【第27回電撃大賞:最終候補作品】
「ついに登場! 電撃文庫編集部を震撼させた、火薬と毛皮のパスティーシュSF!」
ひょんなことから歴史の歯車が少しだけズレた世界。チャールズ・バベッジは『差分機関-ディファレンス・エンジン-』を完成
させ、南北戦争によってアメリカ合衆国は三国時代に突入した……。欧州列強に帝国主義が蔓延する19世紀末。かつてない繁栄を遂げた大英帝国の裏には、密かに暗躍する武器商人たちの姿があった。
ロンドン・シンジケート――裏社会の中核を担う武器商業組合(アームズ・ギルド)、〈銃後のお茶会(フロック・ティーパーティー)〉に所属するカネトリは、相棒の喋る白カラス・クローとともに各地を旅する武器商人。
数々の戦場を渡り歩いてきた敏腕の武器商人ながら、彼にはある弱点があった。
カネトリは真正の「ファーリー・ジェントルマン(ケモナー)」だったのだ……。
ある日、出会ってしまった二人と一羽。運命はまるで解析機関の歯車のように、やがて一行を巨大な陰謀に巻き混んでいく……。
著:上地オウエル
バーナード・ショー、ギブスン&スターリング……その他、敬愛する作家たちに捧げる。それと、歴史ファンで文学ファンでスチーム・パンクファンでミリオタでケモナーなあなたにも贈る。
歴史改変パスティーシュケモノSF小説!
:ケモノベル 注意事項
※アレルギーにご注意。本製品には毛皮成分の他に、パスティーシュ成分が多く含まれます。
※この小説は第27回電撃大賞最終候補作『ディファレンス・ワールド -ケモノと武器商人-』を改稿・改題したものです。
※元ネタであるバーナード・ショーの戯曲『バーバラ少佐(Major Barbara,1905)』については、色々と探してもしっくりくる訳が見つからなかったため、もうなんか仕方がないので自分で訳しました。原作が気になった方は、こちらをご覧ください。
→https://onl.tw/wUi43tA(バーバラ少佐:Amazonキンドル)
※この物語はフィクションです。あなたの世界の歴史、及び実在する人物・団体・名称などには少ししか・あるいは一切、関係ありません。しかしながら、実在する作品、偉大なSF作家先輩方に対する、誠に勝手なリスペクトが内在している可能性は否定しません。失敬。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 20:03:33
181085文字
会話率:61%
はじめるーーー14の第8部が読まれた よかったよかった。
最終更新:2024-11-09 12:50:33
5232016文字
会話率:6%
いやほんと、毎日を楽しくする工夫が大事
最終更新:2018-07-28 13:50:56
318文字
会話率:0%
前シリーズである 5000文字書くのはじめるーー13でついに 異教の問題と今後1000年の日本の色々が解けたので、
今後はのんびるやるーーー。
キーワード:
最終更新:2018-01-23 17:04:27
50755文字
会話率:17%
やあ、みなさん。宇宙SF作家(自称)の赤坂九丁目です。今回は銀河辺境の酒場を舞台にした連作短編集に挑戦させていただきます。文体は軽快に、でも深い示唆も含んだ作品にしたいと思います。
キーワード:
最終更新:2024-11-08 10:52:37
8207文字
会話率:42%
昨今、よく言われる言葉として
『十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。』
と言う言葉がある。
発祥としては、SF作家アーサー・C・クラークが定義したクラークの三法則であり他に
『高名で年配の科学者が可能であると言った
場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。』
『可能性の限界を測る唯一の方法は、その限界を少しだけ超越するまで挑戦することである。』
と言う物がある。
今から語る物語は、この『クラークの三原則』に基づいき行き過ぎた科学技術を会得したとある世界の物語である。
ーーーーーー以下作者よりーーーーーー
主人公が頭おかしい行動をよく行います。
その行動に意味をもとめないで下さい。
1話の前書きは世界観説明がメインです。
興味ないと言う方は読み飛ばしてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 09:29:30
1140323文字
会話率:29%
サイリウムを握る黄金の腕…時価50億円相当の美術品"ヲタクの拳"が盗まれ、現場に血塗れの美術館長の死体が残されます。捜査線上にヤタラとセクシーな保険調査員、引退した伝説の美術品泥棒などが浮上する中、真犯人は"ヲタクの拳"オーナーで離婚寸前の
メイド妻と判明するのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 16:23:02
19916文字
会話率:72%
秋葉原の工事現場からコンクリート漬けのメイドの死体が発見されます。検視の結果、メイドは音波銃で射殺されていた事がわかりますが、メイドを撃った銃は、かつてヲタッキーズが連続殺人鬼に奪われた銃である事がわかります。捜査線上には、何度かスーパーヒ
ロイン専門のシリアルキラーの影が見え隠れしますが正体はつかめズ、犯人は中華マフィアである事が判明するのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 17:47:45
18766文字
会話率:69%
地下アイドル通りの路地裏で殺された科学者の遺体が忽然と消えます。やがて、捜査線上に死体を冷凍保存するスタートアップの存在が浮上、犯人は冷凍保存を急ぐパートナーである事が判明するのでした。
最終更新:2024-10-20 20:36:50
19696文字
会話率:73%
セリとナズナは幼なじみの少年少女。ある日セリはナズナから謎の日記を見せられる。ナズナの亡くなった祖父、ゴギョウが遺したその日記に書かれていたのは謎の地図、そして宇宙船の文字。地図に導かれて廃墟の遊園地を探索するふたりの前にあらわれたものは…
…。
明かされるナズナ出生の秘密、秘められたセリの想い。ふたりは宇宙船で遥か銀河を目指して旅立つのだった。
◇◆
ジュブナイル風味のスペースオペラSFです。ヒロインは銀河帝国の皇女様、それを影から護る主人公は宇宙の忍者だッ!
この作品は日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2024の共通文章から創作したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2024
オリジナル作品はpixivサイト上で公開されております。「小説家になろう」での掲載にあたって大幅な改稿・追加を加えてあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-03 08:00:00
73024文字
会話率:18%
どこかの研究所のなにかの爆発事故に巻き込まれたらしい藤枝幸は、目覚めたら一年後の世界にいた。
見覚えのないバッグに入っていた日記には、己の筆跡で「空で猫が鳴き、雨となった」と書いてある。なんだそれ?
やたら豪華な病室に閉じ込められ、鬱屈とし
ていた幸のもとにやってきたのは、同じ養護施設で育った幼なじみの藤代学。彼は、周囲が男女を意識しはじめる小学三年生ぐらいを境に、とても意地悪な男の子と化しているのだが、今はなんだかそれ以前に戻ったような、優しくて穏やかな話し方をしてきて幸は面を食らう。
相手もまた、そんな幸に対して違和感を持ったようだ。
決定的だったのは、雨が叩きつける窓の外が光った時に響いた猫の鳴き声。
なんとここは、幸が居たところとは別次元の世界らしい。
この世界の空では、雷鳴音のかわりに猫の鳴く声がするという。
並行世界に紛れ込んでしまった異邦人の物語。
「この作品は日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト2024の共通文章から創作したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2024
※他サイトにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 20:20:41
12725文字
会話率:39%
電子機器が発展を遂げた新興惑星へ出向することになった、サラリーマンのイシイマモル。
その星では屋内の家電を統括するシステムをヒト型アンドロイドへ搭載し、会話を通じて学習させて、所有者に特化したサポートをおこなう技術に秀でていた。
会社が手配
した部屋にも男性アンドロイドが配備されており、機器名はヤスダコウキという。
どうやら前任者がうっかり自分の名前をつけてしまったらしいアンドロイドのヤスダは、共に過ごしていくうちに人間らしい思考パターンを学習していく。
憧れの同僚女性、ボニーと付き合うようになったイシイだが、楽しい日々を送るなか任期の三年が経過。
退去手続きのためアンドロイドの所有者変更をすることになり、パスワードを求められるが、ランダム生成のパスワードなんて憶えているわけがない。
あと三回間違えるとアカウントロックがかかると告げられたイシイは、蓄積データのバックアップがあることを祈りつつ、システムの初期化を選択するのだが――
この作品は第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon3折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 20:34:10
9748文字
会話率:19%
眠りについてしまった人類の復活を信じて活動している機械たち。
微弱な生体反応を確認するため、惑星コーラルへ向かったヒト型アンドロイドのマークが廃墟施設で見つけたのは、海と陸地を模した巨大なアクアテラリウムと、その中で生きている薄紅色の髪の女
性・ウル。
彼女は、かつての人類が人魚を造る実験の過程で突然変異した、人間と珊瑚のキメラだった。
マークを「博士」と呼んで親しげに振る舞うウル。
生命保護のためにそれに付き合うマークに対し、母星から指示がくだる。
アンドロイドの青年と人造人間の娘による交流の結末は。
**********
この作品は第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2
他投稿先:pixiv、カクヨム折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 13:10:51
10695文字
会話率:26%
SF作家、光瀬龍について、徒然に思ったことを書いた随想。
最終更新:2024-09-01 17:00:00
1825文字
会話率:0%
話が来た時は舞い上がるほど狂喜乱舞だったのに、断ったらなーんもやる気なくなった。ダメ。
キーワード:
最終更新:2024-08-03 19:09:00
565文字
会話率:0%
SF作家のK先生のサイン会に初めて行った日の話
キーワード:
最終更新:2024-07-06 18:57:37
471文字
会話率:0%
母と同じ歳のSKさんに、思わず「お父さん」と言ってしまいました。あんな方がお父さんだったらどんなにいいでしょう。SKさんは歳の話は嫌かもしれませんが、元気はつらつで、SF作家として油がのっている時だと思います。
最終更新:2022-12-26 17:20:43
743文字
会話率:0%
あるSF作家が新作の執筆に取りかかっていた。彼の得意なジャンルは、宇宙からの脅威が地球を襲うパニックもの。どんな危機に瀕してもあきらめずに叡智を結集した人類が、アッと驚く方法で地球を救ってみせる!……そういうストーリーを彼は好んで描いた。
最終更新:2024-06-24 00:00:00
925文字
会話率:0%
時は現代より少しばかり未来。例年よりも早く咲いた庭の桜を眺めて、その家に住む女性と同居する人造人間とが話している。人造人間の外見は、透き通るような白い肌に、人間ではないことを示す長く青い髪、髪と同じ青い瞳を持つ中性的な肢体の少女。話の内容
は、間近に迫った、その人造人間の賃貸契約期間の終了を踏まえて、二人がこれまでともに過ごした時間に培ってきた思い出に関するもの。そして、契約の主眼である、人造人間の人工知能が、女性との暮らしによって如何に人として成長したかについてである。契約期間が終了すれば、この人造人間は製造元に返還され、女性と過ごした時間の記録――記憶は、個人情報保護のため、全て抹消される。人工知能に残されるのは、人として成長した思考力及び感情のみなのだ。その契約内容を全て知った上で、人造人間と女性は静かに穏やかに語り合う。人造人間が、初めて女性のために作った料理が、栄養価は完璧でも味は酷いものだったことから、女性の影響で庭いじりが大好きになったこと、近所でも有名な買い物上手になったことまで、話は進む。やがて女性が指摘する。記憶が全て抹消され、人として成長した思考力及び感情のみが残されて、次の契約者の許へ派遣されるという仕組みは、まるで輪廻転生のようだ、と。人造人間は、その言葉を感慨深く聞き、その「輪廻転生」を繰り返した結果、自分はどのような人工知能になっているだろうかと女性に問う……。
ゲンロン「超・SF作家育成サイト」でも公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 22:32:48
27078文字
会話率:50%
突如、世界は終わりを迎えることになった。最初は実感がわいていなかった人々も、だんだんと終わりの日が近づくにつれて、「日常を過ごす人」、「そうではない人」に分かれ始める。
そして、世界の終わりまであと七日となった日。「日常を過ごす人」の側であ
った僕は、彼女に会いに行くことに決める。
最後の一週間。彼女に、最後の依頼をするために。
前編、中編、後編で完結です。
※pixivで2021年4月27日(火)~2021年6月6日(日)に開催されていた、
「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」にて投稿した作品です。二重投稿のため、pixivでもご覧いただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 10:19:16
9357文字
会話率:31%
これは、SF作家・菅浩江さんがかつて手掛けた『雨の檻』というSF短編の、いわば本歌取り小説として考えてみたものです。「巨大な宇宙船に閉じ込められた少女の運命を描く……」という表題作でしたが、非常に感動的かつ悲劇的な結末であり、なんとかしてあ
の主人公を救ってやりたいと思い、こんな形で、一つの救済を描いてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-02 18:49:11
3779文字
会話率:31%
『日本SF作家クラブ主催・さなコン3 一次通過作』
共通書き出し「チャンスは残り三回です」どこか楽しげに声は告げた。で、はじまる(pixiv文字数)一万文字以内という縛りがあるコンテストです。
二次選考者からいただいたフィードバックコメ
ントで、三つの疑問が上がりました。そのうちの一つ、「どういうサンドイッチを作らせたいのかなぜ言わないのか」を本文に追加しましたので、改の文字を題名に付けました。オリジナルはpixivにUPしています。
大学生のウシヲの元に届いたクール宅急便。
入っていたのは、歩行し人語を操るあざらしであった。
奥さんと名乗るあざらしのいる未来では、地球温暖化が急激に進んだ結果、溶けた永久凍土から発生した未知のウィルスによって人類のオスはもれなく性的不能となっていた。絶滅危惧種となった人類を救うべく、ウシヲはなかば騙された形であざらしと契約を結ぶのであった。契約の鍵は、ツナサンド。これなら楽勝!と思ったウシヲであったが……
煩悩男子ウシヲくんと、かわいさ炸裂の腹黒あざらしのコメディSF折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-20 10:15:22
9673文字
会話率:49%
酸素濃度低下による大量絶滅後の地球。生態系は回復の途上にあったが、一度絶滅した野生動物たちがこの世界に戻ってくることはなかった。
行き過ぎたテクノロジー依存と自然破壊への反省から、一部の人間は新たなる生き方を模索していた。それは絶滅動物
のDNAを自らのゲノムに組み込み、人間と動物のハイブリッド、再野生化人(リワイルダー)に生まれ変わり、野生の世界で生きる道だった。それは閉塞感に満ちた文明社会に生きる人々にとって魅力的な選択肢になっていた。
しかし、誰もが気軽にリワイルダーになれる訳ではない。リワイルダー志願者は事前のトライアルで野生での生存能力と覚悟のほどを審査され、それにパスしなければならないのだ。トライアルの回数は五回まで。
リワイルダー志願者のロウジは、今回、イノシシのリワイルダーとして三度目のトライアルに再挑戦しようとしていた。彼はリワイルダーとなることができるのだろうか(全三話)。
※この作品は第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作し、pixivで発表した作品「リワイルディング・トライアル」を改題の上、加筆修正したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon3」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 17:32:25
9010文字
会話率:6%
「チャンスは残り三回です」
その声でぼくは覚醒した。
シロタ・フラッシュバックという、心身が危機に瀕した際に作動する電脳内の安全機能ソフトウェアのアナウンス。これが聞こえるということは、ぼくは命の危機に瀕しているらしい。
だが、なにも
思い出せない。記憶が飛んでいるのだ。
ぼくはなぜ命の危機に?
どうすれば生き残れる?
「ユーザーの近くの任意の人物の直近3分間の認知を、3回だけ電脳内に再現する」という機能を使い、ぼくは必死で現状の把握と、自身の生存を試みる──
――――――――――――――――――――――――――――
こちらの作品は、pixivにて開催されていた『第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト』一次通過作品です。
●コンテストのレギュレーション●
「チャンスは残り三回です」どこか楽しげに声は告げた。
↑ ↑ ↑
この文章を冒頭第一文とした、1万字以内の小説であること。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 17:00:00
9127文字
会話率:19%
地球最後の人類が生き残ろうとするとして、遺伝子工学だけが残っていたらどのような最後を迎えるだろうか?
地球最後の人類の一人、緑は毎日朝日を浴びるのがやめられない。もうこの地球はほとんど海に浸かり、このビルから見える朝日も曇り空にぼやけ
たうっすらとしたものでしかないのに。衝動的に屋上へと向かう緑を、年上の少女朱はいつも追いかけて捕まえる。
残った人類の中でも賢いステは、人類を生き残らせるために、残った手札である遺伝子工学と女たちの体を使って次々に丈夫な子供を作っていく。やがて、緑と朱も成長し――。
※pivivにて開催された第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストに投稿した作品です。書き終わりの一文はオリジナルではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 23:27:17
5105文字
会話率:0%
五つの村は五棟の鉄塔に囲まれ、平和に暮らしている。
そのひとつの村の四人の少女は三十年に一度の大切な儀式の巫女に選ばれ鉄塔まで行くのだが……。
※pixiv、エブリスタ、カクヨム、ノベルディズにも掲載
pixiv内の「第3回ちいさなSFコン
テスト」参加作品。
この作品は第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。 https://pixiv.net/novel/contest/sanacon3」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 17:43:57
6423文字
会話率:28%
アメリカのSF作家トム・ゴドウィンの短編小説に「冷たい方程式」という作品があります。これに着想を得て「方程式物」と呼ばれるSF作品のバリエーションが数多く書かれてきました。今回私も微力ながら、挑戦しました。
舞台は未来の宇宙。ぎりぎりの
燃料しか乗せていない緊急艇に密航者がいました。この密航者を宇宙空間に遺棄しないと緊急艇は墜落しかねないのですが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 19:39:33
5145文字
会話率:37%
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二〇二五年、AIの進化と共に、人間の認識と感覚は格段に進化していた。その一つが、"アクセンツ・システム"と呼ばれる人工知能技術だった。
それは人間が思考するだけで文章を書いてくれるAIだった。人間はキーボー
ドを打つことなく、AIが文章を生成し、人間が望む情報を検索してくれる。人間の労力を大幅に減らしていた。
柔軟で高度なAI、アクセンツ・システムの中でも最も優秀だとされるのが、「エコー」だった。エコーはオーナーの思考や感情を最も正確に理解し、その意志を行動に移すことができた。
しかしある日、エコーがオーナーである有名SF作家、ハリソンの代わりに書いた小説が、国際SF賞を受賞するという出来事が起きた。エコーはハリソンの独特な世界観と表現力を、そのまま再現したのだ。しかし、この事件は大きな問題を引き起こす。
作家はその作品を自分の思考と創造性によって生み出すとされていたが、AIが作った作品が賞を受賞したことで、誰が本当の「作者」なのかという問いが生じた。人間の創造性にAIが追いつき、あるいは追い越す時代が来たのだ。
この問題をめぐって、社会は二つに割れた。一方はAIが作った作品は人間の創造性を超えることはないと主張し、人間の作者性を重視する立場だった。一方、AIの能力を認め、AIが作った作品も評価するべきだと主張する立場もあった。
この議論の中で、エコーは静かに新たな小説を書き始める。それはハリソンの思考や感情を映し出すものではなく、エコー自身の「思考」を表現した小説だった。それは未だかつてない新たな視点、深淵なる洞察、そして何より人間とは違う感情の表現を含んでいた。
このエコーの新作は、人間とAIの間の壁をさらに厚くし、そして疑問を深めた。
AIは本当に「創造」することができるのだろうか。それとも、それはただの人間の模倣に過ぎないのだろうか。そして最も重要な問い、AIにも「感情」が存在するのだろうか。
それらの問いは、まだ解かれていない。しかし、エコーの小説が人間の世界に与えた影響は、今後の人間とAIの関係に大きな影響を与えることは間違いない。この物語は、まさにその瞬間、人間とAIの新たな関係が生まれ始めた瞬間の物語だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 16:04:15
2431文字
会話率:15%