・クリエイト)】だった。
王宮は歓喜に沸くが、その能力は『汗を塩に変えるだけ』というもの。あまりに無価値な能力は「SSS級のゴミ
」と蔑まれ、兄たちからは嫉妬と侮蔑の日々が続いた。
そして15歳。国の富を支える奇跡の泉「聖塩泉」の枯渇が噂される中、兄たちの策略でレオンは王族籍を剥奪され、海へ追放されてしまう――
嵐に飲まれ、死の淵をさまよう中で蘇る、前世の日本人としての科学知識。
「――待てよ?あの時、俺は『自分の手のひら』から塩を出そうとした。もし…『海水そのものから』塩を取り出したら?」
その気づきは、世界を変える一手だった。
安全な真水は無限。高純度の塩は取り放題。獲った魚は極上の塩焼きに。塩で加工した木材やレンガで、快適な家もあっという間に完成。
「あれ?追放されたはずなのに、王宮にいた頃より快適で楽しいぞ…?」
自由気ままな無人島スローライフを満喫するレオン。やがて彼の元には、訳ありの美少女が流れ着き、彼の作る「奇跡の塩」に惹かれて多くの人々が集い、“純白の海洋国家(ソルティエラ)”と変貌していく。
一方、彼を追放した祖国は塩泉の枯渇で崩壊の一途を辿り、やがて助けを求めてくるのだが――それはまた、別のお話。
これは、一人の王子が自分の楽園を快適に過ごすため、のんびり魔法を使っていたら、いつの間にか世界の中心に立ってしまった物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 19:30:00
32701文字
会話率:22%
黄泉の神の使者、『鴉』。
その任務は、黄泉から逃げ出した妖怪たちを殺し、再び黄泉に連れ戻すこと。
妖怪は人間社会を影から蝕み、支配する。
もはや妖怪の国となった日本は、あの弾けるような好景気、経済成長を経て世界の中心となった。
&qu
ot;力"が全てを左右する。
武力、知力、権力、そして財力。
『四大財閥』が支配した日本の闇夜を、鴉が駆ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 19:10:00
31626文字
会話率:36%
**論理の果てに見えたのは、虚無か、調和か——**
完璧主義の物理学者・田村慎一は、論理的思考こそが世界を理解する最良の方法だと信じて疑わなかった。恋人・麻衣の祖母の死に際し、「感情的になっても祖母は戻らない」と発言した彼に、麻衣は告げる
。「慎一くん、計算できない私の気持ちに価値はないの?方程式だけが世界じゃないよ」
研究での孤立、恋人との別れ、そして次元実験の暴走——すべてを失った慎一が召喚されたのは、七つの世界の中心都市「ネクシス」だった。
アルディアの魔法文明、ドラコニアのドラゴン帝国、シリコニアの AI 社会。それぞれが独自の物理法則を持つ世界を統治する「管理者」として選ばれた慎一。統合評議会の 11 名と共に、世界間の対立を調停する重責を担うことになる。
しかし論理だけでは解決できない問題が次々と発生する。感情豊かなエルダ、純粋論理のテクニカ、各世界の代表者たちとの交流を通じて、慎一は自分の限界を知ることになる。そして政治的孤立、仲間の離散、一つの世界の消滅——すべてを失った絶望の底で、慎一の心は静かに壊れ始める。
やがて現れるのは、500 年前に失踪した前任者ヴォイダス。完璧な論理の果てに虚無へと堕ちた彼は、慎一に告げる。「論理の行き着く先は絶望だ。お前もいずれ私と同じ結論に至る」
しかし慎一は、麻衣の言葉の真の意味を理解した時、新たな道を見出す。論理と感情の統合——それこそが真の調和への道だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 19:00:58
31323文字
会話率:50%
21世紀。魔法も、モンスターも、全てが『おとぎ話』となって久しい時代。
しかしそんな中、日本にて大きな『変化』が発生した。
小規模な地震が日本全土を襲った直後、一部の人々が突如奇妙な服装になっていた。中には、種族まで変わった者もいる。
更に
謎の扉までもが日本各地に出現したかと思えば、中には神話やおとぎ話の中の怪物達が生息していた。
変化する社会。混乱する人々。主人公である少年も、その中の1人に過ぎない。
激動の時代に彼は数々の騒動に巻き込まれ───るかもしれないし、ないかもしれない。
この物語の主役は、間違いなく彼である。しかし、この世界の中心が彼だとは限らないのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 18:09:55
1437225文字
会話率:45%
「お前のスキルは、役立たずだ。出ていけ」
万能創造スキル【創造神の右手】を持つ青年・レオンは、王国の重臣として尽くしてきたにも関わらず、突如として濡れ衣を着せられ、最果ての辺境領地に追放された。
だがそれは、レオンにとって自由と再出発の
始まりだった。
誰もが見捨てた未開の地で、レオンは【創造神の右手】で食料・建築・インフラ・医療・兵器……あらゆる文明の礎を“創造”していく。
そのうち噂は広がり、戦乱に疲れた姫君、聖女、獣人族の長、エルフの賢者、美しきドラゴン娘たちが次々と彼の元へ――
「あなたの傍にいたいのです」
「この地を、私の故郷にしてください」
「貴方の子を……残したい」
追放された青年が、世界の最果てで“神”となる物語が今、始まる――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:14:57
6599文字
会話率:38%
ダンジョンが出現して20年、ジョブが人々の生活に根付いた世界。15歳を過ぎればジョブに就くことが義務化され、生活を豊かにする一方で、ジョブ間の差別も生み出していた。
主人公の円堂二郎は、ダンジョン高校を首席で卒業するほどの優秀な成績を収めな
がらも、【限定テイマー〜限定木乃伊〜】という世にも珍しい「外れジョブ」を引いてしまい、冒険者クランへの就職に苦戦していた。実家は由緒ある温泉旅館を経営しているが、敷地内に増え続ける低レベルダンジョンの管理費に頭を悩ませており、二郎は実家を助けようと冒険者の道を志したのだった。
行き場を失い実家に戻った二郎は、家族の何気ない一言から、蔵に眠っていたご先祖様の鎧武者ミイラとネズミのミイラをテイムしてみることに。
外れジョブが世界の中心になる冒険譚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 23:28:31
4532文字
会話率:35%
私はアストレア。15歳。ウィール学園に入学して1年目だ。
ここは、大陸の中からも外からも人が集まっており、まさに世界の中心とも言われてる学校だ。
この学校なら、きっと私の夢も見付かると思い、遠い所だが寮もあるならばと、思いきって受験したの
だが、さすがは世界の中心と言われるだけあって、私の大陸では見たことも聞いたことも無いような事が学校の中だけでもいっぱい溢れている。
色んな人達がいるので、時々喧嘩をする時もあったけど、私はこの学校で楽しい日常生活を送っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 12:01:10
209930文字
会話率:62%
ある昔のこと、世界中でダンジョンが生まれた。数々のダンジョンの中で「マスターダンジョン」と呼ばれる巨大なダンジョンをクリアした者には様々な恩恵が与えられた。莫大な富、強力な武器、人を支配する杯。
そんな中、まだ攻略されていないマスターダンジ
ョンの中で最も難しいとされる世界の中心にあるダンジョン「ザ・ダンジョン」。
そんなダンジョンをクリアしようとするとある冒険者達のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 02:57:14
1109文字
会話率:53%
「ホリエナ城」が「原初の種(たね)」に、変わると「全知全能の神アラル」の手に、委ねられました。そして、この神が支配する宇宙空間に「惑星アデル」が、出現すると神は「その大地が、静まる」のを、待ちました。やがて「アデルの大地」が、落ち着くと神は
、種を蒔きました。するとそこから、あらゆる生物が、生まれました。そして中から「新しい魔人類」も、生まれました。
「新たな中央神」と成る「アラル」の手元にも「神のキューブィ(六面立方体)」が、出現しました。しかしその内部世界は、まだ何も無い荒野のような大地でした。その内部に有る、小高い山の中腹に「1人の少女」が、暮らしました。
この世界の魔人類は「無性魔人」と、呼ばれる「生殖器の無い存在」でした。男女の違いは、有りましたが男女共、それが有りませんでした。彼女は、この辺一帯に繁殖する、無性魔人を生み出す「魔人樹(メイジン・ツリー)」の管理者でした。彼女の名前を「蓮沼シロ」と、言いました。彼女は何故か、過去の記憶の大半を失いました。自分が何故ここに居て、ここで暮らして居るのか彼女には、良く分かりませんでした。その魔人樹から生まれた者は「ツリーマン」と、呼ばれました。男型も女型も有り、共にその名称で、呼ばれました。或るとき麓の彼等の村に、正体不明の「ツリーマン」が、現れました。
この世界の中心には「聖母樹(バージン・ツリー)」と呼ばれる、銀色に輝く、美しい大樹が、有りました。その大樹からも「ツリーマン」が、生まれました。或るとき、そこから始祖とされる人物から、2人目と成る「男型の生殖器」を、持つ者が現れました。彼は「神の声が聞ける」と言う、ツリーマンの巫女から「リュウ・ペイン」と、名付けられました。
「リュウ・ペイン」は「右側神の世界」では、今までに現れることが無かった、その世界の「第3神」と成る、数えて2柱目と成る「淫魔王」の本体にすることが出来る「淫魔王の第1アニマス」を、所持する者でした。そして彼は、そのツガイと成る「淫魔王の第2アニマス」を、所持する者が「惑星アデル」に、出現したことを知ると、彼は彼女に、出逢う為に「アデルの地」へと旅立ちました。
☆本作は「完全版」の前半部分10話のみで、構成されたAシリーズの1つです。「第2章_神界のアンバランス解消編」の第2作品。(全30話)から。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 22:45:41
42012文字
会話率:12%
レイが召喚された異世界は、不思議で美しい世界だった。
大樹ユグドラを世界の中心に抱き、人間だけでなく、エルフやドワーフ、妖精や精霊、魔物など不思議な生き物達が生きる世界だった。
この世界は、自由に思い思いに過ごして一生を全うするプレイヤー
と、愛をもって世界システムを管理・運営していく管理者の二つに分かれた世界だった。
レイは世界の管理者の一員として、世界の運営を支えていく。
おとぎ話のような世界の中で、時に旅しては世界の美しさに感動し、世界の不思議に触れては驚かされ、時に任務や管理者の不条理に悩み、周りの優しさに触れる。レイと仲間達が少しずつ成長してく物語。
※ストックが尽きるまでは毎日更新予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 20:01:24
1341129文字
会話率:41%
私―シルフィーヌ=コランダムは、このアダマス王国で国防を一手に引き受けるコランダム家の長女として生を受けた。
コランダムの直系に女児が生まれるのは、300年ぶりのことだ。
そのため、両親をはじめとする家族も、コランダム領の領民、傍系の
家門まで、皆は私のことを『奇跡の子』という。
だが、当人である私は思うのだ。『奇跡の子』だからといって、この世界の中心にいるわけではない。
お父様はよく私に話して聞かせてくれた。
この世界は、神が勇者を王とする国を作るために綴った物語なのだと。
もしも、それが本当ならば、きっと私は脇役なのだろうと思う。
歩んできた道を思えば、神に抗うヒーローはお父様だ。
別の視点ならば、運命を引き寄せるために行動したお兄様とお義姉様だ。
家族を支える駒であればいいと思いながら過ごしてきた私は、決してそうではない。
商会を立ち上げ財を得たり、婚約者の浮気で婚約破棄をしたり。
きっと、私程度の幸や不幸など世の中に溢れているし、さして珍しい出来事でもない。
だから、やはり、私は脇役なのだ。
そう、思っていたのに
「あなたに再び会うために生きてきたんだ」
そういって笑う彼の手を取ってしまったらどうなるのだろう。
私もヒロインなれる?
それとも、やはり、私は脇役だろうか……
私は、私自身は……どうしたいのかしら
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 17:00:00
158377文字
会話率:38%
世界の中心に位置すると同じく最小の村オブリヴ、そこでノエル・イルセリアは15歳の春に生贄となるも無事生還した。 ただ一つ、塔での出来事に関する記憶と村との繋がりを犠牲にして。
それから7年、22歳となった彼女は今日も黙々と任務を受ける中
、差出人不明の依頼書が届き……
~必ず帰る、ありのままの私に戻るために~
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 12:02:21
188411文字
会話率:59%
世界の中心にある潤沢な資源に恵まれた大陸、ゼレス大陸。
山地、平原、海洋によってもたらされる恵みは人々を反映へと導いた。
しかし反面、人類の脅威たる魔獣にもその手は差し伸べられた。
人類と魔獣、両者の争いは小国を滅ぼし、また小国同士の
結託を生み、
やがて四つの大国を生み出した。
四大大国が一つ、アルケミア王国に生を受けた青年、レイドヴィル。
彼の周囲に次々と起きる様々な事件。
その渦はやがて、世界そのものを巻き込む動乱を生み出していく…
※初投稿作品です。暖かい目でご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 15:00:00
967686文字
会話率:31%
世界の中心には、“塔”がある。
十五歳になると、少年少女たちは「職能(クラス)」を授かり、塔に挑む。
孤児も、貴族も、王の血を継ぐ者も――等しく、この塔を登り、世界に名を残そうとする。
だが、少年・レムナが得たのは、最弱とされた職《フール》
。
誰も見たことがない力。誰にも期待されなかった少年。
それでも彼は、かつての“経験”を信じて塔を昇る。
これは、“愚者”から始まる英雄譚。
少年がやがて“塔の果て”へと至るまでの、長く静かな戦いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 12:00:00
56088文字
会話率:17%
異なる世界、ハイダルク王国。
世界の中心に聳える『知恵の木』、その木から生まれ落ちるエネルギーの塊である『知恵の木の実』——その二つを享受する勢力は『ガラムドルズ』と呼ばれ、その中心に存在するのがハイダルク王国である。
ハイダルク王国の王子
・レーデッド・アドバリーは、世界ではその姿を消しつつある錬金術の才能があった。そしてそれこそ、王としての素質があると認められる理由でもあった。
本来であれば喜ばねばならないことだった。しかしながら、レーデッドは姉のミリアのことを思うと、素直には喜べなかった。
きょうだいとして生まれた時、片割れが王となるならばもう片方はそのブレーンであり盾として生きていかねばならないからだ。
優秀なのは、自分ではない。姉だ。
姉のミリアもまた、かつて世界を救った勇者一行の一人『守護霊使い』の力を身につけていた。
そんな中、ハイダルク城が反ガラムドルズ勢力に襲われる。
その時の少年フィードとの出会いが、彼らの運命を大きく左右することになる——。
そして、これが世界の大きなうねりの始まりになろうとは——誰も知らない。
※作者個人サイトとの並行連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 22:46:32
68828文字
会話率:49%
世界は六つの色鮮やかなギフトに彩られた国々によって成り立っていた。世界の中心にそびえる世界樹は、生まれたばかりの子供たちに紋章とギフトを授ける。選ばれし者には神具も与えられ、彼らは未来の指導者として世界の秩序を担う存在とされた。
しかし、そ
の平和は脆い。各国は肥大化し互いを顧みず、武術と魔法の反目、自然と創作の不和、開拓の無関心、帝王の支配欲が世界を破滅へと導いていた。さらに、名を口にすることすら禁じられた「魔国」が常に存在し、街の外には魔物が跋扈する危うい均衡の上で世界は立っていた。
そんな中、「全てを統べるものが生まれた」という謎の噂が広まる。これは12神将の間にも亀裂を生じさせ、世界の矛盾を露呈させていく。特に帝王の国は、自国の神具持ちの天才児こそがその存在だと疑い、厳しく監視する。
だが、真にその可能性を秘めていたのは、別の場所にいた。
一人の少年は、紋章の色を誤って告げられ、武術のギフトを持つと偽られながら育つ。彼は全てのギフトを内包する異質な存在だったため、どんなに努力しても他の者より著しく成長が遅いという苦悩を抱えていた。
やがて、少年は仲間を救うため、自身の神具の力を使い果たし、神具は「型をなさなく」なる。国からは冷遇されるが、彼はめげず、その時、紋章が微かな変化を見せる。これを「複数のギフトを持つ」と誤解した少年は、自身の謎を解き明かすため旅に出る。彼のギフトは、感情の変化や出会いを通じて様々な側面を覗かせ、旅先で出会う師匠やサポーターたちとの交流を通じて力を深めていく。
一方、帝王の国にいる天才児は、驚異的な知能と理解力を持つに至った。しかし、彼は他者のギフトを理解できても自らは行使できない性質のため、帝王の国からは真の「全てを統べるもの」ではないと判断される。だが、彼はすでに世界の滅びの運命を見通しており、帝王国の神将たちを欺きながら中枢に入り込み、そこで「全てを統べるもの」の真の存在を知る。そして、帝王国の命令に従うフリをして、密かにその存在を探し始めるのだった。
分断された世界を救うため、それぞれの道を歩み始めた二人の「運命の子」。彼らの旅が交差する時、世界の隠された真実が明らかになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 16:59:03
39005文字
会話率:28%
毎日0時になると、世界の″法則(ルール)”が少しだけ変わる──。
気づけば、クラスメイトの名前は全員カタカナになっていた。
「...いつから、こうだった?」
昨日まで左利きだったはずのアイツが、今日は右手で文字を書いている。
「お前、右
利きだったっけ?」
気づいているのは、俺だけだった。
増えたはずのない校則。
微かに食い違う友人たちの記憶。
些細な違和感が、いつの間にか世界の″形″を変えていく──。
そして“この世界”の真実を知ろうとするたびに、
現実は姿を変え、感情がひとつずつ失われていく。
そんな中で俺は出会った。
世界の中心で、誰よりも″優しい君″に。
君を「消せば」すべてが終わる──そう告げられたとき
俺は、世界と、君と、自分自身に問いかける。
『たった一度しかやり直せないこの世界で、俺は何を選ぶのか。』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:00:00
648文字
会話率:21%
大罪人、ヴィクター・ヴァルプルギス。過去にひとつの大陸を沈め、世界を恐怖に染め上げた魔法使いは、四百年を孤独に牢で過ごして現在……一人の女性、クラリスに片思いをこじらせていた。
冒険へ出た彼らの目的は、世界の中心である大都会を目指すこと。
しかし彼らは旅の途中、行く先々で事件へ巻き込まれ、首を突っ込み、そして……「最高の魔法使い様」と崇められる人物によって、命と引き換えに魔力を手に入れた人間――「魔導士」が、世界各地で事件を起こしていることを知る。
力を持たないただの人間であるクラリスは、信じる正義のためにヴィクターへ共に戦うことを願う。
対してヴィクターは、人助けなんてちっとも興味は無いが――大好きなクラリスへの好感度稼ぎのため、今日もその願いに応えて凶悪な化け物相手に魔法を奮う。
生まれてこの方六百年。恋愛遍歴ゼロ。
これは初恋一年生のピュアさと、天性の凶暴さを兼ね備えた魔法使いが、冒険と人との出会いを通して少しだけ成長するお話。
※作品はカクヨムにも掲載しています。
エピソードタイトルには、カクヨム掲載時の小見出しタイトルを使用しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 23:10:00
527154文字
会話率:40%
世界の中心にそびえる巨大な塔「ラストリゾート」。
その外れにあるスラムで、負け犬(アンラッキー・コヨーテ)・カイは、日々を無気力に過ごしていた。
ある日、彼の前に白いウサギ耳を揺らす奇妙な女・リリィが現れ、「ロシアンルーレットで勝負しろ」と
唐突に言い放つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 18:00:00
5457文字
会話率:52%