終戦ほどない昭和二十三年九月、上海監獄臨時処刑場。ある戦時犯の銃殺刑が断行された。生を終えたのはかつて数千人の部下を従えた馬賊の頭目、張宗援。満州事変に死した張作霖の顧問を務めたこの男は日本名を伊達順之助、あの戦国奥羽の覇者、仙台初代藩主、
独眼竜・伊達政宗直系の子孫であった。激動の昭和大陸史に生きた独眼竜の末裔(すえ)、その最期を追う。知られざる大戦史を描く歴史秘話、掌編小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-24 06:33:35
4564文字
会話率:12%
佐藤祐介は剣道を学ぶ17歳の高校生である。
彼の祖父でもあり剣の師匠である佐藤英二が亡くなった後、道場で祖父の形見の刀を持ったとたん、急に地震に巻き込まれ、目を開けると、知らない場所に来てしまっていた。
そこで困っていた少女2人に協力する
と、2人は、西郷吉之助、大久保正助と名乗り、自分が江戸末期の薩摩、しかも一部の人間が女性となっていて、本来の歴史と違うところに来てしまったと自覚する。
その2人を藩主となって見出す島津斉彬も少女。元の世界に戻るために、歴史を狂わせてはいけないと思い、島津斉彬に協力して、彼女を藩主にしようと祐介は剣道から学んだ高い志と精神力で奔走するのであった。
※時代としては、鎖国が解除される少し前から、島津斉彬が藩主になるまでの薩摩の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-07 21:00:00
95180文字
会話率:48%
美行藩江戸留守居家老の片杉左内は若干18歳で家老に抜擢された切れ者と花のお江戸で大評判。こっそり彼をモデルにした錦絵が爆発的に売れる清楚系和風美男子でもある。しかし、華やかに見える彼の主な職務は、浪費家で女好きの藩主が起こす様々な事件のも
み消し工作であった。眉間にしわを寄せ、職務を全うせんと生真面目に突き進む彼を助けるのは、盟友(?)マッドサイエンティスト「クレージー右京」しかし、彼の助けはますます左内を窮地に追い込むのであった。(実在の人物と同名のキャラクターが出てきますが、もちろん虚像で全く関係ありません)
以下、各章のあらすじなど。
ドリアン騒動:将軍献上予定のドリアンを、忠助忠太郎が食べてしまった。妙な忍者軍団も加わってドリアンを巡っての大騒動が始まる。
春が来た来た美行藩:春になってますます調子に乗る美行藩(みくだりはん)藩主。いきなり混浴をしに町の風呂屋に行きたいとごねだした。もちろん無事に済むはずはなく、小伝馬町からの脱走者が湯屋に立てこもったからさあ大変。
お江戸に炎の雪が降る:今日も今日とて御乱交に忙しい藩主の命が狙われた。事件解決に奔走する左内の前に立ちはだかったのは、芍薬の花の思い出を共有する娘。
黒曜:本作(現時点では)唯一のシリアス。江戸の町に怪異が頻発。それを探っていた左内は、朝顔づくりの名手と出会い意気投合する。ぬばたまの闇が今開く。(本シリーズのなかでは、私が一番好きな話です)
寸白:ゲテモノ好きの遊び人の殿の体内に、寄生虫が。それを退治しに体内に潜入する右京と左内だが。(マクロの決死圏、鳥野式)
大奥暴走編:現在連載中。大奥でなにやら不穏な動きが。大奥の探索を依頼された殿は、頼まれもしないのに自分が女性化して大奥に潜入する。道連れになったいつもの二人だが、大奥には予想もしなかった秘密が隠されていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-31 23:00:00
394321文字
会話率:42%
美行藩江戸留守居家老の片杉左内は若干18歳で家老に抜擢された切れ者と花のお江戸で大評判。しかし、華やかに見える彼の主な職務は、浪費家で女好きの藩主が起こす様々な事件のもみ消し工作であった。眉間にしわを寄せ、職務を全うせんと生真面目に突き進む
彼を助けるのは、盟友(?)マッドサイエンティスト「クレージー右京」しかし、彼の助けはますます左内を窮地に追い込むのであった。今回は本編と違ってお色気シーンが多いため独立させていただきました。説明には本編との重複も多いかもしれませんが、独立編のためご了承ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-05 03:12:48
10466文字
会話率:39%
弱小な日本の藩ーー《佃田》藩主の湯気しげ洸に使える伊井すみ田は、勤労による有給を消化するようにとしげ洸に通達されてしまう。
そして、用意周到に言い渡された場所はーー《温泉》だった。
余りに突然で、頷くほかのない状況に。
すみ田も自身の弟のこ
暮に仕事を任せることにし。
いざ! 温泉の旅行へと旅立ったのだった。
しかし、向かう先々で。
すみ田も、休息を取ることもままならない事態に。
巻き込まれるのだった。
伊井すみ田の休息不能の旅路が、今、始まる!
※ だいたい、深夜更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-27 03:16:44
57719文字
会話率:41%
夜須藩主・栄生利永の実弟である帯刀は、特売で購入しようとしたカップ焼きそばを作ろうとしていた。だが、帯刀は眠気と疲労の極みにあり、果たして食す事が出来るだろうか?
最終更新:2016-10-15 00:30:14
798文字
会話率:5%
天正と号された二十年は、とある人物のためにあった時代と云えよう。天下人、織田信長である。
それまで信長は室町幕府将軍足利義昭を擁していた。が、元亀四年(1573年)義昭が抵抗の意を示したことを切っ掛けに京を追放。その年に元号を元亀から天
正と朝廷に奏上し改元した。信長の天下の幕開けともとれる出来事であった。
そして最果ての地、津軽に於いても、一人の姦雄が台頭した時代でもあった。
下克上をなした信長に続けとばかりに、後の津軽藩初代藩主、大浦為信が蜂起したが同じ頃。
それまで津軽は南部家の治めるところにあったが、堀越を皮切りに、石川、和徳と次々と城を落とすと、天正四年(1576年)には滝本播磨守重行が護る大光寺を、その二年後の天正六年(1578年)には、地域一帯を治めていた公卿の末裔北畠の浪岡御所を攻略。破竹の勢いをみせていた。
要害汗石城の千徳大和守政氏を懐柔し、津軽西南をほぼ手中に収めたが、この地に於いてただ一人、大浦の世を良しとしない者がいた。
鄙館城代、千徳掃部助政武である。
しかし衆寡敵せず。鄙館千徳の命運は風前の灯と云えた。
※ タイトルは「さいかちのはな はくげつにさく」と読んでください〜。
転生もタイムスリップもしませんが、何卒よろしくお願いします〜。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-23 15:57:07
10365文字
会話率:45%
江戸時代後期、道行く浪人の今川宗助は悲しい過去を持っていた。満月の夜、賊に藩を襲撃され、一族を皆殺しにされたのだ。さらに宗助は藩主が軽傷を負った責任を負わされて、元服後藩を追放されてしまう。宗助は一族の仇を探すため、また出世のために、幕府が
欲する七本の名刀である〝天下七刀〟を収集するために旅に出る。
宗助は天下七刀を中々見つけられず途方に暮れる中、抜け忍の時雨と出会う。抜け忍狩りから彼女を助けた宗助は、成り行きから彼女と共に旅をする事になった。忍の時雨は天下七刀の情報も持っていたので、二人は本格的に七刀を探し始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-15 00:00:43
191051文字
会話率:55%
江戸時代にタイムスリップした男子中学生の双葉としあきが紆余曲折を経てTSし、
江戸守護職を拝命した、下野国は壬生藩主、鳥居忠瞭預かりの新生組隊士となって、
ゾンビによる終末が訪れたお穢土(えど)を舞台に、江戸を襲う甦った死者の群れと戦うとい
うプロットで
ダークエルフ忍法帖からの派生です。
俺Tueee路線で更新は不定期予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-18 20:13:46
15563文字
会話率:25%
20XX年。日本は、バブル崩壊後の失われたウン十年にあえいでいた。
そんな中、突如名古屋城が金色に染まり、尾張藩主・徳川宗春が現れた。
彼は、八木公方(はちぼくくぼう)の呪いのために「むだづきゃー」の心を忘れた日本人を、魔剣・怒吝嗇斬(ど
けちぎり)で解放するために"てゃーむすりっぷ"してきたのだ!
キンキラキンと味噌と名古屋と無駄遣いが満載の、日本一頭の悪い経済小説。
※Pixivとの重複投稿になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-09 03:30:46
16253文字
会話率:49%
徳川家光の世の中、小藩に生きる藩主の周りで起きる様々な出来事。藩主に振り回される続ける藩士たち。奇天烈ながら武芸百般の名藩主が、お気に入り藩士と共に暴れまわる。
しかし、何でもできると豪語する藩主にも落とし穴が。藩主の嗜み(?)として始め
た料理でまさかの事態!? 天麩羅以外は全員無言!?
武芸百般の藩主とその藩士たちが彩る痛快歴史小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-29 14:59:29
13751文字
会話率:46%
慶長元年、近江幕府の支配下、永見貞愛を初代藩主に三万五千石の藩領を持つ引間藩の、万斛郷と呼ばれる地の、上泉と呼ばれる集落にある番所に住む侍とその仲間。
日常と、非日常とが背中合わせの、本来の歴史とはずれてしまった、裏の歴史の中にある世界のお
伽噺。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-08 10:29:31
14786文字
会話率:2%
藩主の急死により藩の派閥は二分化し、継嗣争いへと発展した。かつて同じ冷水流の高弟であった堀口伝右衛門と片平雪斎は、あることをきっかけに反目、雪斎は冷水流を離反し、その結果、二人は敵同士になった。雪斎の死後、冷水流の奥義をめぐって子の風雪は伝
右衛門親子をねらうが…。
※他サイト様との重複投降です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-22 10:30:51
6535文字
会話率:42%
三岡藩(みおかはん)、三岡城で半軟禁生活を送っていた
藩主仁衛門(じんえもん)の娘、碧(あお)。ある日の夜、藩主の側近で育ての親である長岡久光(ながおかひさみつ)の手を借り、城の外へと出る。そして、彼が作ったという『狩人』たちのもとに身を寄
せ、狩人たちの屋敷で暮らし始める。碧は狩人たちの優しさにふれ、狩人たちも碧の明るさに励まされ、幸せな生活が続く。
けれど、『血癒』(ちゆ)である碧の『薫り』に惑わされた妖たちの気配が近づいて。狩人たちに護られる中、碧は知る。久光と狩人たちの絆を、己が生まれた理由を。
―――これは、深い愛と絆の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-25 12:26:59
6596文字
会話率:40%
ある僧侶が冷酷藩主に夢を見せる話し。薄暗いです。
最終更新:2015-05-05 20:00:00
8137文字
会話率:33%
米田藩主の嫡子桐生長政は、父の盟友藤川忠則から与えられた刀をこよなく愛し、戦に備えて鍛錬の日々を過ごす。そんなある日、父の使いで藤川忠則の城に向かった長政は、立ち寄った浜辺で襦袢姿の少女を目撃する。身投げと思い追いかけて海に入るが長政は泳げ
ない。ひょんなことから出会った少女と無骨な若君との物語。自サイト作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-10 10:35:50
23074文字
会話率:25%
文政6年(1823年)。
信濃松代藩に一人の姫君が生まれた。
この日を境に、困窮していた筈の藩は徐々に回復の兆しを見せ始め、やがて藩主は外様大名でありながら、異例の大抜擢として老中に任ぜられるまでになった。
人々は語る。かの藩
主は名君であると。
しかしその裏で何があったのか。
隠された真実を知るものは、今はわずか――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-27 19:06:42
6088文字
会話率:49%
江戸時代中期、播磨地方の山奥に位置する小さな藩から夜陰にまぎれて脱藩をする三人の藩士の姿があった。彼らは藩主の政策に見切りをつけ、満月が煌々と輝く中山越えで隣りの藩に逃れようとしていたのだった。
最終更新:2013-05-11 18:22:47
5395文字
会話率:38%
桑名藩主、本多忠勝に密命を受けた吉岡厳之丞勝秀は、任務の為日本中を回っていた。そして任務完了直後に忠勝の死を知る、忠勝の後を追った吉岡だが其所には恐ろしい奴がいて・・・
最終更新:2012-11-05 02:47:22
2191文字
会話率:48%
伊勢崎藩主の子孫として生まれた民子は、医師である
父牧人と小学校教師である母の3女として生まれた。
高校の修学旅行で北海道の旅に観た摩周湖が、
忘れられずに札幌の中学校に赴任したのだ。
その時の摩周湖は霧に包まれて、残念ながら湖面は見る
ことが出来なかった。
心の残りの湖水をもう一度見たかった想いが、北の地で
働きたいと思ったのだ。
札幌の中学校に赴任した民子は、札幌は寒いと思ったが
学校の先生方も、アパートの住民も、みんな親切で
暖かかった。
そこへ別れた筈の初恋の慎也が札幌へ突然訪ねて行った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-24 13:58:12
19542文字
会話率:4%
秋田藩の侍「桂吾」は、秋田藩主佐竹義和の命により、博物学者「菅江真澄」の用心棒として白髪の地を訪れる。そこで蛮地である白髪にて、「桂吾」と「菅江」は、人間と妖怪の共同生活地「白神の城」を見つけてしまう。「白神の城」を世に知れ渡してはいけない
という白神城の若「仙乃」の命により「桂吾」は人質として「白神の地」で生活することに。
しかし、白神城の人間と妖怪の共同生活という奇妙な関係は、次期城主争いを切掛けに徐々に崩れ始める。人間の欲深さ、妖怪の異質さ、人間と妖怪は本当に心が通い合えるのか、生じる様々な課題に「桂吾」も巻き込まれていく――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-04-12 01:30:38
2065文字
会話率:53%