17歳の少女、翠は自分にいろいろなことを教えてくれた大事な女性、佐知子を亡くしてしまった。
「あーあ、もう何もやることないなぁ、暇だなぁ」
というように、ずっとしょげていた。うだうだ悲しみに浸っている中、佐知子が唯一の人がいるのと幸せそ
うに語っていたことを思い出す。たしか、すっごい高貴で、めっちゃ美しい人らしい。
「よし、暇だし、その人を探そう!とりあえず、高貴な人いっぱいいるとこに行こう!!!」
というわけで、翠は半ばヤケになって、高貴な人がたくさんいる王宮に入り込むことにした。
テキトーな理由で王宮に来た翠に様々な困難が襲いかかり、何とかなるさ〜の精神で乗り切ろうと頑張るが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 14:15:04
166171文字
会話率:58%
大陸中央煌国。
うちは貧乏なので16歳で嫁に行けと言われている。そして明後日16歳。つまり私は近いうちに誰かの嫁になる。
誰だろう? 長屋の年頃の男性? と思っていたのに衝撃的な結婚お申し込みが来た。
上級公務員の家系、卿家の跡取り息子か
らの結婚お申し込み。
竹細工職人の3女、貧乏長屋娘には2度とない幸運な縁談。両親は結婚お申し込みの日に、よろしくお願いしますと頭を下げた。
ぼんやり、覇気がない、もたもたした娘だから誰も嫁にもらってくれなそうと困っていたらしいのに、無事にお嫁に行けることになった。
お相手は卿家跡取り息子ロイ・ルーベル。
そろそろ結婚しようと考えたので、そろそろ嫁に行く娘を探し、さらにその中でルーベル家の求める条件に合う娘を選んだという。
条件は家事一切を任せられること。手足の悪い義母の世話を出来ること。健康なこと。跡取り息子を産めそうな娘。子が産めない場合に養子をもらうことが出来る家であること。
母は6人の子を産んだ。娘は5人。私も子が出来やすいだろうし、子が出来なくても姉や妹達の誰かしらから養子をもらえるだろう、と言われた。
結婚お申し込みでは美しい簪を贈られ、結納用の着物一式を贈られ、指定された花嫁授業後には花嫁道具一式も贈られた。
簪以外は本来嫁側が用意するものらしいのに全て相手持ち。
身分差があり、うちは得しかないという不思議な縁談。
こうして、私リルは苗字のない平民から卿家ルーベル家の嫁になった。
☆★
とにかく「リル」が良い。どちらかというと無口な息子が、祖父母にも父親にも自分にも逆らったことのない息子が、毎日、毎日、毎日、毎日、毎日、こう言った。
「他の娘なら、誰も嫁にもらいません。母上が家を守り続けて下さい」
体の悪い母親に一生働けとは恐ろしい脅迫文句を思いついたものだ。なぜ卿家の嫁が貧乏長屋の馬の骨なのか……。
【15Rは念の為です。山も大したオチもなく、ライバルの登場もなし。主人公が幸せな生活を送っていきます。ほのぼの暇つぶし系恋愛話として書きました。30話くらいで終わる予定です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 22:24:44
2066684文字
会話率:50%
数年振りに大阪市海道に帰って来た男、赤髪リーゼントヤンキーの品川修二は『覇気使い最強』の座を牛耳っている神崎忍の討伐を目的とし、仲間と共に日夜、激しい戦いに巻き込まれていく。
そして数奇と運命な巡り合わせが彼等と癖のある連中と出会い、戦
い、別れる。
これは、“馬鹿”で“最高”の男と“天才”で“最強”の男との喧嘩の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 08:22:00
648097文字
会話率:51%
朝は来ます。頑張りましょう。
最終更新:2024-02-06 17:00:00
317文字
会話率:0%
念じれば通ずとは、よくいうけれど
念じて通じるには、空間を捻じ曲げ
世間を巻き込むくらいの心構えと
覇気がないといけないんだろーなー。
ってお話さ。
最終更新:2023-12-01 18:20:59
8959文字
会話率:27%
覇気がすべてを解決します。
最終更新:2023-11-03 18:03:36
10688文字
会話率:50%
ある大陸になる王国、フォーグラム王国
広大な土地と高い軍事力、そして血塗られた歴史をもつこの国では、生まれた順という不確かものではなく、もっとも優れたものが王になるという精神のもと、世代毎に大きな後継者争いが行われていた。
継承権第一位
王太子を目指し支援する貴族、王子や王女の母の実家、そして同盟強化を狙う他国
大きな陰謀が渦巻く王都。
双子の弟として生を受けた第四王子「シンセイ=コウエンジ=アーヴィン」、通称「ナマケモノ殿下」がいた。
普段からあまり勉強にならない本を読み老け、訓練はよく脱走、学校でも問題児、そして何より王としての覇気、威厳が全くない
本人は珍しいものが大好きで、花形ではない結界術や、おおよそ王族が興味を持つものではない術式魔石の作成等、人には評価されないものばかりを研究していった。
そして出来上がったのが、防御だけは超一流のいびつな王子様
めんどくさがりだけど、困っている人をほっとけるほど心が強くない。
そんなナマケモノ殿下が残念ながら後継者争いに巻き込まれていくそんな話である。
「めんどくさいなぁ」
---
是非1話だけでも見てみてください。
指摘や感想等いただけると励みになります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-25 23:52:42
176144文字
会話率:43%
神取雅孝は高校二年生。勉学に勤しみ、人付き合いも悪くなく、そしてわりと真剣に空手に打ち込んでいる。彼自身、つまらない暮らしだとは思わなかった。「このまま」がずっと続いても良かった。だが、なにかを見透かしたような父に宣告される。「転校しろ」と
。行き先は父の母校。その理由を聞かされると、興味深さを覚えた。やる気や覇気を見せるタイプでもなければ、むしろ斜に構えて物事を捉えるタチではあるものの、雅孝は新生活を選択する――。
※他サイトにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 15:21:59
105660文字
会話率:59%
世界は、終末に向かっていた。
土地は痩せ、水は涸れ、人々は減り、僅かに残る水源を中心に寄り集まって生活していた。
さらに、定期的に訪れる“瘴期”には、発生する瘴気で獣たちは凶暴化し、村を襲った。瘴気は獣ばかりか人間をも犯し、狂化させ
る。
瘴期には、人々は結界を張った村に閉じこもり、小さな結界を張れる魔術士が剣士と組んで、村を襲う獣を駆除した。
そんな生活を続ける中、人々は活力を失っていった。
村に住む少年ロイは、大人たちの覇気のなさに嫌気が差していた。瘴期が世界の終わりを示すなら、それを打ち破ればいい。
その信念の元、ロイは成年に達する前から無理を通して、瘴期の獣の駆除に参加した。しかしある日、とんでもない失態を犯す。
打ちひしがれたロイは、それまで邪険にしていたレーヌから魔術を学び、剣士として成長してゆく。そして、瘴期を打ち払うべく準備を整え、レーヌと共に村を飛び出してゆく。
瘴期とは何か。
世界は本当に終末に向かっているのか。
ロイの手は真実に届くのか。
少年と少女の旅が、今始まる。
∞8∞8∞8∞8∞8∞8∞8∞8∞8∞8∞8∞8∞8∞8∞
ということで、新作です。
1話から10話までは、毎週5日 日曜日~木曜日、17:00頃、投稿予定です。
11話からは、毎週1日 火曜日、17:00頃、投稿予定です。
ところで……何やら不穏(?)なキーワードが……なぜにこの内容で《異世界転生》?
舞台は異世界ですが、現実世界から誰も転生していない……なのに何故?
というわけで、《異世界転生》のガイドラインには乗っていないけれど、《異世界転生》としか言いようのない物語です。
お楽しみいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 18:00:00
208227文字
会話率:53%
現場見学に来た高校生は全然覇気が無かった。誰が見ても、この仕事に向いていないのは一目瞭然だったけど、部長は人を見る目が無かった。
入社したこの若者は矢張り全く駄目だった。そして…
最終更新:2023-02-28 00:00:00
3506文字
会話率:43%
むかしむかし、とある漁村に浦島江五郎というゴリゴリのヤンキーがおりました。江五郎には太郎という覇気の無いニートみたいな感じの弟がありました。
その太郎と亀と乙姫や竜宮城の皆さんとのあの話の核心をついたスペクタクルストーリーである。
最終更新:2021-12-31 00:00:00
5696文字
会話率:48%
ダンジョンと呼ばれる異界を誰でも探索できるようになって、早三十年。現在、ダンジョン探索者と呼ばれる者達があふれかえっている。
ダンジョン探索者の一人である男子高校生、仲木照は、一部クラスメイトから「子供のような髪型」「覇気のない顔」「童
顔」「根暗な見た目」からと、「チーズ牛(野郎)」とバカにされている。しかし、本人はチーズ牛丼が好きで、そのあだ名を気に入っている変わり者であった。
そんなチー牛好きな変わり者は、ある事件に巻き込まれた事をきっかけに、世界に名が知られていく...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-13 12:00:00
11724文字
会話率:63%
先日投稿した『断罪茶番で命拾いした王子』の第三王子の断罪茶番が主人公の協力のもとに行われていたというパターン。
実はプロット段階から、どちらにするか迷って、最後まで迷って、結局単純なありふれた展開にしたけど、書いてみたら結構長くなってしまい
ました。
本編は馬鹿な第三王子と同じく馬鹿なお花畑平民少女が欲望のままに何も考えずに突っ走ったけど、今パターンは第三王子は優しいけど気弱で覇気のない少年、平民少女は良くも悪くも図太く商家の娘らしく強か。でも二人ともちゃんとお互いを想い合ってる。そこで婚約者も協力して王子が両親の呪縛から抜け出すために奮闘するという話。なお、結末は変わらないけど、平民になった王子は幸せになるし、婚約者も本編よりは前向きになれる感じ。
なお、第三王子が母の所業を知って(or両親に失望して)、態と断罪劇起こして両親諸共処罰されよう計画を立ててたパターンは、今回はありません。
ただ、感想の考察から、そのネタもあったな、この設定ならそうなっても無理はないかと思ったので、いっそのこと第三王子主人公か、エルネスタとのW主人公で中~長編を考えてみようかなと思ってます。ただ、他にも書きかけ中編が2つほど停滞中なので、飽くまで考えてる段階。
『小説家になろう』(以下、敬称略)・『アルファポリス』・『Pixiv』・自サイトに重複投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-11 22:58:07
13685文字
会話率:20%
婚約破棄、それはネオイセカイ王国において、婚約者同士が結ばれるに至って避けては通れぬ決闘の儀式を意味する。
侯爵令嬢にして悪役令嬢の名を継ぐ女傑、リーゼロッテはネオイセカイ王国第一王子、ハイゼンエルヒからの婚約破棄宣言を受けると同時に、彼の
指をへし折った。
「ぐおおおおおっっっ!!!」
「油断大敵、ですわね王子。婚約破棄を宣言した直後なら、なにをされるわけでもないとでも?」
婚約破棄は遊びではない。両者の、そして国の未来を賭けた神聖なる儀式なのだ。
「婚約破棄を舐めんじゃねぇ!!!」
そう叫びながら、リーゼロッテは王子を蹴り飛ばす。
ネオイセカイ王国の未来を賭けた婚約破棄、通称コンハキファイトが、今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-07 19:20:15
9805文字
会話率:41%
ある日の日曜日。
ゲームヲタク仲間のシンヤとゲーセンに立ち寄ろうとした昼下がり。
シンヤが俺の肩をばんばんと勢いよく叩いた。
「お、おい、シンジ、あれ見ろ...!!!あれ!」
いってぇな、、と思いつつ
シンヤが指差した方向を見ると。
俺
の幼馴染が、学園一のイケメンと腕を組んで歩いていた。
「うぉぅ...!!」
向こうはこっちに気付いていない。
俺も、シンヤも見てはいけないものを見てしまったかのように、大慌てゲーセンに入った。
「今の、お前の大好きな橘ヒナタだったよな?な?な?
そんでもって、隣にいたのはサッカー部のエースストライカーでもあり、学園一のイケメンであり秀才でもある藤島...!!!」
見間違えなんかではない。
長年の付き合いであり、俺が物心つく頃から大好きだった幼馴染、ヒナタの顔を見間違えるわけがないんだ。
「あ、ああ...!」
俺は膝から崩れ落ちそうになるのをなんとか堪えた。もっとも、シンヤのやつが
俺の肩を支えてくれ、
「お、おい、しっかりしろよ、シンジ!」と
言ってくれていたんだ。
俺のショックははかりしれない。
本当ならゲーセンで格ゲでもやりまくろうと思って息巻いてきたのだが、俺は先ほどの目撃情報でいとも簡単に覇気をなくし、
「シンヤ、今日はもう帰ろうぜ...」
なんて言葉を呟いていた。
「えええー、折角きたのに、嫌なことは忘れようぜ、
シンジ!さっき見たことはさ、幻かもしれないだろ!!ほら、元気出せよ。
な、格ゲやろぜ!な、パーっとやろうぜ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-10 22:39:13
5281文字
会話率:27%
その日、高貴なる者が通う学園にて悲劇が起こった。
王国の第一王子であり王太子のレイシス殿下が三人の側近を連れ、婚約者であるクローディア公爵家の令嬢アナイスが、自身が愛する平民出身の女性に嫉妬し、彼女を貶めたとして婚約破棄を言い渡した。
毅然
と否定する令嬢に対して王太子は取り合わず、衛兵を使って連行しようとした。
しかし、誰もその場を動かない。
彼らは国王陛下にこの場を見守るようにと厳命されていた。
四人の様子は明らかにおかしかった。
虚な瞳、覇気のない声、けれどどうすれば良いのかわからない。
アナイスも同じだった。
そして、痺れを切らした女が近くにいた騎士に何かを耳打ちする。
彼は剣を抜き去り、刀身をアナイスの華奢な身体に押し込んだ。
あまりにも衝撃的な光景に人々は逃げ惑い、騎士は拘束され、呪いが解けた。
これは、呪いによって操られた彼らが彼女を亡くしたその後のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-04 08:40:52
5372文字
会話率:25%
騎士家の次男として生まれたリスタは生まれつき霊感が強く、あちこちで霊を見てしまうため、外に出ることを怖がり自室に引きこもりがちだった。
モンスターの脅威から人々を救う父や兄に憧れながらも自分を変えることができない。
そんなリスタが十歳になっ
た頃、彼の運命は急転する。
屋敷が火事で全焼したのだ。
リスタは無事だったが最愛の母親を亡くしてしまい、心に深い傷を負った。
さらに病床の母親を救わなかった事を父と兄に責められて家を追い出されてしまう。
途方に暮れるリスタに声をかけたのは、かつて『姫騎士』の異名を持つ優秀な冒険者だったセシリア・ローゼン。
但し、彼女はすでに死んでいる幽霊だった。
臆病で覇気のないリスタを一人でも生きていけるよう育て鍛えようとするセシリア。
そんな彼女の予想すらもはるかに上回り、わずか半年ほどで一流の冒険者が手こずる強力なモンスターすら倒せるようになるリスタ。
「この子の才能は私の手に余りすぎる……」
そう判断したセシリアは、リスタを大昔の英雄が祀られているほこらへと導いた。
英霊たちにリスタの師匠となってもらうために。
各地で引き起こされるモンスターの災害や怪事件。
その背後にはこの世と生者を憎む怨霊たちの影。
リスタは各地で霊と交流し、力と心を以て事件を解決していく。
「僕の力は呪いなんかじゃない!
それを証明するために、僕は目に写るすべての人を……死者だって救ってみせる!」
※カクヨムにて先行掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-08 18:22:02
112168文字
会話率:23%
十三の年に勇者に同行する賢者に任命されたハリス侯爵家令嬢のレオナ・ハリス。
気まぐれな神が人間界に咲かせた宝珠と噂されるほどの美貌とたぐいまれな魔力、さらにたゆまぬ努力で大賢者までのぼりつめるが、肝心の勇者が出現しないまま十年。
魔王を討伐
しない事には結婚も出来ず、いき遅れと噂されながら勇者を待つ日々。
ようやく令和の世界から転生してきたのはバツイチ、無精髭の中年男の少しの覇気も感じられない勇者マサト。
十年も待たされた上に、やる気のない勇者マサトの態度に賢者レオナは大激怒。
魔王討伐と仲間を探す旅に出る二人だが、真面目で世間知らずなお嬢様賢者レオナとやる気ゼロ勇者マサトのドタバタ道中!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-12 08:42:19
6096文字
会話率:53%
大阪夏の陣で足軽となって参加していた岡本武蔵正成(おかもとたけぞうまさなり)は燃える城から落ち延びる途中、叔父の新免武蔵(しんめんむさし)と出会う。
剣鬼の叔父に覇気が無いと見逃された武蔵は紀州の山奥の温泉に落ち延びる。
そこで出会った精霊
が行う温泉合戦とはいったい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-15 23:09:59
25820文字
会話率:39%
突如人類に宿った奇跡の力、魔法は文字通りに世界を作り変えていった。世界水準を引き上げ、文化を作り、人は魔法に頼らないと生きていけない程にその力は人々に浸透するようになった。
そんな魔法に魅入られた少女エリザはいつしか実力ある魔法使いの
中でも一握りしか選ばれない『大魔道士』になるために日々修練を積んでいたが――――いつしかそんな夢は忘れてしまっていた。
才能がなかったのだ。どれだけ努力をしても扱えるもの初級程度の魔法のみ。肉体に宿る魔力が一般人よりも足りなかった。こうしてエリザはただ無気力な人生を歩むだけの毎日を過ごしていた。
そしてとある日街の入り口で行き倒れていた少女を介抱したエリザはその少女が何と『大魔道士』の証を持っていることに気付く。名はフェリーチェ。一撃必殺を冠する大魔道士だったが、覇気を全く感じさせず、ただただぼうっと生きているだけの駄目人間にしか見えなかった。更にフェリーチェは何と自分は1月に一回しか魔法を使えないのだと自白する。エリザは何故そのような人間が大魔道士になれたのかと、大魔道士とはその程度の存在でもなれるものだったのかと絶望する。
しかしその制約こそが彼女が大魔道士たる所以だったのだ。長い時間をかけて練り上げられた魔法は確実に相手を滅ぼすことができる力へと昇華する。そしてその魔法を確実に当てる。外さない。絶対に外さない。何故なら外した瞬間、彼女に死が待っているから。
一撃必殺の魔法を今まで外したことない魔法使い。それが大魔道士フェリーチェという少女だった――――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 21:35:01
2628文字
会話率:56%
まだ、まだ。
いつか、いつか。
その先も、まだ、まだ。
いつか、いつか。
なのかもしれなくても。
キーワード:
最終更新:2021-08-28 19:00:48
477文字
会話率:0%