緑に囲まれた清流沿いの町で静かに繰り広げられる透明な夏の香りのすこしだけ不思議な物語。
――ある夏、親の都合で都会から引っ越してきて町に馴染めずに独りぼっちでいた涼は、神社で不思議な蛍石色の瞳を持つ青と出会い、夏休みを共にする。この出会いを
きっかけに独りだった涼は優しい「青にい」という友人を得る。町を後にするとき、青にもらった森サンショウウオのぬいぐるみと小さな蛍石は彼の宝物となり、かけがえのない青との思い出の証として涼はずっと大事にしてきた。数年後、祖母の遺品整理のために再び三日間だけ町に戻ってきた涼は青と再会を果たす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 17:52:37
6196文字
会話率:38%
最終戦争により荒廃した地球。
一世紀の時を経て、奇跡的に文明は復活発展、再構築後の世界で人類は繁栄した。
そんな世界で人気のVRMMOアトラスを遊んでいた緑野茂は、突如、操作キャラクター《ルキウス・アーケイン》の姿で、未知の世界に。
何が何だかわからない状況で混乱しながら、徐々に状況を認識していく。
ルキウスは荒廃した広大な大地を目にし、森の神と呼ばれていた力で、緑を増やすことを決意する。
こうしてルキウスは未知の荒廃した世界でクレイジーな緑化計画を開始した。
ある惑星の緑化開始から完了までのお話。
戦車、レーザー等と魔法使い、騎士等が同居する世界観が特徴の作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-19 00:00:35
2294752文字
会話率:45%
あれから十年、マヨネーズは絶滅した。
新年を待つ夜、立ち昇る赤に触発された私は、一瞬にして、過ぎた日々が頭を駆けめぐった。
あれは有史以来でもっとも暑い、太陽の隠れる夏だった。
高校生の俺は、普段通りの狩りの帰り、立ちよった廃寺で
新世界への扉を見つける。
俺は危険と未知の刺激を楽しみ、自分だけの世界を楽しんでいた。
そこで不意に、クラスメイトである彼女と遭遇する。
それからは意図せず二人で行動を共にすることになり、俺に変化を与えていった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-11 22:46:51
151491文字
会話率:48%
貴方は、貴方自身の存在を、主体性を、証明することができますか?
仮に証明できたとしても、他の“ナニカ”から傍観され、囚われている身かも知れませんね。
最終更新:2022-11-22 16:02:24
1357文字
会話率:3%
たましひ揺れる草葉の陰
川の中に蛍石が一つ転がってました
蔵の裏の川の人魚は唄を歌いながら
もうすぐ生まれる子供の名前を考えている
もう終わりですか?
キネマ館の隅でジッポに火をつけ
煙草がジジ…と燃えゆくたましひ
シンクタンクに落ちたヒ
トデ
枕元の鈴虫を踏みつぶしてしまいました
夏薫る
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-07 20:53:47
2757文字
会話率:0%
夏の予感。
むわりとした熱風に、舌をまく地蔵菩薩。
焼かれた道路を裸足で歩こうとして、灼熱地獄。
川で泳いでいたら、深みに、なぜか蛍石が堕ちていた。
カワセミと川鮎の極彩色。虫網に引っかかる揚羽蝶。
遠い昔の記憶に、時々逢いたくなる。
今夜
も酎ハイで郷愁的に浸りながら、銭湯に通うのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 15:43:31
557文字
会話率:0%
入道雲、夕立、蜃気楼、陽炎、りんご飴、金魚すくい。
夏の幻は、色々見せてくれる。
君の大事なものだったね、と、手のひらに小さな青いビー玉。
済んだ眼差し。蔵の裏の人魚の鱗。
敷き詰められた玉砂利が、全部蛍石なのだ。
そういう、真夏の蜉蝣みた
いな夢。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-19 17:21:14
611文字
会話率:0%
主人公の山本健斗と幼馴染の清水晶(女)はとある北海道の高校入学を迎える野球が大好きな15歳。今年から女子部員も甲子園に出場できることになり、中学校時代の友人である花形寿也と三人で野球部の入部を目指すが・・・
最終更新:2021-10-25 12:00:00
133567文字
会話率:50%
ある優秀な男性の波乱万丈な一生を描いた物語。
人生の浮き沈みを生々しく描いていく。
最後に明かされる真実で人間の抱えた闇を知ることになる。
最終更新:2018-11-30 13:00:00
19691文字
会話率:42%
和弘(かずひろ)は唯一の肉親である祖母を亡くした。
そんな時に現れた一人の女性。
二人の間にはどのような関係があるのだろうか。
どこか懐かしく思える田舎での出来事。
ゆったりとした時間が流れる物語をお楽しみください。
最終更新:2018-11-13 13:00:00
6898文字
会話率:28%
二人の女子高生の、絵と蛍石に関する話。
noteにも掲載しています。https://note.com/hinagiku201/n/n4b700da828ad
最終更新:2021-03-18 18:51:16
8145文字
会話率:26%
ニックネーム「ローズ」と「フローラ」は同じゲームをプレイするフレンドだった。
連絡が途切れて五年、ローズのもとにフローラからの手紙が届く。
最終更新:2021-01-27 23:51:29
5274文字
会話率:40%
十五代目風の王・リティルには、三人の子があった。
長男、風の王の副官である雷帝・インファ。
長女、風の踊り子・インリー。
そして、養子である次男、レイシ。
あるとき、王の留守中に風の城は何者かの襲撃に遭ってしまう。
応戦した風の王妃・シェラ
は、駆けつけたリティルの目の前で、胸に矢を受けてしまう。
永遠の眠りに落ちるその刹那、剣狼の女王の手で封じられ一命を取り留める。
失意の中、リティルはシェラを目覚めさせると誓うのだった。
手がかりのないまま一年が過ぎたある日、ずっと人間のようだったレイシの力が、ついに覚醒する。その力の姿を見たリティルは、彼こそが、最愛の妻を奪った者であることを知るのだった。
力の覚醒したレイシに迫る、精霊王の魔の手。精霊王軍に攻められた風の城は、レイシの代わりにリティルが人質となったことで陥落する。
風の城の窮地を救ったのは、夜の国・ルキルースの王。幻夢帝・ルキだった。
リティルの代わりに、指揮をとることを余儀なくされたインファは、すべてを背負い、精神をすり減らしてしまう。そこに現れた、インファを知っているという、蛍石の精霊・セリア。
彼女が自分にとって何なのかわからないまま、インファは夜の国で追い詰められていく。
一方、精霊王の居城に囚われたリティルは、シェラを目覚めさせる術を知るという、行方不明の初代風の王・ルディルに、ついにたどり着く。
人間と精霊王の間の子であるレイシの、苦悩と絶望。
儚い二ヶ月間の記憶の中、確かに心を繋いでいたインファとセリアの、恋の行方。
風の王を最上級精霊に君臨させていた、原初の風という謎の力。
リティルはシェラを目覚めさせ、ルディルから原初の風の力を受け継ぐ。
ワイルドウインド・シリーズ三作目。精霊王の息子編です。
恋愛要素ありの、冒険ファンタジーです。
※前作ワイルドウインドからお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-08 21:32:56
224299文字
会話率:47%
神々が造ったとされるダンジョンがある世界。一度死んだ蛍石歩はダンジョン側の住人として再生され、ダンジョン内で売り子をしていた。
ダンジョン側の人間なのでモンスターには襲われないが、悩みもある。蛍石は探索者の泥棒に頭を悩ませながら、今日も
商売をしていた。だが、生前の蛍石を知る鏡花が現れたことで、ダンジョンの売り子でしかなかった蛍石の物語が動き出す。
(NOVEL DAYSにも投稿中)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-21 06:00:00
48417文字
会話率:34%
夏の夜に舞う碧の光、蛍。
ヒカルの祖父の田舎には、自らを“ホタル”と称する、人ならざる子供たちがいた。
「あげる、螢石」
虹彩と同じ色の螢石を託す。それは、“ホタル”にとって――
最終更新:2016-06-29 19:12:30
31155文字
会話率:34%
10月31日の夜にはこの世とあの世の境界線が薄くなる
そんな夜から起こった不思議な出来事
最終更新:2013-09-18 22:44:55
212文字
会話率:34%
年中雨が降り続く島は、霧深く深い森に覆われいる。
そんな島に訪れた植物学者の若者を待つ村娘の一人語り。
―――― 美しいだろう?この森の色のようだ ――――
男はそう言って、娘に蛍石の腕輪を渡した。
最終更新:2011-10-18 23:00:59
2638文字
会話率:8%
大気の主成分にフッ素を含む惑星フローライト、そのとある大陸にある広大な蛍石の森に『ぱよぱよ』と名付けられた奇妙な生物が住んでいた。大した功績を持たない生物学者のサクジ・スミスは、この生き物の奇妙な魅力に惹かれてフローライトでの観察を続けてい
た。ちなみに彼は42歳、今年がうっかり厄年である。≪空想科学祭2009参加作品です≫折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-12 20:07:51
27451文字
会話率:42%