2344年、人類と同じようにアンドロイド達は、かつて人権を有し、人間と共生していた。しかし人類も自然も絶滅した世界で、唯一生き残ったアンドロイドは凄惨な格差社会を築き、人類のように振舞う生活を送っていた。
果たして、思考するアンドロイドは
完璧なのか?
自律する機械は生きているのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 12:00:00
20642文字
会話率:4%
社員食堂で、男性が愚痴をこぼしている。
「子供2人目が欲しいけど忙しくて無理って奥さんが言うから、『仕事辞めたら?』って言ったんだ。そしたらさ、『私の事、なんだと思ってるの!?』って。それっきり、口きいてくれなくなったんだよ。酷くないか?
こっちは親切で言ってるのにさ」
「ああ、そう言えば、前にも同じ様な事、あったんだよな。奥さんが熱を出した時、洗ってない食器の事を気にしてたから、『熱が下がったら、洗えばいいよ』って言ってあげたんだ。でも、やっぱり、しばらく無視されるようになって」
内容にひいていると、別の方から明るい声が聞こえた。
「なるほど、自分の結婚相手が、常識の通じない人間のクズだって分かった時点で、リスク回避行動を取らなかったから、今、貴方の奥様は人権を剥奪される様な事態になってるんですよね」
「『それって、保険金殺人の話ですか?』と彼女は言った」(https://ncode.syosetu.com/n2640ir/)の続編のような話。これだけでも読めます。
今回の旦那は前にも増してクズですが、そのクズを選んでしまった妻はどうすべきだったかも考えて頂きたいな、という話になっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-11 12:00:00
8063文字
会話率:53%
『――諸君はこのVR空間からログアウトすることが不可能になった』
技術の進歩は「VR空間内で脳の時間感覚を加速させる」ことを可能にし、娯楽から教育、各種仕事に至るまで様々な分野でVRの活用が進んでいた。
健康上の理由から、VR空間内の時間
感覚加速には国際基準が設けられているが、犯罪者の刑罰には1024倍という加速倍率が使用されている。これにより、懲役1日は体感で2.8年。懲役10年を超えれば体感時間は1万年以上となり、長期刑囚が廃人になるのがほぼ当たり前の世の中になったのだ。
『――重大な人権侵害だ! 我々“自由の翼”はこれを断固として認めない! 基準を改めないのならば、実力行使に出る!』
高校二年生の長杉ケイタは、テロ組織の声明を冷ややかに見ていた。量刑の変化によって世界的に犯罪率は下がり続けているし、自分のような無辜の小市民にはむしろ喜ばしいことだ。彼はそう思っていたのだ。
テロ組織による抗議活動に巻き込まれるまでは。
『――囚人への刑罰がいかに悪辣なものか、世界に思い知らせる。君たちには悪いが、強制的に1024倍の加速処理の中で過ごしてもらおう。まぁ、いずれ助けはくるさ……体感で何十年先になるかは知らんがな』
ログアウト不可能。混乱するVRゲームのβテスターたち。
その中には、高校で彼と同じクラスの小悪魔な女子、西園寺アゲハの姿があって――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 18:10:00
19566文字
会話率:45%
女性だけが扱える異能力の発現によって、男性の人権や尊厳が消滅した世界。
聖女たちが通う学園『聖少女学園』へと転入してきた如月奏詩は、ノーパンしゃぶしゃぶの刑に処されようとした男性を助け、生徒会長である河嶋翔子に決闘を挑む。
最終更新:2024-04-06 17:45:17
196900文字
会話率:47%
生活保護を熟知した人間が闇落ちしたら。
そんな振り切った『無敵の人』備前はある日、駅前で座り込んだ底抜けに明るい家出少女を拾います。身体目当てではなく、生活保護を受けさせて甘い汁を吸うために。
貧困ビジネス。受給者を囲い込んでピン
はねする方法もその一つ。
あたかも犯罪行為のようですが、現実に、平然と、合法的に、一般企業としてさえ営まれています。有料老人ホームとかね。もちろん優良な施設もありますとも。
ですがその実態は、この作品を通じて徐々に晒されていくでしょう。
もちろん行政側の事情にも触れていきます。
晒してほしくない情報もきっとあるでしょう。
なろう規約に反する既存制度や政治の批判は控えますがネ。
この作品は行政側の人間であった主人公、備前が制度を上手く利用しようと試みます。
氷河期世代で苦渋を舐めてきたにも関わらず、他の世代からは自己責任と虐げられてきた主人公ですから容赦などいたしません。犯罪上等、法律なんかクソ喰らえ。強いて言うなら氷河期世代を軽んじた時代の自己責任。
これからもっと、氷河期世代の生活保護申請がはかどりますネ!
そんな無邪気な思いを込めて、氷河期世代に送るエールとして書きたいと思います。
■賛否両論? 読んでいい人、悪い人■
生活保護を受給したい人、学びたい人はとりあえず読んでおけ。
保険や税金の取立てにも詳しいので、いつか抜け道や知識をひけらかすかも知れん。
都市や地方で異なる立ち回り方の違いもわかるかも知れん。
正直、言っていいのか悪いのかわからない範囲でおっかなびっくり書いていくからヤバい内容だと思ったら教えてほしい。修正の検討はする。
それから主人公の性格は最悪だが、たまたまクズ主人公を描きたかっただけで、作者の意思を反映したものでも、代弁させたいものでもない。
だが特定の属性を持つ人間には辛辣かも知れんので読まないでおけ。
そこら辺を理解できない人は読まないほうがいいのは始めに断っておきたいと思う。
かなり口が悪く、やること為すこと悪い主人公なので、「人権がー!」とか言い出す可能性がある人には読んでほしくないすらある。
PVと☆1だけ入れて無言で去るのが良いだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 10:44:37
94691文字
会話率:73%
いつも教会にいる天使様、彼はいつも笑顔や天使様の奇跡の技で人を救っていた。
天使には禁忌や厳格なルールが存在する。
悪事をしたり、人と交わったりなどの禁忌を犯せば天使では居られなくなり堕天してしまう。
堕天し、天使ではなく
なった者は人間や神を裏切ったとして罰を受ける。
どれだけ人間の為に働いた天使でも堕天してしまえば世界を救うような善行を積んだとしても堕天使が天使に戻れることはない。
それは神いわく、『腐ったものは元の状態に戻れないこと一緒である』らしい。
死んだ人間は天使の奇跡の力で戻せるが、腐った死体は戻せない。
不可逆なのだ。
これはそんな自由が縛られた哀れな天使様と短剣使いの女冒険者や堕天使、悪魔が出てくるお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 02:18:45
545文字
会話率:0%
【KADOKAWA様より書籍化のため新章スタート】
両親を亡くしたソニアは、母の妹夫婦に引き取られた。
けれどそこに待っていたのは激しい虐待と監禁生活だった。
そんな監禁生活が何年も続いたある日。神官達が聖女を探しにくると城からの通
達がある。
姉夫婦の子を引き取るのと引き換えに姉夫婦の財産を引き継いだ妹夫婦は、ソニアを虐待していたことが神官達に知られるのを恐れた。
そして夫婦が出した結論は――少女ソニアを魔物の徘徊する森の中に捨てる事だった。
こうして物語は動きだす。
これは
虐待されていた少女が聖女となり――無自覚に容赦なく過剰ザマァをし。
虐待していた側は聖女でないのに聖女と間違われれどんどん墓穴を掘り自滅してく物語。
※主人公は天然で明るい性格ですが監禁生活で外の世界がわからずちょっとおかしいです
※やられてる事もやってる事もかなりダークなので注意してください。
※悪役は無慈悲なほどザクザク殺されます。
※自分や好きな人に危害を加える者に対して、人権という言葉が主人公の中に存在していません。
※主人公がヒーロー大好き系溺愛
※2章スタートにあたり1章も修正しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 13:04:20
176680文字
会話率:18%
ある日、鈴音(れいね)は自身が過去に積んだ作業系乙女ゲームの世界のヒロイン、レーネに転生したことに気が付いた。
これからキラッキラのヒロイン生活が始まると思いきや、なんとレーネは学園で虐めに遭い、自ら階段から飛び降りたのだという。あの、始
まる前に終わってない?
そんなレーネを待ち受けるのはクソゲーと呼ばれる所以のベッタベタのイベントと、成績によるカースト制度が敷かれた魔法学園だった。しかも現在のレーネは、人権ナシの最低ランクF。早速詰んでいる。
とは言え、所詮作業ゲーなのだ。努力さえすればステータスは必ず上がるし、話しかけまくれば攻略対象の好感度だって上がるはず。
持ち前の強メンタルを生かし、勉強や仕事漬けだった前世とは違い、学園生活を満喫したい!ついでにイケメンと恋もしたい!
けれど記憶にないライバルキャラの存在や、予想外のルートに突入してしまったことにより、彼女の学園生活は混乱を極めていく。
そんなレーネの成り上がりラブコメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 13:14:58
602366文字
会話率:52%
世界には沢山の種族がいる。昆虫、菌、植物、動物、人間。そしてそのどれにも当て嵌まらないモノたち。
ソレらのうち人類とは違う特徴を持つモノを『亜人』持たないものを『魔法使い』と呼び、共に異能を持つことから、まとめて『異能持ち』と呼ばれ蔑まれて
きた。
ある日長らく続いていた『非友好的亜人・異能持ち殲滅作戦』が佳境に入り、異能持ちの兵士が募集された。主人公は報酬である『名誉人権』欲しさに、戦禍に身を投じるが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 17:00:31
25916文字
会話率:54%
主人公格の林と平井の行為について、前半は史実に基づいています。
最終更新:2024-03-13 16:23:04
1147文字
会話率:20%
こんな教員は嫌だ、そんな学校あるあるを、宗教の教典に模して、皮肉を込めて書きました。
最終更新:2020-01-16 13:13:11
7188文字
会話率:4%
ある日目覚めた|私《・》。私はどうやらこれまでの記憶の大半を忘れているらしい。覚えているのは記憶は4つに分かれているのと、それまでの人生の道筋の大まかな部分だけだった。最初の私は両親から愛されて育った。でも5歳の時に事件で記憶を無くした私を
両親はあっさりと捨てた。記憶がないまま時が過ぎたのちに孤児院に入った。2の私だ。私は孤児院に入ってから8歳の時に冒険者に引き取ってもらった。冒険者はとても優しかった。12歳の頃冒険者は依頼の途中で死んだ。私はひどく悲しんだ。そして私は心を閉じ込めるようになった。家は家賃が払えずに追い出され、限界になった私は自ら記憶を消した。3の私は街中を彷徨い裏路地に住み着いた。裏路地の人間は人権がなかった。だから殺しても殺されても文句は言われない。私は人を殺して死体を貪って食いつないでいた。そして15歳の頃街の者たちにも危害を加えるのではないかと思った人たちによって記憶を消された。そして|私《4の私》は今を生きている。これは|私《・》が記憶を取り戻しながら記憶をこれ以上消さないように奮闘する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 18:03:35
1527文字
会話率:46%
「お前らに経験値をプレゼントしてレベルを上げてやる。だから……」
レベルが1以上にならない……。
上がるのは……経験値のみ。
「いや、経験値をレベルに換算すると、俺は強い……はず……なんだ!」
「努力が足りない……だと……」
レベル1と
いうだけで、弱いものや怠惰といったレッテルを張られる。
「問題児・劣等生・クズ・家畜・奴隷……」
「生きている資格がない」
「フッ――――――――――――そうだな」
俺は、夜空の下に立っていた。波の音が聞こえる気持ちの良い草原の丘だ。
強い奴は自由だ。何でもできる。強い奴は最高だ。何にでもなれる。
力が全てである。
強いから、武器を使えば評価されて、弱いから、ダメな奴だと見下される。
強い奴は、素敵なんだ。
弱いものは、負けて負けて負けて、搾取され、無視され、つぶされて……。
俺は一生死ぬまでレベル1。どんなに頑張ってもレベル1。成果が出ないレベル1。
結果が全てだと人はいう。
「そうだな、結果が全てだ」
「間違いない」
俺は全てに見放された。
「だがな」
「……これでいいのか? このままでいいのか? 正しいのか?」
「努力が報われない者は、弱かったのか?」
「それは、違う」
「ただ潰される。人権を奪われてもいい?」
「いや、それは間違っていて、誰もが、幸せであるべきだ」
「俺は、弱いものを守る」
「きっとそれは、いつだって底辺にいて、カースト下位にいる俺にしかできないことだ」
「お前らに経験値をプレゼントしてレベルを上げてやる。だから……復讐させてくれ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 23:26:07
160821文字
会話率:39%
「はぁい! 彼が今日からこの家で暮らすことになったぁぁぁ……テムくんです! ささ、テムくん! ご挨拶は? あ、あはは、オホン、『ゴ・ア・イ・サ・ツ』」
『ア、テム……テム。テム、ダ。テム、デス……』
「はぁい! よくできました! みんな
拍手! あらぁ? どうしたの坊や。拍手は? もしかしてぇ、やり方が分からないのかなぁ?」
……ぼくの無言の抗議もママの前では無意味。いっつもママのしたいようになるんだ。うちはママ中心で回っている。ママは人権意識が高いんだって。パパが昨日、ママの話のあと、ぼくにそう説明してくれた。
ぼくらの家で一緒に暮らすことになった彼、移民のテム。本当は彼がもともと住んでいたところへ強制送還されるはずだったけど、ママが声を張り上げてそれを止めて、あれこれ手続きして一緒に暮らすことになったんだって。
テムをうちに迎える前、昨日の夜にしたママの話によると彼はとっても可哀想なんだって。頭が悪くて弱くて満足にご飯を食べられなくて、元居たところから逃げて、ぼくらの国に不法入国したんだって。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-04 11:00:00
3356文字
会話率:79%
ある時。ゾンビの集団のごとき人権団体の執拗な主張は
国民を巻き込むことに成功した結果ついに通り
死刑どころか終身刑まで廃止という運びになった。
囚人たちは狂喜乱舞し、一方で選挙のための国民の人気取りに盲執せず
世を憂いて嘆く政治家もいる
にはいた。
景気悪化。移民による人口増加。
時間が経てばいずれ落ち着くであろうと思われていた国の混乱は
未だ撹拌された池の底。増加する犯罪者。パンク寸前の刑務所とその費用。
焼け石に水。軽犯罪者は釈放、また設けた基準以下は逮捕しないなどの
案が上がっている中での此度の死刑及び終身刑の廃止。問題は山積みであった。
……が、それを解決したのが一人の博士のある発明であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-17 11:00:00
1860文字
会話率:41%
教室の誰かの背景の一角、そこにしか居場所がないぼっち男子の芹沢昭彦は、学内カーストでも屈指の一軍女子、河内恵美子を庇い事故に巻き込まれて死亡する。目を覚ますとそこは近代ヨーロッパによく似た異世界だった。
七大列強の末席であるリリス共和国は絶
対数が不足する兵士を人権を保証する国家が存在しない異世界人で補っており、芹沢はその召喚の対象となっていた。不死者であることが露見した芹沢は老いたエルフの将軍ルフェーヴル男爵の庇護に置かれ、やがて二足歩行型魔法兵器、鉄騎のエースとして頭角を現していく。
一方、芹沢が庇ったはずの河内もまたこの世界に召喚されていた。それも、何故か猫の姿で──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-25 19:10:54
48204文字
会話率:46%
この世への復讐のため、3人の魔女と契約を交わした女ヨイド。美貌と若さと知恵を手に入れ、栄華を我がものとした彼女のもとへ、20年の時を経て魔女の使い魔たちが動き出す。3人の使い魔は契約の対価としてヨイドの娘を貰おうとするが、そこには想像を絶
する困難が待ち受けていた。
こじれまくった事態をなんとか穏便に済まそうとする、板挟み使い魔達の右往左往コメディ。
カクヨムさんでもやってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-20 17:44:19
72110文字
会話率:45%
人権思想と階級社会、この一見相対する概念の繋がりをマルサス主義の視点から記した論文が掲載された。
階級社会を打破し平等を謳ったその先にあるのは人権が無視された世界だという。
この論文は欺瞞か、真理か。
この作品はカクヨムにも掲載しています
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-20 01:52:48
1475文字
会話率:0%
「クウォン、、、、」
近未来、人類はAIと共に共存関係にあった。しかしながら、何時かは亡んでしまう人類を心配したアンドロイドは、生みの親である人類の為に新しいアンドロイドを必要とした。
そんな中、WAIA(ワールド アーティフィ
カル イ
ンテリジェンス アソシエーショ
ン) は、世界最高峰の科学者 スティーブン博士に新しいアンドロイドの開発を依頼する!
未来も現在も変わらない 格差、差別、人権問題。
スティーブン博士、クウォン、新しいアンドロイドの、、、運命は?!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-12 21:05:51
5754文字
会話率:50%
温暖化、戦争、貧困・・・・・・。
そんな現代社会に、ギリシア神話の女神たちが現れた。
万物を創造した女神ガイア、平和と繁栄の女神エイレネ、災いと希望の女神パンドラ。
三人の女神は、古代ギリシア時代との違いにビックリ!
幼いエイレ
ネは、どうしたら自分の使命を果たせるかまったくわかりません。
エイレネを助けるのはガイアとパンドラ。
ガイアは、温暖化に対して人々がどのように考えたり行動したりするのか、人々の性格から考えてみることを提案します。
主な性格は5つで、そのプラスとマイナスで10通りの性格。まさに「十人十色」です。
さらに、人々が集まると、集団や社会、国ごとの考え方や行動の仕方が違ってきます。
これも性格から説明ができます。
温暖化への対応といっても、いろいろあることがわかりました。
エイレネも、人々が温暖化をどのように考えているのか、少しだけ理解できてきました。
でも、それだけでは、未来がどうなるのか、まだよくわかりません!
そこで、ガイアは、カサンドラを呼び出しました。
カサンドラは、アポロンから未来を預言する能力をもらいました。しかし、彼との約束を破ったために「だれからも信じてもらえない!」という呪いをかけられてしまいました。
もう、だれも預言を信じてくれなくないと悲しんでいたカサンドラは、喜んで2100年までの人口と平均気温の上昇について3つの預言を伝えてくれました。
この預言にエイレネはビックリ!
みんなで仲良く助け合う世界は、人口も83億人ということで良さそうだけど、温暖化は+5.2度とひどいことになる!
逆に、温暖化で食料が不足するため、各国が奪い合う未来は、人口が38億人に激減! でも温暖化は+2.6度に抑えられる!
十人十色の多様な人々が入り乱れる未来は、人口が60億人に少し減少、温暖化も+4.0度と中間くらい!
途方に暮れるエイレネは、平和と繫栄の女神としての使命を果たせる自信がなくなります。
もう一人の女神パンドラは、災いが飛び出していった箱の底に木の棒が残っているのを見つけました。
そうです! 木の棒! 木棒! つまり希望です!
パンドラは、勢いよく木の棒を振り回しながら、エイレネを元気づけました。
はたしてエイレネは自分の使命を果たせるのか。
現代の神話が、本格的にスタートします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 16:37:02
62994文字
会話率:87%
2095年の社会において、あらゆる差別は許されていない。
どんな犯罪者に対する差別でも認められていない。
2095年という時代は、それほど社会の倫理観が進んだ社会だった。
あらゆる人種差別は、長い年月と苦労の末、世界から消滅した。
かつては肌の色や目の色の違いで差別し憎みあっていた人たちも、今ではあらゆる違いを認めあっている。
少なくとも、表向き、社会正義としてはそうなっている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 17:14:24
2631文字
会話率:5%
――男の支配する時代は終わった。
大陸最大の戦力を有するエルスワース王国は一夜にして滅ぼされた。
七人の女騎士たちの侵攻によって。
近衛兵のレグルスもまた、為す術もなく女騎士たちに斬り伏せられる。
祖国も愛する人たちも何もかもを
奪われ、踏み躙られた。
無念さの中で今にも力尽きようとした時、どこからともなく声が聞こえた。
『――このままで終わっていいのかしら?』
人語を介する魔剣アウローラはレグルスに契約を持ちかける。
地獄の苦しみと引き換えに女騎士たちを討つための力を授けると。
魔剣と契約し、修行を終えた時、女騎士たちは大陸全土を掌握していた。
男たちは奴隷として使役され、人権を剥奪されていた。
そしてあの日、祖国を滅ぼした七人の女騎士たちは各国の女王として君臨していた
「俺は一人残らず、女騎士たちを狩り尽くす」
最強の魔剣使いの、女騎士たちへの復讐が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-25 20:20:30
122613文字
会話率:37%