あるところに双子の少女がいた。
二人は水色の長い髪に金色の瞳。見た目はそっくりだったけど妹のユリアには神の祝福と呼ばれる不思議な力があった。
その力に見惚れた王子に見初められたユリアは上手くまるめこまれて連れてかれた。
姉のラナは夢で見た
泣きじゃくるユリアの姿に妹を取り戻すことを決意する。
ようやく城に忍び込めたラナはそこで変わり果てた妹の姿に驚愕し、国を出ようとユリアを連れ出す。
逃走中にとある旅芸人の人たちが隣の国に行くというので乗せてもらう。
ユリアが居なくなったことで、王子は怒り少女たちを追うことを決めた。
逃げる少女たちと追う王子たち。
王子はユリアの不思議な力を取り込んで王族の力を増やす算段だったのに逃げられてかなり苛立っていた。
一番疑わしいラナのところに行くが、とうの昔にもぬけの殻だったためにラナを指名手配するも目撃情報は全くと言っていい程得られなかった。
その最中に王子の妹の少女は崖から転落し大ケガをしたために城に戻るはめになった。
王子はなんとしてもラナに惨めな死をと躍起になって二人を探す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 12:03:19
101714文字
会話率:32%
多種族が共存しあう世界の中央大陸。人間の王が支配する国、カーライル王国。
その辺境の村に住む、記憶を失くした少女『アメリア』は剣の師である養父の下で剣の腕を磨きながら、まだ見ぬ世界への憧れを抱いていた。
ある日、この世界では稀有な金色の瞳を
持つアメリアは口の悪い格闘家の幼馴染と半獣人の可愛らしいが食物兵器を生産する義妹等など、個性豊かな面々と共に旅に出る事になる。
しかし、それは全ての始まりだった。目覚めの時、女神の啓示によってアメリアの運命の歯車が大きく動き出す。
人の心から消え失せつつある精霊と崩壊の道を辿る世界を救う為、アメリアと愉快な仲間達が世界を奔走するドタバタ冒険記!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 20:00:00
1327192文字
会話率:40%
国の盾である聖女は一定の周期をもって生まれ変わる。
金色の髪に金色の瞳を持つ、16歳の一見普通より見目が整っているだけの少女。
魔物からは当然のことながら、戦争へも出向きの職務を全うする少女は、自身を番だと言う敵国の王と対峙する。
最終更新:2024-05-12 18:26:22
85426文字
会話率:25%
『お前、幸せか?』
刺すような金色の瞳をした黒猫の一言から始まった、真夏の不思議な一か月間の物語。
家猫・健太と野良猫・クロが織り成す、幸せとは何かを探す、命の物語。
命とは? 生きるとは?
『魔法のiらんど大賞第1回:2007年度ジャンル
賞:純文学』受賞作品。2010年には、読売新聞地方版でも紹介していただきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 21:50:00
70625文字
会話率:42%
男は異世界にて目覚め絶望する。
彼は『右眼』と共に、あらゆる不幸を請け負う『不幸の請負人』として長い旅路を歩んでいた。何度と繰り返す惨劇、絶望、悲劇を映してきたその右眼は、ついに運命のエルフを映す。長い黒髪に金色の瞳、小さなハリボテ小屋で孤
独に生きる少女のエルフ。全てを灰にする魔法にかかった彼女から『不幸』を請け負うが、それをきっかけに彼女を中心とした巨大な因果に巻き込まれていく。彼は彼女と共に、『不幸』を請け負う旅路へと旅立つことになる。優しい彼女の、生きる居場所を見つけるために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 22:38:00
44670文字
会話率:51%
「なんであいつらに追われてたんだよ?」
1匹狼の魔族の青年は、仲間に追われている羽の生えた少女を森で助けた。追われていた理由を尋ねるが、返事はない。怒鳴りつける青年だが、少女は誰にも言えない秘密を抱えていた。
※ ※ ※
この世界
では長い間戦争を続ける2つの種族がいる。
魔の力を借り魔術を行使する「魔族」
神の力を借り法術を行使する「天族」
2つの種族は分かりあうことの出来ない相反する存在であった。
だが、魔族の青年が天族の少女を助けた時から、宿命の歯車が変わり始めた。
※ ※ ※
王道ファンタジーを目指してます!戦い、魔法、恋愛ありのファンタジーな世界を楽しんで頂ければ嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 08:39:04
26624文字
会話率:42%
僕には皆が持っていて当然のはずの名前が無い、僕と同じ金髪に金色の瞳をした母親は僕を生んでくれたが名前はくれなかった。そんな母親の元でなんとか十歳まで生き残って、父親という黒髪と黒い瞳の男に会った。
『アビス~底なしの闇~』の番外編です、凄く
短いです。本編を知らなくても読めます。残酷な描写があります。本編はこちら↓
https://ncode.syosetu.com/n2066iq/
★★★このお話はBLです、ロン×オウガです★★★
小説家になろう、pixiv、アルファポリス、カクヨム、エブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 21:42:47
1937文字
会話率:75%
その王国では、初代国王と神との契約によって目に映らない猫たちが人間と共存していた。しかし『猫宿り』と呼ばれる金色の瞳の伯爵令嬢リリージュは、人間には見えないはずの猫を見ることができる能力者であった。しかもリリージュは他者と握手することにより
、相手に猫を見せることもできたのである。それ故にリリージュは6歳で第三王子ギリオンと婚約を結ぶことになったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 07:00:00
8048文字
会話率:28%
赤ん坊のときから孤児院に居るミツには、魔力がほとんど無い。あるとき、キャラメル色の髪に金色の瞳をした少女オトがミツの居る孤児院へと預けられる。オトは生まれつき魔力が強く、幼い頃から魔力を制御する為の施設に預けられるが、問題を起こし国内外の魔
術施設を転々としていた。
孤児院に預けられたオトの面倒を見ることになったのが、魔力が無く孤児院でお荷物扱いをされているミツだった。そんなミツのことをオトは突き放すが、ミツはそれでもオトのことを気に掛ける。初めはミツに興味の無かったオトだが、どうしてそこまで純粋で居られるのか、オトはミツのことが分からない。
人を信じることが出来ないオトは、ミツと関わっていくうちに少しずつミツにだけは心を開くようになっていく。
そんな中、隣国との紛争が激化し、孤児院の子どもたちにも招集がかかる。魔力の強いオトもまた、軍部から声が掛かり、オトは戦線へと連れていかれることに。そんなオトを追いかけて、ミツも軍部へ参入しオトと再会する。しかし、ふたりが再会したのも束の間、敵国からの魔術がオトとミツを襲う。
ミツはどうして、オトを追いかけて軍部へと向かったのか。オトはなぜ、降り続ける魔術の雨からミツを庇ったのか。ふたりの想いは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 20:00:00
25672文字
会話率:47%
シアは変わった女の子だった。半分眠ったような目に表情の薄い顔、子供の割に低い抑揚のない声。シアの弟や妹は両親に似て美しい顔と高い魔力を持っていたが、シアは変わった容姿に普通の魔力しか持っていなかった。誰もが落ちこぼれと思いそうだが、彼女はと
ても頭が良く行動的だった。
ある日シアは一人の少年と出会う。青銀の髪に金色の瞳の少年は竜の呪いをかけられていた。シアはその少年の呪いを解きたいと思った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-20 09:00:00
398608文字
会話率:48%
父の治める領地の森で毒キノコが大量発生し、その原因を探るために調査に赴いたデイビッド。
そこで出会った少女達は、デイビッドの住む王国には存在しない『魔法』の力を持っていた。
少女達は、隣国に出現した『迷宮』の壁をぶち破って、突如デイビッド
の前に現れたのだ。
毒キノコ大量発生の原因も迷宮にあると考えたデイビッドは、魔物よりもおっかない少女と共に、迷宮を探索し閉じることを決意したのだった。
◆登場人物
◯デイビッド(20歳)
茶髪、グレーの瞳、優しい風貌。貴族の令息。
◯トマス(40歳前後)
茶髪、茶の瞳のイケおじ。デイビッドの執事兼護衛。
◯アリサ(17歳)
金髪碧眼の活発な少女。
◯ソフィア(17歳)
フードを深く被っている、金色の瞳を持つ内気な少女。
◯オリヴァー(18歳)
空色の髪と瞳、線の細い美男子。
◯カイ(17歳)
緋色の髪と瞳、大きな体躯の青年。
◆当作品は、以下の長編作品のスピンオフとなります。
本編を読んでいなくてもお楽しみいただける内容ですが、よろしければ長編の方にもお立ち寄りいただければ幸いです。
「色のない虹は透明な空を彩る〜空から降ってきた少年は、まだ『好き』を知らない〜」
https://ncode.syosetu.com/n7110hv/
◆セルフレイティングは保険です。キツい描写はないと思います。
◆各話1000字程度、全9話の短編です。
◆「カクヨム」様にも掲載中です。
カクヨムでお読み下さっていた方へ。当作品は1/23改稿版から、あとがきを削除した物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 11:12:32
16340文字
会話率:44%
【簡単な紹介:引きこもり令嬢と感情なし魔法使い少年が触れ合い成長していく、心の掛け合いと恋愛要素が強めのファンタジーです】
虹色の髪を持つ子爵令嬢、パステル・ロイドは、色を見分けることができない。
パステルは人との関わりを拒否し、社交シー
ズンでも領地で少数の使用人とのんびり過ごしていた。
閉ざされた世界で静かに暮らすパステルの元に、ある日、突然空からセオと名乗る少年が降ってきた。
セオは、感情を持たず、何処から来たかも分からない不思議な少年だった。
他人に必ずと言っていいほど憐憫や嫌悪、好奇の目を向けられるパステルは、何の感情も向けずに真っ直ぐ自分に向き合うセオに、徐々に惹かれていく。
だが、セオには「好き」の意味が分からない。
そしてパステルの眼と、セオの感情には、隠された秘密があった。
不器用に、一歩ずつ、それでも成長しようともがく二人。
欠けている二人の、不思議な関係が始まるーー。
*不定期更新となります。毎日更新できるよう頑張ります…!
*パステルは虹色の髪、灰色の瞳。セオは水色の髪、金色の瞳です(色を識別出来ないという設定上、人物描写が物語後半になりますので、混乱を避けるために載せています)。
*「カクヨム」様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-03 17:00:00
446614文字
会話率:40%
魔法や獣人が過去に存在していたが、源となるマナが減少し、希少となった世界。
獣人の祖を持つ島国シャムールの王女フランは、王家の中で厄介者として扱われていた。今や獣人としての血は薄れ、誰もが普通の人間と変わりない存在となる中、フランだけが先
祖返りで獣に変身する力を持っていたからだ。
先祖返りは国に災いをもたらす存在として疎まれている。その上、両親によく似た妹王女と比べ、個性的なピンクゴールドの髪と金色の瞳を持つフランは、明らかな差別をされて育った。それでも慎ましやかな幸せを夢見て、身の回りで唯一優しくしてくれる騎士団長にほのかな恋心を寄せていたが……。
ある日、海の向こうの軍事大国による侵略が島国を襲う。シャムールを支配下に置いたヴォルカノ帝国は、従属の証として王女のひとりを差し出すよう命じた。
行き先は冷徹で恐ろしいと噂の皇帝の妃候補が集められる「花離宮」。そんなところに送られれば、末は慰み者にされるか、孤独に心を壊されるかわからない。
騎士団長への思いが国に残りたいという気持ちを強くしたが、妹王女が彼と恋仲だと知ったフランは絶望する。心を押し殺し、自らが貢ぎ物となることを決めるのだった。
孤高の皇帝の寵を奪い合う女の園で、フランの運命は動きだす――。
※ベリーズカフェ、カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 10:16:45
120252文字
会話率:27%
――金色の髪。金色の瞳。そして始まりの勇者と同じ瞳を中心に真っ赤に爛れる肌。勇者が生まれた。
転生をした。何度目の転生だろうか。
魔王討伐後うっかり足を滑らせ、谷底に落ち、谷底に落ちてくる生物を餌とするビッグマウスなるバカデカい
幼虫のような気色の悪い生物に丸呑みされ、もうめんどくさいと思い、うんことして排出されることに抗い続け、頑丈すぎるこの体が消化されるのを待つこと五十七年。ちゃんと数えた。
今に至る。
私は何千、何万回の転生を経て、幾千、幾万の世界を救い、生後三日でのハイハイ、生後一週間での二足歩行を可能にしていた!
しかしこんなことで驚いてもらっては困る。幼児経験何年目だと思っている。
腕立てだって、腹筋だって、、、、。
愉快さを取り繕っているうちに、ぽろぽろと、涙が溢れてきた。
勇者はもう限界だった。度重なる転生に代わり映えのない人生。最初から、目の前にはレールがあった。彼は常に勇者だったから。どんな時も。
しかしそれも、じきに終わる。
「魔王リィンカーネイションが始まりの勇者様に転生の呪いをかけ殺してから百三十年。やっと生まれた、希望の子」
やっと。やっとだ。やっと、戻ってきた‼
――無限の旅を超えた勇者は、何を語り、何を成すのか。何を残して、安らかに眠るのか。
勇者に、名前はない。
※隔日投稿。カクヨム、noteにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-09 20:00:00
20852文字
会話率:21%
レイン王国に第一王女として生まれたアルシェリーナ・カンル・レイン。母親譲りの銀髪と父親譲りの金色の瞳を持った絶世の美少女!でも、魔法の才能だけは与えたらいけなかった‥‥‥。2歳で王城半壊の原因となり、その後も公爵家の嫡男を吹き飛ばしたり、魔
王に誘拐されたと思ったら逆に魔王国を支配してたり、助けにやってきた勇者を敵だと思ってボコボコにしたりetc‥‥‥‥。
どうしてこうなった‥‥‥‥byレイン王国国王
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 20:35:59
5688文字
会話率:29%
江戸時代をモチーフにした和風怪談です。
米問屋の娘・千草(ちぐさ)は17歳の誕生日の日に
忍者に襲撃され自ら人質状態に!?
期日六年までに埋蔵金を探し当てることが出来るのか?
最終更新:2023-09-17 01:21:46
7499文字
会話率:17%
クミシナ王国の第三王女のイルゼは、婚約者のアレスとの関係は最悪。アレスの臆病さに呆れるイルゼ。そんな二人に、国王から王命が下され、海洋諸国連合ミカ王国へと向かうことになる。
クミシナ王国を出発した二人を待ち構えていたのは、海一面を覆う濃霧
だった。
濃霧の中から、黒い……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 08:00:00
16603文字
会話率:28%
アンドレ・ブザンソンは騎士である。
とある夏の日、彼は街道の巡回中に灰熊に襲われる車両を発見し、乗っていた5歳の幼女を救出する。
それは同行の侍女や護衛を全て失い独りで震えていた、輝く金糸雀色の髪に珍しい金色の瞳の美幼女だった。
怯え
る幼女を抱き上げると、安心したのか彼女は腕の中で眠ってしまう。
増援と幼女の迎えが現場に駆け付け、眠ったままの彼女を引き渡して彼はその場を立ち去った。
自分は騎士の職務を遂行しただけだ。どう見てもやんごとない御身分のお嬢様だし、高位貴族に関わるとロクな事がない。そっ閉じ推奨。
なのに後日、筆頭公爵家から呼び出しを食らったからさあ大変!恐る恐る公爵邸に出頭してみたら、そこに居たのはあの幼女さま。
「くまみたいなおっきなきしさま!わたくしのこんやくしゃになって下さい!」
えええええ!?
いやいやいやいや!
こちとら貧乏子爵家の三男坊ですよ!?筆頭公爵家のお姫様と結婚なんて絶対ムリ!
ていうかアナタ5歳でしょ!俺もう25なんだけど!?
さすがに父親の公爵閣下をはじめ周りの大人たち全員で説得して、何とかその場はウヤムヤにして逃れた。
なのにお姫様は全然諦めていなかった!
「改めて!よろしくお願いします!」
12歳になった姫様が再び婚約を迫る!
誤魔化しはぐらかし何とか1年逃げ回り、13歳になった姫様は3年間の留学へ。
ふう、これで何とか逃げ切ったか。
「戻って参りました!今度こそ婚約致しましょう!」
「いやまだ諦めてねえのか!?」
「わたくしはあの日から騎士様だけをお慕いしています!」
今日も姫様がグイグイ来る。
これはもう、逃げ切れねえかもしれねえ………!
◆『今日も姫様がグイグイ来る。』の長編版です。歳の差身分差体格差の凸凹カップル、アンドレとレティシアが出会ってからゴールインするまでの物語。
安心安全のハッピーエンド保証付き!(笑)
とはいえ書き上がっていない見切り発車(おい)。
◆短編おさらいと設定資料2編は読み飛ばしOKです。分からない設定が出たら読む、で全然構いません。
◆関連作品として、同じ国の同時期の物語『王子妃教育1日無料体験実施中!』もどうぞ!それぞれ単品で読めますが、併せて読めば2倍お得!(何が?)
◆この作品はアルファポリスで先行公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-02 21:00:00
125104文字
会話率:38%
広い宇宙の遥か遠い星では、瞳の色の違う民達が、それぞれの生活をして幸せに暮らしている様に見えた。
狩猟、農耕、漁業を営む者達。
然しそこには、武力を持った一族が存在し、その力で他の民達を支配していた。
その権力が行き先を間違えた時。
全く別
の瞳の色を持った村から二人の若者が村から旅立った。
六枚の翼を持つ神聖なる白い鳥に乗って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 10:36:37
8817文字
会話率:13%
※この作品は「占いツクールhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/syoumamoru2/」にも掲載しています。
家出して 夜に一人で 泣いていた
辛くて 辛くて 全てから 逃げたかった
ならば 『死
んでしまおうか』
やあ、どうしたの こんな夜遅くに 話しかけてきたお兄さん
涙をぬぐって 家出してきたの 彼を見て そう言った
金色の瞳 片方しか ないけども
とても 綺麗だ
お兄さんは そうか~ でも 寒いだろ 無理に帰れとは 言わないけど
そう言いながら 私に ハンカチを 差し出してくれた
絶対に帰りたくない 強くお兄さんを にらみつけて言った
そうか でもな 夜は 危険だぞ オバケだって いるんだから
ニシシと いじわるそうに 笑った
その時に見えた 鋭い牙
特に 君みたいに おいしそうな 子は
―――――――
お兄さんは吸血鬼と神様のハーフだ
彼女は人間の女の子だ
お兄さんはよく一人でいる
彼女はよく我慢をしている
だから、寂しい
だから、疲れた
癒しをください
一人にしないでください
構ってあげます
癒してあげます
お互い、名前とか教えないけど
大切な存在です
_____________________
普通の人間の彼女ちゃん。
神様と吸血鬼のハーフのお兄さん。
ありふれて、少し不思議なふたりの話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-31 00:48:03
10730文字
会話率:44%
黄金色の瞳が美しい伯爵令嬢ヴィクトリア・ウェルスにはなやみがあった。手が大きいことだ。
その為か、デビューからすでに幾度ものシーズンが過ぎたが、ヴィクトリアは婚約もできずにいる。
ある夜のパーティで、幼い頃からひそかにあこがれていた公
爵令息エドワードが、小柄で可愛らしいコーラル嬢を見ているのに気付いてしまった時、彼女のなかでなにかが壊れた。
とりみだすヴィクトリアに、商人の息子でヴィクトリアのよき友人であるピーターがささやく。「彼が君を思い出したら素敵だと思わないかい?」と。
©2023 弓良 十矢
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-17 11:30:03
11719文字
会話率:53%