酷い飢饉の年、帝国の一地方で叛乱があった。農民達が領主の城に殺到し、そしてそれを占拠した。直ちに鎮圧の軍が編成され、すぐに終わると思われた乱は、しかし勢いを増し、やがて国中を焼いていく。
英雄、逆賊、或いは悪魔と呼ばれた赤髪の男と、彼を取り
巻く人々について。
基本的には1話完結。気が向いた時に更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-24 01:00:00
4761文字
会話率:41%
これは吉原を気丈に生きる女たちのお話にございます。
吉原随一を誇る大店、桃桜館。この店には些か異質な花魁が居りました。
その名を[蓮花]
蓮花はまるで蓮の花のように、吉原という穢れた世界でも、それはそれは美しく咲き続けてございました。
笑わ
ない、寝所を共にすることも無い……そんな蓮花は皆様からご覧になっても異質に思えましょう。
五つの時に村の飢饉により、この桃桜館に身売りされたという以前のことはわかっていない蓮花にございますが、その蓮花に隠された秘密はいずれ時が来れば皆様にもお話すると致しましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-24 01:57:52
1906文字
会話率:21%
※下記あらすじには多少のネタばれが含まれます。
先入観なく物語を楽しみたい方は、あらすじを飛ばし、本文に進んでいだたくようお願いいたします。
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幼い頃、飢饉により故郷は廃村
となったウィンは、いつの日か両親や故郷を切り捨てた貴族たちに復讐することを心に誓った。
18年の間、心に復讐心を抱きながら、表面上は善良な一般市民として生きてきたウィンはついに憎き貴族の権化に復讐する機会を手に入れた。
貴族の権化ーー皇女への謁見が叶ったその日、ウィンは懐にナイフとを隠し、玉座の前にかしずいていた。
そして彼の前に現れたのは、夕焼けのように紅い髪と、同じ色の瞳をした皇女・イリヤであった。彼は、イリヤが彼の功績をたたえる中、ついに発起した。
しかし、すんぜのところで彼は警備の兵士たちによって取り押さえられる。
抑えきれない激情と、自分の無力さに打ちひしがれながら、極刑を待つのみと思われたウィンであったが、救いはなんとイリヤ自らがもたらした。
「貴様が望むなら、貴様を使用人として迎えてやろう。他の者に異論は認めない」
隷属か、死か。2択を迫られたウィンは皇女直属の使用人となることを選んだ。
かくして宮殿で働き始めたウィンは、皇女が権威の象徴と化している事実に憤りよりも失望を覚えた。
私利私欲と地震の保身に目がくらむ貴族たちと、形骸化した王と認めながら自分の意思を貫くイリヤと過ごす中で、ウィンの復讐は、漠然とした貴族たちというくくりで無く、荒廃した旺盛そのものに映っていた。
ある日、失敗した外交の尻拭いとして訪れた国境の国で、皇女を疎ましく思った貴族が使わした刺客を撃退したウィンは、ついに2度目の発起を決めた。
王政の影で私腹を肥やす貴族たちを亡き者のにし、すべての幕引きをイリヤにゆだねた。
イリヤがウィンに告げた最後の王命は、ウィンが後生、彼女に付き従うことだった。それを受けたウィンの命運は……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-15 11:15:58
15765文字
会話率:37%
村を襲った飢饉と病により、たった一人生き残った若者、矢三。出会ったのは人狼の少女と、神と名乗る存在。三者の、食うか食われるかの生き残りをかけた果てには……というのをのほほんとお届けします。
最終更新:2013-06-07 21:00:00
6351文字
会話率:60%
東西南北4つの大陸、さまざまな種族が住まう世界。
帝国貴族の嫡子、ユーリ=フォン=マクドガルは多くの妻と異母姉たちを養う父を偉大に思いながらも反発し、単身家を出た。
目的はただ一つ。自分にとってのただ一人の、極上の花嫁を見つけるために。
これは「種の飢饉」と呼ばれた時代、少年ユーリの汗と涙の嫁探しである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-22 17:00:00
15278文字
会話率:37%
飢饉に見舞われたノースコダ地方。農民達が必死に生きようとする中、領主は増税という非道な決定を告げた。
村長の息子であるアルベルは、仲間達と一緒に狩りを行い、僅かでも多くの金を得ようとしていた。
※【奏でる者のいない鐘】番外編集。視点が変
わります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-17 22:05:38
22988文字
会話率:36%
私は今日、山神様に嫁ぐ。村の飢饉を救うため、生け贄として死を覚悟していた…。そんな少女と神様の話。糖分少なめです。
最終更新:2012-11-11 06:00:00
4359文字
会話率:32%
すれ違う人誰もが振り向く美人・鹿野めぐみは学生ニート。まじ無駄!
無駄に毎日引きこもってネトゲばっかしてたらお金なくなっちゃった!
おうち飢饉の最中、薄れゆく意識の中でめぐみはある事を思いついて…
美人・鹿野めぐみを取り巻く人々による愛憎
溢れるラブコメ…たぶん。
どんだけ落ちぶれても人間諦めなければ、生きていればなんとか!な話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-26 08:11:28
2761文字
会話率:33%
親を亡くした六朗太と、娘夫婦の忘れ形見を引き取ったおじい。
最終更新:2012-09-06 00:00:00
25452文字
会話率:16%
この小説の主人公は、時代そのものだ。
十一年にも及ぶ大乱で力を失った室町幕府の統治機構はもろくも崩れ去った。洪水、疫病、飢饉そして戦。日本は地獄さながらの状態になり、乱世に突入した。
終
わりの見えない戦いの世を自身の手で終わらせるため、人々は己の持ち合わせる才覚の全てを使って躍動した。この時代に生を受けた人々は、何を考え、どのように戦い、死んでいったのか。怒涛の時代を、史実を基に描き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-14 09:59:05
34735文字
会話率:44%
長く続いた飢饉での、子供捨てによる口減らしが行われた頃の話。母親に捨てられた兄妹が森で道に迷う。そこで、二人は村人から魔女と恐れられている老婆に出会う。二人は無事、家に帰ることが出来るのか。(名前は変えてます。原作が有名すぎるので。)
最終更新:2012-03-10 21:50:24
3896文字
会話率:57%
とある少年がいた。彼は独りだった。かつては友がいた場所には空虚しかない。貧困と飢餓の中、彼はただ生きたかった。唯一の理解者である友と共に。ただそれだけだったのに……。妖怪に狙われ、喰われていく彼は静かに堕ちていく。――そして「カイラク」の
「コモリウタ」が紡がれる。※血液描写があります。ご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-14 00:00:00
21173文字
会話率:29%
江戸開府から180年余。円熟を迎えようとする町人文化と商業経済の発展に華やぐ都市。天候不順や大噴火による度重なる飢饉に喘ぐ農村。揺らぐ幕藩体制を懸命に支えようとする老中・田沼意次と盟友官僚達。これに対し、権勢のみを手中に収めようとする刑部卿
・徳川治斉の暗躍。混迷を深めてゆく世情と暗雲立ち込める政局を背景に、家康が黒田家へ託した秘書をめぐり、天命を負う若き剣者・新免右京之典へ次々と刺客が襲いかかる。“戦の無い安寧の世”と黒田家、そして自らの愛すべき人々の為に、奥義・秋月円命流の秘剣を縦横無尽に揮う右京之典が真っ直ぐに立ち向かう。爽やかなる眼と心を持つ眠れる若き剣者の永きに亘る戦いが今、始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-23 00:03:22
46763文字
会話率:40%
遙か昔、世界に災厄が訪れた。流星群の直撃。各国の火山の噴火。酸性雨による河川の汚染。太陽の異常活動による日照り。新型ウィルスによる動植物の生態変化。それらによる飢饉を防ぐために主要国の大戦。人口は当時の極東の島国ほどまで落ち込んだ。しかし、
それでも人々は明日を生きるため、子を守るために力強く生きてきたのだ。それから5世紀ほどたった時、最後の審判が訪れようとしたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-05-31 22:59:55
5112文字
会話率:66%
とある山に住み、麓の小さな村を守護する天狐神―水鳴(すいめい)。彼の元にある時、一人の巫女がやって来た。雨が降らず飢饉を迎えた村を救う為、生け贄としてやって来た少女に水鳴は――以前、執筆した短編小説『君が為惜しからざれし命さえ』の長編作とし
て連載予定です。短編を読んでいなくても楽しんで頂けるよう執筆していこうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-12-12 13:28:11
2215文字
会話率:28%
天気を司る天神(あまのかみ)の神子こと、天命守(あまのみことのかみ)霧衣(むい)。総神が飢饉を解いた村で、今でも日照りが続いていると言う。天神より命を下された霧衣は、七つ神と共に、磯羽村を訪れるが――?コバルト2006年度ノベル大賞第一次選
考通過作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-03-04 22:18:35
27783文字
会話率:39%