ーー春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、
少し明りて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
「枕草子」冒頭より
その美しい朝を、わたくしは知っている。
最終更新:2025-04-07 12:33:20
3216文字
会話率:45%
大工の八五郎はある夜、隣の尾形という年配の武士の部屋から男女の話語が聞こえてきて、気になって商売道具のノミで壁に穴を開けて覗き見る。
そこに見たのは、尾形が若い女性に腰や足をさすらせている様子だった。
「普段は女性を近づけないのに、先生め。
」となって次の日尾形の部屋へ乗り込むが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 20:14:51
10896文字
会話率:4%
伊賀忍びの江戸元締として活躍した俳人、松尾芭蕉の苦難の旅路の記録。
第一話 松尾芭蕉の名句『古池や蛙飛びこむ水の音』の誕生秘話。
第二話 伊賀忍の掟に逆らいつつ、俳諧師となった松尾芭蕉(宗房)の出発点の物語。
第三話 伊
賀の里に生まれた者の宿命に抗う俳諧師(はいかいし)、松尾芭蕉の知られざる貌。 「野ざらし紀行」の冒頭の「野ざらしを心に風のしむ身哉」に込められた 芭蕉の秘められた想いとは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-08 13:14:54
3408文字
会話率:24%
辺境の村の用心棒として暮らしている訳アリの青年『ルヴィ』。
いつも通り村周辺の森で狩りをしていた彼は、見たことのない不思議な魔物に導かれて気絶していた少女を発見。その身なりに厄介事の気配を感じながらも、治療の為に村へと連れて帰る。
目が
覚めた少女『セキ』は自らがとある亡国の姫であると語り、国を滅ぼした『翅人』という脅威について語るが――。
「なんで俺と同じ力を持っているんだ?」
少女を追ってきた翅人と対峙するルヴィ。
世界に散らばる召喚獣の宝玉を翅人の手から守り、世界の滅亡を防ぐための旅が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 23:08:54
73706文字
会話率:38%
【12/28書籍刊行&コミカライズ開始】次期皇后の座をかけて、五家の姫君たちが競い合う場所「雛宮」。
黄家の玲琳(れいりん)は、やや病弱ながらも才気に溢れ、次期皇后候補との呼び声高い美少女だったが、それを妬んだ朱家の姫・慧月によって、互いの
体を入れ替えられてしまう。
慧月の卑劣な罠によって、真実を訴える言葉を封じられ、処刑にまで追い込まれる玲琳。回避しても、野ざらしの粗末な蔵に身一つで追いやられてしまう。
だが、慧月は知らなかった。
「ええと、死にかけるのはわりと日常なので問題ないのですが……それより、こんな健康な体で過ごさせていただけるのですか!?」
玲琳は「やや病弱」どころか、数日に一度倒れるほどの虚弱体質であり、それゆえ鋼のメンタルを持つ少女であったことを――!
荒野で薬草栽培はお手の物、これまで抑えていた鍛錬も存分にできる!
降って湧いた健康な体に歓喜し、「朱 慧月」としてここぞとばかりに伸び伸び過ごす玲琳。
一方これまで「朱 慧月」を蔑んできた、皇太子をはじめとする周囲は、突然様子の変わった彼女に、徐々に惹かれていき……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-17 20:00:00
41036文字
会話率:34%
猛禽捕猿図 (もうきんほえんず) その意匠図の秘密とは? 生死は日常茶飯事。この世は武力が支配する。付録 野ざらし図について
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最終更新:2019-09-02 06:59:13
2171文字
会話率:6%
切り立った崖に囲まれた、小さな集落。そこには変わった風習があった。
十歩先さえ怪しくなる濃い霧が、朝からけぶる時、集落にある「野ざらし小屋」にお呼びがかかる。
そこは文字通り屋根がなく、野ざらしにされた哀れに湿った薪たちが、その身を横たえ
る場所……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-11 18:16:21
3314文字
会話率:6%
趣味で転生神やってる脳みそ腐ってる疑惑のあるバカ女(美人)に、性癖(誤用の方の意味合い)を暴露させられた上に、記憶が無い状態で生死をかけた転生を無理やりやらされる。
転生成功か?と思いきや、巨人の跋扈する世界を生きろとの御達しのようで、
世界はどうやら僕に優しく無いようだ。
後に気づくが、巨人は巨人ではなく、ただ僕がクソちっさいだけだった。
寒い時期に野ざらしはマジでキツイので、ひとまずご主人様たり得る存在を探そう。
あったかい暖炉付き、三食満腹定食出てきて、尻尾を磨くブラシを提供できるところなら最高だ、いや、それ以外認めない。
.....これも後に気づくことだが、僕は暖炉なし、三食出てこない、ブラシなしのご主人様に飼われることになるようだ。
まあ、美人だし許そう。
そんな話。
注意:このあらすじのノリで本文読み始めると『あれ?』ってなります。ご注意を。
主人公が大変泣き虫で、読者を困らせます。ゆめゆめ主人公に期待なさらないでください。
すごくどうでもいいですが、異世界とチートとラブコメが主成分です。
’’比較的’’軽い話なので、試し読みでも読んでもらえるとありがたいです。
ブックマーク、評価、レビュー、感想は作者にとって眼福の極みです。是非ポチポチッとお願いします。
三章投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-09 16:13:16
323986文字
会話率:28%
タイカブがどうたらって一時期騒がれたことがある。
国産のスーパーカブが生産終了し、タイで生産されたものが輸入された時の話。
シャフトが歪んでいるのかフレームが歪んでいるのか、後輪のタイヤが真っ直ぐ回らないということで動画投稿されたぐらいの
品質の悪さだった。
あれから10年。
タイホンダの生産するバイクとブラジルホンダの生産するバイクはそれなりの品質になった。
一方で「国産のホンダのバイクはそれ以下の代物」に成り下がった。
野ざらしにされ、粗暴に扱われるタイ製のグロムよりも錆びている私のCBは、間違いなく日本で作られたはずだった――。
海外で騒がれ、錆まくって価格分の価値がないと叩かれたCRF1000Lアフリカツインも間違いなく国産のバイクのはずであった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-08 16:00:00
8854文字
会話率:2%
交野 直哉の恋人、咲希の父親が不慮の事故死をとげた。急きょ、彼女の故郷である鹿児島のトカラ列島のひとつ、『悉平島』に二人してかけつけることになった。
じつは悉平島での葬送儀礼は、特殊な自然葬がおこなわれているのだという。
その方法とは悉平島
から沖合三キロのところに浮かぶ無人島『猿噛み島』に遺体を運び、そこで野ざらしにし、驚くべきことに島に棲息するニホンザルの群れに食べさせるという野蛮なやり方なのだ。ちょうどチベットの鳥葬の猿版といったところだ。
島で咲希の父親の遺体を食べさせ、ことの成り行きを見守る交野。あまりの凄惨な現場に言葉を失う。
やがて猿噛み島にはニホンザル以外のモノが住んでいることに気がつく。
日をあらため再度、島に上陸し、猿葬を取り仕切る職人、平泉に真相を聞き出すため迫った。いったい島にどんな秘密を隠しているのかと――。
猿噛み島は恐るべきタブーを隠した場所だったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-26 07:00:00
49414文字
会話率:37%